1979/07/26 - 1992/07/26
157位(同エリア405件中)
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ころたさん
思い出って奴は不思議なもので、一つ思い出すと糸を引くように次々に思い出す。
Jazz Liveの事だ。前回、USA時代のJazz Clubについて旅行記を書いたが、国内でもたくさんのLiveを聞きに行った。中でも毎年のように聞きに行った屋外Jazz Festival、それも Live Under The Sky と言うイベントが懐かしく思い出される。
今日は自由気ままに書かせてもらおうかな。
- 旅行の満足度
- 5.0
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Live Under The Sky は1977年に田園調布の田園コロシアムで開催された第1回から、1992年の読売ランドイーストまで、15回開催されたJazz Fesだ。特に77年から81年までの田コロでは奇跡とも伝説とも呼ばれるライブが繰り広げられた。その場に立ち会えたことの幸福感!
俺は1979年からほぼ毎年聴きに行っていた。
そして1979年7月26日の夜、いきなり伝説のステージに遭遇する。
V.S.O.P. だ。
Herbie Hancock(P), Ron Carter(B), Tony Williams(Ds), Wayne Shorter(Ts), Freddie Haverd(Tp)
要はMiles Davis QuintetからMilesを抜いて、Freddieを入れたスペシャルバンドだ。Very Special One-time Performanceのはずが1977年から10数年、繰り返し結成された。
そしてこの日、「雨の田園コロシアム」として伝説になったのだ。オープンシアターの田コロは観客はおろかプレーヤーもずぶ濡れになる。それが一体感を呼びプレーヤー奇跡のプレーを呼び起こす。
You TubeはオープニングのEye of The Hurricane。まさに台風のような豪雨がその時、少し小降りになった。まさに台風の目のように。
https://www.youtube.com/watch?v=cEZoIn6VzYQ
しょっぱなから観客のボルテージは最高潮。これはJazz Fes?ロックじゃなくて?
ライブの進行と共に我々もプレーヤーもずぶ濡れ。当然、楽器の調子なんか良くないのよ。でもそんな事は関係ないくらいに熱い演奏が繰り広げられる。後半のOne Of Another Kindあたりから俺はもう震えが止まらない。寒さではない。感動しているから。そしてアンコール。 On Green Dolphin Streetを弾くHerbieに、WayneはなんとStella by Starlight を被せてきた。!!何事かと思ったが、それもライブの醍醐味、アドリブの極致。だめだ、もう俺は号泣だよ。
気が付けば隣の見も知らぬあんちゃんと抱き合って泣いていた。 -
次の日は Chick Corea。彼も大好き。今回は Al Di Meola(g),Bunny Brunel(b),Tony Williams(ds)と言うメンバー。目玉は初来日の Di Meola。まだ若かった Di Meolaは意外にもラテン臭が弱い。Chickに引っ張られている。
代表曲 Spain をどうぞ!
(写真は田園調布駅)
https://www.youtube.com/watch?v=qA98u7XnoMc&list=PLvc3oAJYRrrIawmvasVx4KrHiyi2rGkSR&index=18
Spainならこっちもお勧め。
1990のAL Jarreau & Steve Gadd Sp. Band。PはChickではなく Joe Sampleだった。AL Jarreau 奇跡のヴォーカルを聴け!
https://www.youtube.com/watch?v=m7W9wLXJNRk&list=PLvc3oAJYRrrIawmvasVx4KrHiyi2rGkSR&index=6田園調布駅 駅
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1981年は Sonny Rolinsを聞いた。底抜けに明るいカリプソを吹きまくるRolinsに観客もノリノリだった。俺も。
この St. Thomas で観客総立ち。そしてそのままのテンションでMoritat。田コロでの Live Underは本当に熱かった。
ここで何でプロレスの写真かと言うと、田コロはプロレスのメッカでもあったのだ。1981年9月のスタンハンセンvsアンドレ・ザ・ジャイアントの対戦は、これまた伝説となったのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=nv3b8BWa4e0&list=PLvc3oAJYRrrIawmvasVx4KrHiyi2rGkSR&index=3&t=0s
1984 Gil Evans with Jaco Pastorius
個人的にはJacoがあまりに前へ出すぎていて。あまり好きじゃない。バックに徹してGilのコンダクトに委ねるべきだった。
https://www.youtube.com/watch?v=fB5EaF0XInA&list=PLvc3oAJYRrrIawmvasVx4KrHiyi2rGkSR&index=9 -
1981年は The Clarke / Duke Project 。
George Dukeのショルダーキーボードが何ともかっこいい。観客大興奮でステージに押し掛け、Stanley Clarkeが「落ち着け、押すな」となだめていた。Dukeの曲はディスコでもバンバン掛かっていた。
- School Days
https://www.youtube.com/watch?v=Wk6OxKlKdFc&list=PLvc3oAJYRrrIawmvasVx4KrHiyi2rGkSR&index=23 -
1985年は何といっても Miles Davis
皇帝復活!!1975年からの長いブランクを経てマイルスが復活したのは1981年。このライブは俺にとっては初Milesだ。それだけに期待は大きかった。が、どうだろう。。。期待しすぎたのかな?今一の感動だった。Milesは淡々と吹いていたし、客の盛り上がりも意外なほどなかった。この時のメンバーはGのJhon Scofield以外は若手。それでも今までのMiles Bandのメンツを見れば俺ならずとも期待するところ。だってPならBill Evans, Hervie Hancock, Chick Corea、SaxならColtrane, Waine Shorter, BならRon Certer, Mercus Miller, DsならTonny Wiliums, Jack Dejonet,,,まさにJazzの歴史だ。
今回も下手なメンバーではないのだが、カリスマ性がない。実際、この時のサイドでその後ビッグになったプレーヤーが一人もいないという寂しさ。Milesの影響力が薄れたか、見る目が曇ったか。
https://www.youtube.com/watch?v=SeonVF8xTeE&list=PLvc3oAJYRrrIawmvasVx4KrHiyi2rGkSR&index=22よみうりランド テーマパーク
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1988年は David Sanbornがいい!
