京都、嵯峨少し早めのプチ花見【渡月橋、清涼寺、車折神社】

2020/03/24 - 2020/03/24

所用のついでに立ち寄る景色をなんどかお届けしてきましたプチシリーズです。　大阪へ出掛け時間の空いたときには帰り際で京都に途中下車、１カ所でも２カ所でも散策してきました。　世の中を震撼させている新型コロナウイルスのせいで、多くの企業では自宅でのPCによる業務や会社に出勤していても、不要な会議・出張訪問の中止など嫌な世の中です。　これまでほぼ２ケ月に一回くらいのペースで大阪方面へ出掛けては２～３カ所の相手先に立ち寄り、打ち合わせや挨拶などするのが常でしたが、昨今は相手先からも「来るな」という制限が掛かり、不要でなく不急でなくとも必要な用も足せない事態と。　今回年度末と言うこともあり書類処理のために出掛けることになりましたが、それでもこんな事情ですから本当の用のある相手先以外は立ち寄ることもなく小１時間で終了です。　ここでプチシリーズに思いをはせ京都での花見と考えましたが、東京では記録的に早く開花した桜も関西はさっぱり。　京都の桜情報をみてもどこも「つぼみ」の文字が並ぶばかりで今週になりやっと一部で「咲き始め」の表示がではじめたところです。　花見には早いかと思いましたが空振り覚悟で立ち寄ってみることにしました。　桜情報の「咲き始め」があるところということで、嵯峨の清涼寺と車折神社に焦点をあてます。　プチ、ですからゆっくり堪能というわけにはいかず駆け足となりますが互いに近い地域での散策ですから結構堪能出来ました。　結果はまだまだつぼみ～２分咲きくらいが全般的なところ。　車折神社は比較的早く咲く桜のようでほぼ満開でした。　満開の桜も、つぼみの桜はつぼみで愛でるべきもの。　結構ちゃんとした花見と成った次第で。
　コロナ感染拡大阻止に向け移動の抑制や密集の禁止など打ち出されていますが、そんなんかでの私の花見などは「不要不急」の烙印を押され顰蹙ものとも思います。　たしかに３月中頃までと比べると先週末あたりから街での人出も増え、高速道路や新幹線も一頃の全く閑散とした風景から「いつもより空いている」程度に増えていってしまっているともいえます。　今回の花見の現場では土産物屋など一部の店舗や場所以外では全く密集している状況にはなく気をつければ感染機械は少ないとも思いますが、往き帰りの場面では駅や空港などどうしても周りに人の居る場面と成らざるを得ません。　そう言う意味では自身改めて自粛と戒めましょうか。

エリア 嵐山・嵯峨野・太秦・桂(京都)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 旅行の手配内容: 個別手配

関西へ出掛ける朝は予め時間の解っていますので羽田から伊丹への極力安いチケットを選んで空路、帰路は用の終わり次第新幹線、というのが通常のパターン。　今回も朝は空路を選びましたが、通常使う７：３０の便だけはなぜか満員で確保出来ず、一つ後の８：３０の便にしました。　いつもはごった返す羽田国内線ターミナルも嘘のように閑散とした様子。　出発表示には多くの「欠航」の文字が並びます。　ここでわかりましたが、７：３０の便は欠航対象。　このような計画欠航の便は予約画面で「欠航」と示されず、「満席」として予約を受け付けていないのですね。　この解りにくい表示と実際、はやく「欠航」として扱えば良いと思うのですが、タテマエと本音の狭間での処置でしょう。

少し時間がありますのでラウンジに入りますが、みそ汁／スープ類、パン、ピッチャーによるジュース類、ウイスキー（朝ですから必要無いですが）、等は軒並み在りません。　かろうじてあるのは袋に入ったおにぎりだけ。　写真のように何よりのおもてなしは「消毒アルコール」でしょうか。

