ナポリ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
ナポリ滞在3日目。今日は、昨日、行ったポンペイでの出土品を保存、展示している考古学博物館、カポディモンテ美術館<br />(Museo e Real Bosco di Capodimonte)、さらに、王宮を訪問。<br />3日目もボリュームが多いので、この旅行記では、考古学博物館に絞ります。ここでは、ローマ時代のモザイクの展示が素晴らしい。こんなに一堂にローマ時代のモザイクが見れるのは、世界でここだけではないでしょうか?ポンペイ遺跡に行ったら、ここにも是非、立ち寄ってほしい。旅行記の表紙の絵がモザイクでできているなんて、絵の具で描くより上手いのではと思ってしまう。<br /><br />カポディモンテ美術館の旅行記はいつものごとく、美術館シリーズとして、旅行記を別にします。

ナポリ(Napoli) 3日目その1(国立考古学博物館 Museo Archeologico Nazionale di Napoli)

17いいね!

2018/06/02 - 2018/06/02

365位(同エリア1415件中)

0

141

something like that

something like thatさん

この旅行記スケジュールを元に

ナポリ滞在3日目。今日は、昨日、行ったポンペイでの出土品を保存、展示している考古学博物館、カポディモンテ美術館
(Museo e Real Bosco di Capodimonte)、さらに、王宮を訪問。
3日目もボリュームが多いので、この旅行記では、考古学博物館に絞ります。ここでは、ローマ時代のモザイクの展示が素晴らしい。こんなに一堂にローマ時代のモザイクが見れるのは、世界でここだけではないでしょうか?ポンペイ遺跡に行ったら、ここにも是非、立ち寄ってほしい。旅行記の表紙の絵がモザイクでできているなんて、絵の具で描くより上手いのではと思ってしまう。

カポディモンテ美術館の旅行記はいつものごとく、美術館シリーズとして、旅行記を別にします。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
一人旅
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • ホテルから地下鉄に乗り、国立考古学博物館の最寄りの地下鉄駅「Museo」で降りる。写真は駅にある像。博物館にあるもののコピー。<br />

    ホテルから地下鉄に乗り、国立考古学博物館の最寄りの地下鉄駅「Museo」で降りる。写真は駅にある像。博物館にあるもののコピー。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />入り口のフロアーの中央にある石像。<br />

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    入り口のフロアーの中央にある石像。

    国立考古学博物館 (ナポリ) 博物館・美術館・ギャラリー

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />ここから2階に上がるとこの博物館のメインであるポンペイからの出土品のオリジナルが展示されている。一旦、右に曲がり、1階にある石像から見学していきます。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    ここから2階に上がるとこの博物館のメインであるポンペイからの出土品のオリジナルが展示されている。一旦、右に曲がり、1階にある石像から見学していきます。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />Caracalla AD212-217<br />カラカラ帝。ローマ時代の暴君のひとり。弟のゲタ帝を殺害した。本名はルキウス・セプティミウス・バッシアヌスだけど、渾名でカラカラ(ガリア地方のフード付きチュニックのこと)と呼ばれる。最後は、用を足しているときに、近衛兵に刺殺されるというあっけないもの。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    Caracalla AD212-217
    カラカラ帝。ローマ時代の暴君のひとり。弟のゲタ帝を殺害した。本名はルキウス・セプティミウス・バッシアヌスだけど、渾名でカラカラ(ガリア地方のフード付きチュニックのこと)と呼ばれる。最後は、用を足しているときに、近衛兵に刺殺されるというあっけないもの。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />The so-called Seated Agrippina<br />Romana reworking, 1st century AD, from a Greek original of classic period<br /><br />ファルネーゼ家のコレクションの中で疑いもなく最も有名な彫刻。<br />ギリシャ時代の彫刻をもとに、ローマ人により再作製されたもの。1世紀。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    The so-called Seated Agrippina
    Romana reworking, 1st century AD, from a Greek original of classic period

    ファルネーゼ家のコレクションの中で疑いもなく最も有名な彫刻。
    ギリシャ時代の彫刻をもとに、ローマ人により再作製されたもの。1世紀。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />Antinous-Bacchus<br />ローマ時代のもの、2世紀。<br /><br />アンティノウス(c111- 130)は、ローマ皇帝ハドリアヌスの愛人として寵愛を受けた男性。死亡したのは18歳位と推定され、ナイル川で溺死したことは分かっているものの、その状況については謎に包まれている。ハドリアヌスにより神格化されたことから多数の芸術作品に表現され、彼の顔は古代でよく知られていた。<br /><br />ここではローマ神話のワインの神として表現されている。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    Antinous-Bacchus
    ローマ時代のもの、2世紀。

    アンティノウス(c111- 130)は、ローマ皇帝ハドリアヌスの愛人として寵愛を受けた男性。死亡したのは18歳位と推定され、ナイル川で溺死したことは分かっているものの、その状況については謎に包まれている。ハドリアヌスにより神格化されたことから多数の芸術作品に表現され、彼の顔は古代でよく知られていた。

    ここではローマ神話のワインの神として表現されている。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />The so-called Flora Maior<br />ローマ時代のもの、2世紀。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    The so-called Flora Maior
    ローマ時代のもの、2世紀。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />Hercules at rest<br />Roman copy, end 2nd-early 3rd centuries AD,from a Greek original of second half 4th century BC<br /><br />これが駅にあったもののオリジナル。紀元前4世紀後半のギリシャ彫刻をもとに、ローマ人により2世紀末~3世紀初頭に作成されたもの。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    Hercules at rest
    Roman copy, end 2nd-early 3rd centuries AD,from a Greek original of second half 4th century BC

    これが駅にあったもののオリジナル。紀元前4世紀後半のギリシャ彫刻をもとに、ローマ人により2世紀末~3世紀初頭に作成されたもの。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />The  Farnese Bull<br /><br />ギリシャ神話。リュコスの前妻アンティオペーはエポーペウスに穢され、リュコスに追い出された後にゼウスに愛されて、双子のゼートスとアムピーオーンを産み捨てた。しかしリュコスの後妻ディルケーはアンティオペーとリュコスの関係を疑い、アンティオペーを捕らえた。捕らわれたアンティオペーはディルケーに虐待されたが、あるとき牢から逃げ出し、その子供たちのところに来て助けを求めた。その女性が自分の母親と知ると、ゼートスとアムピーオーンはリュコスとディルケーを殺し王位を奪い返した。このとき、ディルケーは牡牛の角に縛り付けられて殺されたとされる。<br /><br />その暴れる牡牛の角にディルケーを繋げるシーン。<br />クロアチアのプーラに同じ場面を描いたモザイクがある。<br />(参考まで)<br />↓↓↓↓↓<br />https://4travel.jp/travelogue/11625316

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    The Farnese Bull

    ギリシャ神話。リュコスの前妻アンティオペーはエポーペウスに穢され、リュコスに追い出された後にゼウスに愛されて、双子のゼートスとアムピーオーンを産み捨てた。しかしリュコスの後妻ディルケーはアンティオペーとリュコスの関係を疑い、アンティオペーを捕らえた。捕らわれたアンティオペーはディルケーに虐待されたが、あるとき牢から逃げ出し、その子供たちのところに来て助けを求めた。その女性が自分の母親と知ると、ゼートスとアムピーオーンはリュコスとディルケーを殺し王位を奪い返した。このとき、ディルケーは牡牛の角に縛り付けられて殺されたとされる。

    その暴れる牡牛の角にディルケーを繋げるシーン。
    クロアチアのプーラに同じ場面を描いたモザイクがある。
    (参考まで)
    ↓↓↓↓↓
    https://4travel.jp/travelogue/11625316

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />The  Farnese Bull<br /><br />「ファルネーゼのブル」。<br />ファルネーゼ家が所有していたことから付いた通称名。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    The Farnese Bull

