2002/11/02 - 2002/11/19
13位(同エリア122件中)
ほいみさん
全て旅行会社にお任せした旅は超快適で、ウズベキスタンからトルクメニスタンに入った。
表紙写真は、砂漠の国で「水の都」を象徴した、トルクメニスタンの首都アシガバッド。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
国境は写真が禁止で、これが最後に撮った写真。
なかなか思い出深い国境だったので、写真は無いけど、その時の様子は(覚えてるうちに)長々と書いておこう。
朝8時に国境が開くという。
なぜかホテルのオヤジがクルマで送ってくれる。
美人で優秀なガイドが着いているので、私は何の心配もない。
ウズベキスタン出国では、何がどうなってるか、ガイドのアラが係員とやり合ってる。多分、幾らかよこせ…ってことなんだろうけど、ウズベキスタン語?なのでまったく分からない。
なかなからちが開かないところへ、送って来てくれたホテルのオヤジが登場、何やら1分ほど話したら、我々は無事通過・・・まぁ、いろいろあるんだろうね、こういう国境は。
中立地帯を300mほどスーツケースを押して、トルクメニスタンの国境事務所。この頃のこういう国?の国境って、けっこう贅沢品とかの申告があって、カメラやラジカセまで「申告すべき贅沢品」だったりする。これって、旧ロシア時代の慣例っていうか、当時の申告用紙をそのまま使ってるっていうか・・・たぶんそんなことだろうと思う。
私が1977年に東ヨーロッパを旅行した時は、国境の度に贅沢品と所持金を申告して、出国時にはそれらを再チェックされた。インドなんって、入国時に所持してるカメラの型番をパスポートに書かれたりしたんだよ。
で、このトルクメニスタンも入国時に所持品をチェックしてる様だ。怪しいものは何も持ってないからいいのだが、デジカメとフィルムカメラ大小とインスタントカメラまで持っていたので、ちょっと面倒かなと思い、ガイドのアラにフィルムカメラは持たせた。スーツケースは開けられて、しっかり調べられたが「賄賂を請求」出来る様なモノは発見出来なかった様だ。 -
この時の旅は、前回書いた様に「旅行会社に全てお任せ、ガイド付きの贅沢旅」だったのだが、なんとガイドのアラは「ウズベキスタンから出るのは初めて」なんだって。
っていうか、国境をひとりで通過してトルクメニスタンに入ったら、トルクメニスタンのガイドにバトンタッチされると思っていたので、「この贅沢旅」には驚かされてしまった。クルマが国境まで迎えに来ていた。
美女とふたりでBMWで旅・・・なんか事態はますます「私が期待してない方向」に向ってるような。
そう、トルクメニスタンもこの美人ガイドと行くのか~…なんて鼻の下を伸ばしてたら「更に驚く展開」が待っていた。 -
運転手付きBMWは、砂漠の道路を160㎞/hでぶっ飛ばす。
やがてクフナ・ウルゲンチに到着。 -
クフナ・ウルゲンチは、先に書いたホルズム朝の首都であり、シルクロードにおける最大の都市であって(本当?)12世紀に最盛期を迎えたとある。この旅の後、2005年に世界遺産に指定された。
当時のデジカメは、ちょっとしたことでWBが崩れる・・・さすがにこんな色してないから。 -
トレベクハニム廟はクフナ・ウルゲンチで最も大きな建築物。
-
イル・アルスラン廟。
ヘタ写真・・・傾いてるじゃんか、と思ったあなた!
