2017/08/13 - 2017/08/13
1位(同エリア77件中)
エンリケさん
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2017年夏休みのオランダ旅行4日目。
この日は東西をドイツとベルギーに挟まれたオランダ南部の街マーストリヒトから、マース川をさかのぼってベルギー・ワロン地方へ。
ベルギーに入ってムーズ川と名前が変わったマース川を横目に見ながらリエージュ、ナミュールとワロン地方の街を通過していき、目的地のディナンへ。
ムーズ川によって造られた、切り立った崖を背後に形成されたディナンの街は、まさに“絶景”の一言。
折よく晴れてちょうどいい気候の中、シタデル(城砦)やノートルダム教会を回り、青空の下で気持ちのいい街巡りを楽しむことができました。
<旅程表>
2017年
8月10日(木) 成田→台北→
8月11日(金) →アムステルダム→デン・ハーグ
→デルフト→デン・ハーグ
8月12日(土) デン・ハーグ→アイントホーフェン
→マーストリヒト
〇8月13日(日) マーストリヒト→リエージュ→ナミュール
→ディナン→ナミュール→リエージュ
→マーストリヒト
8月14日(月) マーストリヒト→アーヘン→アムステルダム
8月15日(火) アムステルダム→ザーンセ・スカンス
→アムステルダム
8月16日(水) アムステルダム→
8月17日(木) →台北→成田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- チャイナエアライン
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
8月13日(日)
この日は東西をドイツとベルギーに挟まれたオランダ南部の街マーストリヒトから、その地勢を活かし、ベルギー南部のワロン地方へ日帰り旅。
早朝7時、市庁舎のあるマルクト広場に面した宿を出発。
土曜日のせいか、前夜は日付が変わっても騒々しさが収まらなかった広場ですが、この時間帯は人っ子一人見かけず、すっかり静まり返っています。市庁舎 建造物
-
マルクト広場に面した商店兼住宅。
オシャレな家々がすき間なくひとつにつながっていておもしろいですね。 -
この日の目的地、ベルギーのワロン地方へは電車で移動するため、まずは駅への道をてくてくと歩いて行きます。
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マーストリヒトの象徴たるマース川までやってきました。
前日に引き続きどんより雲の景色しか撮れないのが残念・・・。 -
そのマース川にかかる聖セルファース橋を渡り、駅への道を急ぎます。
聖セルファース橋 建造物
-
・・・と思ったら、マース川の東岸も魅力的な景色が多く、少し寄り道。
向こうに見える鉛筆のような尖塔を持つ教会は、対岸からの眺めでも目立っていた“聖マルティヌス教会”(Sint Martinuskerk)ですね。 -
こちらが聖マルティヌス教会の近景。
全体がカメラに収まり切らないほど巨大ですね。
この時間帯は残念ながら扉が閉まっていて中には入れませんでした・・・。 -
こちらも週末の夜はたいへんな騒ぎだったと思うのですが、目立つようなゴミも落ちておらず、きれいな通りです。
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駅へと向かうメインストリートには、こんなユニークなモニュメントも。
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そして交差点にはこんな立派なモニュメント。
早朝からあちこち目を奪われ、なかなか駅にたどり着けません(笑)。 -
こちらの商店のディスプレイには水タバコのパイプが。
水タバコを目にするのは、トルコのイスタンブールで見て以来ですが、オランダらしいといえばオランダらしいですね。