    「ファルネーゼのブル」。
    ファルネーゼ家が所有していたことから付いた通称名。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />Amazon on horseback<br />紀元前2世紀に作られたギリシャ彫刻のコピー。2世紀。<br /><br />アマゾーンはギリシア神話に登場する女性だけの部族。神話上では軍神アレースとニュンペーのハルモニアーを祖とする部族で、当時のギリシア人にとっては北方の未開の地カウカソス、スキュティア、トラーキア北方などの黒海沿岸に住んでいた。黒海はかつてアマゾン海と呼ばれていたこともある。アマゾーンは黒海沿岸の他、アナトリア(小アジア)や北アフリカに住んでいた、実在した母系部族をギリシア人が誇張した姿と考えられている。<br />以下は神話上における描写である。<br />アマゾーンは馬を飼い慣らし戦闘を得意とする狩猟民族だったと言われる。最初に馬を飼い慣らしたともいわれ、騎馬民族であったようだ。アマゾーンは弓の他に、槍や斧、スキタイ風の半月型の盾で武装した騎士として、ギリシア神話中多くの戦闘に参加している。後のヘレニズム時代にはディオニューソスもアマゾーン征伐の主人公となっている。基本的に女性のみで構成された狩猟部族であり、子を産むときは他部族の男性のもとに行き交わった。男児が生まれた場合は殺すか、障害を負わせて奴隷とするか、あるいは父親のもとに引き渡し、女児のみを後継者として育てたという。(wikiより)<br /><br />おそらく黒海付近に実在した部族をもとに神話になっているんだろうなと思う。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    Amazon on horseback
    紀元前2世紀に作られたギリシャ彫刻のコピー。2世紀。

    アマゾーンはギリシア神話に登場する女性だけの部族。神話上では軍神アレースとニュンペーのハルモニアーを祖とする部族で、当時のギリシア人にとっては北方の未開の地カウカソス、スキュティア、トラーキア北方などの黒海沿岸に住んでいた。黒海はかつてアマゾン海と呼ばれていたこともある。アマゾーンは黒海沿岸の他、アナトリア(小アジア)や北アフリカに住んでいた、実在した母系部族をギリシア人が誇張した姿と考えられている。
    以下は神話上における描写である。
    アマゾーンは馬を飼い慣らし戦闘を得意とする狩猟民族だったと言われる。最初に馬を飼い慣らしたともいわれ、騎馬民族であったようだ。アマゾーンは弓の他に、槍や斧、スキタイ風の半月型の盾で武装した騎士として、ギリシア神話中多くの戦闘に参加している。後のヘレニズム時代にはディオニューソスもアマゾーン征伐の主人公となっている。基本的に女性のみで構成された狩猟部族であり、子を産むときは他部族の男性のもとに行き交わった。男児が生まれた場合は殺すか、障害を負わせて奴隷とするか、あるいは父親のもとに引き渡し、女児のみを後継者として育てたという。(wikiより)

    おそらく黒海付近に実在した部族をもとに神話になっているんだろうなと思う。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />ディオニュソスとエロス<br />Dionysus and Eros<br />2世紀。<br />ディオニュソスはギリシア神話に登場する豊穣とブドウ酒と酩酊の神。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    ディオニュソスとエロス
    Dionysus and Eros
    2世紀。
    ディオニュソスはギリシア神話に登場する豊穣とブドウ酒と酩酊の神。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />Eros with dolphin<br />2世紀<br /><br />イルカにしては胴体が細く長く、エロスの体に巻き付いている。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    Eros with dolphin
    2世紀

    イルカにしては胴体が細く長く、エロスの体に巻き付いている。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />Artemide Efesia<br />Artemis of Ephesus<br />2世紀<br /><br />エフェソスのアルテミス。<br />黒いところは銅製で19世紀に修復されたところ。<br />アルテミスは、豊穣の女神。沢山の乳房が目を引くが、いろんなところに動物の彫刻も施されている。エフェソス(現在のトルコのエーゲ海沿いにある町)のアルテミス神殿にある似たような彫像があり、こちらの方が有名。多分、これはそのコピー。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    Artemide Efesia
    Artemis of Ephesus
    2世紀

    エフェソスのアルテミス。
    黒いところは銅製で19世紀に修復されたところ。
    アルテミスは、豊穣の女神。沢山の乳房が目を引くが、いろんなところに動物の彫刻も施されている。エフェソス(現在のトルコのエーゲ海沿いにある町)のアルテミス神殿にある似たような彫像があり、こちらの方が有名。多分、これはそのコピー。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />Artemide Efesia<br />Artemis of Ephesus<br />2世紀<br /><br />

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    Artemide Efesia
    Artemis of Ephesus
    2世紀

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />Testa colossale di cavallo<br />cosi detta Testa Carafa<br />Bronzo, 1456-1466<br /><br />Donatello(1386-1466)<br /><br />ルネサンス初期のドナテッロの作品。15世紀の作品を見て新しいなあと感じてしまうところで、すでに、感覚が麻痺している。15世紀も十分古い。<br />ギリシャ時代、ローマ時代以降の中世は美術史においては暗黒の時代と呼ばれ、西洋では美術が衰退した時期。キリスト教の偶像崇拝禁止が影響しているのだろうか。それとも、西ヨーロッパに侵入した(ローマ人にとっての)異民族は美術に興味がなかったのだろうか。その時代の目立ったものが残っていない。イタリアで起こったルネッサンスが始まるまで待つしかなかった。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    Testa colossale di cavallo
    cosi detta Testa Carafa
    Bronzo, 1456-1466

    Donatello(1386-1466)

    ルネサンス初期のドナテッロの作品。15世紀の作品を見て新しいなあと感じてしまうところで、すでに、感覚が麻痺している。15世紀も十分古い。
    ギリシャ時代、ローマ時代以降の中世は美術史においては暗黒の時代と呼ばれ、西洋では美術が衰退した時期。キリスト教の偶像崇拝禁止が影響しているのだろうか。それとも、西ヨーロッパに侵入した(ローマ人にとっての)異民族は美術に興味がなかったのだろうか。その時代の目立ったものが残っていない。イタリアで起こったルネッサンスが始まるまで待つしかなかった。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />statue of Athena<br />so-called Farnese Athena<br /><br />ファルネーゼ家のアテナ。<br />1世紀。ローマ人による複製、元は紀元前5世紀のギリシャ。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    statue of Athena
    so-called Farnese Athena

    ファルネーゼ家のアテナ。
    1世紀。ローマ人による複製、元は紀元前5世紀のギリシャ。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />(ジュピターを模した)アウグストゥスの像<br />1世紀半ば。エルコラーノ遺跡。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    (ジュピターを模した)アウグストゥスの像
    1世紀半ば。エルコラーノ遺跡。

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

  • 国立考古学博物館<br />Museo Archeologico Nazionale di Napoli<br /><br />2階に上がります。さてメインのモザイクです。

    国立考古学博物館
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli

    2階に上がります。さてメインのモザイクです。

  • Nano e gallo<br />Area vesuviana<br /><br />ドワーフとオンドリ<br />ペスバニア地域(噴火したペスバニア山近郊。)<br /><br />※パネルはイタリア語のみの説明。音声ガイドは日本語あり。しかし、内容はさすがに覚えていない。ここではそのイタリア語の説明だけを記載しておきます。<br />

    Nano e gallo
    Area vesuviana

    ドワーフとオンドリ
    ペスバニア地域(噴火したペスバニア山近郊。)

    ※パネルはイタリア語のみの説明。音声ガイドは日本語あり。しかし、内容はさすがに覚えていない。ここではそのイタリア語の説明だけを記載しておきます。

  • Combattimenti di galli<br />Collezione Santangelo<br /><br />闘鶏<br />サンタンジェロコレクション

    Combattimenti di galli
    Collezione Santangelo

    闘鶏
    サンタンジェロコレクション

  • Pantera con simboli dionisiaci<br />Collezione Santangelo<br /><br />ディオニュソスのシンボルとパンサー<br />サンタンジェロコレクション<br /><br />この時代、ポンペイ遺跡〈秘儀荘〉にもあったがディオニュソス教という密教が流行った。

    Pantera con simboli dionisiaci
    Collezione Santangelo

    ディオニュソスのシンボルとパンサー
    サンタンジェロコレクション

    この時代、ポンペイ遺跡〈秘儀荘〉にもあったがディオニュソス教という密教が流行った。

  • Le tre grazie<br />Pompei, Casa di Apollo (VI,7,23) parele del giardino<br /><br />三美神。ポンペイ。<br />このテーマは、はるか時代を越えて、ルネサンス時代の画家達によってもよく描かれた。わずかに青色が足元に残っているので、本来ならば、色彩の豊かなものだったのでしょう。

    Le tre grazie
    Pompei, Casa di Apollo (VI,7,23) parele del giardino

    三美神。ポンペイ。
    このテーマは、はるか時代を越えて、ルネサンス時代の画家達によってもよく描かれた。わずかに青色が足元に残っているので、本来ならば、色彩の豊かなものだったのでしょう。

  • &quot;Cave Canem&quot;<br />Pompei<br /><br />猛犬注意の看板。ポンペイ。<br />ボスがカギを隠したところにあるモザイク。

    "Cave Canem"
    Pompei

    猛犬注意の看板。ポンペイ。
    ボスがカギを隠したところにあるモザイク。

  • Achille affronta Agamennone<br />Pompei, Casa di Apollo(VI,7,23)<br /><br />アガメムノンに直面するアキレス<br />ポンペイ。

    Achille affronta Agamennone
    Pompei, Casa di Apollo(VI,7,23)

    アガメムノンに直面するアキレス
    ポンペイ。

  • Sileno ebbro<br />Pompei Casa di Paquio Proculo(I,7,1)<br /><br />※モザイクの内容と説明が一致していない?

