2020/07/22 - 2020/07/22
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Tagucyanさん
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旅行とは関係ない用事で仙台に出かけることになりました。
こんな時期に遠出するのもなかなかはばかれるところではありますが、多少なりとも経済を回すべく、出かけてきました。
その用事とは、本旅行記の最終回に出てくる予定ですが、夕方までに仙台に行けばよいので、その前におとなしめに行動してみることにしました。
以前から、今度宮城方面に出かける用事ができたら行ってみよう、と思っていたところがあります。それは、県の北部をかつて走っていた「くりはら田園鉄道」の本社や車庫などがあった若柳駅周辺です。
このあたりは、現在整備されて「くりでんミュージアム」という施設となっています。
「くりはら田園鉄道」は、東北本線の石越駅から細倉鉱山まで路線があった鉄道で、かつては「栗原電鉄」という電鉄線でした。細倉鉱山が閉山になったあとは第三セクターとなり、その際に電化施設も廃止となってディーゼル化されました。
個人的には、「栗原電鉄」時代、「くりはら田園鉄道」時代、それぞれ1回ずつ乗りに行っています。
以前、フォローしていただいている仙台在住Akr様の旅行記を読んで、それが整備されて残っているということで、気になっておりました。
↓出かけるきっかけとなったAkr様の旅行記
https://4travel.jp/travelogue/11495021
まずは、かつての中心駅であった若柳駅の跡を訪れます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回も我が家からは、人ばかり多い都心部を避けて大宮駅へ。
かなりゆっくりめに家を出て、今回は武蔵野線から直通の「むさしの号」に乗って大宮駅に着いた。
いつもダルいなあと思っている武蔵浦和駅での乗換が省けるだけでもだいぶ便利。 -
ということで、新幹線ホームへ。
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最初の目的地はくりこま高原駅の利用となるため、今回は盛岡行きのやまびこ号に乗る。
ところが、よく見て下さい、今度のやまびこ号は17両編成と書いてあります。 -
そうです、今度のはやまびこ号は「はやぶさ+こまち」の編成なんです。
狙っておりました(笑) -
個人的な趣味で、「こまち」編成の先頭車・17号車に乗る。
やまびこ号で使われる場合、「こまち」編成の普通車は全車自由席になるので、今回はわざわざ自由席特急券を購入しておいた。 -
先頭17号車。いつものことですが、このこぢんまりした感じがとっても落ち着く(笑)
しかも、自由席なのに私入れて3人しか乗ってない。
一応7月下旬、例年なら子供達も夏休みに入っていて車内も賑わう時期のはずだけど、今年は…
さらにいえば、今日からGoToが始まってるけど、あれだけ評判の悪い政策、やっぱりねえ(爆) -
まだ梅雨真っただ中のこの時期だけど、今日の東北地方は雨は降らない予報。それどころか、晴れてきたぞ…
となると、暑くなるのかなあ^^; -
福島駅に到着。
大宮駅をこの列車の19分後に出た「はやぶさ・こまち号」に抜かされるらしい。 -
こまち編成をこまち編成が追い抜くレアな光景。
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シャッター速度が速いので迫力のない写真だけど、実際には時速300キロ以上のスピードで爆走していった。
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仙台駅の手前。広瀬川越しに見える仙台の街並み。
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仙台駅に到着。
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仙台から引き続き乗っているのは久しぶり。
新幹線の車両基地を撮ったつもりだけど、よくわかりませんね(笑) -
仙台から2つめ、くりこま高原駅に到着。
今日はここで降りる。 -
東北新幹線盛岡開業時にはなく、その8年後に開業した駅。
通過線のない相対式ホーム。 -
駅の西口方向を見る。
真ん中らへんにイオンがあるが、それ以外ほとんど建物がない。 -
改札口。必要最小限度の規模。
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改札口の前には、おみやげ屋がある。
このあたりは周辺の町が合併して、現在は栗原市になっている。 -
駅の西口。
この駅にはずいぶん前に1回来たことがある。
実はその時は「くりはら田園鉄道」に乗りに行った帰り道だった。くりこま高原駅 駅
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駅前にあるバス乗り場。
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これから乗るバスは「栗原市民バス」。
時刻表は手前にある「宮城交通」のバス停に貼ってある。
宮城交通バスの廃止路線の代替路線だから、ということかな。 -
栗原市民バスの時刻表。
一番上に書いてある石越駅前行きに乗ります。 -
このほか、仙台駅行きの東日本急行バスと、となりの登米市に行く市民バス(ミヤコーバスが運行)の発着がある。
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栗原市の中心部を出発し、石越駅前に行くバスがやってきた。
市内に本社があるグリーン観光バスが運行。 -
バスは後乗り前降りの後払い。
どこまで行っても大人100円、小学生以下無料。 -
コロナ対策で、一番前の座席には座れない。
我が家の周辺を走っている路線バスと同じ対策をとっている。 -
くりこま高原駅から、市内の若柳地区に向かう県道を走る。
