2020/06/09 - 2020/06/09
260位(同エリア682件中)
エフサさん
この旅行記スケジュールを元に
去年の夏、これに乗るためと言うかワイナリー巡りのついでと言うか、小樽から仁木まで初めてH100形気動車に乗ってきた。今回は仁木・余市ワイナリー巡りのスピンオフのH100形乗車記。ついでに100つながりで100系新幹線の思い出話も添えて。なので終始鉄ネタで退屈な話なんです。だから鉄子さんや鉄郎くんでない方は、早目に見切降車してくださいね。
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H100形気動車。小樽発 8:06の倶知安行き。1両編成。仁木まで乗車。
JR小樽駅 駅
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愛称はDECMO。
docomoではない。ECMOでもない。デクモだ。
ホーム側から見るとちょっと地味。でも、この反対側にはもうホームがない。だから写真が撮れない。 -
なので一昨年(2019.09.07)の苗穂工場で写した写真を流用してみた。
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こっちが反対側。
この角度、ホームから撮るのは中々難しい。
車両が伸びて長く見えるのがいい。 -
こっち側、窓が少ない。反対側は7つ、でもこちらには4つしかない。
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DECMO:Diesel Electric Car with MOtors
ディーゼル発電機で電気を起こし、モーターで走る電気式気動車。
でも、電気式気動車と言われてもなぁ、イメージは気動式電気車(Diesel Electric Car)なんだけどなぁ。気動式‥、機動戦士ガンダムみたいでい~じゃないか。
それにしても、この大きなロゴがある所、なんで窓がないのかと言うと‥ -
それは車椅子も入れる多機能トイレを作っちゃったから。すごいなぁ、田舎の汽車に多機能トイレだよ。
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H100形気動車
北海道新幹線と同じHokkaidoのHを冠した形式名にはもうキハは付かない。キモハがいいと言う声も聞かれるけど、う~んちょっとキモい。 -
さて、ここで話は変わる、って言うかそれる。
H100と聞いてワシが思い出すのはこちらの100系
年末に断捨離してたら、懐かしい写真が出て来たのでムリシャリ押し込んでみた。
この写真は100系の試作車。エヴァ風に言うと初号機と言うやつ。 -
見た目で量産車と大きく違う所は、客席の窓が小さいことと、
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前照灯が後ろに向かって少し跳ね上がる様に角度がついていること。いわゆるツリ目になっていることだ。
100系では既知の鉄ネタらしい。
このツリ目が量産車ではなぜ目尻が下がったのか。それには理由がある。別に彼女ができたとか、孫ができたとか言うわけではない。 -
最初の案と量産車のデザイン比較図
下が当初案で上が採用されたデザイン。
これはあくまでワシのイメージで描いた物。概ねこんな感じだったと思う。でも、帯の立上りはもっとシャープだったな。なんせ40年前の記憶だからな。多少の違いはご容赦願いたい。って言うか、描き直すのめんどくさいし。
初めの案では窓の帯の起点が前照灯だった。そこから後方に、まるで彗星が尾を引く様に流れる帯と一体化させるために、前照灯にはある程度立上りの角度が必要だった。つまりデザイン上ツリ目になるのは必然だったわけだ。
ピンストライプを入れる入れないで2案あったな。 -
こちらは新幹線951形のデザインを踏襲した案。大体こんな感じだったと思う。951形あっての100系だからね。先輩に敬意を表する必要もあった。
運転台側窓の後方から屋根に至る三角のエリアにも帯の色が入っている。この三角面は寝台特急581・583系の造りを踏襲している。581・583系と951形の三角面には帯の色が入っていた。
951形は0系と100系の間に作られた試験車両で、鉄道総合技術研究所の向かいにある、東京は国分寺市のひかりプラザ、新幹線資料館に静態保存されている。
http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/smp/machi/midokoro/1023848/1023850.html -
このデザインはやり過ぎだと思う人、エポックメイキングだと絶賛する人、いろいろあると思うけど、正に彗星の如くデビューさせたいと言う思い、脱0系としてのイメージチェンジとインパクトを狙いたいと言う思いが込められている様で、ワシはこっちの方が好きだった。
でも、この案は0系のイメージと伝統を継承していないと言う意見が上層部に多かったんだろうなぁ~きっと。土壇場でひっくり返されて、プロトタイプにだけつり目が残ったと言うわけ。 すっごくがっかりした事をおぼえている。 -
かくして前照灯の目尻は水平直線の帯とコーディネートするために下げられる事となった。
トバッチリを受けたのは模型屋さんだった。 -
さて、余談はこれくらいにして‥
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H100形のドアが閉まり