【ブルガリア~イスタンブール紀行(10) イスタンブールのデルヴィッシュ・カフェで水タバコを吸う人々】
https://4travel.jp/travelogue/10763978#photo_link_28734145 -
そして7時30分、あちこち目が移りながらも、宿から30分でマーストリヒト駅に到着。
日曜日の早朝ということもあって、周りにはコワいくらい人がいません。マーストリヒト駅 駅
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駅構内もこんなふうにほとんど人を見かけず寂しい感じ。
別に危険を感じるほどではありませんが。 -
この時間帯は有人の窓口が閉まっているため、自動券売機で切符を購入。
今回使うのは、オランダ鉄道ではなく、“マルB”のマークのベルギー国鉄。
この券売機でベルギーのワロン地方、ディナン(Dinant)までの往復切符を購入。
通常なら片道17.7ユーロ(約2,360円)のところ、この日は日曜日のため週末料金(Weekend Ticket)が選択でき、往復20.4ユーロ(約2,710円)と、半額近いオトクな切符を購入することができました。
【ベルギー国鉄(SNCB)の券売機の使用方法】
http://europe-train-travel-lab.jp/www/portfolio/europe/belgium/sncb/ticket/ticket.html
【ベルギー国鉄(NMBS/SNCB)のチケット予約・購入・乗り方 徹底解説】
https://urtrip.jp/belgium_railway_nmbs_sncb/ -
ちなみにこちらは、左側の青いのがドイツ鉄道の子会社であるArriva社の券売機で、右側の黄色いのがオランダ鉄道の券売機。
さすがはヨーロッパの十字路と呼ばれるマーストリヒト、各国の券売機が揃い踏みですね。
なお、翌日のドイツ、アーヘンへの切符を購入する際には、黄色のオランダ鉄道の券売機が使えました。 -
7時45分、切符を購入してひと安心というところで、唯一開いていた駅構内の売店で調達した朝食(トマトとバジルのパニーニ3.85ユーロ=約510円、アイスグリーンティー1.75ユーロ=約230円)を食べて腹ごしらえ。
これだけ見ると、物価は日本の2倍ほどか。 -
食事を終え、8時19分発リエージュ・ギユマン(Liège-Guillemins)駅行きのベルギー国鉄の列車に乗車。
マーストリヒトから目的地のディナンまでは直通の列車はないため、同じくワロン地方のリエージュ、ナミュールで2回乗り換えをする必要があります。 -
列車は定刻通り8時19分に出発。
車内は日曜日の早朝ということもあって、こんな感じでガラガラ。
ベルギーはオランダよりも治安が悪そうだから、ひと気のない車内は怪しい人物が近寄って来ないか十分に気を付けないと・・・。
このときは、近づいてくるのはベルギー国鉄の検札員だけでしたが。 -
ベルギーとの国境付近でマース川(Maas)に架かる橋を渡り、以後はフランス語風にムーズ川(Meuse)と呼び名が変わったマース川を進行方向左手に眺めながら、ベルギーのワロン地方の奥深くまで入っていきます。
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8時50分、マーストリヒトから約30分で、第一の経由地、リエージュ・ギユマン駅に到着。
次のナミュール駅への列車の出発時間は9時42分のため、それまでの間、駅近くを散策。
とりあえず駅の外に出てみると、リエージュ・ギユマン駅は何とも現代的で立派な駅舎。
2009年9月にスペイン・バレンシアの建築家サンティアゴ・カラトラバ(Santiago Calatrava)の設計により、3億1,200万ユーロ(約415億円!)を投じて建設されたもので、“世界の美しい駅舎”ランキングの上位に常に名を連ねているんだとか。
しかし、日曜日の早朝とはいえこんな閑散とした駅で、投資した金額に見合うだけのものは得られているのでしょうか???
