その胸のざわめきは　愛それとも愛文？　玉井村　その１

2016/07/17 - 2016/07/19

「予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず」(芭蕉)
2016年の台湾玉井　その１

　●　2016年7月17日（日）　　広島→台北
　〇　2016年7月18日（月）　　台北→玉井→台北　
　〇　2016年7月19日（火）　　台北→広島

エリア 台北(台湾)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

このごろちょっとヤバいのである。
出会って40年、２人の愛について、嫁隊長が疑問を持ち始めている。
よそ様の旅行記を見て、我が家の旅は怪しいということに、気づき始めているのだ。
ホテルの豪華な朝食に、タクシーで免税店でのお買い物巡り。
ホテルのプールで優雅にお昼寝とか、スパでアンチエイジング…
嫁隊長よ、それは愛の違いではなく、懐具合の違いだ。
よし、今回はLCCでなく、チャイナエアラインで飛ぼうじゃないの。

お大尽の気分でジャンジャン飲んでくれ。
嫁隊長「そりゃそうよ。LCCじゃないから、ワインは無料のはずよ。」
夫隊員「バレたか～」

今回のホテルは西門に取ってある。
台北の秋葉原と呼ばれる繁華街だ。
お昼になり、小腹がすいたので、行列のできていたイカ唐揚げ屋に並んだ。
イカはどこで食べてもハズレがない。
このもう一つの唐揚げは何？
エリンギだった。
台湾では、なぜかエリンギがチヤホヤされている。

西門町 散歩・街歩き

西門のシンボル『紅樓劇場』へ行ってみた。
昔は劇場だったが、今は物産館になっている。
それにしても存在感のある建物だ。

西門紅楼 劇場・ホール・ショー

雨が降ってきたので、中で、マンゴーアイスを食べる。
うーん、マンゴーアイスを食べると、なぜか胸のざわめきを感じるな。

地下鉄で１時間。
ロマンチックな気分にさせるために、『淡水』へやって来た。
歩いていると、ちょうど夕日が落ちるマジックアワーになってくるはずだ。
嫁隊長「あっ、巨大イカフライがある！　これ、食べてみたい！」
いい雰囲気にしようと思うのに、イカんイカん。

淡水老街 散歩・街歩き

『愛玉』という名前に引かれて飲んでみる。
これを飲むと、愛が復活するかもしれぬ。
レモン味がさわやかで、チュルチュール。
これ好きだな～
猫も好きなのよくわかる。

矢継ぎ早に、果物購入。

これは『レンブ(林檎梨)』
シャリシャリした食感で、ほのかに甘い。
これも好きだ。
結局、はかない甘さが好きなんだな。

問題はこっちだ。
買った時、砂糖をかけて袋に入れてくれたので、違和感があったのだが、だめだ。
甘くないスイカを無理やり砂糖で食べている感じ。
熟れたらもっと美味しいのかもしれない。
でも、淡水老街は、海辺で、長くて楽しい。

淡水渡船埠頭から、高速船に乗る。
４キロほど先の『情人橋』まで、ひとっ飛びだ。
情人…なんかオジサンには、ワクワクする言葉だが…

淡水渡船頭 散歩・街歩き

夕暮れに、この橋の上で、恋人(情人)が愛をささやくと良いらしい。
でも、今さら、何をささやけばいいのだ？
「嫁隊長よ、スカートの裾がほつれているよ…」とか…

情人橋 現代・近代建築

ハートのモニュメントがあって、現役の恋人たちが写真を撮っているが、
ベテランの恋人は、サザエさんの髪型にしか見えぬ。

でも、夕暮れ時はやはり、ロマンチックだ。
ここは、40年前に戻って、熱い接吻…
クンクン…　
何だ？　このイナゲな(「変な」の広島弁)臭いは…

嫁隊長「揚げ臭豆腐～。夫隊員を寄せ付けない秘密兵器よ。」

揚げてあるので、意外に抵抗なくいける。
ただ、喉の奥に入っていくと、やはり臭豆腐だ。

「精力湯」という文字が気になって、杏仁茶を飲んでみた。
もちろん、臭豆腐で口の臭くなった元恋人には、何も効果がなかったことは言うまでもない。

淡水からの帰り道には、士林夜市がある。
寄らねばなるまい。
アサリのニンニク蒸しも、

士林観光夜市 市場

小籠包も、スープも、ビールも

牡蠣のお好み焼きも、すべて美味い。
結局、元恋人には、愛とロマン、色気より、食い気なのね～

食欲は増進するが、体力は漸減(ぜんげん)しているので、前回と同じマッサージ屋で体力回復。
嫁隊長「明日は、愛(文)の聖地、玉井村に行くわよ～」