2020/07/22 - 2020/07/22
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Tagucyanさん
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旅行とは関係ない用事で仙台に出かけることになりました。
その用事とは、本旅行記の最終回に出てくる予定ですが、夕方までに仙台に行けばよいので、その前におとなしめに行動してみることにしました。
以前から、今度宮城方面に出かける用事ができたら行ってみようと思っていた「くりはら田園鉄道」の本社や車庫などがあった若柳駅周辺に来ています。
このあたりは現在整備されて、若柳駅跡や農産物直売所、「くりでんミュージアム」などの施設となっています。
農産物直売所での昼食後、いよいよ「くりでんミュージアム」を見学します。
かつて駅構内にあった工場の建物をそのまま利用した施設で、当時の様子がそのまま残っており、かなり見ごたえがありました。
そのあと、石越駅へ。かつてのくりはら田園鉄道の始発駅があったところです。
駅施設はなくなっていましたが、まだ線路など残っていて、当時を偲ぶことができたのでした。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【その1】からのつづき
宮城県の北部、廃線になったくりはら田園鉄道の若柳駅があったところに来た。
かつての駅周辺が整備されて残っている。若柳駅 駅
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駅の裏(かつては駅構内だった)にある、地元の農産物直売所。
ここで昼食を食べた。 -
その施設の道路を挟んだ向かい側に、これから向かいます。
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これが「くりでんミュージアム」。
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若柳駅はイベント時以外はカギかかかっていて駅舎や構内に立ち入れなかった。
一方こちらは、通年営業。
となりには観光バスも停まれる大きな駐車場があったが、さすがにこのご時世ほとんど誰もいなかった。くりでんミュージアム 美術館・博物館
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駅の入口で硬券タイプの入場券を買う。
入場券売場の前に「改札口」があり、ハサミを入れてもらう。
一緒にパンフレットをもらった。 -
構内でクイズラリーをしているらしく、台紙をもらった。
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順路として、最初にとなりの、かつての機関車庫に向かうのだが、その通路の途中に全駅の駅名標が並んでいた。
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クイズラリーのQ1。
駅の数は何駅? 数えなきゃ。 -
今いる若柳駅。始発駅の石越駅から2つめ。
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終点細倉マインパーク前駅。
この鉄道には2回乗ったことがあり、最初に乗った時はただの「細倉」駅だった。
2回目に来たときは、その先の鉱山跡にこの施設ができ、駅名が変わっていた。その時はもちろん見学に行った。 -
では、機関車庫の中へ。
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機関車庫の中にいた、レールバス。
この鉄道が第三セクター化された時に電化が廃止され、その時に名鉄から来た中古車両。
さっきの若柳駅構内に停まっていた車両とこの車両の計2両あった。 -
レールバスの内部。長ーいロングシート。
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運転台。
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一方、反対側の運転台。
有料で運転シュミレーションができるみたいだった。
この時は「あとでやってみよう」と思っていたのだが、うかつにも失念してしまい、帰り道で気づいた(汗) -
この建物、もとあった機関車庫をそのまま使用している。
当時使っていた工具類がそのまま残っている。 -
工具類をまとめていた棚もそのまんま。
リアルというよりホンモノですからね。 -
今いたのが右側の機関車車。
このあと左側の客車庫にも行きます。
間に見えている小屋にもあとで。 -
再び右側の機関車庫内へ。
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溶接の機械が置いてあった。
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これはコンプレッサーですねえ。
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チェーン類ですかね。
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車両の下にも潜れるようになっていた。
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車両を下から見てみる。
もっとちゃんと撮ればよかった^^; -
機関車庫の奥にある修繕工場。
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ついこの前まで稼働していたかのような雰囲気。
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ここで、車両部品の点検や修理をすべてやっていたんでしょうね。
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ここにも工具類が。
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工場が稼働していた時代の映像が流れていた。
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電気関係のなにか。
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鋳造や鍛冶の設備まであった。
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こんなことまで自営でやっていたんですねえ。
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2つの建物の間にあった木造の小屋。
「運転車両課」と書いてある。 -
なんと大正9年に建てられた建物だとか。
