2020/10/07 - 2020/10/07
4465位(同エリア10246件中)
jokaさん
先週の武尊山に続き、『新幹線利用の日帰り百名山』シリーズです。
当初の予定では有休をもらって水曜、木曜の一泊二日で重太郎新道からの奥穂高か妙高山&火打山、あるいは谷川岳馬蹄形をテント担いで歩くつもりだったのですが、出発日が近づくにつれていずれのエリアも木曜日が致命的な悪天候予報となったため急遽日帰りに切り替え。
そこでも第一候補は四阿山で、安達太良山の名前は候補にすらあがっていませんでした。
一時間おきにスマホで天気を確認する生活が続く中、山友Tさんから教えていただいたお天気アプリを出発二日前についに導入。
アプリを利用して日帰り可能かつ行ってみたい山を検索した結果、ノーマークだった安達太良山が一気に浮上したという次第です。
出発前日に決めたため、下調べもほとんどないままの強行突破。いろいろ不安はありますが、“為せば成る。為さねば成らぬ、何事も”の精神で今回も乗り切ることにしました。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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毎度おなじみの『駅弁屋 祭』。
東京駅発の旅ならここに寄るのはマスト! -
盛岡行きの始発で出発!
前日にえきねっとで指定席を確認したらすでに8割近く埋まってたため、一か八か自由席にしてみました。 -
がらがらでした…
そりゃそうだよね。平日の6時過ぎだもんね。
ぎゅうぎゅう指定席の謎は車内放送を聞いて解決。
自由席7車輛に対してグランクラス、グリーン車、指定席車輛が1車輛ずつという思い切った編成がゆえ。
これまた不思議に思っていると大宮で一気に推定乗車率50%超え。そして次の宇都宮駅でほとんど降りるという…
大宮市民の宇都宮への通勤列車だったんですね。納得です!
あースッキリした♪ -
福島駅で学生でいっぱいの通学列車に乗り換えて、東京駅から2時間弱で二本松駅。以外に近い!
とはいえ空を見上げるとこの始末。
幾多の候補地の中から最も好天確率の高い場所を選んだのに…
後ろに並んだ女性二人組は、眺望望めなさそうだから山頂着いたらさっさと下山しようなんて話してるし… -
8時6分、奥岳行きのシャトルバスで出発。
席の埋まり具合は半分ほど。 -
今回の旅のお供。
一昨年の翻訳ミステリー界の話題を独占した作品。
よくもまあこんなことを思い付けるもんです。仕掛けや謎解きはもちろん、作中作の犯人像がいかにも古典作品的設定でニヤリとしました。
アガサ・クリスティやガストン・ルルーあたりの児童版を読み返したくなりますね♪ -
45分であだたら山ロープウェイ山麓駅へ。
歩行訓練らしき自衛隊の一団に遭遇。 -
ろくに下調べもせずにきた報いか、ロープウェイ方面に進んだり、トイレ探してうろうろした挙句結局見つけられなかったりと紆余曲折を経てやっとスタート地点へ。
ここからしばらくは緩やかな砂利道が続きます。 -
左に行けばロープウェイと合流して安達太良山。『ほんとの空』の記念碑で有名な薬師岳はこちら。
右は勢至平を経て山頂へ。くろがね小屋があるのはこちら。
人混みが嫌いなうえにくろがね小屋に寄りたいわたしは右を選択。 -
しばらく歩くと旧道と馬車道の分岐点。直線コースでワイルドな旧道と九十九折れで緩やかな馬車道がところどころで交差するようになっているようです。
所要時間が短いのは旧道、楽なのは馬車道といった塩梅。
馬車道は文字通り昔は馬車が通っていたような整備された道なので、登山として歩くなら断然旧道推しですね! -
こちらが旧道。
森の中を直線的に突っ切っているので、木の根ボコボコかつ陽が当たらず滑りやすい。
ただし傾斜は緩いので意外とサクサク歩けます。 -
馬車道。
石畳風に整備されているうえに九十九折れになっているため旧道よりもさらに緩やか。
楽なのは間違いないけど、わざわざ山を登りに来てこの道を選択する意味がよくわかりません。 -
30分ほどで旧道と馬車道が合流。落ち葉でフカフカのこれまた歩きやすい道となりました。