実はこの廟自体が傾てるのです・・・ウルゲンチの斜塔! -
クトゥルグ・ティムールのミナレット。
高さは60メートルあり、中央アジアで最も高いミナレット。 -
途中でが曲がってしまい、鉄骨で補修してある。
-
基礎はこんなにデカい。
-
周辺は瓦礫で、過去にそんな大きな都市があったのが不思議・・・って、遺跡ってそんなもんか。
-
そんなクフナ・ウルゲンチをぶっ飛ばす事態が・・・
もう一人の「やや美女」が登場。 -
私はトルクメニスタンのガイドの「グリシャッド」です。今日から運転手のナントカと一緒にトルクメニスタンをご案内します。
なんなのこれ・・・「お疲れ日本オヤジ」を、運転手付きの高そうなBMWと、女性ガイド二人が案内しようってわけ?? 取り合いするなよ~! -
年寄りの記憶とは恐ろしいもので、この後、BMWでアシガバッドに向かって走った・・・と思って、写真を確認したら、なぜか飛行機から見下ろしたアシガバッドの写真があった。
どうも、このクルマで近くの飛行場に行って、飛行機に乗ったらしい。 -
飛行場までどれくらい掛かったかは忘れてしまった。
途中、バザールや小さな村に停まった。 -
アムダリアで獲れたサカナかな。
-
砂漠の中の小さなバザール
-
この辺りは、外国人観光客は稀。
-
デジカメも珍しい。
-
パンがやたら売られていた。
-
ね~・・不思議だよね・・・飛行機でアシガバッド着。
-
夕飯はガイド(達)と一緒にちょっと高級っぽいレストラン。
私は「カスピ海のチョウザメ料理」を注文した。
チョウザメは日本でも食べたことあったが、見た目と違い?美味しいサカナだ。 -
彼女たちが何を食べたか忘れてしまったが、私が持て余してるのに完食してる。
-
最近では、トルクメニスタン観光といえば、真っ先に「地獄の門」が登場するのだが、当時はまだ知られてなくて、地球の歩き方には「地下温泉」などが紹介されてた。
秘湯巡り…って言葉があるけど、トルクメニスタンの温泉っていうだけで十分に「秘湯」じゃんね。その上(下か?)地下60mってどうよ!! -
番台のおじちゃんと。
-
中央に白く見えるのが地下温泉への入り口。
暗い中、延々と階段を下りて来た。 -
温泉っていうか、温かい地底湖・・・って規模。
-
ちょっと先は背が立たないし、どこまで続いてるかも見通せない。
いや~・・・日本にもひとつ欲しい。
って、あるのかなぁ? -
さて、アッと驚くアシガバッド!
今でこそ、アシガバッドの様子はネットや雑誌で見られるが、私はこの景色を見るまで、アシガバッドが何者であるか知らなかった。 -
砂漠の真ん中に、こんな都市を造っちゃったんだね。
砂漠だから本来水が無い、だからこそ水だらけの街を造ることが富の象徴だったのかも。
水源はアムダリア…ってことかな。 -
上の写真のてっぺんがレストランになっていて、そこで(美女付き)食事。
-
個人的には好みではないが・・・
-
どうよ、この眺め。
砂漠で屋上から滝・・・って? -
丸い部分がレストラン。
回転してたかどうかは忘れてしまった・・・って、この形で回転してなかった変かな? -
アラもビックリ!
-
アシガバッドは、マジでビックリの連続だ・・・面白くはないけど。
-
真っ平でだだ広いところに計画都市・・・ってことかな。
-
水は運河で運べば幾らでもあるぜ・・・って、考えでアラル海は死んじゃったんだけど。
-
金ピカドームが国会議事堂だったかな?
-
トルクメニスタンは、独裁ニアゾフ大統領が発展させた・・・と言っていいのかなぁ。
何年か前に死んじゃったけど、私が行ったときはバリバリの現役で、もう街の中はニアゾフだらけ。通貨は全ての紙幣の肖像がニアゾフ。街や商店、ホテルの中もニアゾフだらけ・・・写真や肖像画ね」
顔覚えが悪い私でさえ、ニアゾフ大統領の顔は未だに脳裏にこびり付いてる。 -
独裁者って悪いイメージ・・・っていうか「良い独裁」って難しいかも。ニアゾフが悪い独裁者だったかどうかは知らないが、まったく知らずにアシガバッドを見たらどうなんだろ。
当時から、北朝鮮みたいなものだ・・・と言われていたが、北朝鮮に行ったことないから比較出来ないし。 -
この中にニアゾフの巨大肖像画が幾つあるでしょう・・・?
-
花嫁さんだったかなぁ・・?
-
アシガバッドに2泊して、巨大遺跡「メルブ」があるマリィに向か。
「メルブ」のことは本で読んでよく知っていて、何時か行ってみたいとは思っていたが、なんてったってその頃は旧ソ連。こんな風にメルブを訪れることになるとはね。
タクシーがガソリン入れてる。
天然ガスが豊富なトルクメニスタンだが、石油も産出するエネルギー大国だ。
ガソリンて幾らかなぁ・・・って興味あるでしょ! -
メルブに到着。
-
メルブは人口が100万にも達した、シルクロードのオアシス都市。
巨大なメルブは、10mを超す長大な城壁で守られていた。
延々と城壁の跡が続いている。 -
1221年にモンゴルによって、100万人全員が殺され廃墟となり、その後二度と復興はされなかった。
メルブの歴史をちょっと読むと、誰もが興味を持つと思う。 -
強力な毒蛇が潜んでるから要注意なんだって。
-
唯一、もっともらしく残っているのが「キズカラ」
-
遺跡番のおじちゃん。
メルブは1999年、世界遺産に指定された。
メルブは巨大過ぎて、しかも風化され切っているので、ビジュアル的には何とも…って感じだが、その歴史からして、こうやって土に帰って行くのもいいかなぁ・・・って思わせる。
私が好きな遺跡のひとつだ。 -
マリイのホテル。
当然、ニアゾフ様がお出迎えしてくれる。 -
部屋は質素。
TVは真空管式だった。 -
各フロアーに頼もしいおばちゃんが番してるのが、旧ソ連っぽい。
ここでもニアゾフが見守ってくれるから安心だ。 -
グリシャッドと地元ワインを開けた。
残念ながらアラは、お酒を飲まないんだよね。 -
レストランの頼もしいスタッフ。
お客は我々だけだった。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (8)
-
- 水無月さん 2020/09/05 10:41:12
- 女性だと...?
