奇跡のティリチミールトレッキング 　5　最終回　呪い（誰の？）の帰路　

2011/05/13 - 2011/05/27

パキスタンのトレッキングとしては標高も低く、期間も短く、歩き自体も厳しくはなかったはずだったのだが、何故か私だけが醜態を晒してしまった。

そんなティリチミールトレッキングも無事に終了して、最寄りの町チトラルまで戻って来た。

表紙の写真は「目立つ様に」パキスタントラックの後ろ姿にしてみた。

エリア イスラマバード(パキスタン)

• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

今では珍しい正統派。

止めよう、無理な追い越し。

チトラルでのホテル。
結果的にここに3泊。

電話。

各部屋には、お祈り用のカーペット。

昔ながらのカギ

部屋からはバザールに続くメインストリートが見える。

ここ、ちょっと重要。

パキスタンの国内便、特に山岳部へ向かう飛行機は朝イチに飛ぶ。天候が安定している（ことが多い）のが理由だと思うが、イスラマバードを飛んだ飛行機が地方都市に着いて、それが折り返しイスラマバードに戻る・・ことが多い。だから、朝イチ、イスラマバードを飛ばないと当然地方都市からのイスラマバード便もキャンセルとなる。この時期、チトラル周辺は天候が安定していて「きっと飛ぶ」という予測だった。

帰りの便はきっと飛ぶ・・・と、なんの根拠もなく全員が思っていた。

朝食中、我々に届いたのは「やっぱ、帰りも飛ばないからね～」というお知らせ。添乗員の命令いっか、大急ぎで飛行場往きのマイクロバスからジープに荷物を積み替える。ジープを徴収したり荷物の乗せ換えに時間が掛かってしまい、ホテルを出発出来るのは10時頃になってしまった。

添乗員が衛星電話で日本の本社に確認を取ると、10時出発だとトライバルエリアを脱出する前に暗くなってしまうかもしれない・・・ということで、今日はチトラルに滞在して、明日の早朝「飛行機を当てにしないで」再出発することになった。

私の「こんなに歩かせやがって～・・・」という呪いが、変態的効果を発揮して、こんなことになってしまった…のか。

この手の旅行は最初から「予備日」というのが1-2日間設定されているから大丈夫なのだが、もう1日トラブルがあると面倒臭いことになりそう。

で明日まで、こんな田舎町でどうやって時間を潰すんだ？

景色が良いところがあるから行ってみよう。ホテルの裏辺りからジープ道を行くと、飛行場が見えた。

緑が無い山の斜面に、ここまでの道のりが見えるね。

かなり登って来た・・・左下の稜線に隠れた辺りは、王宮やモスクがある中心街、ホテルもその辺り。

だいたい、これがチトラルの谷の全景。

昔の王様？の別荘跡らしい。素晴らしい景色のところだが、この時は廃墟になっていた。

ホテルでもやらない・・・？　って誘われた！？

地元民の観光地？

マリファナという雑草。

午後からは釣り堀に行った。

パキスタンで釣り堀？
これがあるんだなぁ～・・・実は私の父親の友人が1960年代にこの地域に入って、ニジマスの養殖の指導をしていたんだって。その話が面白くてね・・・1982年にはその足跡を訪ねて一人旅をしたさ。

レンタルロッドは骨とう品で、タコ糸の様なラインに、釘を曲げた様なフック。

案の定、ニジマスが食い付いて来ても、まったくフッキングしない。足元に仕掛け？を落として、ニジマスがエサに来た瞬間に、思いっきり合わせをくれると、稀に刺さる…って感じ。

10匹は釣らないと、今晩のメインディッシュにはならない。

添乗員と二人で頑張って釣ったさ・・・まるで仕事の様だった。

夕飯までは、バザールを散歩。

もともとパキスタン人はフレンドリーなんだけど、この頃（今も）外国人観光客が全くいないので、どこへ行っても大歓迎される。

パキスタン風チャイハナ。
このおじちゃん、一日中ここでチャイを入れてるんだよね・・・多分何十年も。


動画あるで～
https://youtu.be/WsX65ja9G2c

フライ屋さん？

これもチャイハナ

おお～アフガンぽい！

動画あり。
https://youtu.be/xg9e4KQtam0

みんなニコニコ、でも男ばっかし。

酒がないから、甘味屋さんが充実。

ダメだ～・・・眠いから残りは明日アップします。

ということで、お早うございます。
昨晩は23時頃になったら、モーレツな睡魔に襲われ寝てしまいました。

出身地表明

あ～・・これこれ、日本でいうところの「ガマの油売り！」

なんで、こうやって氷を運んでるの？
っていう疑問は、4枚後に解決します。

夕飯は当然、レインボートラウトのパキスタン風？

デザートは何時もこんな感じ。

さて、最後の試練、5月25日。
朝は5時に、2台のジープに荷物を積み込んで、そのまま出発。

何事も無ければ、4-5時間で「トライバルエリア」に突入、クルマを乗り換えて3時間くらいで通過出来るはずだが、鞭を打たれ続けられて超慎重になっていた添乗員は「とにかく朝早く出発しましょう」を繰り返していた。