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勢至平。
左へ進めば山頂まで少しだけ近道ですが、くろがね小屋経由の右へ。 -
多分これが金明水。
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美味しい水でしたが、願わくば夏場、喉をカラカラにして飲みたかったな。
先週の武尊山で暑くて参ったのに懲りて、今日は上は半袖Tシャツ&下は膝下まで裾をまくってハーフパンツスタイル。
10月とはいえ、2000m以下の山ならこれで十分。 -
相変わらずの曇天ですが、この辺りから山の色付きが目立つようになってきました。
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いいね♪いいね♪
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くろがね小屋が見えてきました。
見事なロケーションです。 -
銀明水を発見。
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こちらもとりあえず飲んでみた。
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歩き始めてから1時間弱でくろがね小屋到着。
思ってたよりだいぶ近い! -
テラスからの景色もなかなか。
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売店でお土産買おうとするもまだ10時前なので玄関前のテラスで暇つぶし。
10時直前に戸を開けてくれた小屋の方に売店の場所を尋ねると、「売店ならいつでも利用できますよ」と…
たしかに貼り紙をよく読めばそう書いてありますね…… -
これこれ!
ブログでよく見かける山小屋には珍しい吹き抜けの内観。雰囲気あるなあ♪ -
お目当ての手ぬぐいは売り切れ。山バッジのみ購入。
そのまま出発しようとすると、わたしの後ろに並んでいた女性が「入浴お願いします」と。
その方いわく、「昨日沢登りのあとに寄ったらいっぱいでダメだったから、入るんなら今ですよ!」
午前中に通過するため温泉のことは完全にスルーしていたけれど、せっかくなので寄っていくことにしました。 -
こちらが入口。
なかなか粋ですな♪ -
このご時世なので、一度に入浴できるのは二人まで。受付で札をもらうシステムです。
脱衣場も浴室もこじんまりしていて、人数制限なくても個人的には三人が限度だと思います。 -
おおっ!
ほどよい硫黄臭と白濁したお湯がナイス♪
小屋からほんの数十mのところに源泉があるため、引きたてほやほや?の温泉が楽しめます。 -
やっぱりケロリンですな。
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一番乗りかつ独り占めだったので窓全開!
噂通り素晴らしい泉質♪
肌にすっと馴染むとてもバランスのいいお湯だと思います。
特別温泉好きというわけではありませんが、登山後に温泉はつきものなのでこれまでそれなりの数のお湯に浸ってきました。その中でも泉質の点では間違いなく指折り。(個人の感想です…)
とはいえ屋久島の尾之間温泉も最高だし、八甲田山の酸ヶ湯温泉も忘れるわけにはいかない!
数えだしたらきりがありませんね…… -
いいお湯でした♪
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温泉から上がるとすっかりリラックスモード。
山頂で食べるつもりだった駅弁をここで食べていくことにしました。
小屋番さんに尋ねると、休憩スペースをご自由にお使いくださいとのこと。
このご時世になんたる神対応!感謝、感謝です♪ -
さすが人気の駅弁だけあって、保存用ウニにありがちな独特の臭みがまったくありません。
おやつにちょうどいいコンパクトサイズもナイス!
ご馳走様でした♪ -
ここ数年、毎年建て替えの話が出ているくろがね小屋。
本来なら今年の春に実施しているはずでしたが、コロナの影響もあり再延期に。
この雰囲気のある建物のうちに泊まりに来られるといいな。
次は冬でしょうか?