- ほいみさん こんにちは!
またまた興味あるあるの旅行記のUP!ありがとうございます♪
まだまだお宝旅行記が沢山眠ってる予感がするので期待してます(笑)
女性だと...
美青年でもついてくるのでしょうか(笑)
水無月はおばさんなので美中年?やっぱり美人がいいなぁ~。
※そっちの趣味ではありません
やや美人...
しかし、ほいみさんはなかなかの面食いですね(笑)
あの彼女も十分に美人さんじゃないですか!
ま、ちょっと髪型が...ですが。
肖像画
独裁国の肖像画好きは、ほんと揺ぎ無いですよねwww
シリアでもそこら中にアサド氏の肖像画に見られておりました(笑)
田舎ではあんまり感じなかったですけども、都会ではヨルダンやレバノンとあんまりにも空気(雰囲気)が違うのでビックリした記憶があります。
まぁ当時は短期留学でも秘密警察が付くとの噂がありましたしね!
次のお宝旅行記(マニアック好きとも言う?かも)のUPも楽しみにしてます♪
水無月
- ほいみさん からの返信 2020/09/05 12:02:08
- RE: 女性だと...?
- こんにちは。
先ほど、3作目をアップして来ました。
隠してる?旅行はまだ幾つもあります。ただコロナ暇による「怠け癖」と加齢による「処理能力低下」が著しく、1冊アップするのに時間が掛かってしまいます・・・途中で寝ちゃったりして。
こういう旅はこの時が初めてだったんだけど、あまりの快適さに、これをきっかけにバックパッカー風旅が面倒臭くなってしまいました。といって高価なので、この後は1回しか実行出来てません。あ、昨年のバングラもそうだったかな。こういう旅がいいなぁ・・っていう歳になりました。
ショートカット美人がキモですね・・・福島みず〇・蓮〇う・辻本きよ〇の登場でイメージダウンだけど。
自分の写真や肖像画を貼る様になったらお終いかな・・・あ、政治家先生全部?
そういえばオウム真理教もそうだったかな。シリアは何時頃行かれたのかな? 私も平和な時代に行くことが出来ました。中東と比べると、旧ソ連の国々はまぁ安定してるのかも・・・今のところ。
ほいみ
- 水無月さん からの返信 2020/09/05 13:41:56
- Re: 女性だと...?
- 3作目UP!直ぐに読みたいけれどこれから外出なので明日の楽しみに(*^_^*)
シリア・ヨルダン・レバノンは1999年3月18日~4月2日 16日間のツアーで訪れました。
ツアーでは添乗員さんと私だけが唯一の20代女子(笑)
そしてじじばば(失礼)受けの良い水無月は必然的に添乗員の補佐となりました~。
だって元気な60代・70代はついてくるんですもの(笑)
ほいみさん程ではないけれど、20代の私的には結構な金額のツアーに参加しての中東旅行でした。
家族から中東行くならツアー以外は不可!とのお達しがあったので(涙)
確か70だったか80万だったかな。でも、毎日のおやつ・お水・トランジットの際のお昼代も全て込みで人数も20人と少なめ?で割と遺跡など自由にさせてくれるので満足しました♪
フィルムをデーター化したら、この旅行記も記録としてUPしたいと思ってます。
この暑いのに天王寺まで岩盤浴ヨガをしに行って、その後は京橋で飲み会♪
富士山の溶岩石だそうで、温かさが半端ない!
なのにマスク着用...今日も三途の川を渡る誘惑(楽になる?)と闘いながらヨガしてきます(笑)
水無月
追伸
上に挙げられたショートカットの悪例...
激しく同意です!!