写真はトイレタイム。

峠では氷河から氷を切り出すところに遭遇。

なるほど、暑いチトラルのバザールに氷が豊富だったのは、こういう理由だったのか。

これは珍しい、チキン流し撮り！

道路が工事中だったり検問があってりで、意外と時間が掛かってトライバルエリアの手前で「例のマイクロバス」に乗り換える。

ガソリンスタンドの隅っこでコソコソと。

カーテンの隙間から動画を撮ってみた。

トライバルエリアといっても、いきなり襲われるわけでもなく、人々は普通の生活をしている。旅行者もよほど運が悪くない限り、普通に歩けそうな雰囲気ではあるが誘拐でもされてたら大迷惑。

https://youtu.be/JVbg4cah3S4

危険地帯は「撮影禁止」なので、あっという間に通過？

あれ、ここどこだったっけかなぁ。
山岳地帯を抜けて、いよいよイスラマバードに続く平原が見えた…ってことかな。

峠のワインディング！

峠を降りて来ると、街の雰囲気もパンジャブっぽく？なって来る・・・私見。

ほらね～

ほらね～２

ほらね～３

ほらね～４

ほらね～５

ほらね～６

道路も整備されて、大きなトレーラートラックも見掛ける。

早朝出発で余裕の1日かと思ったら、イスラマバードのホテルに着いたのは午後6時頃になっていた。

ホテルの入り口は厳重に警備されている・・・これは検問を通過してから撮ったところね。

イスラマバードでもこの辺りは警備が厳重・・・だから安心なのか？

ホテル到着後、まず行ったところは・・・？
どうよ、みんなのこの軽い足取り！

ホテルの裏で「ひっそり」と「酒を売ってるところ」があるという情報は、事前に仕入れてあった。

鉄格子越しに買える。

とりあえずは添乗員の部屋に集まって乾杯！

けっこう高級なホテルだが、レストランでの飲酒は禁止。

宴は遅くまで続いた・・・って、添乗員、迷惑だろうなぁ。

帰国便は夜。ずいぶん余裕のある日程と思われるかもしれないが、まぁいろいろあるからね。

イスラマバード市内観光では必ず行くダマネコー展望台。

計画都市、イスラマバードが「正しく」展望出来る。

シャーファイサルモスク。
ここももちろん行ったが、私の旅日記には何回か登場してるので、今回は上空写真だけ。

それにしても5月のイスラマバードは暑かった！

日陰でこの気温！

何となくケンタッキー

イスラマバードでは、若い女性も見掛ける。

ブットさん？

使用電力集中管理。

誰なのか知ってる？

このホテル、泊まると写真撮られて、こんな風に飾られる。もしかしたら、証拠写真撮られてる？

最後の食事で、割と高級なレストランのデザート。トラックと比べると地味。

空港待合室も男の世界だ。

当然だが、アルコールは無い！

何度乗っても同じメニューの様な気がする、パキスタン航空！

パキスタン、楽しいよ・・・コロナが終息したら遊びに来てね！！

この旅行記へのコメント （4）

• ワミさん 2020/05/07 14:50:32

  女性はいったい何処に？

  デコトラ凄い派手ですね～
  トラベル＝トラブル、パキスタンや秘境を好んで行く方はトラブルを楽しんでますねぇ
  私はせっかちの上性格は雑だが旅行は計画通りに行かないと大パニックになっちゃいますからこんなワクワクな旅は付いて行けないわ((+_+))
  それからお酒も飲めないとダメねぇ
  あ～あ人生半分損してるわ
  ところで裏山も禁止されちゃったのですかぁ早く収束しないと足が退化しちゃいますね！

  ほいみさん からの返信 2020/05/07 17:13:31

  RE: 女性はいったい何処に？

  そうなんです。
  田舎のバザールって他に行くところが無いから、けっこう賑わってるのに男ばっかし。同じ人数がいるはずの女性は家の中？　もちろん都会は5分の1くらいは女性ですよ。急速に改善しつつある様ですが、イスラムの教えとかあるし難しいのかな？　なのに女性大統領がいたり不思議なところです。
  
  パキスタンもカラコルムハイウェー沿いは普通？ですが、ちょっと山に入っちゃうと正しく秘境チックです。特に道路がよく崩れるので、なかなか計画通りには行きません。でもそんなジープじゃないと通れない様な道路のお陰で、トレッキングが出来るんですよね。
  
  イスラムの国は酒飲みには辛いですよ。昨年のバングラディシュも苦労しました。
  
  裏山は今日から解禁となりました。
  また毎日登らなければならないので辛かったりして。
  
  ほいみ
  
  
  

• gontaraさん 2020/05/05 09:59:37

  ほらね～３

  これは凄い！
  で、何を積んでるの？
  
  トライバルエリアもどうして？
  って感じがするけど、やっぱヤバイんでしょうね。
  目出し族の女性が気になりました。
  渡航中止勧告ってやつ、いつになったら解除されるのか。
  
  マリファナもあえて説明書きしない。
  もうみんな知ってるさ！　って事かな。

  ほいみさん からの返信 2020/05/05 18:17:26

  Re: ほらね～３

  あの手のトラックって、インドでも見掛けるんだけど何を積んでるのかな？　がさがあって軽いものだから、・・・？　綿花とか羊毛とか？？
  
  トライバルエリアはパキスタン政府の支配力が徹底してなくて、アフガニスタンに武器を売る勢力やテロ組織の温床になってるとか。かつては指折りの景勝地だった「スワート渓谷」も今は近付けない様です。
  
  そうそう、パキスタンってちょっと山に入ると、マリファナが群生していて驚く・・・ネパールもだけど。自粛し過ぎで、ボケが進行中。
  
  ほいみ