2007イタリア・スペイン・モロッコ1人旅⑦～タンジェ・メクネス・フェズ編～

2007/05/16 - 2007/06/09

⑦はスペインからモロッコに上陸し、タンジェ･メクネス・フェズ編です。
例えばスペインの後にポルトガルを訪れ、ヨーロッパだけを旅する方が自然だったかもしれません。
それでも、スペインとモロッコの距離の近さを見た時、アフリカ大陸に足を踏み入れるチャンスはこの時限りだと思い、決めました。

イタリア編、スペイン編と同じく、古い情報なので、写真は極力少なくしています。
モロッコでもスペインと同様、ホテルを予約しないで旅しました。

【スケジュール】
5/16～5/23：イタリア編
5/24～5/31：スペイン編
6/1：タンジェ（★)
6/2～6/4：メクネス、フェズ（★)
6/5～6/6：マラケシュ
6/7～6/8：カサブランカ
6/9：ドバイ経由名古屋

エリア メクネス(モロッコ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

6月1日
スペインのアルへシラスから、フェリーでモロッコのタンジェへ。
2時間30分ぐらいの乗船時間なので、イタリアからスペインへのフェリーの時のような、余韻に浸ることはできません。

がらすきなので、日本人カップルがいたことに、すぐ気づきました。

感動的なアフリカ大陸上陸シーン。
フェリーを下りた瞬間から、タクシーやホテルの客引きに英語で話しかけられました。
日本人カップルとはユーロを現地通貨のディラハムDHに両替するまで一緒に行動し、2人はすぐカサブランカに移動するため、タクシーで駅に向かいました。

僕は1泊だけするので、たくさんホテルが並ぶ中から、HOTEL BRISTOL を選びました。
バス・トイレ付、朝食なしで200DH、約3000円。

部屋は清潔。

見晴らし台から見た海の向こうはスペイン。
意味もなく（？）眺めている現地人がたくさんいました。

スペインよりはるかに英語が通じ、特にタンジェは玄関口なので、日本語でも話しかけられました。
このレストランは、特に英語での客引きがうまく、思わず入ってしまいましたが、味はうまくなかった。

6月2日
昨晩、ホテルでじっくり今後のスケジュールを検討し、メクネスを起点にフェズに日帰りすることに決めました。

タンジェの鉄道駅は遠いので、めずらしくタクシーで移動。
立派な建物でした。

しかし、11時以降に出発する本数はこれしかありません。

2等車でも良いシートでした。

メクネスの新市街側の駅、GARE AL AMIR ABDELKADER に到着。
こちらは小さな駅でした。
そして、タンジェにフェリーで到着した時と大きく違うのは、客引きが全くいませんでした。

そのため、自分のペースでホテル探しができ、駅からも近くて新市街の中心にあるHOTEL PALACE に3泊することにしました。
バス・トイレ付、朝食なしで1泊178DH、約2700円。

すっかり気に入り、3日間通ったレストラン MARHABA のメニュー。
僕が大好きな番組、BS朝日で放送中の『迷宮グルメ異郷の駅前食堂』で、ヒロシさんが好んで訪れそうなローカル食堂です。

この日は羊の串焼きとサラダで約400円。

世界一の迷宮都市と言われるフェズの予行練習として、メクネスの旧市街メディナを訪れましたが、迷いまくりました。
写真は鮮やかな色が目立つグラン・モスク。

ムスリムでなくても入場でき、しかも無料のムーレイ・イスマイル廟。
入口に靴が脱いであったので、それにならって入場しました。

無料だとなめてはいけません。
素晴らしいです。

あまりに暑いので、ホテルで休もうと戻る途中にマクドナルドでランチ。
このセットで約300円なので、決して安くはない。
でも、冷房がガンガンに効いているので、冷房代込みなら許せるか。

このマクドナルド、ちょうどメディナと新市街の中間にあり、現代と中世を分けるオアシスのようです。

14時から2時間ぐらいホテルで休憩し、またメディナに出かけましたが、まだまだ暑く、出発するのが1時間早すぎたと後悔しました。
こういう時は屋内施設に入るのが一番で、ジャメイ博物館に。

モロッコで最も美しいと言われるマンスール門。

メディナで見かけた映画館 APOLLO CINEMA。
上映しているのが『ミッション･インポッシブルⅢ』なので、時代を感じます。

3日間通ったレストラン MARHABAの2日目のメニューは、ハリラという絶品のスープ、オムレツ、フライドポテトで約270円。
周りの地元の人を見ると、ハリラとパンだけで済ませている人もいます。
観光客の姿がほとんどなく、地元の人ばかりで、早くも顔を覚えられていて、ボンジュールと挨拶されました。

これがベストメニューと思ったので、3日目も全く同じメニューにしました。
海外でも日本でも、3日連続で同じレストランに通った経験は、この時だけです。

6月4日
この日はフェズへ日帰りで訪れました。
メディナへの入口、ブー・ジュルード門。

これが、メディナ内のメインストリートの広さです。
さて、世界一の迷宮都市と言われるフェズで、道に迷うことはありませんでした。
それは、僕に勇気がなかったからで、このメインストリートから脇道には何度か入りましたが、これ以上進み続けたら絶対に戻って来れないと思ったら、メインストリートに戻ることを繰り返していたからです。
それでも十分、フェズを堪能しました。

フェズではメクネスよりずっと、声をかけられました。
日本人だと分かると、「ナカータ」と声をかけられるのがパターンでした。
ナカータとは中田英寿のことです。
2020年時点で、日本人を象徴する人は誰なんでしょう？

それと、馬やロバがたくさん行きかっていました。

馬やロバは重い荷物を背負わされ、懸命に働いていました。

全編に渡り、写真を大幅にカットしているのですが、フェズに限り、他に同じような馬とロバの写真が数枚あるだけです。
つまり、ほとんど写真を撮らず、迷宮に酔いしれていたのでしょう。

最後、⑧のマラケシュ編に続きます。