2020/07/29 - 2020/08/01
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xiaomaiさん
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台中、彰化、鹿港の旅行記。現地入りし初めて今回の旅が城隍爺に導かれたものであったことを知った。酷暑の中での旅となったが、非常に心に残る旅となった。
4日目:
章邑城隍爺出巡(彰化)、国立自然科学博物館、動漫彩絵巷
城隍爺:https://ja.wikipedia.org/wiki/城隍廟
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6時半にホテルの窓から見た景色。
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右手の方に見えた古い廃墟ビル(千越大楼)。1階には店舗があり、営業をしている。
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その廃墟ビル屋上の円形部分に人影が見えた。どうやって上がったのだろう?
台中出身の友人によると、40年ぐらい前に建てられたもので、廃墟ビルになって20年ほどになるらしい。解体しようとする利権者と残そうとする利権者がいて、ずっと話がまとまらないようだ。 -
7時29分発の各駅停車で彰化へ向かう。当初は台中が旅行の中心で、まさか彰化へ続けて3日行くことになるとは思わなかった。
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7時51分に彰化に到着。城隍爺の巡察は8時から始まる。出発点には間に合わないから、彰邑城隍爺へ向かった。その途中にあったパフォーマンス舞台(民族路が中華路に突き当たるところ)。
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彰邑城隍廟特設鎮座所に到着すると、城隍爺はまだ中にいらして、地元の彰化のほか、台南や台中、北港などから訪れた城隍爺やその他の神々の挨拶を賑々しく受けられていた。24年ぶりであるばかりでなく、2001年に神様としての位が「顯祐伯」から「仁愛侯」に昇格して初めての彰邑城隍爺の巡察。
彰邑城隍廟は1733年の創建。日本時代、他の城隍廟のように占有されたり解体されることはなかったものの、皇民化が始まった頃、政府が管理することになり、民衆の信仰も禁止された。戦後、占有されていた時期もあったが、1971年に解体されたのち、1975年に新しい廟が竣工した。1階には、彰邑城隍廟のほか、文武判官、六將尊神(謝将軍、范将軍、枷将軍(枷爺)、鎖将軍(鎖爺)、牛将軍、馬将軍)、董排爺、李排爺、五営将軍、地蔵王菩薩、風雲雷雨山川諸神座、福徳正神、八卦童子神位が祀られ、2階には、観世音菩薩、韋馱護法、五府千歳、城隍夫人、註生娘娘、邑主姑娘、謝范將軍、八卦童子が祀られている。 -
彰邑城隍爺の斜向かいに小鳥屋さんがあって、背中に涼しい風が当たる場所を確保し、ここで見させてもらっていた。小鳥屋さん、謝謝!
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各地から参じた神様の賑々しく華々しいパレードが続く。
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台南南勢街西羅殿の広沢尊王。1718年創建の西羅殿は台湾における広沢尊王信仰の中心となる廟。
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音楽隊を載せた車
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各地から集まった24の廟の神々と彰邑城隍爺。各廟の隊列はとても長い。彰邑城隍爺のすぐ前である24番目に現れた彰化南瑤宮(1738年創建の、媽祖を主神とする廟)の隊列を例にすると、次の通りで(正確ではない可能性もある)、総勢300人ぐらい。。
爆竹、露払い、楽隊、ラッパ隊、武器隊、獅子、七爺、八爺、爆竹、円筒形、城隍爺の輿、花車数台
北台中城隍廟の隊列も大きな規模だった。
北台中城隍廟慶贊彰邑迓城隍
https://www.youtube.com/watch?v=9QuqquJ6rr4 -
彰邑城隍爺に伴い巡察をする出番を待つ神々
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この大きな虎は体と四肢が動き、まるで走っているかのようだった。
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自分たちの廟の隊列が来るのを待つ人々。
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番社王爺宮の神々。正式な名称は彰山宮で、番社王爺宮は旧称。1770年創建の古い廟。平埔族(台湾原住民)であるバブザ族の廟を漢人が引き継いだ。
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この隊列が全部通過するのに、9分ほどかかっている。
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小鳥屋さんを離れ、彰邑城隍爺のすぐ隣に移動。城隍爺の輿の周りには城隍爺をお守りする4人の男性。
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彰邑城隍爺のご尊顔
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お乗りになっている輿も豪華なもの
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24年ぶりの巡察だから、廟も実行委員会も尽力したことだろう。
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時折、流れる汗をタオルに吸収させる。擦ってしまうと、メイクが落ちてしまう。
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察するに、1枚上の方の息子さん。メイクでよくわからなかったけれど、たぶん高校生。まだ若いのに、このような大役を任せられたことは一生の宝になるだろう。次回巡察が行われる可能性がある12年後には、お父さんに代わり、さらに重要な役目を担っているかもしれない。
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これだけ近くに侍らせていただくと、自分も彰邑城隍爺をお守りしている気分になってくる。
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文官も間近においでになる。