【サンティアゴ・カラトラバHP】
https://www.calatrava.com/#/Selected%20works/Architecture/Li%C3%A8ge?mode=englishリエージュ ギマン駅 現代・近代建築
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駅の真っ直ぐ前にも、あんな現代的なデザインのビルが。
ただ、それ以外は駅の周辺は閑散として、これといった特徴はない感じ・・・。 -
駅からてくてく歩いて、ムーズ川のほとりにまでやってきました。
このリエージュもマーストリヒトと同じく、ムーズ川の水運を活かし、その両岸に開けた街。 -
今でもこのように、船やボートなど、水上での交通が盛んです。
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さて、リエージュの観光名所が集まっている街の中心部へは、ここから下流方向へ20分ほどと少し離れているので、この辺りでリエージュの散策を切り上げ、駅へ戻ることにします。
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9時30分、駅に戻ってきました。
ホームから見ても、最新鋭のサッカー場の屋根のように、デザイン性に優れた立派な駅舎ですね。 -
次に乗るのは9時42分発のナミュール(Namur)行きの列車。
さらにワロン地方を奥深くまで入っていきます。 -
列車は時刻表通りに出発。
乗客は先ほどよりは増えて、賑わってきましたね。 -
列車はムーズ川を左手に見ながら流れをさかのぼっていきます。
10時、ここでようやく晴れ間が見えてきました。 -
少しするとこんな青空に。
貴重なベルギーへの日帰り旅、前日は天気が良くなかっただけに、晴れてきてよかった・・・。 -
さて、進行方向左側には再びムーズ川が見えてきました。
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10時25分、行く手には切り立った断崖のようなものが見えてきて、渓谷の景色に。
風光明媚なところにやってきましたね。 -
そして10時31分、ナミュール駅に到着。
ここでまた、次の11時18分発のディナン行きの列車まで、周辺を散策。
駅の南口を出ると、いきなりこんな住宅街のような雰囲気。 -
ナミュールは最初にディナンを回った後、帰り道に観光をする予定なのですが、その準備も兼ねて行けるところまで街歩き。
10時50分、駅から5分ほど歩いて、こんな石造りの堅牢そうな建物のある場所に到着。
18世紀にイタリア人建築家の設計により建てられた、後期バロック様式の大聖堂、“聖オーバン大聖堂”(Cathédrale Saint-Aubain)です。聖オーバン大聖堂 (ディオセザン博物館) 寺院・教会
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日曜日の午前中ということもあって、聖オーバン大聖堂ではミサが行われていたようだったので、中には入らず、このあたりでナミュールの散策を一旦切り上げ。
元来た道を戻ります。 -
11時05分、ナミュール駅に戻ってきました。
ディナン行きの列車の到着までの間、駅のホームでぼーっとして過ごします。ナミュール駅 駅
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ディナン行きの列車は無事到着し、11時18分、定刻通り出発。
ディナンはベルギー南部の有名な観光地ですが、乗客はそれほど多くない感じかな。 -
列車は左手にムーズ川の悠々たる流れを見ながら線路を進んでいきます。
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11時45分、ちょっぴり大きめの山中の集落のようなところが見えてきました。
ディナンまではもう少しか。
日本人的には平坦なオランダよりも、こういう山のある景色の方が、“観光地に来たなあ”という感がありますね。 -
そして11時50分、ディナン駅に到着。
列車を降り、皆が歩いていく方に向かってみると、早速見えてきたのは、ムーズ川を前に、そして急峻な断崖を背後に立ち並ぶ、おもちゃのような建物群の大絶景・・・。 -
手前のムーズ川には船も行き交い、この大絶景を一層趣深いものにしてくれます。