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新幹線の高架線。
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コロナコロナと騒いでいるのは人間だけ。
田んぼでは例年通り稲がすくすくと生長中。 -
栗原市若柳地区へ。
くりこま高原駅は旧志波姫(しわひめ)町にあり、ここから先は旧若柳町。
かつての「ここから若柳町」の看板をそのまま流用しているっぽい。 -
旧若柳町の町の中。
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若柳の町を二分している迫川(はさまがわ)。
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川を渡った先にある「若柳中町」バス停で下車。
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このバス停は若柳の町の中にある。
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このバス停から、町の中を5分ほど歩いて行くと…
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最初の目的である、かつてのくりはら田園鉄道・若柳駅の跡に着く。
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くりはら田園鉄道(旧栗原電鉄)若柳駅。
若柳駅 駅
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2007年に廃止になり、実際にはまったく同じ構造をしていた同鉄道の沢辺駅の駅舎の部材を使って再現させた建物らしい。
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でも、昔からの駅の風格は十分に出ている。
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駅舎の前にあった案内看板。
駅の解説が書いてあるのかと思ったら、そうではなくて、この鉄道が川の氾濫から避けるために少し高台を選んで線路が敷いてあったということが書かかれていた。 -
駅舎内は、鍵がかかっていた。
月に何回か開催されるイベントの時だけ開放されるらしい。 -
ということで、窓越しに駅舎内を撮ってみた。
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駅構内もカギがかかっていて入れないので、フェンス越しに駅構内を見てみた。
右側が駅舎。かつては駅舎に面した片面ホームと、その向かいの島式ホームと、合わせて3番線まであった駅だった。 -
駅舎に面したホーム。
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向かいの島式ホーム。
この車両は「栗原電鉄」だった頃走っていた電車。
初めてここに来たときに乗ったのは、この電車です。
第三セクター化とともに電化が廃止になったので、その時廃車。
きれいに整備されて静態保存されている。 -
駅構内の先を見る。線路が続いている。
イベント時は、ここを使って車両を走らせたりしているらしい。 -
場所を変えて、駅舎の奥にあるフェンス越し。
かつて鉱山から出た鉱石を運んでいた電気機関車がきれいに保存されている。 -
保守用の車両ですかね。「栗原電鉄」と書いてある。
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そこから見た、さっきの「栗原電鉄」時代の電車。
内部はロングシートで、仕切りは木製、車内放送設備もなくて、車掌が直接「次は○○です」と車掌室から出てきて言っていたのをよく覚えている。 -
その電車のとなりに停まっていたレールバス(左)とディーゼルカー(右)。
レールバスは名鉄から来た中古。
ディーゼルカーは第三セクター化したときに新造した車両。
どちらも動態保存で、イベント時には走るらしい。 -
2回目ここに来たときには、この車両に乗った。
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その若柳駅のすぐ裏側に、地元の農産物直売所がある。
その名も「くりでん」。栗原電鉄の略称です。 -
駅のすぐ裏側。
というか、このあたりもかつては駅の構内だった。 -
中に入ってみます。
くりでんミュージアム 美術館・博物館
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内部には、地域の特産物や農産物が売られていて、地元の人たちが買いに来ていた。
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そろそろお昼なので、そこで弁当でも買おうかと思っていたら、奥に食堂があった。
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今日のお昼はここでいただくことにします。
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私が最初のお客さんだったようで、呼びかけたら奥からおばちゃん店員が出てきた。
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このお店は「美桜(さくら)」という名前のようだ。
地元産のお米と野菜を使っているそうです。 -
月に2回バイキングをしているそうなのだが、現在コロナ対策で休止中。
私のあとに来た地元のお客さん2人が、今やってないのねえ、なんて言っていた。 -
では「日替わりくりでん定食」いってみましょう。
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出てきました。
お米も野菜も、ついでに豚肉も地元産のようです。