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髭や眉毛だけでなく、睫毛も豊かに生えておいでになる。
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11時ごろ、彰邑城隍爺の巡察が始まった。
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彰邑城隍爺がお出かけになった後。路上の赤いものは爆竹の残りカス。
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彰邑城隍爺の後方の神棚
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金虎爺
元々は山神や土地神、城隍爺の乗り物だった。その後、廟境や村莊、地区、街を守り、邪悪なものを退けるようになり、その功労が認められ、玉皇大帝に将軍に封された。
現在では、廟祭事の先導役になる、廟や地域を守る、邪悪なものを駆逐する、児童を守る、金運を高めてくださるなどの神として崇められている。また、衛生状況がよくなった頃、自身の前足を薬として民に服用させ、病気を治癒したことから、病気を治してくださる神としても知られる。このように、金虎爺は庶民の生活に密着した神。 -
急いで彰邑城隍爺を追いかける途中で見かけた各学校体操着屋。
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11時36分に彰邑城隍爺隊の先頭に追いついた。
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八爺と七爺。
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神様の巡察だから、交差点通過には優先権があるんだけど、たまに大きい道路だと信号待ちをなさる。民衆の生活を大事にされる神様方。
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一般自動車は巡察コースから迂回させられるけれど、路線バスは普段通りの運行をするため、巡察ルートと重なってもその道を通る。当然ノロノロ運転。遅延は相当なものになっただろう。
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炎天下の巡察、たまに休憩が取られる。
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巡察コースにあった北門口肉圓。時刻は正午。巡察を見届けるのはここまでにして、食事を取ることにした。
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老闆が次々と肉圓を調理していく。
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よく見ると、靴を履かれていなかった。帰り際になぜ靴を履かないのかと尋ねたら、裸足が靴みたいなものだと言われた。
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この店は客足がまったく途絶えない。
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注文したのは、肉圓と龍骨髄スープ。北門口のは本当においしい。
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パリパリの皮、肉の塊、玉子
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巡察を最後まで見届けたかったけれど、12時49分彰化発の各駅停車に乗り込んだ。祭事は7月31日(旧暦6月11日)から8月4日(旧暦6月15日)まで。台北に戻るのは1日。いっそのこと4日まで旅を延長しようかと思ったけれど、仕事を放棄しては、城隍爺に叱られる。12年後の巡察には再度お供をしたい(本当は城隍爺のお輿を担ぐか、七爺や八爺として街を練り歩きたい)。
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新烏日で下車し、バス乗り場へ向かう。その途中にあった台南安平名物蝦捲の店。
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ロイヤルホストの弁当屋
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13番バス停で待つ。
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新幹線台中駅発台中公園行きの159番バス
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台中市内の主要な箇所を通るため、立って乗車している人も多かった。18番目ぐらいまでに並べば座れる(バスのタイプにより異なる)。
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50分ほど乗車して、国立自然科学博物館到着。
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土曜日だというのに、開けているチケットブースはたったの1つ。そのため、長蛇の列。
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入ってすぐのところにスーベニアーショップ
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商品の陳列の様子だけでなく、店内の飾りも楽しめる。
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秩序を失った自然体系の特別展があった。
地球の温度が上昇し、冬眠習慣のある動物の周期を狂わせてしまっているらしい。暖冬が続き、寒冷地域のクマは睡眠時間が短くなり、台湾では蝙蝠が冬眠するのにふさわしい場所を見つけられず、十分な睡眠が取れていないらしい。睡眠障害はもはや人類だけの問題ではなさそうだ。 -
カメは完全に成長するのに20年かかり、それまではオスとメスの区別が難しいようだ。
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カメの骨格
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ニコチン農薬に含まれるイミダクロプリド剤はハチの方向感覚を狂わせるだけでなく、幼蜂の学習能力にも影響を与える。そのため全世界でハチの衰弱化が見られるそうだ。
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絶滅危機品種の黒面琵鷺。1990年当時世界には300羽もいなかったけれど、国際的な協力で生息数は安定した成長をしているようだ。台南七股にも飛来する。