お世話様でした♪ -
外に出ると、あれっ?晴れかけてる…
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小屋の正面のこの道を進むと源泉です。
くろがね小屋のみならず、8km離れた岳温泉の源泉だったりするのがすごいところ。
湯守さんが、十数ヶ所もある元湯から湧くさまざまな温度の湯を58度に調合して給湯管に送り出すのだとか。 -
少しでも晴れてるうちに山頂を目指さねば。
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ゴッホの絵画のよう。
グルグル回りそうだ! -
くろがね小屋までは誰ともすれ違いませんでしたが、この辺りから下山してくる人を見かけるようになりました。
昨日もそれなりの数のお客さんが泊まっていたようですね。 -
鉄山方面。
以前はこちらへの直登ルートもあったようです。 -
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周囲も色付いてきました。
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赤と黄に染まる涸沢と違い、緑がバランスよく混じるのがポイントのような気がします。
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振り返ると二本松の街が見えます。
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おそらくここが峰ノ辻。
正面の出っ張りが安達太良山の山頂オブ山頂の“乳首”ですね。 -
峰ノ辻の先、これまでの長閑な雰囲気が一変。荒涼とした景色が広がります。
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尾根に出ました。
数歩進むと… -
ドカン!!!
いきなり火星が出現です! -
質感が凄い!
大怪獣の皮膚というか… -
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異世界感が半端ない!
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稜線に出た途端、西からけっこうな強風。15m近くありそうです。
半袖&ハーフパンツスタイルで立ち止まっているとさすがに寒いので、チャッチャと歩き始めます。 -
頂上直下はさすがの賑わい。
いきなりの混雑ぶりに驚くも、ロープウェイルートと合流することを考えれば当然か。
紅葉時期の百名山の底力ですね。 -
強風はここでも順調に吹き荒れていて、半袖はおろかアウターを着ていない人がそもそもいない。みんな重ね着の上にレインウェアか厚めのソフトシェルを着用しています。
夏休みの虫捕り少年、もとい虫捕りおじさんのような格好のわたしは珍獣扱いで、すれ違う人全員から好奇の視線を浴びたことは言うまでもありません。まあ、慣れっこですけど。 -
さて本当の山頂を目指しましょう。
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11時15分、安達太良山山頂です。
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向こうの山並みは吾妻山ですね。
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これから目指す稜線が一望のもとに。
できれば中央右の鉄山を越えて、この近隣で最高峰の箕輪山まで行くつもり。
ちなみに画面右の真っ平らな山が箕輪山です。 -
“乳首”から降りて振り返ると左手に梯子。
登りと下りで違うルートを使うことができるようです。 -
風は常に西から吹いているため、西側に遮蔽物があるとピタッと止みます。
下山後調べてみると、安達太良山の稜線上は西からの強風で有名な場所のようでした。 -
白地に赤目玉の珍しいペイント。コース上ずっと統一されていました。
安達太良山のローカルルールなのか、東北ではこうなのか。ちょっと気になりました。 -
いまだ風は止まず。安定の身を切る寒さ。
まだまだ元気ですが、低体温症の症状は急にやってくることを身をもって知るだけにさすがに少し心配になってきました。 -
牛の背を過ぎると登山者がほぼゼロに。
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何度見ても痺れるこのこの風景。
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北アルプスとはまた異なる荒涼とした風景。
ここにしかない独特の世界です。 -
以前はくろがね小屋から鉄山手前のこの辺りを経て、このまま沼ノ平の噴火口跡を突っ切るルートがあったのですが、1997年に視界不良で迷い込んだパーティーのうち四名が吹き溜まった硫化水素により亡くなるという事故があって以来廃止されてしまったとのこと。
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ここにきて今更ながらですが、ペラペラソフトシェルを羽織ってみました。
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おそらく鉄山の頂上直下。
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直登かと思いきや、途中から巻き始める。
あれっ?ピークは通らないんだっけ? -
稜線に戻りました。
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振り向くと50mほど後ろに山頂っぽい場所が。
地図では直登ルートがあるはずなのですが…
ついでなので立ち寄ると観測機器らしきものを設置していました。 -
11時52分、鉄山避難小屋着。
予定外の温泉に入ったこともあり、計画より20分ほど遅い。
計画通り箕輪山までピストンするか迷うところ… -
今日はのんびり登山の日なんだけど、仕方ないからちょっとだけ急ぐことにしました。