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内部。車両係員の詰所というか事務所のような建物だったらしい。
左側と正面に事務机、右側に木製の個人ロッカーがある。
ロッカーには名札が貼ったままになっていた。 -
そういうことが書かれていた。
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となりの客車庫に入ってみた。ここには、ディーゼルカーがいた。
これは第三セクター化されたときに、新造された車両。
3両あって、これ以外の2両は駅構内に動態保存されている。
この鉄道に2回目に訪れたときに乗った車両。 -
くりはら田園鉄道のマーク。至るところで見られる。
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結構大柄で、立派な車両。
導入されて12年で廃線になってしまった。もったいない。 -
内部はセミクロスシート。
平成7年製なので、今でもよく見られる配置の座席。 -
運転台。
最初からワンマン仕様に造られている。 -
なんと今どきのワンマスコンハンドルだったりする。
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車庫の外から内部を見てみた。
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車庫を裏側から。
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そこにさりげなく置いてあった木造貨車。
よく見たら大正11年製なんて書いてあった。よく残ってるよなあ。 -
最初に入った建物に戻ってきた。
ここは資料館になっている。 -
歴史を見ていると、かつては貨物取扱量も多く、しかも電化までされて、最盛期にはかなり近代的な路線だったようだ。
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いろんな資料が展示。
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昭和末期の頃(栗原電鉄時代)と、第三セクター化された頃(くりはら田園鉄道時代)のダイヤグラム。
おおよそ1時間間隔ぐらいで走っていた。 -
制服。
手前が第三セクター化のあとのやつかな。 -
先ほどもあったように、電化のあと近代的な設備を導入したようだ。
「自動列車停止装置(ATS)の考え方」(昭和40年2月 帝都高速度交通営団)
そんな時代に、当時の営団地下鉄からATSの勉強をしていたんですね。 -
「保安対策について」(昭和42年2月 小田急電鉄)
資料にも熱心にメモをした様子がわかる。 -
全線CTC装置導入に際しての見積書。昭和44年4月。
「概算」となっていたが、この当時で約7,864万円と書いてある。
今じゃ必然の設備だけど、これは50年前の話ですよ。 -
この路線全線のジオラマがあった。
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終点の細倉。
鉱山があって、その積み出し基地になっていた。 -
途中の各駅も、かなりリアルに再現。
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今いる若柳駅の昔の様子。
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駅構内の奥にある2つの建物が、現在のミュージアムになっている。
手前に駅舎。 -
JR線(国鉄線)と接していた、始発駅の石越駅。
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右側がJRの駅で、左側がくりはら田園鉄道の駅。
過去2回訪れたときにはこの配置だったので、この様子は覚えている。 -
最後に若柳の町のタウンガイドやバッジなどをもらった。
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いやはや、これは見応えのある施設でした。
来てよかった。 -
さて、じっくり見すぎて、次のバスの時間が迫ってきた。
バス停に急ぐ。 -
ミュージアムから歩いて約5分、先ほど降りた若柳中町バス停。
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バス停の名前は歩道からではなく、車道からしかわからない。
これじゃ意味ないような・・・(笑) -
ここには、栗原市(上)と登米市(下)の2つの市民バスがやってくる。
今いるのが栗原市。これから向かう石越駅が登米市。
距離が近いので、こういうことになっている。 -
そして、今度乗るのは登米市の市民バス。
登米市内のあるミヤコーバスの営業所に委託している。 -
車内はフツーにミヤコーバスの路線バス。
ただし運賃は大人100円均一で小学生以下無料と、栗原市民バスと同じになっている。 -
さっきのバス停から5分ぐらい走ると、登米市との市境。
そして、この道の突きあたりが石越駅。駅がすでに見えている。 -
登米市民バスは駅前には乗り入れないで、駅の近くにある折返し場に入る。
ここに「石越駅」バス停と待合室がある。
ちなみに栗原市民バスの方は、駅前まで乗り入れる。 -
登米市民バスのりばの、駅前通りからの入口。
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石越駅の駅前通り。
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上の写真から振り返ると、正面にJR石越駅がある。
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東北本線・石越駅の駅舎。9年前に建て替えられた。
過去ここに来たときとだいぶ印象が変わったような気がする。石越駅 駅
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駅前のロータリー。
この左奥に、かつてくりはら田園鉄道の駅舎があった。
さっきジオラマで復習していたので、位置関係バッチリ。 -
かつて駅があった場所。
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「くりはら田園鉄道 石越駅跡」の石碑があった。
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駅の跡は駐車場になっている。
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よく見たら、車止めがPC枕木。
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さて、その駐車場の先の方に歩いて行くと、