    Sileno ebbro
    Pompei Casa di Paquio Proculo(I,7,1)

    ※モザイクの内容と説明が一致していない?

  • Riproduzione del pavimento in opus sectile del triclinio coperto della casa dell&#39;Efebo(I,6,11) a Pompei. In essosono inserite quattro delle otto lastrine esagonali in pasta vitrea celeste provenienti dal triclinio della casa delle Vestali(VI,1,7)

    Riproduzione del pavimento in opus sectile del triclinio coperto della casa dell'Efebo(I,6,11) a Pompei. In essosono inserite quattro delle otto lastrine esagonali in pasta vitrea celeste provenienti dal triclinio della casa delle Vestali(VI,1,7)

  • (左から)<br />Scena dionisiaca in opus sectile<br />Pompei, Casa dei Capitelli Colorati(VII,4,31-51), tablino<br /><br />Scena dionisiaca in opus sectile<br />Pompei, Casa dei Capitelli Colorati(VII,4,31-51), tablino<br /><br />Venere che si siaccia il sandaio, in opus sectile<br />Pompei, (I,2,10), triclinio<br /><br />Menade con tirso<br />Affresco da Ercolano<br /><br />左の2つは、ディオニュソスの秘教の場面。踊っています。<br />オプス・セクティレ(Opus sectile)とは、大理石や真珠層、ガラスなどの材料を切って、壁や床にはめ込み、絵や模様を作る美術技法のことで、古代ローマ・中世ローマで流行した。切り分けられた材料は磨かれたうえ、決められた形に整形される。均一なピースを並べるオプス・テッセラトゥム(ギリシャ・ローマのモザイク技法)と違って、オプス・セクティレのピースは大きく、図案のパーツの輪郭に沿うよう切断・整形される。(wikiより)

    (左から)
    Scena dionisiaca in opus sectile
    Pompei, Casa dei Capitelli Colorati(VII,4,31-51), tablino

    Scena dionisiaca in opus sectile
    Pompei, Casa dei Capitelli Colorati(VII,4,31-51), tablino

    Venere che si siaccia il sandaio, in opus sectile
    Pompei, (I,2,10), triclinio

    Menade con tirso
    Affresco da Ercolano

    左の2つは、ディオニュソスの秘教の場面。踊っています。
    オプス・セクティレ(Opus sectile)とは、大理石や真珠層、ガラスなどの材料を切って、壁や床にはめ込み、絵や模様を作る美術技法のことで、古代ローマ・中世ローマで流行した。切り分けられた材料は磨かれたうえ、決められた形に整形される。均一なピースを並べるオプス・テッセラトゥム(ギリシャ・ローマのモザイク技法)と違って、オプス・セクティレのピースは大きく、図案のパーツの輪郭に沿うよう切断・整形される。(wikiより)

  • Pugile e gallo, in pasta vitrea<br />Area vesuviana<br /><br />拳闘士(ボクサー)と雄鶏<br />ペスバニア地域

    Pugile e gallo, in pasta vitrea
    Area vesuviana

    拳闘士(ボクサー)と雄鶏
    ペスバニア地域

  • Nicchia di ninfeo, in pasta vitrea<br />Area vesuviana<br /><br />ニッチェとは壁の半円上のくぼみのこと。絵の中で、空間の奥行きを表現する方法が見られる。キリスト教が浸透していくも、こうした技法はルネッサンスで再発見されるまで、宗教画に見られなくなり、平面的で構図も現実の世界とはかけ離れたものになる。何故、失われたのだろうと不思議に思う。

    Nicchia di ninfeo, in pasta vitrea
    Area vesuviana

    ニッチェとは壁の半円上のくぼみのこと。絵の中で、空間の奥行きを表現する方法が見られる。キリスト教が浸透していくも、こうした技法はルネッサンスで再発見されるまで、宗教画に見られなくなり、平面的で構図も現実の世界とはかけ離れたものになる。何故、失われたのだろうと不思議に思う。

  • Frisso ed Elle, in pasta vitrea<br />Stabia, Villa di S. Marco<br /><br />Frisso and Elle, in glass paste<br />Stabia, Villa of S. Marco (Stabiaはポンペイより南のある町)<br /><br />「プリクソスとヘレー」<br /><br />プリクソスは、ギリシア神話に登場する人物である。コルキス(現グルジア)の地に「金羊毛」をもたらした。これが後のイアーソーン率いるアルゴナウタイの物語につながる。ボイオーティアの王アタマースとネペレーの息子で、妹にヘレーがいる。<br />アタマースの後妻イーノーの企みによって、プリクソスはゼウスへの犠牲として殺されそうになるが、ネペレーがヘルメースから授かった金毛羊を連れて来たので、プリクソスはその背に乗ってヘレーとともに脱出する。一説には単にネペレーが金毛羊を2人に授けた、あるいはゼウスが2人に金毛羊を送った。しかしヘレーは途中で海に落ちて「ヘレースポントス」(ヘレーの海)、現在のダーダネルス海峡の名前の由来となった。(wikiより)<br /><br />金毛羊に乗って逃げる途中に海に落ちたヘレーの場面。

    Frisso ed Elle, in pasta vitrea
    Stabia, Villa di S. Marco

    Frisso and Elle, in glass paste
    Stabia, Villa of S. Marco (Stabiaはポンペイより南のある町)

    「プリクソスとヘレー」

    プリクソスは、ギリシア神話に登場する人物である。コルキス(現グルジア)の地に「金羊毛」をもたらした。これが後のイアーソーン率いるアルゴナウタイの物語につながる。ボイオーティアの王アタマースとネペレーの息子で、妹にヘレーがいる。
    アタマースの後妻イーノーの企みによって、プリクソスはゼウスへの犠牲として殺されそうになるが、ネペレーがヘルメースから授かった金毛羊を連れて来たので、プリクソスはその背に乗ってヘレーとともに脱出する。一説には単にネペレーが金毛羊を2人に授けた、あるいはゼウスが2人に金毛羊を送った。しかしヘレーは途中で海に落ちて「ヘレースポントス」(ヘレーの海)、現在のダーダネルス海峡の名前の由来となった。(wikiより)

    金毛羊に乗って逃げる途中に海に落ちたヘレーの場面。

  • Nicchia di ninfeo, in pasta vitrea<br />Ercolano, casa dello Scheletro(III,3)<br /><br />Nymphaeum niche, in glass paste<br />Herculaneum, house of the Skeleton (III, 3) ※エルコラーノ遺跡<br /><br />こちらは現実のニッチェに施されたペーストガラスの絵。

    Nicchia di ninfeo, in pasta vitrea
    Ercolano, casa dello Scheletro(III,3)

    Nymphaeum niche, in glass paste
    Herculaneum, house of the Skeleton (III, 3) ※エルコラーノ遺跡

    こちらは現実のニッチェに施されたペーストガラスの絵。

  • Frammento con Tritone, in pasta vitrea<br />Ercolano, casa dello Scheletro(III,3)<br /><br />Fragment with Triton, in vitreous paste<br />Herculaneum, house of the Skeleton (III, 3) ※エルコラーノ遺跡<br /><br />トリトンはギリシア神話に登場する海神。海神ポセイドーンとアムピトリーテーの息子。深淵よりの使者とされ、人間の上半身と魚の尾を持つ人魚のような姿で描かれるのが典型である。

    Frammento con Tritone, in pasta vitrea
    Ercolano, casa dello Scheletro(III,3)

    Fragment with Triton, in vitreous paste
    Herculaneum, house of the Skeleton (III, 3) ※エルコラーノ遺跡

    トリトンはギリシア神話に登場する海神。海神ポセイドーンとアムピトリーテーの息子。深淵よりの使者とされ、人間の上半身と魚の尾を持つ人魚のような姿で描かれるのが典型である。

  • Gruppo di divinita delle acque<br />Ercolano(?)<br /><br />Group of divinities of the waters<br />Ercolano (?) ※エルコラーノ遺跡(?)<br /><br />水が神聖化した者たち。

    Gruppo di divinita delle acque
    Ercolano(?)