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さて、ムーズ川を渡る橋の手前には、こんな兵士の像が。
誰かと思っていると・・・。 -
銘板に刻まれていたのは、“Charles De Gaulle 1890-1970”の文字。
そう、フランス第五共和政初代大統領、シャルル・ド・ゴールの若き陸軍兵時代の姿です。
このディナン、ムーズ川を間に挟む戦略上の要地であったため、第一次世界大戦ではフランスとドイツの間で激戦地となり、当時フランス陸軍の大尉であったド・ゴールもこの戦闘で負傷したことから、ムーズ川に架かるこの橋は“シャルル・ド・ゴール橋”と呼ばれるようになり、この記念碑が建てられることとなりました。 -
こんな風光明媚な地が近代戦争の激戦地だったなんて、現在の平和な風景からは想像もつきませんね・・・。
つくづく平和な時代に生まれて良かったなと感じます。
さて、そのシャルル・ド・ゴール橋を渡っていくと・・・。 -
現れたのは、世界の主要国のカラーに彩られたサックスの数々。
そう、ディナンはサックスことサクソフォーンを発明した“アドルフ・サックス”(Adolphe Sax、1814-94年)の出身地でもあります。
こちらは五星紅旗そのまんまの中国をイメージしたサックス。
何かチャイナマネーの影響を感じますね・・・。 -
こんなふうに橋の両側の歩道上には、色とりどりのサックスの記念碑が等間隔に並べられています。
-
シャルル・ド・ゴール橋を渡ると、切り立った厳めしい断崖の前にそびえていたのは、玉ねぎ型の尖塔がスタイリッシュなノートルダム教会。
こちらも絵になる風景です。ノートルダム教会 寺院・教会
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シャルル・ド・ゴール橋の袂から、渡ってきた駅方向の眺めをパチリ。
日本のサックスは見つけられませんでしたが、橋の袂の目立つところに日本国旗がたなびいていますね。 -
12時、ディナン観光の手始めに、まずは街全体を見下ろす崖の上にあるシタデル(Citadelle、城砦)に登ります。
入場料8.5ユーロ(約1,130円、カードは2人分から使用可)を支払い、頂上まで行くロープウェイの列に並びますが、けっこう待ち人数が多く、乗るのにしばらくかかりそう・・・。 -
そこで、ロープウェイの脇にある階段で上っていくことに。
頂上までは100m、階段は408段とけっこうありますが、歩いている人もちらほらいるし、それほど苦ではなさそう。
何より、こんな景色をゆっくり楽しみながら上ることができます。 -
408段あるという階段はこんな感じ。
緑の木々に囲まれ、直射日光をそれほど浴びずに上ることができます。 -
上ってきた道を振り返るとこんな感じ。
みなさんロープウェイがいいのか、入口前は大渋滞となっています。 -
12時10分、階段を上り続け、ムーズ川対岸の建物が眺められるところまで上がってきました。
まだまだ先は長いかな。 -
さらに景色を眺めながら階段を上り続けます。
木々の向こうには美しいディナンの街並みが。 -
そして12時15分、ノートルダム教会の尖塔よりも高いシタデルの頂上付近まで上ってきました。
ここから見下ろすディナンの景色は・・・建物やムーズ川の水面に太陽からの光が輝き、まさに素晴らしいの一言。 -
角度を変えてパチリ。
408段の階段はたいへんでしたが、本当に、ここまで上ってきてよかったと思える風景です。 -
ムーズ川の両岸に横たわるディナンの街並み。
ムーズ川はこの先南へ、フランスのロレーヌ地方まで流れをさかのぼることができます。 -
ムーズ川の東岸をびっしり埋めている街の上にはシタデル。
このディナン、中世には神聖ローマ帝国(ドイツ)に属し、1050年に最初の城砦が築かれた後、直接統治に当たっていたリエージュ司教領の手により街の建設がなされていきます。 -
崖の上のシタデルの中までやってきました。
すでにたくさんの観光客が詰めかけ、あちこち見学を行っている模様。シタデル 自然・景勝地
-
先に来ていた観光客の動きにあわせ、わたしもシタデルの見学をスタート。
まず、南側にぽっかりと開いているトンネルに入ってみると、その先はシタデルの歴史を紹介する展示ルームになっていて、わたしもイラストや写真などで表された様々な資料を見て回ります。 -
こちらは展示されていたシタデルの歴史を表わすイラスト資料のひとつ。