下山後のタイムスケジュールを考えて、30分経ったら引き返すことに決めて出発! -
ここから見るとなだらかな丘のようですが、当然ながらそれなりに下ってそれなりに登り返します。
思ったほどではありませんでしたが。 -
やわらかな紅葉加減が穏やかな山容にいとつきづきし。
日差しが強くなり、つい30分前に羽織ったソフトシェルを脱いで再び半袖Tシャツ姿に。 -
安達太良山近辺に比べて歩く人が段違いに少ないので、植物の登山道への侵出も激しいですね。
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笹平。
鉄山避難小屋と箕輪山の間の鞍部です。 -
ここから登り返し。
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左(西)を臨めば磐梯山と秋元湖。
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12時19分、ほぼ予定通りに箕輪山山頂。
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安達太良山方面を振り返る。
画面中央あたりに鉄山避難小屋が見えます。 -
北側はこんな感じ。
中央左には東吾妻山。その左が中吾妻山、さらに左が西吾妻山ですね。 -
山頂の西側に回ると正面に会津の誉、磐梯山。
五年前の雨の中、会社の同僚Hさんを案内して登りました。
それまでも出羽三山を歩いたりはしていましたが、あくまでも旅の延長として。
山を登ることをメインに据えた旅行はあれが初めて。いわばわたしが山に登り始めたきっかけとなった思い出の山です。 -
さて戻りましょう。
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目指すは正面左にポツンと見える鉄山避難小屋。
一見遠いようですが、30分前後で歩けます。 -
避難小屋と箕輪山間のルートは、遠目からだと穏やかな稜線歩きっぽく見えますが、歩く人が少ないこともあってか草木が生い茂って足元を覆っていたり、粘土質の地面がえぐれていたりとあまり整備されているとは言えません。
荒れているというほどではないけれど、安達太良山近辺のとても歩きやすい登山道とは趣を異にします。 -
12時49分、鉄山避難小屋まで戻ってきて、豆大福で一休み。
安達太良山方面から歩いてきた男性と少しおしゃべり。
30年ほど前、まだ避難小屋がぼろぼろの掘立小屋だったころ、ここで幕営したことがあるそうです。風が強くて大変だったとか。
エネルギーチャージ完了したので沼尻方面へと下山開始。 -
山の上では秋も盛りを過ぎようとしています。
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磐梯山を正面に見ながら歩く天空の散歩道。
開放的で気分爽快! -
画面左奥が安達太良山。
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なんだ?
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石楠花の塔
昭和33年にこの辺りに墜落して亡くなった自衛隊機の操縦士を悼んで建てられたのだとか。 -
噴火口跡がはっきり見えるのはこの辺で最後かな。
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まだまだ水平移動が続きます。
沼尻側は水平部分と急斜面とにはっきり分かれた珍しいルートです。
左中央の白っぽい部分はたぶん沼尻元湯。単一の源泉としては日本一の湧出量と言われています。画面左奥には猪苗代湖もチラ見え。 -
気づくと断崖沿いを歩くルートへと変わっていました。
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高い所が苦手なので、これ以上は近づけません…
こういった開放的な断崖沿いというのは、ありそうでいて実はかなり稀なルート。物珍しさもあってかとても楽しく歩けました。 -
どうやらあの岩の隙間を通るようです。
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かの有名な胎内岩でした!
体もザックも小さいのでギリギリなんとか背負ったままで通り抜けられましたが、大きな人は苦労するでしょうね。
ていうか、ここで詰む人がいてもおかしくない気がする。 -
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ちょっと新鮮なアングル。
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ここまでほぼ水平移動でしたが、胎内岩を抜けたところからやっと下り始めます。
登山道脇の植生や足元の雰囲気が“リトル小池新道”といった趣です。
新穂高温泉から弓折乗越へのルートである小池新道は一時期よく歩いたためちょっと食傷気味でしばらく敬遠していましたが、久しぶりに歩いてもいいかなと思いました。 -
磐梯山はずっと見えています。
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“小池新道ゾーン”の終わりで振り返る。
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お次は“ざれざれトラバースゾーン”。
短い間隔で登山道の雰囲気がガラッと変わってまったく飽きさせません♪ -
“ざれざれゾーン”を見上げてみる。
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安達太良山近辺の土壌に含まれる硫黄から溶け出した鉄分が川底に付着して赤く見えています。
南八ヶ岳なんかと同じですね。 -
ここを直進すると沼ノ平のど真ん中を突っ切り鉄山横を通り越してくろがね小屋に至ることになります。
先ほど触れた有毒ガスによる死亡事故が原因で廃道となったルートです。
ちなみにわたしが下りてきた道は画面左の斜面についています。 -
すぐそばを流れる川はこんなに透明だという不思議!