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なんだか線路があったような雰囲気。
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というか、線路が残っている。
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線路は、さっき行った若柳駅の方に向かって延びていた。
ストリートビューを見ても、線路は撤去されないで残っているようだ。 -
キリがないので駅の方に戻る。
ちょうど、若柳駅の方から来て、旧石越駅の方向を見ている。 -
JRの駅に戻ってきた。
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ここから、電車に乗って仙台方向に向かいます。
【その3】につづく
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この旅行記へのコメント (4)
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- 墨水さん 2020/08/11 22:20:48
- 初めて見た。
- Tagucyanさん、今晩は。
栗電ミュージアム、見応え有りますね~~っ。
ジオラマが、なかなかの力作ですね~っ。
(正直、金掛かってるわ。笑)
あの、ベルト式の駆動装置群は「昭和30年代」ですね。
それでも、昭和40年代前半まで、残っていた風景ですね。(笑)
ATCとかCTCとかの関連では、新鋭設備を導入しようとしてたんだ・・・。
鉱山向けだと、資材の搬入、鉱石類の搬出、と精製した後の二次産品の搬出が主な業務となる。
鉱石類は、鉱石(原石)と、精製品と為り、どちらも普通に運搬すれば良い。
問題なのは、二次産品が曲者で、精製時に出て来る。
多くの場合「硫酸」と為るが、工場で二次使用されるか、最終的に中和分解される。
此の運搬に、安全性を求められる。(国土交通省)
一旦事故が発生すれば、農林省も黙っては居ないだろうな。
でも、ビックリしたのは。
車止めが、PC枕木て・・・・。
思わず「なにこれ?!。」と、歓声を上げてしまいました。
車の車止め用にて「だれ考えた!、責任者出てこい!!。」
おもわず、叫びましたよ。(笑)
敵に塩を送る所の騒ぎでは無いわな。(送りすぎショ!笑)
軌道が残ってる?て言う事は、誰かが税金払ってる?。(だれ?。笑)
墨水。
- Tagucyanさん からの返信 2020/08/11 23:26:58
- これは見応えありましたねえ
墨水さま
こんばんは
くりでんミュージアムは、今まで見た地方鉄道系の資料館の中ではいちばん見応えがありましたねえ。個人的には、修繕工場がすべて当時のままの姿で見られたのがポイント高いです。
いろいろ資料を見ていると、昭和40年代までは地方鉄道としてはかなり最先端を行っていたようなんですね。あの工場も、その時代の最先端の設備を導入していたんでしょうね。
ただ、そのあたりからだんだん経営が落ち込んできて、その時代のままの設備が残っていたということも言えるのではと思います。
最先端の設備を導入していたのは、おっしゃるように運んでいた物の影響もあるのでしょうね。ひとたび事故が起きたら大変なことになるという。
線路の撤去が進まないのも、その影響で路盤が汚染されていて金がかかるから、ということもあるみたいです。でも固定資産税・・・ どうしてるんでしょうねえ。
ジオラマもそうですけど、資料館に展示されているものも、もっとじっくり見たかったですねえ。見学していたのは1時間ぐらいでしたけど、半日ぐらい時間をとればよかったです。
石越駅の跡。そこに着いた時点で、何か残ってそうな雰囲気がプンプンしましてね(笑)
あのPC枕木の車止めは、廃材の有効利用というかなんというか・・・
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Tagucyan
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- Akrさん 2020/08/09 20:05:08
- 見ごたえありますよね
- Tagucyanさま
こんばんは。Akrでございます。
くりでんでほぼ一話費やしましたね(笑)
いや本当に見ごたえありますよね。単なる資料館というよりは、本物の工場に入れて「すべて見せます」的な展示方法。私が行った時も、どこも外せなくてくまなく見入ってしまいました。特に工具類は一見の価値ありでした。Tagucyanさまが訪問された時は、案内してくださる話好きなおじさんいませんでしたか?コロナの影響で案内なしなのかもしれませんね。展示車両の気動車は車内に乗れるのでいいですよね。でも、旧若柳駅のM15形電車に乗れなかったのは惜しかったですねえ。
石越駅での一コマ。廃線と思しき場所は徹底的に実走調査されるんですね。
線路が残ってたりするとテンション爆上げですね(私だけ?)それにしても石越駅、駅舎小さくなっちゃいましたね。初めて知りました。前はクルマで行ったので・・・
次回は仙台ですね。
地元が登場するので首を長くしてお待ちしております。
-Akr-
- Tagucyanさん からの返信 2020/08/09 22:06:32
- 半日いても飽きないと思います
Akrさま
こんばんは
昨日家で仙台の楽天戦の中継を見てましたが、昨日今日と仙台はちょっとぐずつき気味の天気で気温も上がらなかったようですね。こちらは・・・ この時間(夜10時です)になってもまだ30℃ぐらいあります(汗)
さて今回ですけど、自宅を出てくりでんミュージアムを見学するまでを1話にする予定だったんです。ところが、くりでんミュージアムの内容があまりにも豊富でして・・・ 1施設だけでほぼ1話になるなんて、私としては珍しいです(笑)
本数の少ないバス路線の関係で、見学時間を多めにとったつもりでしたが、最後は駆け足でした。ワタシ的には、半日いても飽きないだろう施設でしたねえ。
コロナがまたぶり返してきた平日の昼間、お客さんは私1人、案内人の方もいませんでした。密対策という点でも、じっくり見られるという点でもとてもよかったのでしょうけど、逆に大丈夫かなあなんて思ってしまったりして。
石越駅は、着いたときに直感で、何か残ってそうな「におい」がしたんですよ(笑)
そっち方向に行ってみたら案の定でした。線路があんなにバッチリと残っているとは思いませんでしたね。細倉鉱山から運んでいたのが重金属系の鉱石だったので、線路跡が汚染されていてそのままになっていると聞いたこともあります。
ここからいよいよ仙台に向かいます。すみません、またAkrさんの旅行記に出てきた場所のトレースになってしまいますが、ちょっとは凝ってみました(笑)
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Tagucyan
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