奇跡のティリチミールトレッキング ３　ティリチミールBCに向かって、トレッキング開始

2011/05/13 - 2011/05/27

「奇跡の」としたのは、この山域にはこの前後一般トレッカーは入れなかったこと、このツアーもこれ1回しか催行されなかった（らしい）。

直前の雨で道路は崩落していたが、トレッキング中は天候に恵まれたこと、ルートも日程も大幅な変更を強いられたが、全員が無事だったこと・・・などのことを考えて「奇跡の・・」とした。

エリア チトラール(パキスタン)

• 旅行の満足度: 4.5

• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

なかなか馴染みが無い地域かもしれないけど、青線で囲った辺りね。

旅行してるときは、簡単な日記を書いている。長いトレッキングだと、朝起きた～、朝ごはん食べた～、歩いた～、ご飯食べた～、寝た～・・・で毎日が終わってしまうのであまり意味がないのだが、それでも後からアルバム作りでは役に立つ。

ところがこの旅の日記が行方不明、旅行会社から送られて来た（はず）の「旅のしおり」系も発見出来ない。

左下のチトラルという町からジープで赤線を行く。峠を越えられないので、こんな風に大回りをするんだけど、これ覚えておいてね。

この旅で行ったところは「すっげ～マイナー」なところなんでグーグルアースの類で検索してもよく分からない。更に悪いこと？に、どうもこのツアーはこの時の１回だけ催行されたらしく、旅行会社のHPを調べても何も分からない。

更に事態をややこしくしたのが、チトラルからの道路が至る所で崩落していて、日程やルートが全く変わってしまった。更に更に！　この時の添乗員はとっくに辞めてしまったし、４人の参加者ともお付き合いがない。

で、４トラにアップするのは控えていたのだが、もしかしたら皆さんに見て頂くために、一生懸命それらを思い出す努力によって、多少なりとも半ボケの脳みそを活性化出来るかとも考えた。そしてデジカメ（デジタルデータ）のお陰で、映像と日にちは一致するので、それによって薄れていた記憶が蘇って来る・・・こともある。

そんな状況の中でアップするので、優しく見守ってやって下さい。

4月16日、洗面器サービスの水で顔を洗って、夕飯を食べて終了。

夜のキャンプ。

左の建物は一応ゲストハウスになってるんだそうだが、誰も来ないんだってさ。

朝イチからキャンプ周辺は騒がしい。

現金収入が無い田舎なので、ポーターに雇って欲しい村人が押し掛ける。

毛並みがいい山羊がやって来た。

ずいぶん人に慣れた山羊で可愛い。

17日、8時。
いよいよティリチミールに向かって出発だ。

村の端っこ。

武漢ウィルス騒ぎで、何もかもが自粛。

旅行どころか、ここに旅日記をアップすることもはばかれる様な雰囲気だし、中には不愉快に感じる方もいると思う。で、私もどうしたものかと考えたが、まぁ「ステイホーム」だし、せっかっくの「ティリチミール編」を中途半端で終わらせるのも残念だし・・・とうことで続けることにした。