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再び水平移動が続きます。
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道の至るところに真新しい落石が?!
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見上げるとこの状態!
さっさと通過しましょう。 -
谷間の落石ゾーンを進む。
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遠くの谷底から湯気が…
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日本一の湧出量を誇る沼尻元湯です。
この先にある沼尻温泉と中ノ沢温泉の源泉でもあります。
源泉というよりなにかの工場のよう。宮崎駿作品に出てきそうですね。 -
湧いてる!湧いてる!
乳白色を通り越してもはやエメラルドグリーンっぽい。 -
源泉が近いせいかこのあたりだけ泥濘がひどい。
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沼尻元湯の作業小屋が見えてきました。
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どう見ても直進が正解ですが、実は左折が正規の登山道。
直進ルートは本来給湯管の保守用として設置されたものなので、公には“通行を控えるべき”とされています。整備が行き届いていない箇所があるうえに、意図せず接触するなどして給湯管に万一のことがあるのを憂慮した結果かと。
登山口にはいろいろと警告文が掲示されているらしいのですが、そこまでやるならいっそのこと通行禁止にすればいいのにと思わないでもない。 -
作業小屋の前には立入り禁止の看板が。
帰宅してから調べてみると、実際には自己責任で立ち入ってワイルドな野湯を楽しむ方も多いよう。
源泉のままでは熱すぎるため、川と混ざってちょうどいい湯加減の湯溜まりを探して入浴するそうです。ちなみに川の名称は硫黄川。そりゃ温泉も湧くはずだ。
知っていればチャレンジしてもよかったな。残念… -
“登山道”の標識に従ってこの道を進んでいくと、画面右斜面あたりから木道がぐずぐずに腐り始めそこそこ危ない。どう見ても一般登山道ではないのでスマホで地図を確認すると画面中央辺りの斜面を左方向に直登するルートがあるっぽい。
そのつもりで探すとたしかに薄い踏み跡があるような…
地図無かったら気付かなかったかも。 -
橋の上から覗くと川の色がすごいことに。
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水面下にあるからあの色なのではなく、岩自体がエメラルドグリーンに染まっています。
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ここを登ります。
こうして見るとちゃんと道になっていますが、実際にはかなりおぼろげな踏み跡でした。
ていうか思いっきり登りじゃないか! -
登りの途中で対岸の作業小屋を眺める。
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やっと稜線に出ました。けっこうガッツリ登るうえに、粘土質でえぐれて滑りやすい道でした。下りでは使いたくないかも。
作業小屋があんなに小さく… -
ここが分岐点。
登山口から来た場合、直進すると船明神山経由で牛の背に、左折して下るとわたしが下って(登って?)きた道となります。
鉄山避難小屋に向かう正規ルートはこちらですが、一旦あれだけ下らないといけないとなると直進でお手軽っぽい“給湯管ルート”を選びたくなる気持ちもわからなくもない。 -
ここでも開放的な歩きやすい道が続きます。
磐梯山も見えて気分最高! -
展望台らしき場所がありました。
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白糸の滝が見えます。
温泉水100%で落差50~60m!これだけの規模のものは初めて見ました。 -
アップ!