    Group of divinities of the waters
    Ercolano (?) ※エルコラーノ遺跡(?)

    水が神聖化した者たち。

  • Frammento con Tritone, in pasta vitrea<br />Ercolano, Casa dello Scheletro(III,3)<br /><br />Fragment with Triton, in vitreous paste<br />Herculaneum, house of the Skeleton (III, 3) ※エルコラーノ遺跡

    Frammento con Tritone, in pasta vitrea
    Ercolano, Casa dello Scheletro(III,3)

    Fragment with Triton, in vitreous paste
    Herculaneum, house of the Skeleton (III, 3) ※エルコラーノ遺跡

  • Licurgo e Ambrosia al cospetto di Dioniso<br />Ercolano<br /><br />Lycurgus and Ambrosia in the presence of Dionysus<br />Herculaneum ※エルコラーノ遺跡<br /><br />邪悪な王リカーガス(左)が斧でニンフのアンブロシア(右)を倒すと、ディオニュソス(右上)は、彼女をブドウに変える。という場面らしい。

    Licurgo e Ambrosia al cospetto di Dioniso
    Ercolano

    Lycurgus and Ambrosia in the presence of Dionysus
    Herculaneum ※エルコラーノ遺跡

    邪悪な王リカーガス(左)が斧でニンフのアンブロシア(右)を倒すと、ディオニュソス(右上)は、彼女をブドウに変える。という場面らしい。

  • Dioniso con pantera, in pasta vitrea<br />Ercolano<br /><br />Dionysus with panther, in glass paste<br />Herculaneum ※エルコラーノ遺跡<br /><br />ディオニュソスとパンサー。(パンサーやテュルソスの杖は彼の象徴でともに描かれる。)ローマ時代に、ディオニュソスが多く描かれており、ディオニュソス教(密儀宗教)が人気があったことがうかがえる。その宗教儀式の手順を部屋の3面に大きく描かれたポンペイの秘儀荘Villa dei Misteriが町の外にあることも密儀宗教所以なのでしょう。

    Dioniso con pantera, in pasta vitrea
    Ercolano

    Dionysus with panther, in glass paste
    Herculaneum ※エルコラーノ遺跡

    ディオニュソスとパンサー。(パンサーやテュルソスの杖は彼の象徴でともに描かれる。)ローマ時代に、ディオニュソスが多く描かれており、ディオニュソス教(密儀宗教)が人気があったことがうかがえる。その宗教儀式の手順を部屋の3面に大きく描かれたポンペイの秘儀荘Villa dei Misteriが町の外にあることも密儀宗教所以なのでしょう。

  • Colonne a mosaico, in pasta vitrea<br />Pompei, Casa delle Colonne a mosaico<br /><br />Mosaic columns, in vitreous paste<br />Pompeii, House of mosaic columns<br /><br />ポンペイで発掘されたモザイクのある柱。綺麗です。

    Colonne a mosaico, in pasta vitrea
    Pompei, Casa delle Colonne a mosaico

    Mosaic columns, in vitreous paste
    Pompeii, House of mosaic columns

    ポンペイで発掘されたモザイクのある柱。綺麗です。

  • Colonne a mosaico, in pasta vitrea<br />Pompei, Casa delle Colonne a mosaico<br /><br />Mosaic columns, in vitreous paste<br />Pompeii, House of mosaic columns<br /><br />隣の部屋に団体客がいて行きにくいのでしばらく時間つぶし。

    Colonne a mosaico, in pasta vitrea
    Pompei, Casa delle Colonne a mosaico

    Mosaic columns, in vitreous paste
    Pompeii, House of mosaic columns

    隣の部屋に団体客がいて行きにくいのでしばらく時間つぶし。

  • Colombe che si abbeverano<br />Pompei, casa delle Colombe a mosaico(VIII,2,34)<br /><br />Doves drinking<br />Pompeii, home of the mosaic doves (VIII, 2,34)<br /><br />「水を飲む鳩たち」<br />写実的。周囲を囲む模様もパターン化されておらず、凝っている。

    Colombe che si abbeverano
    Pompei, casa delle Colombe a mosaico(VIII,2,34)

    Doves drinking
    Pompeii, home of the mosaic doves (VIII, 2,34)

    「水を飲む鳩たち」
    写実的。周囲を囲む模様もパターン化されておらず、凝っている。

  • Leone e leopardo<br />Pompei, casa delle colombe a mosaico(VIII, 2,34)<br /><br />Lion and leopard<br />Pompeii, home of the mosaic doves (VIII, 2,34)<br /><br />「ライオンと豹」<br />豹を上から押さえつけているライオン。豹を押さえつけているライオンの爪から豹の血が流れている。後ろ脚の描写も力強い。おっと、豹のおちんちんまで小さく描写している(これもローマ時代の特徴かな。男根や性交の描写は子孫繁栄の願いを込めており、至るところに見られる。この旅行記ではカットするが、博物館の奥の一角にはそれらを集めたモザイクや彫像が置かれており、一瞬、ここはアダルトショップかと思ってしまう(いや、ただの美術品の陳列です。おそらく、そこは、団体のガイドツアーでは飛ばすだろうな。)

    Leone e leopardo
    Pompei, casa delle colombe a mosaico(VIII, 2,34)

    Lion and leopard
    Pompeii, home of the mosaic doves (VIII, 2,34)

    「ライオンと豹」
    豹を上から押さえつけているライオン。豹を押さえつけているライオンの爪から豹の血が流れている。後ろ脚の描写も力強い。おっと、豹のおちんちんまで小さく描写している(これもローマ時代の特徴かな。男根や性交の描写は子孫繁栄の願いを込めており、至るところに見られる。この旅行記ではカットするが、博物館の奥の一角にはそれらを集めたモザイクや彫像が置かれており、一瞬、ここはアダルトショップかと思ってしまう(いや、ただの美術品の陳列です。おそらく、そこは、団体のガイドツアーでは飛ばすだろうな。)

  • Scheletro con askoi<br />Pompei<br /><br />Skeleton with askos<br />Pompeii<br /><br />ガイコツが持っている尿瓶の形をした容器をAscoi(イタリア語)、Askos(英語)という。

    Scheletro con askoi
    Pompei

    Skeleton with askos
    Pompeii

    ガイコツが持っている尿瓶の形をした容器をAscoi(イタリア語)、Askos(英語)という。

  • Centro di pavimento geometrico<br />Pompei, casa delle Colombe a mosaico(VIII, 2,34), tablino<br /><br />Geometric floor center<br />Pompeii, house of the mosaic doves (VIII, 2,34), tablinum<br /><br />幾何学模様の床の中央。四方には鳩が描かれている。同じ家から、3つ前の「水を飲む鳩たち」のモザイクも発掘されている。その家はやはり、「鳩のモザイクの家」と呼ばれている。鳩好きなんでしょう。<br /><br />tablino(tablinum)=タブリナム

    Centro di pavimento geometrico
    Pompei, casa delle Colombe a mosaico(VIII, 2,34), tablino

    Geometric floor center
    Pompeii, house of the mosaic doves (VIII, 2,34), tablinum

    幾何学模様の床の中央。四方には鳩が描かれている。同じ家から、3つ前の「水を飲む鳩たち」のモザイクも発掘されている。その家はやはり、「鳩のモザイクの家」と呼ばれている。鳩好きなんでしょう。

    tablino(tablinum)=タブリナム

  • Pernice su cesto con specchio<br />Pompei, Casa del Labirinto(VI,11,10), cubiccio<br /><br />Partridge on basket with mirror<br />Pompeii, House of the Labyrinth (VI, 11.10), cubiccio<br /><br />ウズラが籠の縁にとまり、中から鏡をつまんで取り出そうとしている。色使いもいいけど、鏡に自分が写っている細かい描写がいい。ポンペイの「迷宮の家」より。<br /><br />cubiccio=クビクルム

    Pernice su cesto con specchio
    Pompei, Casa del Labirinto(VI,11,10), cubiccio

    Partridge on basket with mirror
    Pompeii, House of the Labyrinth (VI, 11.10), cubiccio