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出発進行
ディーゼルエンジンとVVVFインバータの美しいハーモニーを期待してたんだけど‥ -
ありゃぁ~ こりゃ完全に気動車の音だわ。ノッチアップのエンジン音の変化が気動車そっくり。電気式気動車、この言い方に納得だ。
手前がロングシートで奥が2+1のボックスシート。 -
ボックスシートは嬉しい。駅弁が食えそうだからね。
でも窓下に出っ張りテーブルがないな。栓抜きもないし、ワンカップ置けないし、汽車土瓶のお茶も置けないし‥ (いつの時代の話だ)
シートピッチが広いので昔の様な膝突き合わすわずらわしさもない。シートには足もないな。掃除しやすくていい感じ。 -
シートの下にはヒーターが付いていた。
冬場はガキンチョに潜らせないでね。頭がワシの様に不毛地帯になるぞ。 -
塩谷。 小樽を出て最初の停車駅。
♪ 二人で~歩いた 塩~谷の浜辺~ ♪
ムード歌謡「小樽のひとよ」の一節。
昔、塩谷の浜辺ではNHKの連続テレビ小説「旅路」で、子役の林寛子が渚を駆けて来るシーンが撮られた。林寛子と言っても扇 千景の方ではない。黒澤明の息子、恐怖のクロパンこと黒澤 久雄の元奥方様の方。
「旅路」
戦後の混乱期でもガンガン汽車を走らせ続けた国鉄マン魂と心意気がなんとなく子供心にも伝わってくる、い~ドラマだった。塩谷駅 駅
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次の駅、蘭島に停車。ここで列車交換。
下りのH100-2、苗穂工場で見た車両だ。
ここは夏は海水浴客でにぎわう駅。蘭島のフゴッペの洞窟には、小樽の手宮と同じ様な古代文字が刻まれている。どんな人達が住んでいたんだろう。
♪ 偲べば懐かし~ 古代~の文ぉ字よ~ ♪蘭島駅 駅
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余市到着。あとひと駅
余市駅 駅
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次の仁木で降りるのだ。
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Niki soon
運賃は ¥540 也 -
仁木に到着
都はるみの「小樽運河」3番の冒頭
♪ 上りの~ぉディーゼル 待~ちな~がら~ ♪
歌の中ではH100系は、まだまだキハのままだった。
田舎のローカル線には一両編成の気動車がよく似合う。仁木駅で見送る上り列車のエンジン音にどこかホッとする自分がいた。
なぁ~んちゃって仁木駅 駅
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この旅行記へのコメント (4)
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- picotabiさん 2021/01/05 23:00:24
- え??
- えー!?
40年前の記憶で描き起こした新幹線の絵はナニで描いたのですか?手描きには見えませんがませんが…エフサさんのご職業は車両デザイン?
- エフサさん からの返信 2021/01/05 23:13:59
- Re: え??
- Wordで書きました。
種明かしをすると、真横から撮った100系の写真をネットから拝借してWordの文面に張り付けて「挿入」→「図形」でなぞって写真を消したらできあがり、ってな感じです。
正月は暇だったんで、100系のつり目の謎解き、なぁ~ちゃって。
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- 電動自転車さん 2021/01/05 22:17:35
- 明けましておめでとうございます
- 明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
私、鉄道には全く興味ないのですが(ごめんなさい)旅をしていると色々な電車を見ますし、実際に乗ります。
可愛いのカッコいいのもあり、ちょっと気持ちわかります。
子供の頃新幹線の食堂車で飲んだコーヒー。
大人になった気分がしました。
今、食堂車て無くなったの?
緊急事態宣言でそうですので、しばらくは行けそうにありません。
また素敵なアップお願いいたします。
電動自転車
- エフサさん からの返信 2021/01/05 23:04:18
- Re: 明けましておめでとうございます
- 退屈な鉄ネタ旅行記にコメントいただき、ありがとうございます。こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
ワシも子供の頃食堂車で食べたカレーは、ビジネスクラスの機内食に匹敵するくらい特別でしたね。
レイディズン ジェトゥルマン ウェルカムトゥ アワ シンカンセン
0系新幹線の冒頭のアナウンス、今でもハッキリと覚えています。
ブッフェサービス イズ プロバイディドアット No .9
9号車のビュッフェでカレー食べたのも懐かしい。当時の新幹線には食堂車とビュッフェ車が1両ずつ付いた贅沢な列車でした。
懐かしいなぁ。早く旅行に行ける様になるといいですね。しばらくは近場で我慢します。ワンパターンにでもいいか? ってね。
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