1時間も歩くと、ヒンズークシュの山々が見えてきた。

村から出ると、ほとんど人間の生活が感じられないのだが、こんなところで女性たちに会った。

なんと、ここでいきなりティリチミール様が現れてしまった！・・・後ろの山ね。

逃げちゃうかな～・・・と思ったら、意外にも平気。
って、村の男どもが10人ほどポーターとして一緒に歩いてるしね。

お菓子を少し上げた様だ。

ランチ場所。

直ぐに雪が現れた。

暫くは荒涼としたところを歩いたが、信じられないことに、ここだけ緑ってところでキャンプ。

まだ時間的には早かったが、この先はもう岩と氷しかない世界なんだそうだ。

あの可愛い山羊が着いて来た。

犬の様に慣れていて、手から餌を食べるんだよ。

早くも18日の朝～・・・

コーヒーを持って各テントを回るガイド。

今日はいきなり、氷河のモレーン歩き。

このコースは特にトレッキングのためにトレイルが整備されてることはなく、道も決まっていないので、現地ガイドが先行する。

コースのほとんどはモレーン上のガレ場を行く。
大きな石？が多いので歩き難い。

素晴らしい景色の中を行くのだが、足場が悪いのでよそ見は危険。

山がデカいよね～

なんてったって、私以外は鍛えられた山男・山女ばかり。
ピッチはやたら早い・・・そんなに急いで何処へ行く？

ティリチミール氷河・・・ってことにしておこう。

だから～・・・そんなに急いでどこ行くの？

こら～・・早過ぎるぞ～！
https://youtu.be/ZcOugO_s-t0

山羊も快調に飛ばす。

可愛いよね～

今日のテント場。
ここだけが広くなっていて快適なんだそうだ。

だだ広い河原みたいなところなので風も強く、危うくダイニングテントが飛ばされそうになった。

おやつに天ぷら。
パキスタンでは「パコーラ」とか呼ばれてて、よく出される。

なんだ・・・これ？

おやつの後、裏山に登ってみる。
キャンプが見えるね。

明日はあっちへ行くのかな。

翌朝・・・思っていたよりは冷え込まなかった。

朝の洗面器サービス。

本日の飲み水が配給された。
見た目は良くないけど、沸かしてあるから大丈夫。
なんてたって、ヒンズークシュの雪解け水だぜ！！

ちなみにヒンズークシュって、その昔、インド人奴隷をペルシャに連れて行くのに、このヒンズークシュを越えるときに大勢のインド人が死んだんだそうだ。

ヒンズークシュ・・・「インド人殺し」って意味なんだってさ。

トレッキング3日目。
今日はシャグロムのキャンプから、ティリチミールBCを往復する。

ねぇねぇ、そんなに本気で歩かないでよ。

4000mを越えたというのに容赦ない。

富士山より高いんだで～・・・空気薄いで～

ティリチミールBCといっても、どこが～って決まってるわけではない。

3時間ほど歩いて、ここらでいいにしようか・・・ってことになって、ひと安心。

午後2時にはキャンプに戻って来た。

で、この可愛い山羊だけど・・・笑ってるよね。

私がテントで「はやぶさ」読んでたら・・・

あの可愛い山羊が、こんなことになっていた・・・パキスタンあるあるだ！

デザート・・・私はプリンとかムースのデロデロ系は苦手だ。

しかも、あの髭面の男どもが作ってるところを想像してしまった。

例によって、トイレタイムに撮ってみた。

この旅行記へのコメント （8）

• jamokaさん 2020/05/09 13:45:38

  気になる～

  こんな標高の高い所に赤い物体は何ですか！！
  珊瑚にしか見えませんけど…
  軽くスルーされるあたり珍しくないのでしょうか…
  現地にいたら気になって前へ進めません💦

  ほいみさん からの返信 2020/05/09 17:06:21

  RE: 気になる?

  あの赤い物体、今回写真を整理していて発見しました。
  確かに不思議・・・なんだろう？
  拾って来なかったってことは、大したものじゃなかったのかな？
  
  写真検索しても分かりませんでした。
  ぜひ確認に行って来て下さい。
  
  ほいみ

• 水無月さん 2020/05/02 10:25:35

  ヤギさん．．．

  ほいみさん
  こんにちは。
  ヤギさん．．．やっぱり(>_<)
  そうじゃないかなぁとは思っていました…写真に写るたびにドキドキして、まさかの大逆転！正真正銘のペットでした♪ってオチを期待してたんですが．．．そこはやっぱりパキスタンでしたね(￣▽￣)
  この時期のＵＰは気になりますよね。私も緊急事態宣言前の奈良の桜巡りをUPしようかどうか悩んでます。
  でも！過去旅はどんどんＵＰして欲しいです！
  とくに秘境系！今生では絶対に行けない場所って解ってるので凄く楽しいです♪
  4トラなどで旅日記を見るのは本当に楽しくてストレス解消になります♪
  UPありがとうございます(*^_^*)
  水無月

  ほいみさん からの返信 2020/05/02 12:15:33

  RE: ヤギさん．．．

  こんにちは。
  
  私が食べた中では一番かわいい山羊でした。あんなだったら日本でも飼えるなぁ。
  
  4トラ、海外旅行昔話・・・みたいになりつつありますが、それも何時まで続くやらですね。年内は海外旅行は出来ないだろうし、数年はいろいろ制限が付くと思います。旅行業界ってどうなっちゃうんでしょう？
  
  今回のティリチミール編を後1冊アップして終了したら、後は雰囲気を見て？考えます。
  
  ほいみ

• gontaraさん 2020/04/29 11:30:56

  やっぱり

  あのカワイイヤギさんは・・・
  ほいみさんが、カワイイを連呼するから、きっとと思ってたらやっぱりね。
  
  凄いガレ場のトレッキングですね、ヒンズークシュもこんな過酷な峠なのかな？
  ヒンズークシュの説明は聞いた覚えが有るけど。
  
  ほいみさんにペースが速いと言わしめるメンバー恐ろしや～～

  ほいみさん からの返信 2020/04/29 12:37:44

  RE: やっぱり

  山羊・・・ご希望なら解体現場の写真もありますが。
  
  詳しいことは知りませんが、ペルシアに連れて行かれたインド人奴隷は、もっと南の低いところを行ったと思います。この辺りは今でも向こう側？に行く道は無いようです。向こう側って「ワハーン回廊」なんですよね。
  
  ワハーンの近くを行く秘境パックは大人気みたいで、毎年催行されてたけど、この先はもう無理かな。
  
  ほいみ

• 猫大好きさん 2020/04/29 09:44:18

  山羊は災難だ！

  ペットで連れて来たんじゃないよね～
  だけど。。。
  
  あの水は絶対に無理
  お腹を壊す　自信があります！
  こんな過酷な旅にも　おばさま参加しているのですね
  青空トイレ　現地ポーターも10人居て　
  うーん　無理だわ！

  ほいみさん からの返信 2020/04/29 10:55:22

  RE: 山羊は災難だ！

  いよいよ自粛本番！？
  
  パキスタンのトレッキングでは、山羊は必ず連れていきますが、この時の山羊は犬みたいでマジ可愛かったです・・・美味しかったし！
  
  このおば様、翌年のパキスタンで再会しました。
  別々のトレッキングツアーだったのですが、草木1本無い峠で高山病で倒れてました。死んじゃうかも…って程のダメージで意識もうつろでした。どうなったかは、その時のトレッキング日記で書きましょう！
  
  トイレテントを持ち歩くこともありますが、外の方が気持ちいですよ！