滝壺で野天風呂なんてユーチューバーが出てくるのも時間の問題でしょうか。 -
もう少し下りた先には吾妻山連峰や磐梯山を見渡せる展望台が。
吾妻山も磐梯山も散々目にしてきたのでチラ見でスルー。 -
14時26分、沼尻登山口着。
詰めれば40~50台は停められそうです。
この日駐車中の車は20台ほど。
沼尻ルートは短いながらも変化に富んだ稀有な道でした。
ふつう下山時、特に最後の1~2時間は変化のない道が続き、たとえアルプスであっても心を無にしてひたすら歩くことが多いのですが、このルートは絶えず登山道の様子が変化するため最後まで飽きることなく歩きとおすことができました。
本当に素晴らしいコースだと思います。 -
この登山口を利用する人の99%は車利用でしょうが、マイノリティの味方のわたしは当然脚頼み。
計画では中ノ沢温泉に15時着なので、ちょっくら走ることにします。砂利道で若干走りにくいのはご愛敬。 -
緩い下り勾配の走りやすい道をスロージョグで15分。
沼尻温泉に着きました。温泉街とは思えない素っ気ない、もといクールな街並みです。
ここにも日帰り温泉はあるのですが、入浴後また走るのは遠慮願いたいのでバス停のある中ノ沢温泉までさらに進みます。 -
沼尻温泉からは舗装路になり、少し走りやすくなりました。
文明に感謝! -
沼尻登山口に停めてあった車にガンガン抜かれながらも走り続けるわたしを道端の花が慰めてくれます。
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15時5分、中ノ沢温泉に到着。
沼尻温泉に比べて温もりがあるというか“the 昭和の温泉街”というか。
昭和の人であるわたしにはこちらの方が断然しっくりきますね。 -
中ノ沢温泉にも複数の日帰り温泉がありますが、選んだのはこちら!大阪屋さんです。
こじんまりした佇まいに惹かれました。 -
入浴料もお手ごろ。
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館内も渋い!
玄関入ってすぐにあるこのスナック風バーカウンターと応接スペースのコンボにはヤラレました。
機会があれば是非泊まってみたい!! -
浴室も、鄙びた風情がいい感じ♪
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先ほど通った沼尻元湯から6kmの道のりを経てここ大阪屋の浴室まで。
遠路はるばるご苦労様です。 -
いいお湯でした♪
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入浴後の一杯を求めて、フロントの方に教えてもらった食堂を訪ねるも二軒とも準備中…
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というわけで大阪屋さんに戻って館内の自販機で缶ビールを購入。
美味い!!! -
16時過ぎのバスで猪苗代駅へ。
可能であれば老舗の食堂でソースかつ丼&ビールの予定が、車内から問い合わせたら本日終了とのこと。
空腹を抱えたまま大人しく郡山駅行き電車に乗りました。 -
17時半過ぎ、郡山駅に到着。
この段階で夕食候補は2ヶ所。新幹線の出発時間まで1時間しかないのでとりあえず向かってみて、空いていれば入店することします。 -
駅から2分、『ほるもん焼 味堂』さんです。
まだ早いこともあってか3割程度の客入り。ここに決めました! -
何にしようかな?
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ハイボールと突き出し。
キッチンとホールにお一人ずつ体制のため、それなりに時間はかかります。 -
ほるもんガツ
安くて旨い!これぞ庶民の味方♪ -
ジンギスカン(生ラム)
鮮度よくプリプリですが、思ったより羊くんが主張しています。
旭川の某店舗や遠野の某店舗に比べると二段階ほど落ちるかも… -
この時点で新幹線の時刻まで30分を切っているのでガンガン焼いてガンガン食べる。
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二杯目はレモンサワー。
トマトともやしナムルで野菜も摂取。
慌ただしい訪問となりましたが、安くて美味しい優良店だと思います。
次はハラミを試してみたいですね。
ご馳走様でした♪ -
18時30分発の新幹線で東京へ。
最近リニューアルオープンしたグランスタ東京でお寿司を食べる予定でしたが、目当ての店が混みあっていたのでそのまま帰宅しました…
当日の天候だけで選び、正直それほど期待していなかった安達太良山ですが、いい意味で期待を裏切る素晴らしい山でした。
特に沼尻ルートの変幻万化ぶりは感激もの!登山口から下山まで、これだけ変化に富んだ山もめずらしいのではないかと思います。
やはり登山はルートが命だなとあらためて実感した旅でした。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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