    ウズラが籠の縁にとまり、中から鏡をつまんで取り出そうとしている。色使いもいいけど、鏡に自分が写っている細かい描写がいい。ポンペイの「迷宮の家」より。

    cubiccio=クビクルム

  • Lotta di galli tra le personificazioni della Vittoria e della Sconfitta<br />Pompei, Casa del Labirinto(VI,11,10), cubiccio<br /><br />Cockfight between the personifications of Victory and Defeat<br />Pompeii, House of the Labyrinth (VI, 11.10), cubiccio<br /><br />google翻訳では何のことか分からないが、擬人化した勝利と敗北の間での闘鶏?ポンペイの「迷宮の家」より。<br />

    Lotta di galli tra le personificazioni della Vittoria e della Sconfitta
    Pompei, Casa del Labirinto(VI,11,10), cubiccio

    Cockfight between the personifications of Victory and Defeat
    Pompeii, House of the Labyrinth (VI, 11.10), cubiccio

    google翻訳では何のことか分からないが、擬人化した勝利と敗北の間での闘鶏?ポンペイの「迷宮の家」より。

  • Anatre<br />Pompei, Casa del Cinghiale(VIII,3,8)<br /><br />Ducks<br />Pompeii, House of the Boar (VIII, 3,8)<br /><br />あひるたち。ポンペイ「イノシシの家」より。

    Anatre
    Pompei, Casa del Cinghiale(VIII,3,8)

    Ducks
    Pompeii, House of the Boar (VIII, 3,8)

    あひるたち。ポンペイ「イノシシの家」より。

  • Sirena e Amorino<br />Collezione Farnese<br /><br />Sirena and Amorino<br />Farnese collection(※ファルネーゼ家のコレクション)<br /><br />セイレーンとアモリーノ(人魚と天使)<br />セイレーンはギリシア神話に登場する海の怪物である。上半身が人間の女性で、下半身は鳥の姿とされるが後世には魚の姿をしているとされた。海の航路上の岩礁から美しい歌声で航行中の人を惑わし、遭難や難破に遭わせる。歌声に魅惑された挙句セイレーンに喰い殺された船人たちの骨は、島に山をなしたという。<br /><br />中世以降は人魚として描かれるが、この時代は、半人半鳥の姿で描かれ、鳥の足が見てとれ、気味が悪い。笑い飯の「鳥人」の漫才を思い出す。<br /><br />アモリーノ(天使)は、右上隅に描かれている。ちなみに、同名は、花びらの形で盛りつけてくれるイタリアンジェラートで有名なチェーン店。ヨーロッパの各都市にあるが、イタリアじゃなくフランス・パリが本店とは知らなかった。もうそろそろ日本に上陸するかな。

    Sirena e Amorino
    Collezione Farnese

    Sirena and Amorino
    Farnese collection(※ファルネーゼ家のコレクション)

    セイレーンとアモリーノ(人魚と天使)
    セイレーンはギリシア神話に登場する海の怪物である。上半身が人間の女性で、下半身は鳥の姿とされるが後世には魚の姿をしているとされた。海の航路上の岩礁から美しい歌声で航行中の人を惑わし、遭難や難破に遭わせる。歌声に魅惑された挙句セイレーンに喰い殺された船人たちの骨は、島に山をなしたという。

    中世以降は人魚として描かれるが、この時代は、半人半鳥の姿で描かれ、鳥の足が見てとれ、気味が悪い。笑い飯の「鳥人」の漫才を思い出す。

    アモリーノ(天使)は、右上隅に描かれている。ちなみに、同名は、花びらの形で盛りつけてくれるイタリアンジェラートで有名なチェーン店。ヨーロッパの各都市にあるが、イタリアじゃなくフランス・パリが本店とは知らなかった。もうそろそろ日本に上陸するかな。

  • Poseidone e Anfitrite sul carro nuziale<br />Pompei, Casa del Granduca di Toscana(IX,2,27)<br /><br />Poseidon and Amphitrite on the wedding chariot<br />Pompeii, House of the Grand Duke of Tuscany (IX, 2,27)<br /><br />戦闘馬車で結婚パレードするポセイドンとアムピトリーテー。<br />半人半馬の引手が2つの笛を同時に口にくわえている?のが気になる。<br /><br />この二人は、エルコラーノ遺跡の旅行記の表紙のモザイクの絵でも描かれている。

    Poseidone e Anfitrite sul carro nuziale
    Pompei, Casa del Granduca di Toscana(IX,2,27)

    Poseidon and Amphitrite on the wedding chariot
    Pompeii, House of the Grand Duke of Tuscany (IX, 2,27)

    戦闘馬車で結婚パレードするポセイドンとアムピトリーテー。
    半人半馬の引手が2つの笛を同時に口にくわえている?のが気になる。

    この二人は、エルコラーノ遺跡の旅行記の表紙のモザイクの絵でも描かれている。

  • Pesci ed anatre<br />Pompei, casa del Granduca di Toscana(IX,2,27)<br /><br />Fish and ducks<br />Pompeii, home of the Grand Duke of Tuscany (IX, 2,27)<br /><br />魚の描写がいい。一瞬、モザイクであることを忘れる。

    Pesci ed anatre
    Pompei, casa del Granduca di Toscana(IX,2,27)

    Fish and ducks
    Pompeii, home of the Grand Duke of Tuscany (IX, 2,27)

    魚の描写がいい。一瞬、モザイクであることを忘れる。

  • Scena di commedia:la consultanzione della fattucchiera<br />In alto: firma del mosaicista Dioscuride di Samo<br />Pompei, Villa cosidetta di Cicerne<br /><br />Comedy scene: consultation of the sorceress<br />Above: signature of the mosaic artist Dioscuride di Samo<br />Pompeii, so-called Villa of Cicerne<br /><br />女占い師がユーモアに描かれている。

    Scena di commedia:la consultanzione della fattucchiera
    In alto: firma del mosaicista Dioscuride di Samo
    Pompei, Villa cosidetta di Cicerne

    Comedy scene: consultation of the sorceress
    Above: signature of the mosaic artist Dioscuride di Samo
    Pompeii, so-called Villa of Cicerne

    女占い師がユーモアに描かれている。

  • Scena di commedia: musici ambulanti<br />In alto: firma del mosaicista Dioscuride di Samo<br />Pompei, Villa cosidetta di Cicerne<br /><br />Comedy scene: itinerant musicians<br />Above: signature of the mosaic artist Dioscuride di Samo<br />Pompeii, so-called Villa of Cicerne<br /><br />「メナンドロスの喜劇」<br />日本でいうとチンドン屋かな?(古!!)ここでも2つの笛を同時に口にくわえているおばさんが描かれている。この時代は同時に2つの笛を吹くのが当たり前なのかな。

    Scena di commedia: musici ambulanti
    In alto: firma del mosaicista Dioscuride di Samo
    Pompei, Villa cosidetta di Cicerne

    Comedy scene: itinerant musicians
    Above: signature of the mosaic artist Dioscuride di Samo
    Pompeii, so-called Villa of Cicerne

    「メナンドロスの喜劇」
    日本でいうとチンドン屋かな?(古!!)ここでも2つの笛を同時に口にくわえているおばさんが描かれている。この時代は同時に2つの笛を吹くのが当たり前なのかな。

  • Corego e attori<br />Pompei, Casa dell Poeta tragico(VI,8,3), tablino<br /><br />Corego and actors<br />Pompeii, House of the tragic poet (VI, 8,3), tablinum<br /><br />こちらも「悲劇詩人の家」から。また、2つの笛を同時に吹いている。

    Corego e attori
    Pompei, Casa dell Poeta tragico(VI,8,3), tablino

    Corego and actors
    Pompeii, House of the tragic poet (VI, 8,3), tablinum

    こちらも「悲劇詩人の家」から。また、2つの笛を同時に吹いている。

  • L&#39;Accademia di Platone<br />Pompei, Villa di T.Siminius Stephanus<br /><br />Plato&#39;s Academy<br />Pompeii, Villa of T. Siminius Stephanus<br /><br />「プラトンのアカデミア」<br /><br />プラトンは言わずと知れたギリシャの哲学者。

    L'Accademia di Platone
    Pompei, Villa di T.Siminius Stephanus

    Plato's Academy
    Pompeii, Villa of T. Siminius Stephanus

    「プラトンのアカデミア」

    プラトンは言わずと知れたギリシャの哲学者。

  • Memento mori<br />Pompei<br /><br />「メメント・モリ」<br />ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」、「死を忘るなかれ」という意味の警句。

    Memento mori
    Pompei

    「メメント・モリ」
    ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」、「死を忘るなかれ」という意味の警句。