案内画面にも欠航表示が並びます

ラウンジはガラガラ。

ガラガラのラウンジの割には機内は結構な搭乗率、前便を欠航させているアオリでしょうか？　　富士山だけはいつものように迎えてくれました。

御堂筋の所用先に赴き書類の交換と若干の雑談を終えても１１時過ぎ、いざプチ散策に出掛けましょう。　事前開花情報では東山、洛外はほぼ全て「つぼみ」表示。　かろうじて「咲き始め」とある嵯峨野の清涼寺、と近くの車折神社に焦点をあてます。　京都へのアクセスはＪＲによる京都駅から各ポイントへ、もありますが東山／洛北なら京阪が圧倒的に便利、嵯峨野ならば昨秋に出掛けたときのようにＪＲ京都駅から嵯峨・嵐山駅に行くのも方法ですが、今回は梅田から阪急を使いました。　阪急京都線は河原町が終点ですが、途中桂駅乗換の嵐山線で渡月橋のたもとまで一気に行けます。

梅田から十三までの阪急は複々線ならぬ複々々線で６本の線路が川を渡ります。

梅田から桂駅までは特急で４０分弱。　快適でした。

ここで嵐山線に乗換です。

車内は既にきもの姿の女性も。　この嵐山線専用の車両なのか４両編成でシートは３列転換クロス、と豪華仕様でした。

嵐山線は単線運行ですが駅毎に複線化されています。　また線路をよく見ると元々は複線であったものを単線化したようで、軌道敷地は複線分ありますし鉄橋部分などは線路を撤去あとも「橋」そのものは残っている、不思議な運用です。

３駅、１０分ほどで「嵐山駅」に到着です。

駅から渡月橋へ向かう道すがらにある桜も、つぼみが大きくなり全体にピンク掛かっているものの未開花。

つぼみです。

木によっては咲き始めていますね。　以前はこのようにレンタル着物をきている若者は９９％中国の方でしたが、この日見かけるのは皆さん日本人。　丁度春の卒業シーズンでしょうか。　

つぼみはつぼみで良い画にになります

こちらの枝はチラホラと開花

ボート乗り場あたり

嵐山中腹の山桜は満開ですね

ここ何年間かの京都はシーズンを問わず常に大混雑でしたが、少し早めとはいえ桜のシーズンでこの程度でしたらなんとか歩けます。

竹の小径へ通じる角。　昨秋訪れた時と比べれば人の数は雲泥の差ですし、何よりも聞こえてくるのが日本語会話であるのは安心です。

天龍寺の門近くの桜。　１分咲きでしょうか？

角度を変えて、

そのまま真っ直ぐに１０分程歩いて突き当たると、清涼寺の仁王門です。

境内には何本かの桜がありますが、満開となっているのは本堂横の枝垂れ桜

同じ木、角度を変えて

新しい枝から一生懸命に咲いています

この木はまだつぼみ

拝観料とか特に必要ありませんでしたが、結構な庭園です。

嵯峨釈迦堂と呼ばれる所以

幹から直接芽吹いています

もう少し経てば見頃でしょう

清涼寺から嵐山方向へ戻る途中の風景です。　
嵯峨小学校。　新しい校舎ですが地域に合ったデザインになっています。
玄関上には「嵯峨校」と記されています。

今でこそ現教育法により「京都市立嵯峨小学校」ですが、掲示からは「嵯峨校」時代からの歴史が偲ばれます

酒屋さん

こちらは畳屋さん

そしてこちらは「医院」となっていますが、本当に開業してらっしゃるのでしょうか？

風情在りますね。

嵐山電鉄の嵐山駅にやってきました。　嵐山電鉄、嵐電（らんでん）です。

駅というよりもテーマパーク風にいろいろなものがあります。

ホームには足湯も

嵐電の話題を一つ、３月２０日より北野線「等持院」駅が「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」駅に改名されています。　この駅名の長さ、ギネス級とか言ってましたね。

