中欧＆東欧列車旅行その３

2020/02/06 - 2020/02/10

2020年1月下旬から2月上旬までミラノを起点に中欧と東欧を夫婦でユーロレールパスで周遊した旅行記のその3です。日本では詳しいことが判らない東欧の列車事情に途中で翻弄されながらも、何とか予定通りの日程で旅を進めました。

エリア ソフィア(ブルガリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ソフィアの宿（ラマダホテル）は中央駅の前にあって地下鉄やトラムを使うのに便利。アメリカンスタイルのホテルでカジノも併設してあり、スタッフがとても親切でフレンドリー。豪華でないが深夜のチェックインでも、ルームサービスが使えて快適な宿でした。夕方にはロビーで室内楽の生演奏も。

ラマダ バイ ウインダム ソフィア シティ センター ホテル

ソフィアの地下鉄は近代的で駅も立派。表示もわかりやすく使いやすい公共交通機関でした。

地下鉄ソフィア 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

ソフィアは公共交通機関が非常に発達していて、トラム（路面電車）もかなり郊外まで路線網が伸びていました。但し路線によっては乗場が複雑で、地元の方に助けていただきました。

世界遺産のボヤナ教会に行くには、途中でバスに乗り換えなくてはなりません。バスの番号とパス停は判っていても方向で乗場を特定するのは一苦労。グーグルマップは非常に役立ちました。バスの運行状況を示す電子掲示板は、時刻が正確で優れていました。このようなバス運行情報システムは日本での都バスの類似システムも、これには劣ります。

ソフィアにある世界遺産のボヤナ教会。ここも施設の保存状態の維持のため入場人数の制限（確か1度に10人）があり、案内人が同行します。大雪のせいか、同じ時間帯に私達二人しか観光客はいませんでした。

ボヤナ教会 寺院・教会

ボヤナ教会から市内に戻る途中に国立歴史博物館があるので、近くのバス停で途中下車してここを見学。借景の山が素晴らしい堂々たる施設でした。展示内容はこの国の歴史や産業が俯瞰できる流れになっていました。見ごたえがありました。

国立歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー

さて市内中心部への帰路は便利なルートが、自力ではなかなか探しあてられません。地元の方に教えていただいた中心部に直通の日本では姿を消したトロリーバスを使い、途中で地下鉄に乗り換えホテルに戻りました。

精力的に歩き回ったので家内はホテルに着くとぐったり。私はお腹が減ったのでネットで調べたレストランに地下鉄に乗ってでかけました。このお店（Chef's)は住宅地にある繊細なフレンチスタイルの店。今回の旅行で最良の飲食店でした。

翌朝ソフィア中央駅へ、駅舎は立派ですが、ベオグラードまでの列車のホーム番線の表示がなかなか出ません。

ソフィア中央鉄道駅 駅

このかなりボロな2両編成の列車が国際列車とはオドロキ！？

日本では考えられない程長いホームの端に列車が停まっていました。ホームの番線表示も私達日本人の常識では及びも付きません。早めにホームに移動したので、何人か他のお客さんの様に発車ぎりぎりに駆け込んで乗らずにすみました。この列車は凄く劣悪で、4時間近く暖房なしの状態での運行でした。

ブルガリア国鉄からセルビア国鉄に乗り換えると、車両の状態は一変。近代的な電車となり、1等車も付いていてユーロレールパスを1等にした甲斐がありました。

まず電源コンセントが付いていました。車内でケータイとポケトークを充電できました。

何んと車内では無線Wi－Fiまで完備。パソコンでWEBも使えました。

ベオグラートに着いて、駅にたった1台停まっていた怪しげな親爺のタクシーでホテルへ。通常の3倍もぼられましたが、20米ドルだったので荷物のチップと割り切りました。ホテルのスタッフ推薦の郷土料理店へ。週末のディナータイムで、店内には生演奏もあり盛り上がっていました。こうした雰囲気はヨーロッパならではです。

ホテル（ホリデイイン）のロビーには現金の自動交換機がありました。東欧は国ごとに貨幣が変わるので、これがあれば便利です。

ホリデイ イン ベオグラード ホテル

ベオグラードでは食指が動く観光名所がそう多くはありません。まずはホテルから歩いて行けるエジソンと並ぶ世界的な発明家二コラ・テスラの博物館に行きました。体験コーナーがある1時間のツアーでした。

ニコラ テスラ博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ベオグラードは人口2百万人を超す東欧最大の大都市ですが、地下鉄がありません。トラムとバスが公共交通機関です。使い勝手の良い路線地図が入手できず、グーグルマップが頼りです。

観光名所よりも現地での普段の生活を知りたく、スーパーがあるショッピングモールにバスに乗り換え行きました。

ユーエスシーイー ショッピングセンター ショッピングセンター

さて翌朝は昨夜降りた不便な場所の新しいベオグラード中央駅へ、今度はまともなタクシーで料金は一昨日の1/3の米ドル換算で8ドル程。まだホームだけの整備が終わった新駅で駅舎がありません。この表示板が駅の印です。まだ工事中らしいのですが、中断している感じでした。これからまた丸一日列車に乗ってクロアチアのザグレブへ向かいます。

ベオグラード中央駅 駅