- ほいみさん からの返信 2020/09/05 17:24:16
- RE: Re: 女性だと...?
- レバノンに行けたのは羨ましい。
イスラエルを含めると、あの4ヵ国を一気に攻めるのは難しいです。
私も最近は、パックツアーを使いますが、ほんと平均年齢が高いです。しかもみんな元気!
毎日のオヤツってすごいですね・・・もしかしてユーなんとかツアーかな。
フィルムのデジタル化、自分でやるとなるとけっこう面倒臭いですが、無理せずに1日何枚かづつでもやって下さい。私は4トラにアップしながらやった分は「あまり」苦痛にはなりませんでした。
暑い時に暑い思いをするのは良いことみたいです。実は家庭用サウナに毎日入ってます。ビールが余分に飲めて困りますが。
ほいみ
-
- gontaraさん 2020/09/03 16:04:13
- 一番の贅沢は美女のスルーガイド?
- だろうけど、さすがにそれは賄賂要求の対象外だったのかな。
昔は贅沢品と言うより、共産圏に出かけるのにココム規制ってのが有りましたよね。
全てが時代の流れに流されて、かの国でさえお月様にロケットを飛ばせるようになっちゃったし。
砂漠の国の贅沢はやっぱり水ですね。
アラさん程じゃないけど、これは見ごたえありそう。
忌々しい台風10号のせいで、明日からの沖縄・宮古行きキャンセルしました。
あぁ~国内でさえ旅行できない!
- ほいみさん からの返信 2020/09/03 17:21:45
- RE: 一番の贅沢は美女のスルーガイド?
ココム、東芝がやっちゃいましたね。あれで東芝、調子悪くなった? 時代はファーウェー?
初めてソ連や東欧に行ったとき、持っていたセイコークリーンカットとカシオの電卓は必ず「検査」目的で、スィッチを入れてみろ、使ってみろ・・・とかで、税関の連中が集まって来たりね。
コロナ暇にも、すっかり慣れちゃって、毎日が怠惰に流れて行きます。旅行も行事も無いんで、季節感までおかしくなってますね・・・あ〜台風の季節か、なんて。
ほいみ
-
- くろねこだりゅんさん 2020/09/02 15:06:33
- トルクメニスタン♪
- お金に糸目は付けないオーダー旅…美女が増えてます(笑)
今はこの造られた街はどうなっているのか少し興味あります。
私的にこういった個人崇拝?的な肖像画や像が至る所にあるのって…センス悪!
飾ると何かメリットがあるのか?撤去されてるといいな~
答え:3つと小さいのがひとつ 合ってますか?
砂漠の真ん中に水のある都市を造るのってやはり砂漠の方々の夢なのでしょうね~
シルクロードに続くあと何百年か後のアフリカも一路一帯の痕跡ときんぺーちゃんの肖像画が出てくるのかも。この肖像画もいらないですね(爆)
この美女お二人、現在はかなりな「体格」に確実におなりですね
だってほいみ様が残したご飯、完食ですもの~
きっとホテルの番をしているおば様位にはご立派に(*^_^*)
- ほいみさん からの返信 2020/09/02 17:18:30
- RE: トルクメニスタン♪
- > お金に糸目は付けないオーダー旅…美女が増えてます(笑)
これって女性ひとり旅だったら、どんなガイドが付くんだろ。
いや〜・・アシガバッドは驚くべき町でした。
何処に居てもニアゾフに見られてる様な。まぁ旅行者にとっては不自由さは感じなかったですけど。治安はとっても良かったです。
ニアゾフはこの後2006年に急死してますから、今はどうなってるんでしょうね。
造られた町といえば、近くの岩山に白い道が延々の延びてました。市民が散歩して健康になる様にと造ったもので「健康の道」と呼ばれてるとのことでした。後で調べたら、ニアゾフが歩くために造ったとかいう話もありました。
報道の不自由さ?は北朝鮮の次・・・と言われてるお国ですから。
> 飾ると何かメリットがあるのか?撤去されてるといいな?
> 答え:3つと小さいのがひとつ 合ってますか?
たぶんあってると思います。
国中がこんな感じでした。
なるほど、習近平の「世界中に俺の肖像画を!」っていう夢は、トランプによって打ち砕かれるのか! トランプだらけになったりして。
> この美女お二人、現在はかなりな「体格」に確実におなりですね
途中でガイドの実家にも招待されたので、ご両親の写真も登場します・・・お楽しみに!
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
その他の都市(トルクメニスタン) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 理想的な旅 ウズベキスタン&トルクメニスタン
8
54