  • Uccelli che si abbeverano<br />S.Maria C. Vetere<br /><br />Birds drinking<br />S.Maria C. Vetere<br /><br />「水を飲む鳥たち」

    Uccelli che si abbeverano
    S.Maria C. Vetere

    Birds drinking
    S.Maria C. Vetere

    「水を飲む鳥たち」

  • Ritratto femminile<br />Pompei(VI,15,14), tablino<br /><br />Female portrait<br />Pompeii (VI, 15.14), tablinum<br /><br />「女性の肖像」<br />古代~中世にかけて、神話上の神々や皇帝、王をモチーフにした絵や彫刻はよくあるが、普通の人間をモチーフにしている点で珍しいと思う。高貴な立場の方だったのでしょうか。

    Ritratto femminile
    Pompei(VI,15,14), tablino

    Female portrait
    Pompeii (VI, 15.14), tablinum

    「女性の肖像」
    古代~中世にかけて、神話上の神々や皇帝、王をモチーフにした絵や彫刻はよくあるが、普通の人間をモチーフにしている点で珍しいと思う。高貴な立場の方だったのでしょうか。

  • Leone e Amorini tra Dionisio e Manadi<br />Pompei, Casa del Centauro(VI,9,3), triclinio<br /><br />Leone and Amorini between Dionisio and Manadi<br />Pompeii, House of the Centaur(VI,9,3), triclinium<br /><br />左にディオニュソス、右に「Manadi」(?)、2人の間の中央にライオンと下に天使が描かれている。

    Leone e Amorini tra Dionisio e Manadi
    Pompei, Casa del Centauro(VI,9,3), triclinio

    Leone and Amorini between Dionisio and Manadi
    Pompeii, House of the Centaur(VI,9,3), triclinium

    左にディオニュソス、右に「Manadi」(?)、2人の間の中央にライオンと下に天使が描かれている。

  • Fauna marina<br />Pompei<br /><br />Marine life<br />Pompeii<br /><br />「海の生物」<br />中央には伊勢海老に蛸が絡みついている。

    Fauna marina
    Pompei

    Marine life
    Pompeii

    「海の生物」
    中央には伊勢海老に蛸が絡みついている。

  • Marina con pesci<br />Pompei, casa del Fauno(VI,12,2), triclinio<br /><br />Marina with fish<br />Pompeii, house of the Faun (VI, 12,2), triclinium<br /><br />海と魚。こちらも、中央には、伊勢海老に蛸が巻き付いている?<br /><br />ポンペイの「ファウノの家」からの出土品を一堂に集めた2部屋が最も人気がある。「イッソスの戦い」があるためか、いつも混雑。

    Marina con pesci
    Pompei, casa del Fauno(VI,12,2), triclinio

    Marina with fish
    Pompeii, house of the Faun (VI, 12,2), triclinium

    海と魚。こちらも、中央には、伊勢海老に蛸が巻き付いている?

    ポンペイの「ファウノの家」からの出土品を一堂に集めた2部屋が最も人気がある。「イッソスの戦い」があるためか、いつも混雑。

  • Dionisio fanciullo su tigre<br />Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2)<br />triclinio<br /><br />Dionysius boy on tiger<br />Pompeii, House of the Faun (VI, 12,2)<br />triclinium<br /><br />「トラの上の少年ディオニュソス」<br />こちらのモザイクは再び、ディオニュソス。

    Dionisio fanciullo su tigre
    Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2)
    triclinio

    Dionysius boy on tiger
    Pompeii, House of the Faun (VI, 12,2)
    triclinium

    「トラの上の少年ディオニュソス」
    こちらのモザイクは再び、ディオニュソス。

  • Festone con maschera, foglie e frutta<br />Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2)<br />soglia tra il secondo westibolo e l&#39;altrio<br /><br />Festoon with mask, leaves and fruit<br />Pompeii, House of the Faun (VI, 12,2)<br />threshold between the second westibulum and the other<br /><br />中央のマスク部の拡大。

    Festone con maschera, foglie e frutta
    Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2)
    soglia tra il secondo westibolo e l'altrio

    Festoon with mask, leaves and fruit
    Pompeii, House of the Faun (VI, 12,2)
    threshold between the second westibulum and the other

    中央のマスク部の拡大。

  • Gatto che azzanna un gallinaceo, anatre, uccelli, pescie conchiglie<br />Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2) ala<br /><br />Cat that bites a fowl, ducks, birds, fish shells<br />Pompeii, House of the Faun (VI, 12,2) wing<br /><br />「家禽をかむ猫、カモ、鳥、貝」

    Gatto che azzanna un gallinaceo, anatre, uccelli, pescie conchiglie
    Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2) ala

    Cat that bites a fowl, ducks, birds, fish shells
    Pompeii, House of the Faun (VI, 12,2) wing

    「家禽をかむ猫、カモ、鳥、貝」

  • Scena nilotica<br />Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2)<br />soglia destra dell&#39;esedra<br /><br />Nilotic scene<br />Pompeii, House of the Faun (VI, 12,2)<br />right threshold of the exedra<br /><br />「ナイル川流域の景色」<br /><br />※3枚でセットで説明プレートではこれは右と記載されていたが、展示は位置的に左に置かれていた。のちに紹介する「イッソスの戦い」の床モザイクの近くにあったもの。

    Scena nilotica
    Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2)
    soglia destra dell'esedra

    Nilotic scene
    Pompeii, House of the Faun (VI, 12,2)
    right threshold of the exedra

    「ナイル川流域の景色」

    ※3枚でセットで説明プレートではこれは右と記載されていたが、展示は位置的に左に置かれていた。のちに紹介する「イッソスの戦い」の床モザイクの近くにあったもの。

  • Scena nilotica<br />Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2)<br />soglia centrale dell&#39;esedra<br /><br />Nilotic scene<br />Pompeii, House of the Faun (VI, 12,2)<br />central threshold of the exedra<br /><br />「ナイル川流域の景色」<br />欠損部が多くて残念だけど。。。<br /><br />※3枚でセットで説明プレートではこれは中央と記載されていたが、展示は位置的に右に置かれていた。

    Scena nilotica
    Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2)
    soglia centrale dell'esedra

    Nilotic scene
    Pompeii, House of the Faun (VI, 12,2)
    central threshold of the exedra

    「ナイル川流域の景色」
    欠損部が多くて残念だけど。。。

    ※3枚でセットで説明プレートではこれは中央と記載されていたが、展示は位置的に右に置かれていた。

  • Scena nilotica<br />Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2)<br />soglia sinistra dell&#39;esedra<br /><br />Nilotic scene<br />Pompeii, House of the Faun (VI,12,2)<br />left threshold of the exedra<br /><br />「ナイル川流域の景色」<br />こちらは見ごたえのあるもの。<br /><br />※3枚でセットで説明プレートではこれは左と記載されていたが、展示は位置的に中央に置かれていた。結論的には、これが中央だと思うので、説明プレートが間違いと思う。左右のパネルの大きさは同じだし。

    Scena nilotica
    Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2)
    soglia sinistra dell'esedra

    Nilotic scene
    Pompeii, House of the Faun (VI,12,2)
    left threshold of the exedra

    「ナイル川流域の景色」
    こちらは見ごたえのあるもの。

    ※3枚でセットで説明プレートではこれは左と記載されていたが、展示は位置的に中央に置かれていた。結論的には、これが中央だと思うので、説明プレートが間違いと思う。左右のパネルの大きさは同じだし。

  • Scena nilotica<br />Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2)<br />soglia sinistra dell&#39;esedra<br /><br />Nilotic scene<br />Pompeii, House of the Faun (VI,12,2)<br />left threshold of the exedra<br /><br />「ナイル川流域の景色」<br />中央拡大部。カバやワニが描かれている。カバもワニもイタリアにはいないので、やはり、実物を見た人間による製作なのでしょう。ちなみにナイル川のワニは1972年に一度絶滅している。

    Scena nilotica
    Pompei, Casa del Fauno(VI,12,2)
    soglia sinistra dell'esedra

    Nilotic scene
    Pompeii, House of the Faun (VI,12,2)
    left threshold of the exedra

    「ナイル川流域の景色」
    中央拡大部。カバやワニが描かれている。カバもワニもイタリアにはいないので、やはり、実物を見た人間による製作なのでしょう。ちなみにナイル川のワニは1972年に一度絶滅している。

  • 「ファウノ(ファヌウス)の家」の名前のもとになった踊るファヌウスの像。ファヌウスは牧羊神。ポンペイ遺跡にあるものはコピーです。近づいて撮影しているので大きく見えますが、実際のものは小さいです。