フランスのシャルル・ド・ゴールも負傷した、第一次世界大戦での仏独のディナン攻防戦の様子が描かれています。 -
さらに第一次世界大戦当時の写真を組み合わせた、こんな映像資料も。
第一次世界大戦以降の戦争は写真が残っているだけに、生々しいものがありますね。 -
12時50分、続いてはシタデルを巡るガイドツアーに参加(追加料金不要)。
ガイドツアーは約20分ごとに頻発していて、わたしも他の観光客にならって付いていきます。 -
ガイドツアーにはこんなにたくさんの人々が参加。
ガイドが何を言っているのかはよく聞き取れませんでしたが、シタデルを巡る順路の参考にはなりました。 -
ガイドに率いられ、シタデル内の様々な部屋を巡っていきます。
こちらはご存知ギロチン。
フランス革命後はディナンを含むリエージュ司教領もフランス軍に占領されていただけに、ディナンでも実際に使われることがあったのでしょうかね・・・。 -
続いては、ムーズ川に面した街を見下ろせる高台に案内されます。
この場所から下を覗いてみると・・・。 -
ノートルダム教会が真下に見えるほどの高さからの凄い眺め。
シャルル・ド・ゴール橋を渡る人々が、点のように小さく見えます。 -
街の北側もパチリ。
ムーズ川はこの先、ベルギー内のナミュール、リエージュを通って、オランダのマーストリヒトに注ぎ込んでいきます。 -
シタデルの下に広がる景色を楽しんだ後は、ガイドツアーに戻ります。
ツアー一行はシタデルの内部に入って、各部屋の見学。
こちらは兵士の食事を調理したものと思われる厨房。
イノシシらしき動物が吊り下げられていますね。 -
こちらは兵士の寝所。
シタデルは約400人の兵士の駐屯地だったとの解説がありますが、そんな人数を収容するには、こんな横穴の部屋だけではとても場所が足りなさそうです・・・。 -
こんな中世の頃の武器の展示も。
うーむ、このシタデルの展示、時代順がバラバラで目で追うだけでは分かりにくく、もうひと工夫欲しいところですね・・・。 -
以上でガイドツアーによるシタデルの見学を終了。
所要時間は30分ほどでした。
13時20分、シタデルの上で見るべきものは見たので、相変わらず混んでいるロープウェイを避け、往路と同様、階段を使ってシタデルを降りることにします。 -
13時30分、シタデルの下のディナンの街に到着。
街巡りの最初は、気になっていたノートルダム教会に入ってみることに。
この教会、最初は1227年にロマネスク様式で建てられたものですが、後に、背後にそびえる断崖からの落石により破損。
現在見られる姿は16世紀にゴシック様式で建て直されたときのもので、これも、第一次世界大戦の戦火で傷ついた後、1927年に復元されたものとのことです。
【ノートルダム教会(Notre-Dame)HP】
https://openchurches.eu/en/churches/notre-dame-dinant -
ノートルダム教会の内部はこのとおり、ヨーロッパの深い森をイメージするような、天井の高い壮麗な空間。
-
ステンドグラスも調和のとれたデザインで美しいですね。
-
教会内に展示されていたこちらは、ディナンの守護聖人ペルペトゥス(Perpetuus,Bescherm-heilige van Dinant)の像。
6世紀の人物で、マーストリヒトの司教を務めた後、リエージュの司教となり、ディナンに居を構えて教会を設立したことから、ディナンの守護聖人として崇められるようになったという・・・。 -
さて、そろそろ次に向かうナミュールの観光時間も気になってきたところで、ノートルダム教会の見学をこのあたりで足早に終了。
最後にもう一度、ステンドグラスが輝く美しい教会の内部を写真に収めて外に出ることにします。 -
13時35分、この街で生まれたサクソフォーンの発明者、アドルフ・サックスの名を冠した“アドルフ・サックス通り”を北へ。
この通りには、“ディナンドリー”(Dinanderie)と呼ばれる特産の真鍮細工を売る店が軒を並べています。アドルフ サックス通り 散歩・街歩き
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この通りには、“アドルフ・サックスが生まれた家”(La Maison de Monsieur Sax)もお約束どおりあります。
現在は小さな博物館となっている彼の生家の前には・・・。アドルフ サックスの生家 史跡・遺跡
-
これまたお約束どおり、サックスを持つ彼のブロンズ像。