これはなかなかバランスよく体にも良さそう。 -
お吸い物は、「はっと」という小麦粉を練ったもの(底に沈んでいるのが見える)が入った「はっと汁」という、この地域の郷土料理だった。
予定外に、地元の料理が食べられた。 -
食後。
道路の向かいにある「くりでんミュージアム」へ。 -
くりでんミュージアム。
内部をじっくり見学してみます。
【その2】につづく
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旅行記グループ
2020.7 所用のついで・宮城県内に出かけてきた
この旅行記へのコメント (4)
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- 墨水さん 2020/08/04 22:44:51
- 残ってるんだ。
- Tagucyanさん、今晩は。
くりばら田園鉄道は、第三セクターの失敗作だと思う・・・・。
せっかく電化してるのに、東京の無能な馬鹿コンサルタントが、電化設備を撤去してレールバスを走らす。
レールバスを走らせると、赤字になると最初から判っていたのに、馬鹿コンサルタントに丸投げするから此の始末・・・・。
JRに乗り入れて、新幹線と連絡する案が有ったけど、JRは信楽高原鉄道事故がトラウマで、設備不十分のローカル私鉄との乗り入れを嫌い・・・・。
何事も、初期投資が大事なんだけど、公共団体が筆頭株主で無いと第三セクターが成立しないと言う事で、投資を渋る・・・。
結果、赤字で廃止・・・。
返す返すも、もったいない話。
駅が残ってるだけでも、幸運なのかも・・・。
墨水。
- Tagucyanさん からの返信 2020/08/05 22:00:50
- 今やミュージアム
墨水様
こんばんは
私がここに最初に行ったのは栗原電鉄末期の頃でして、電車も電化設備も相当古くなっていて、これを更新するのも維持するのも相当金がかかるだろうなという印象でして、だから3セク化のときに電車をやめちゃったんだと思ってました。
結局、主に赤字の補填をしていた宮城県がそれをやめると言い出して、結果的にそれが決定打になったようですね。まあ、第三セクター廃止の典型的な例。
でも、そのときの車庫とか工場とかがそのまま残っていて、それが今やミュージアムになっていますからね。地元の熱意はけっこうあるように見えるんですけど、熱意だけじゃ廃止は免れないんですねえ。
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Tagucyan
-
- Akrさん 2020/08/02 18:10:06
- 行きましたか~
- Tagucyanさま
こんばんは。Akrでございます。
この度は、私の拙い旅行記をご紹介いただき、ありがとうございます。
17両のやまびこを狙うのは密回避の点では良いと思います。だいたいE5&E6の間合い運用列車は時間問わず空いてますからねえ。でも先頭17号車にするあたりは・・・E5系も号車が多いですもんね。こじんまりとした空間がお好きなのですね。
あと、仙台に来たらご覧いただきたい広瀬橋からの景色も瞬間を逃さずに撮影されていて嬉しく思います。新幹線からだと一瞬で通り過ぎますので結構、撮影難易度高いんです。
どんなルートで行くのかなと思っていたら、くりこま高原から路線バスでしたか。東北本線の石越駅からだと徒歩でも行けますが仙台から在来線だと時間がかかりますね。
若柳駅の駅舎は表紙にしたくなるほど味がありますよね。私も駅舎か車両かで表紙写真迷いましたが車両にしました。そしてせっかく行かれたのに駅舎内見学不可だったとは。私が行った時は令和の改元大連休だったからか普通に開いていました。勿体なかったですね。
お昼を召し上がられた場所は、私がソフトクリーム食べた店ですね。はっとは宮城県や岩手県でよく食べられてる郷土食ですね。もちもちしてて美味しい。
次回は道路向かいの施設へ入られるのですね。
あとはその先の行程が気になります(笑)普通には行かないのでしょうね・・・
-Akr-
- Tagucyanさん からの返信 2020/08/02 22:29:33
- ぜひとも行ってみたかったんです
Akrさま
こんばんは
今回は、結果的には最近近場を攻められているAkrさんの旅行記に登場した場所をトレースしたような形になりました。そういえば最終目的地の前も通っていますね。
関東から現地に行くのに、一番簡単な方法がくりこま高原駅からのバス。この本数が少ないバスのダイヤから逆算していくと、E5系+E6系の間合い運用やまびこ号に当たりまして、行きのルートは確定。結果的には強力な密対策になりましたね。個人的にはあの編成であれば、17号車はマストです(笑) 改札からは果てしなく遠いですけどね^^;
あの広瀬川の写真、長町駅の横を過ぎてすぐということを頭にインプットして、待ち構えておりました。普段は反対側に座っているので気づかない景色です。
私が訪れたのは普通の水曜日で、若柳駅はカギがかかっていました。構内もきっちりフェンスで囲まれていましたので、フェンス越しに写真を撮っておりました。あの栗原電鉄時代の古い電車の中に入ってみたかったです。初めて訪れたときはあの電車に乗ったので。ということで表紙の写真は古い駅舎一択でした。
でも、保存状態がいいですねえ。昨年6月に訪れた岡山県の旧片上鉄道を思い出しました。
あの時昼食を取れそうなところがなくて、裏の農産物直売所で弁当でも買おうかと思っていたら、うまい具合に内部に食堂がありました。Akrさんの旅行記にもあの食堂のカウンターが登場してますね。
日替わり定食は、地元産の食材にこだわって、おいしかったです。はっと汁も、「すいとん」みたいでうまかったですね。
このあとくりでんミュージアムをじっくり見学します。Akrさんの旅行記を見て相当期待していましたが、さらにその上を行っていました。
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Tagucyan
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