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台湾森鼠
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首の白いV字がトレードマークの台湾黒熊
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カオジロムササビ
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台湾獼猴
ニホンザルより凶暴で、過去に日本の森に放たれ、ニホンザルを駆逐してしまった事実があることを、数年前のNHKの番組で知った。 -
自然科学博物館の模型
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船や計測機
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鍼灸の位置を示す銅製人体模型
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鍼の効果は高い。鍼を数本挿してもらって、鼻詰まりがすぐ治ったことがある。
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馬にも穴道がある。
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犬にも。
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鹿港で100年の歴史を有する陽春薬局の復元
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4万~1.1万年前の澎湖古象の復元化石。全長7.8m、高さ3.5m。
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自然科学博物館の人気展示物である、動く恐竜のレプリカ
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いろいろあるけれど、すべてレプリカ。博物館というよりは、遊園地のような雰囲気。
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1974年にエチオピア北部で4割ほどの骨格が発見された猿人「ルーシー」(後方)。名前の由来はビートルズの「Lucy in the Sky with Diamonds」。化石を発見したその晩にラジオからこの曲が流れてきて、この名になったとの説明が付されていた。それを見た高校生らしき男子が「いい加減なものだな」と言っていた。
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期待をしていた人体「生病老死」コーナー
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受精
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受精2ヶ月後
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受精4ヶ月後
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正直に言うと、期待外れだった。国立機関にしては、深さがないように感じた。
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14時半から閉館する17時まで滞在。プラネタリウムや映像劇場もあるけれど、2時間半の滞在では観られなかった。
出口にあったスーベニアーショップは16時57分ごろ消灯し、無言で客を追い出し始めた。店内にいた人は多かったけれど、10分ぐらい営業を延長しようという考えはなさそうだった。 -
バスに乗車し向かったのは......
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アニメ絵画路地
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路地に日本やアメリカのアニメキャラクターが描かれている。
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行った時は人がほとんどいなかったけれど、このバス停で写真を撮る人は多そう。
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これを見てワクワクする人は必ずいるはず。
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台湾人も年代を問わず、日本のアニメが大好き。
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よく描けている。
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台湾では、こち亀も年齢層を問わずとても人気がある。
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Garfieldなどもあるけど、やはり日本のがメイン。
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ここも一緒に撮影するのにふさわしい。
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中に入って、ルフィと一緒に撮影できる。
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まる子ちゃんもしんちゃんも人気者
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ペコポコまで描かれている。犬の名前を調べたら、ドッグであることが判明。ペコちゃんは永遠の6歳ということになっているけど、世の中に出てきたのは1950年だから、本当は70歳の高齢者。
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今や台湾だけでなく、世界的に知られるようになったタピオカミルクティーの発祥店である春水堂。その創始店は市立忠孝小学校近くの四維路にある。
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19時41分発の自強144号で台中を後にした。もともと台中をメインにしようと思っていた旅だったけれど、思いがけなく、彰邑城隍爺の24年ぶりの巡察という場に居合わせることができ、そちらがメインになった。この点で一生心に残る旅となった。
(終)
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