ノリノリだぜ。このビートを聞いてくれ。これで腰が動かないヤツは音楽を聴くのをやめた方がいい。
1983年に田コロからよみうりランドイーストに会場を移してから、何か観客がおとなしくなっていたのだが、この年は大熱狂だった。
https://www.youtube.com/watch?v=xMO4btM-AzE&list=PLvc3oAJYRrrIawmvasVx4KrHiyi2rGkSR&index=14 -
1988年は上のDavid Sanbornを見に行っただけなので、他はこの1時間半にわたるTV番組で見た。番組はMARLON JORDAN QUINTET, Patt Mesenyと続き、3Set目にこのSUN RA ARKESTRAが登場する。好きだわぁ、このフリーさ加減。SUN RAは全く知らなっかのだが、ド・フリージャズだ。なんたってSUN RAはピアノ奏者で詩人で哲学者なのだ!凡人が理解しようとしてはいけない存在なのだ。それでいいのだ!
you Tubeはその後、Sanborn, Milesと続く。俺が1985年に見たMilesよりずいぶん良いぞ。。。
https://www.youtube.com/watch?v=U-Usu3X5sFY&list=PLvc3oAJYRrrIawmvasVx4KrHiyi2rGkSR&index=21 -
1991年は Marcus Miller Project
総勢12人。もうオーケストラだ。Pf. Joh Sample Vo. Raila Hasaway、、、
You Tubeの映像も音も良い。必見!
写真はミシェル・ペトリチアーニとの共演。ペトリチアーニは先天的な障害を抱えながらリリックなピアノを聞かせてくれたが、若干36歳にして他界。合掌。
https://www.youtube.com/watch?v=0mxmddLhK_s&list=PLvc3oAJYRrrIawmvasVx4KrHiyi2rGkSR&index=3 -
Live Under The Skyは1992年をもって終了する。メインスポンサーだったJTが下りたのだ。
最後の年は行かなかった。You Tubeは上がっている。前年に無くなったMilesのトリビュートでV.S.O.P.が再結成し公演したのが目玉だった。
https://www.youtube.com/watch?v=jG6x1olaNW0 -
80年,90年代にあまた開催された屋外型Jazz Festivalは、一つまた一つと終了し、いまはアマチュアバンドのフェスが各地で行われているくらい。斑尾は2003年終了、Mt. Fuji が1996年、1980~83と短命だったオーレックスジャズ。
それぞれのフェスは十分に客が入っていたのだが、大きくなりすぎて金が掛かるようになったのが原因とされている。元々それぞれにスポンサーが付いて開催されいたので、世の中の不景気に流されて消滅したのだ。
つまり日本ではもう2度とお目に掛れないのだよ。
寂しい事に。。。河口湖 自然・景勝地
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この旅行記へのコメント (2)
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- nichiさん 2020/12/10 16:46:08
- Live Under The Sky!
- 何とも懐かしい響きでしょう。。。。
ころたさん
こんにちは。
いつも「いいね」ありがとうございます。
私もLive Under The Skyは5回通いました。
記憶もとぎれとぎれですが、
77年は、日野皓正バンドのJohn Scofield、益田幹夫に感動!
鈴木勲グループの渡辺香津美と秋山一将の演奏に、日本にこんなギタリストがいたの?
78年は、TONY WILLIAMS ALL STARS がRonnie Montroseをギターに据え、ガンガンのハードロックを演っていたのを覚えています。これってJazzじゃないと思いながら楽しんでました。Billy Cobhamって黒人ハードロックドラマーだ!!
79年は、CHICK COREA GROUPのAl Di Meolaの機械のような演奏にビックリしました。
ナベサダを生で観たのもこの時が初めてでした。
80年は、STANLEY CLARKE GROUPのSimon Phillipsのドラムの大ファンになり、その後、Jeff BeckやMick Jagger、TOTO、上原ひろみ とずーーーっと追っかけてます。
81年は、SONNY ROLLINS のバンドのStanley ClarkeとGeorge Dukeに感銘を受けましたが、その後出てきたCLARKE DUKE PROJECTにがっかりしたのを覚えています。
80年代後半から転勤でヨーロッパを中心に海外赴任が永かったのですが、その間に通った音楽フェスも良かったのですが、サイズといい雰囲気といい、田園コロシアムのLive Under The Skyは独特の良さがあったと思います。
田園コロシアムで感じたLive Under The Skyの感動は私にとって記憶の財産になっています。
- ころたさん からの返信 2020/12/18 10:14:58
- RE: Live Under The Sky!
- nichiさん、コメントありがとうございます。
お返事遅れて大恐縮。根がずぼらなもので。。
79年のChickにはnichiさんも参戦してらしたんですね! 失礼ながら同志と呼ばせて頂きます。nichiさんはDi Meoraに魅入られたようですが、私はBsのBurunelが気に入りました。と言うか、元々ベーシストが好きなだけなんですけど。LAのクラブでBurunelに再会したときは感動したなぁ。
nichiさんも欧州でいいLiveにいくつも出会えたのでしょうね。そんな旅行記もぜひ書いてください。
nichiさんの旅行記にもちょくちょくお邪魔させて頂きます。お話からは私と同世代か少し先輩か。。
今後ともよろしくお願いします。
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