ユーロが導入される前のベルギー・フランの肖像画ともなったことがある彼の姿は現在でも人気のようで、この像と一緒に記念写真を撮る観光客もちらほら。 -
さて、せっかくなので博物館となっている彼の生家にも入ってみます(入場無料)。
内部には、彼が発明したという、様々なかたちをしたサクソフォーンなどの管楽器が展示されています。 -
こちらは、アドルフ・サックスが描いた管楽器の設計書でしょうか。
楽器が好きな人は興味を持って見られると思います。 -
展示品を興味深く眺める観光客の姿も。
わたしも、少しは楽器の知識があればなあ・・・。
以上で、アドルフ・サックスの生家の見学を終了。 -
外に出ると13時40分、近くのカフェの前には、これまた巨大なサックスのモニュメント。
赤と白の市松模様をしたクロアチアカラーのサックスもありますね。 -
ちなみにこのカフェの背後にはこのとおり、断崖絶壁がそびえています。
いつ石が落ちてくるかと冷や冷やしますね。 -
そんなこんなでアドルフ・サックス通りの散策を終え、そろそろ次の目的地、ナミュールに向かうべく、駅に戻ります。
-
下から見上げるシタデルの景色もこれが見納め。
素晴らしい景色なだけに、名残惜しいですね・・・。 -
このムーズ川もはるばるフランスから流れてきているというのに、ヘンなにおいもせず、青空の色を映していてきれいですね。
-
断崖とムーズ川とサックスの街ディナン、風光明媚な上、コンパクトで歩いて観光できる街で、素敵なところでした。
次はムーズ川を少し下ったところにあるこれまた城砦の街、ナミュールの観光です!
(オランダ旅行4日目後半~ナミュール観光に続く。)
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 川岸 町子さん 2020/09/27 15:16:56
- 途中から、ホッとしました(*^-^*)
- エンリケさん、こんにちは(*^▽^*)
今回も私が知らなかったエリアです。
改めて、世界には歴史ある美しい街が沢山あると教えられ、それだけでも嬉しくなりました(*^-^*)
「ベルギーはオランダよりも治安が悪そうだから、ひと気のない車内は怪しい人物が近寄って来ないか十分に気を付けないと・・・。」
さらに早朝の駅周辺なども人の姿が無く、リエージュからの列車の所からは、ようやく私もホッとした気持ちで拝見できました(笑)
ノートルダム教会が真下に見えるほどの高さからの眺め、見事の一言に尽きますね(*^^)v
登って来られた坂道は、住宅地の近くなのですね。
風景も整った家並みも眺められ、一石二鳥です~。←他人事だと思って、失礼しました(笑)
ツアー参加者の姿を見ながら、このように観光を安心して楽しめる状況になれば良いなと、強く感じました。
町子
- エンリケさん からの返信 2020/10/04 13:56:06
- 風光明媚なムーズ川沿いの街々
- 川岸 町子さん
こんにちは。
ベルギー・ディナンの旅行記にご訪問ありがとうございます。
> 改めて、世界には歴史ある美しい街が沢山あると教えられ、それだけでも嬉しくなりました(*^-^*)
わたしも、従来はベルギーといえばブリュージュとかアントワープとか、北部のフランドル地方しか知らなかったので、今回の旅で初めて南部のワロン地方を訪問し、いろいろと勉強になるところがありました。
> 「ベルギーはオランダよりも治安が悪そうだから、ひと気のない車内は怪しい人物が近寄って来ないか十分に気を付けないと・・・。」
> さらに早朝の駅周辺なども人の姿が無く、リエージュからの列車の所からは、ようやく私もホッとした気持ちで拝見できました(笑)
やはり海外、特にヨーロッパにいて日本と違うなと感じるところは、公共交通機関が安心して利用できないところですよね。
狭い空間だから逃げ場はないし、乗っている間中も常に周りに気を配っておく必要がありますね。
> ツアー参加者の姿を見ながら、このように観光を安心して楽しめる状況になれば良いなと、強く感じました。
日本でもGO TO トラベルが東京でも解禁され、“コロナ禍は何だったの?”という雰囲気になりつつありますが、海外ではどうなっているのでしょうか?
何だか、“時間だけが解決する”みたいな感になってきていますが、引き続き、海外の様子を見守っていきたいですね。
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