    「ファウノ(ファヌウス)の家」の名前のもとになった踊るファヌウスの像。ファヌウスは牧羊神。ポンペイ遺跡にあるものはコピーです。近づいて撮影しているので大きく見えますが、実際のものは小さいです。

  • 「イッソスの戦い」<br /><br />ギリシアの女流画家4世紀末の画家ピロクセノスの原画を前2世紀に模写したもの。縦3.42m、横5.92m。これほどにも大きなものにも関わらず描いたような精密な描写。食堂の床全面に設置されていた。<br /><br />紀元前333年10月に起こったアルゲアス朝マケドニア王国およびコリントス同盟の連合軍とアケメネス朝ペルシアの戦いである。この戦いはアレクサンドロス大王の東方遠征中に生じた戦いの中で2番目に大きな戦いであり、マケドニアの軍はペルシャ軍を打ち負かした。左の騎馬の人物がアレクサンドロス大王、右で戦車に搭乗しているのがダレイオス3世。

    「イッソスの戦い」

    ギリシアの女流画家4世紀末の画家ピロクセノスの原画を前2世紀に模写したもの。縦3.42m、横5.92m。これほどにも大きなものにも関わらず描いたような精密な描写。食堂の床全面に設置されていた。

    紀元前333年10月に起こったアルゲアス朝マケドニア王国およびコリントス同盟の連合軍とアケメネス朝ペルシアの戦いである。この戦いはアレクサンドロス大王の東方遠征中に生じた戦いの中で2番目に大きな戦いであり、マケドニアの軍はペルシャ軍を打ち負かした。左の騎馬の人物がアレクサンドロス大王、右で戦車に搭乗しているのがダレイオス3世。

  • 「イッソスの戦い」<br /><br />アレクサンドロス大王側が多く剥がれていて残念だけど、奇跡的にもアレクサンドロスの顔が確認できる。彼の槍がペルシャ兵の横腹に突き刺さっており、突進の勢いがうかがえる。ペルシア側の騎馬隊が窮屈に描かれているが、実際の戦いもそうだったようで、狭い場所だった為に自慢の騎馬隊が展開できていないところを突進された。

    「イッソスの戦い」

    アレクサンドロス大王側が多く剥がれていて残念だけど、奇跡的にもアレクサンドロスの顔が確認できる。彼の槍がペルシャ兵の横腹に突き刺さっており、突進の勢いがうかがえる。ペルシア側の騎馬隊が窮屈に描かれているが、実際の戦いもそうだったようで、狭い場所だった為に自慢の騎馬隊が展開できていないところを突進された。

  • 右部拡大、ペルシア側、ダレイオス3世。

    右部拡大、ペルシア側、ダレイオス3世。

  • ダレイオス3世の下に描かれている人物は女性?もしくは若い少年のようにも見える。この戦いで、ダレイオス3世自身は、敗走するも、彼の母、妻、子供は捕虜になった。落馬して倒れた兵の顔が盾の鏡に映って見えている。<br />

    ダレイオス3世の下に描かれている人物は女性?もしくは若い少年のようにも見える。この戦いで、ダレイオス3世自身は、敗走するも、彼の母、妻、子供は捕虜になった。落馬して倒れた兵の顔が盾の鏡に映って見えている。

  • さっきまで団体客でごった返していたのに、今は、誰もいなくなった・・・さっきまで他の見学者の邪魔にならないように、苦労して写真を撮っていたのが馬鹿みたい。<br />ファウノの像が小さい。

    さっきまで団体客でごった返していたのに、今は、誰もいなくなった・・・さっきまで他の見学者の邪魔にならないように、苦労して写真を撮っていたのが馬鹿みたい。
    ファウノの像が小さい。

  • セイレーンの像。

    セイレーンの像。

  • Sostegni di tavolo a zampa leonina in marmo<br />Pompei, Casa dei Fauno(VI,12,2), secondo peristillo<br /><br />ライオンのひづめをもったテーブル。

    Sostegni di tavolo a zampa leonina in marmo
    Pompei, Casa dei Fauno(VI,12,2), secondo peristillo

    ライオンのひづめをもったテーブル。

  • Sostegni di tavolo a zampa leonina in marmo<br />Pompei, Casa dei Fauno(VI,12,2), secondo peristillo<br /><br />ライオンのひづめをもったテーブル。ひづめ拡大。

    Sostegni di tavolo a zampa leonina in marmo
    Pompei, Casa dei Fauno(VI,12,2), secondo peristillo

    ライオンのひづめをもったテーブル。ひづめ拡大。

  • Satiro e Ninfa<br />Pompei, Casa dei Fauno(VI,12,2), cubicolo<br /><br />Satyr and Nymph<br />Pompeii, House of the Fauns (VI, 12,2), cubicle<br /><br />「サティロスとニンフ」<br />少しエロティック。<br /><br /><br />

    Satiro e Ninfa
    Pompei, Casa dei Fauno(VI,12,2), cubicolo

    Satyr and Nymph
    Pompeii, House of the Fauns (VI, 12,2), cubicle

    「サティロスとニンフ」
    少しエロティック。


  • I mosaici della casa del fauno a pompei<br />The mosaics of the faun&#39;s house in pompeii<br /><br />ファウノの家の構造とモザイクのあった位置の説明。

    I mosaici della casa del fauno a pompei
    The mosaics of the faun's house in pompeii

    ファウノの家の構造とモザイクのあった位置の説明。

  • Emblema con testa di Medusa<br />Pompei, Casa delle Vestali(VI,1,7)<br /><br />Emblem with Medusa head<br />Pompeii, House of the Vestals (VI, 1,7)<br /><br />メデューサの顔をもつエンブレム

    Emblema con testa di Medusa
    Pompei, Casa delle Vestali(VI,1,7)

    Emblem with Medusa head
    Pompeii, House of the Vestals (VI, 1,7)

    メデューサの顔をもつエンブレム

  • メデューサの顔をもつエンブレム

    メデューサの顔をもつエンブレム

  • この辺りから、先にも触れたが、少し趣向の異なる展示を軽く紹介。<br /><br />レリーフのある石板。<br /><br />右上ではキスをする男女、中央では男性と女性、下段では、踊る男とその背後に男女?(一人は確実に男なのだが。)

    この辺りから、先にも触れたが、少し趣向の異なる展示を軽く紹介。

    レリーフのある石板。

    右上ではキスをする男女、中央では男性と女性、下段では、踊る男とその背後に男女?(一人は確実に男なのだが。)

  • Pigmei in paesaggio nilotico<br />da Roma<br /><br />Pygmies in Nilotic landscape<br />from Rome<br /><br />「ナイル川の風景の中のピグミー族(小人たち)」<br />ワニやカバといったナイル川の風景の中で、船の上で、性交している男女が描かれている。先にも書いたが、博物館の奥の方のコーナーではこうしたものが一堂に集めらている。ローマ時代は、こうしたデザインを家の床などに用いていた。現代だったら?

    Pigmei in paesaggio nilotico
    da Roma

    Pygmies in Nilotic landscape
    from Rome

    「ナイル川の風景の中のピグミー族(小人たち)」
    ワニやカバといったナイル川の風景の中で、船の上で、性交している男女が描かれている。先にも書いたが、博物館の奥の方のコーナーではこうしたものが一堂に集めらている。ローマ時代は、こうしたデザインを家の床などに用いていた。現代だったら?