駅といっても、電車はワンマンで切符も要らない仕組み。　改札もなく電車に乗るだけです。

運転台後ろの料金箱。　運賃は均一ですので整理券など面倒なものもありません。

運転席。　電車、と言うよりも路面電車でしょうね。

ですが、線路自体は標準軌で完全複線、と立派なもの。　先程乗ってきた阪急嵐山線よりも立派に見えます。

嵐山から３つめの「車折神社」で降ります。　「車折」は「クルマザキ」と読むことはここで知りました。

立派な線路ですが駅は貧弱。　小さいホームの直ぐ横に踏み切りです。

車折神社は嵐山方向の嵐電ホームから路地を挟んで目の前、駅直結です。　この写真はホームから撮影。

参道が続きます、がしかしこの駅から続く参道は実は裏参道で表参道は反対側の二条通り側です。

弁天様

手水舎

社務所横の枝垂桜

こちらは寒桜

こちらは渓仙桜でしょうか？

境内には何種類もの桜があり、それぞれが時期をずらして咲くようですね。　比較的早咲きのものが多く助かりました。

朱色とのマッチングが綺麗

車折神社は金運、商売、芸術、等何でもござれの神様。　芸術／芸能ということで境内には芸能神社も設けられています。

芸能神社だけあって奉納玉垣のお名前も・・

本殿横のソメイヨシノはこれからですね。

まだ早い、割には清涼寺、車折神社と花を楽しめました。　京都駅に向かいますが多少時間がありますので京都御苑に立ち寄ってみましょう。

嵐山からの嵐電本線は四条大宮（右のほう）へ向かいますが途中の「帷子の辻」で金閣寺方面に向かう北野線が分岐しています。　ここも分岐駅にしては超狭で。

嵐電天神川で京都地下鉄東西線に乗り換え。　地下鉄側の駅名は太秦天神川。

烏丸御池で乗換え、丸太町で降りれば御苑は目の前です。

出水付近の枝垂桜。　早咲きなのか既に葉が出かかってますね。

宋像神社入り口。　空が曇ってきてしまいました。

学校が休みに入っていますので桜の周りで子供が楽しそうです。

多くの桜はまだまだつぼみ。

木によって、枝によって、咲いてる部分を捜してみます。

ここだけ咲いています

皇宮警察内の枝垂れ桜

外へ出て地下鉄駅に向かいますが、有栖川宮旧邸内から伸びる桜は満開ですね。

丸太町駅に戻ってきました。

京都駅で新幹線に乗り換え。
阪急嵐山駅で降りてからここまで約３時間半のプチ散策でしたが、予想以上に桜が楽しめました。

この旅行記へのコメント （3）

• salsaladyさん 2020/03/28 11:07:00

  等持院ー立命館大学衣笠キャンパス前？

  ☆確かに長すぎる～スポンサーの要求なんでしょうか？京都の風情が薄れる感じ～
  
  ☆別府にも、「アジア国際立命館大学」だったかな？東南アジアの方が半分以上在籍する珍しい大学がありますね。3年前は高校時代の先輩が学長をされていて、帰省のついでに面会を申し込んだけれど会議中だった！（中学時代の憧れの先輩でして）～
  
  ☆話は変わりますが、自粛要請の割に人出が多く見えますが京都は帰省が緩いのでしょうか？関東は悲惨なことになりそうで。。。今更帰省も無理そうです。ご自愛を～

  Kちゃんさん からの返信 2020/03/30 09:16:47

  Re: 等持院ー立命館大学衣笠キャンパス前？

  立ち寄って頂いたばかりかコメントありがとう御座います。
  旅行記中にあるように自粛せず歩き回る私は本来は顰蹙ものでしょうね。　更に自粛要請の厳しくなったこの週末でしたらもちろん出掛けなかったと思います。ただ、自家用車で都心をはなれ人の居ないところで誰にも接せず綺麗な空気を吸うなどは実質的に拡散拡大とは言えないと思いますし、自粛疲れで爆発してしまうよりは良いかも？

• salsaladyさん 2020/03/28 11:07:00

  等持院ー立命館大学衣笠キャンパス前？

  ☆確かに長すぎる～スポンサーの要求なんでしょうか？京都の風情が薄れる感じ～
  
  ☆別府にも、「アジア国際立命館大学」だったかな？東南アジアの方が半分以上在籍する珍しい大学がありますね。3年前は高校時代の先輩が学長をされていて、帰省のついでに面会を申し込んだけれど会議中だった！（中学時代の憧れの先輩でして）～
  
  ☆話は変わりますが、自粛要請の割に人出が多く見えますが京都は帰省が緩いのでしょうか？関東は悲惨なことになりそうで。。。今更帰省も無理そうです。ご自愛を～