  • Pan e Amadriade<br />Collezione Farnese<br /><br />Pan and Hamadryas<br />Farnese collection<br /><br />「パンとハマドリュアス」<br /><br />ギリシャ神話で、パンは羊飼いと羊の群れを監視する神で、サテュロスと同じく四足獣のような臀部と脚部、山羊のような角をもつ。ハマドリュアスは木の精。

    Pan e Amadriade
    Collezione Farnese

    Pan and Hamadryas
    Farnese collection

    「パンとハマドリュアス」

    ギリシャ神話で、パンは羊飼いと羊の群れを監視する神で、サテュロスと同じく四足獣のような臀部と脚部、山羊のような角をもつ。ハマドリュアスは木の精。

  • 最後にもう一つ。レリーフのある石棺?よーく、ひとつひとつの刻まれている男女に注目してほしい。

    最後にもう一つ。レリーフのある石棺?よーく、ひとつひとつの刻まれている男女に注目してほしい。

  • この説明文に、「現代ではエロティックなコレクション」に関する歴史が記載されていて、それまでは許可制であったものが、2000年4月にようやく公の展示となっている。といっても、現代でも、結構、隠し気味で展示されている。そのコーナーだけで撮った写真の量から、一つの旅行記ができるぐらいの内容なのだが、残念ながらやめておく。年頃のお子さんをもつご家庭は入るときには注意してね。

    この説明文に、「現代ではエロティックなコレクション」に関する歴史が記載されていて、それまでは許可制であったものが、2000年4月にようやく公の展示となっている。といっても、現代でも、結構、隠し気味で展示されている。そのコーナーだけで撮った写真の量から、一つの旅行記ができるぐらいの内容なのだが、残念ながらやめておく。年頃のお子さんをもつご家庭は入るときには注意してね。

  • さて、モザイクのコーナーを一通り回るとホールに出る。床にある対角線は、窓から差し込む光で季節が分かるものだったような気がする。(少し記憶が曖昧。)

    さて、モザイクのコーナーを一通り回るとホールに出る。床にある対角線は、窓から差し込む光で季節が分かるものだったような気がする。(少し記憶が曖昧。)

  • ホール。

    ホール。

  • ホールの天井部。<br /><br />さて、ここから、フレスコ画の部屋へ。こちらも見ごたえがあるが、さすがに、2000年前のもので、モザイクと比較すると大分、劣化している。2000年前のフレスコ画が残っていること自体が奇跡なのだが。

    ホールの天井部。

    さて、ここから、フレスコ画の部屋へ。こちらも見ごたえがあるが、さすがに、2000年前のもので、モザイクと比較すると大分、劣化している。2000年前のフレスコ画が残っていること自体が奇跡なのだが。

  • フレスコ画。部屋の装飾に用いられた帯状のもの。

    フレスコ画。部屋の装飾に用いられた帯状のもの。

  • フレスコ画<br /><br />こうした図案で、ミニチュアのサイズでワンポイント的に装飾されていた。

    フレスコ画

    こうした図案で、ミニチュアのサイズでワンポイント的に装飾されていた。

  • フレスコ画<br /><br />右上が欠けていて残念だが、人物の表情が見て取れて、保存状態がいい。

    フレスコ画

    右上が欠けていて残念だが、人物の表情が見て取れて、保存状態がいい。

  • フレスコ画。<br /><br />右の男女は、モザイクかフレスコ画を作製中?女性は手が白く汚れているので、彫刻を彫っているところかな。

    フレスコ画。

    右の男女は、モザイクかフレスコ画を作製中?女性は手が白く汚れているので、彫刻を彫っているところかな。

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画<br /><br />遠近法で描かれたフレスコ画。

    フレスコ画

    遠近法で描かれたフレスコ画。

  • フレスコ画<br />メガログラフィーア(大絵画)<br /><br />こちらも遠近法で描かれており、立体感や奥行きが表現されている。

    フレスコ画
    メガログラフィーア(大絵画)

    こちらも遠近法で描かれており、立体感や奥行きが表現されている。

  • フレスコ画<br />メガログラフィーア(大絵画)<br /><br />マケドニアとペルシャの擬人像<br /><br />This red-ground decorative scheme with allegorical figures comes from oecus. The seated woman in eastern dress, with her chin in her hand, symbolizes Asia. She looks towards a personification of Macedonia, with a spear, shield and distinctive headdress, gathered with a simple diadem. The cloak wrapped around his nude body, his long beard and his traveler&#39;s staff identify the elderly man as philosopher.

    フレスコ画
    メガログラフィーア(大絵画)

    マケドニアとペルシャの擬人像

    This red-ground decorative scheme with allegorical figures comes from oecus. The seated woman in eastern dress, with her chin in her hand, symbolizes Asia. She looks towards a personification of Macedonia, with a spear, shield and distinctive headdress, gathered with a simple diadem. The cloak wrapped around his nude body, his long beard and his traveler's staff identify the elderly man as philosopher.

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画<br />「Jason and Pelias」

    フレスコ画
    「Jason and Pelias」

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画<br /><br />脇の下チェック?

    フレスコ画

    脇の下チェック?

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画<br /><br />「フローラ」<br />この博物館のフレスコ画のコーナーで人気のあるもの。フローラの他に3つの女神が描かれている。その当時ではあればもう少し色彩豊かな絵であったに違いない。<br />

    フレスコ画

    「フローラ」
    この博物館のフレスコ画のコーナーで人気のあるもの。フローラの他に3つの女神が描かれている。その当時ではあればもう少し色彩豊かな絵であったに違いない。

  • フレスコ画<br /><br />「レダと白鳥」<br />ガラスで反射してうまく撮れていないが。。。<br />西洋美術史では曰くつきのこの主題。

    フレスコ画

    「レダと白鳥」
    ガラスで反射してうまく撮れていないが。。。
    西洋美術史では曰くつきのこの主題。

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画<br /><br />ちょっと子供の落書きにしか見えなんですけど。カバに食べられている小人が右上に描かれているし、ワニの背に乗っている小人もいる。

    フレスコ画

    ちょっと子供の落書きにしか見えなんですけど。カバに食べられている小人が右上に描かれているし、ワニの背に乗っている小人もいる。

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画<br /><br />「女性(サッフォー)の肖像」<br /><br />ペンを口元に当てている知的な女性の印象のこの絵。ギリシャの女流詩人サッフォーの名で呼ばれています。こちらも人気のあるフレスコ画のひとつ。

    フレスコ画

    「女性(サッフォー)の肖像」

    ペンを口元に当てている知的な女性の印象のこの絵。ギリシャの女流詩人サッフォーの名で呼ばれています。こちらも人気のあるフレスコ画のひとつ。

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • フレスコ画

    フレスコ画

  • さて、再び、1階へ。<br />ここには銅像や出土品の陳列がある。

    さて、再び、1階へ。
    ここには銅像や出土品の陳列がある。

  • 出土品の陳列。

    出土品の陳列。

  • 出土品の陳列。

    出土品の陳列。

  • 銀製の容器。<br />入浴のシーンで召使が髪を結い、足を洗っている。

    銀製の容器。
    入浴のシーンで召使が髪を結い、足を洗っている。

  • 出土品の陳列。

    出土品の陳列。

  • 出土品の陳列。

    出土品の陳列。

  • 出土品の陳列。

    出土品の陳列。

  • 出土品の陳列。<br /><br />Hermes(ヘルメス)<br /><br />好青年です。

    出土品の陳列。

    Hermes(ヘルメス)

    好青年です。

  • カポディモンテ美術館<br />Museo e Real Bosco di Capodimonte<br /><br />考古学博物館のあと、博物館前のバス停からバスに乗り、丘の上にあるカポディモンテ美術館Museo e Real Bosco di Capodimonteに。実はこのバスの中で、二人組老人老女のカップルのスリに会う。やたら、押してくるので怪しいなと思っていて、バス停に止まった時に目の前の席が空いたので、座ろうとして動く(おそらく、スリは降りると思ったのでしょう)。席に座った瞬間に財布がないことに気づき、振り返った瞬間に、その老人がすぐに「落としたよ」と言わんばかりに床から財布を拾って見せた。中身は何も取られておらず(仮に取られていたら、50ユーロ弱とクレジットカードを失っていた。他の現金はホテルに置いてきていた。)、その老カップルは次のバス停でそそくさと降りていった。こんなに気をつけていても取られるとは思ってもみなかった。皆さんも気を付けてください。<br /><br />カポディモンテ美術館は美術館シリーズとして別に紹介します。

    カポディモンテ美術館
    Museo e Real Bosco di Capodimonte

    考古学博物館のあと、博物館前のバス停からバスに乗り、丘の上にあるカポディモンテ美術館Museo e Real Bosco di Capodimonteに。実はこのバスの中で、二人組老人老女のカップルのスリに会う。やたら、押してくるので怪しいなと思っていて、バス停に止まった時に目の前の席が空いたので、座ろうとして動く(おそらく、スリは降りると思ったのでしょう)。席に座った瞬間に財布がないことに気づき、振り返った瞬間に、その老人がすぐに「落としたよ」と言わんばかりに床から財布を拾って見せた。中身は何も取られておらず(仮に取られていたら、50ユーロ弱とクレジットカードを失っていた。他の現金はホテルに置いてきていた。)、その老カップルは次のバス停でそそくさと降りていった。こんなに気をつけていても取られるとは思ってもみなかった。皆さんも気を付けてください。

    カポディモンテ美術館は美術館シリーズとして別に紹介します。

    国立カポディモンテ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

この旅行記のタグ

関連タグ

17いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

イタリアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
イタリア最安 14円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

イタリアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP