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以前の旅行記にも書きましたが、今回のオランダ行きは最初から最後まで「コロナ・ウイルス」に振り回されたものになりました。こんな時期に行くからだ、とのお叱りもあるかもしれません。ただ、出発した時にはどうしても行かねばならない所用があり、意を決して旅に出ました。結果としては、その所用はキャンセルされ、それではと切り替えた観光でも、途中から全ての美術館は閉鎖となり、中途半端に終わり、予定を4日早めての帰国となりました。<br />旅に出る前のフライト・スケジュールの二転、三転やアムステルダムでの顛末については、以前の旅行記にも書いた通りです。ここでは、アムステルダム滞在の最後の1日半の街の様子と帰国までを簡単にまとめました。<br />オランダ国内の美術館・博物館の閉鎖が決まり、さらに隣国ベルギーではレストラン・カフェの休業もあきらかになっても、アムステルダムの街の様子は、それまでと大きな変化はありませんでした。ランチどきには、カフェのテラス席には人が溢れ、密着した距離で歓談しています。相変わらずマスクをしている人は誰もいません。運河クルーズやジャズのライブ・ハウスも通常通り営業しています。レッド・ライト地区では、昼間から飾り窓の中に水着姿の女性が立っています(夜は行ってないので不明)。コロナ・ウイルスよりは日常の営みを大事にしたい、という生活姿勢の表れかもしれません。<br />最後の1日半は、街歩きと買い物、運河クルーズで過ごしました。隣が風車になっているビール醸造所、北教会前のファーマーズ・マーケット、旧教会近くのチャイナ・タウンとレッド・ライト地区、労働者街だったヨルダーン地区、マヘレの跳ね橋、9ストリートと、トラムを最大限利用して、街歩きをしました。土産は、ファーマーズ・マーケットとスーパーのマルクトで購入。定番の運河クルーズにも参加して、船長の英語のダジャレに付き合いながら、下から見上げるアムステルダムの街並みを堪能しました。<br /><br />さて、帰国です。まず空港まででひと騒動。当初は鉄道で行くはずが、予定変更で、行きと同じエアポート・エクスプレス・バスを使ったのですが、バスの車内でチケットを買うことができず、空港に着いたところで、バスの運転手に訴えたところ、ひどい剣幕で叫び出し、バス停にいたスタッフが駆けつけてくる騒ぎに。結局、事情を説明すると、「橋の下にある売り場で買うように」と言われました。そのあとのチェックとかはないので、買わないで済ますこともできたのですが、それでは後味悪いと思い、?6.5でチケットを買い、そのままゴミ箱へ。<br />スキポール空港は関空ほどではないにしろ、人がいないです。スター・アライアンスのラウンジにも、数えるほどしか人がおらず、スタッフが消毒液を噴霧して、ソファを拭いているのが目立つほどです。しかし、さすがにフランクフルト行きのゲート前には行列ができていました。スキポール空港で初めて、マスクをしている人を数人見かけました。ルフトハンザの短距離便でのビジネスクラスは、スイス航空と同じく、一番前の3列にあり、3席を2人で使う形です。わずか40分のフライトでしたが、食器に入った軽食とドリンクがサーブされました。ただ、エコノミーの方は、時間がなく途中でドリンクサービスが打ち切られたようで、しきりに謝っていました。<br />フランクフルトでの乗り継ぎが1時間しかなく、しかも予想外の沖どめ。少し不安だったのですが、ANAのスタッフがバスを降りたところで待っていて、名前を聞かれ、名簿をチェックしてから、Bエリアへの行き方を教えてもらいました。サイト上の乗り換え案内記事でよく目にしたAエリアからBエリアへの地下トンネルを通ると、保安検査なしで出国審査です。そこから歩いて、ゲートまで行く途中では、さすがにマスク着用者の数が増えてました。でも、その多くは日本人を含むアジア系です。<br />着陸してから約40分で、ゲートに着けました。日本のどこかの大学の短期留学生がたくさん帰国を待ってましたが(全員がマスク着用)、引率の教員に聞いても、風評被害を恐れてのことか「個人情報だから」とどこの大学かは教えてもらえませんでした。でも、それ以外の乗客は、そんなに多くはなかったです。<br />羽田までのANA便ビジネスクラスの搭乗率は60%くらいでしょうか。スタッガード方式の座席配置になっていて、乗客同士がほとんど接しないのは気分的に助かりました。機内での感染が正直怖かったからです。、この旅行で乗った他の航空会社とは違って、ANAのキャビンアテンダントは全員マスクと手袋着用。機内食の後、「薬を飲みたいので水をお願いします」と頼むと、「どこか体調が悪いのですか?」と真剣な顔で聞かれ、「いやいつも飲んでる薬です」と言うと、CAもホッとした様子でした。<br />とにもかくにも羽田まで到着すると、そこはマスクの海(?)で、ヨーロッパとは違う光景でした。羽田も人は少なく、国内線への乗り継ぎバスに乗ったのは私一人。伊丹までのANA便では、ドリンク・サービスも中止されていました。<br /><br />あれやこれやで、本当に気をもむ6日間でしたが、なんとか自宅に戻れて安心しました。ヨーロッパからの帰国者で感染者がかなり見つかっているようなので、しばらくは外出を控えようと思っています。

コロナ・ウイルスに最初から最後まで振り回されたオランダ旅行

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2020/03/10 - 2020/03/15

1054位(同エリア2856件中)

terama

teramaさん

以前の旅行記にも書きましたが、今回のオランダ行きは最初から最後まで「コロナ・ウイルス」に振り回されたものになりました。こんな時期に行くからだ、とのお叱りもあるかもしれません。ただ、出発した時にはどうしても行かねばならない所用があり、意を決して旅に出ました。結果としては、その所用はキャンセルされ、それではと切り替えた観光でも、途中から全ての美術館は閉鎖となり、中途半端に終わり、予定を4日早めての帰国となりました。
旅に出る前のフライト・スケジュールの二転、三転やアムステルダムでの顛末については、以前の旅行記にも書いた通りです。ここでは、アムステルダム滞在の最後の1日半の街の様子と帰国までを簡単にまとめました。
オランダ国内の美術館・博物館の閉鎖が決まり、さらに隣国ベルギーではレストラン・カフェの休業もあきらかになっても、アムステルダムの街の様子は、それまでと大きな変化はありませんでした。ランチどきには、カフェのテラス席には人が溢れ、密着した距離で歓談しています。相変わらずマスクをしている人は誰もいません。運河クルーズやジャズのライブ・ハウスも通常通り営業しています。レッド・ライト地区では、昼間から飾り窓の中に水着姿の女性が立っています(夜は行ってないので不明)。コロナ・ウイルスよりは日常の営みを大事にしたい、という生活姿勢の表れかもしれません。
最後の1日半は、街歩きと買い物、運河クルーズで過ごしました。隣が風車になっているビール醸造所、北教会前のファーマーズ・マーケット、旧教会近くのチャイナ・タウンとレッド・ライト地区、労働者街だったヨルダーン地区、マヘレの跳ね橋、9ストリートと、トラムを最大限利用して、街歩きをしました。土産は、ファーマーズ・マーケットとスーパーのマルクトで購入。定番の運河クルーズにも参加して、船長の英語のダジャレに付き合いながら、下から見上げるアムステルダムの街並みを堪能しました。

さて、帰国です。まず空港まででひと騒動。当初は鉄道で行くはずが、予定変更で、行きと同じエアポート・エクスプレス・バスを使ったのですが、バスの車内でチケットを買うことができず、空港に着いたところで、バスの運転手に訴えたところ、ひどい剣幕で叫び出し、バス停にいたスタッフが駆けつけてくる騒ぎに。結局、事情を説明すると、「橋の下にある売り場で買うように」と言われました。そのあとのチェックとかはないので、買わないで済ますこともできたのですが、それでは後味悪いと思い、?6.5でチケットを買い、そのままゴミ箱へ。
スキポール空港は関空ほどではないにしろ、人がいないです。スター・アライアンスのラウンジにも、数えるほどしか人がおらず、スタッフが消毒液を噴霧して、ソファを拭いているのが目立つほどです。しかし、さすがにフランクフルト行きのゲート前には行列ができていました。スキポール空港で初めて、マスクをしている人を数人見かけました。ルフトハンザの短距離便でのビジネスクラスは、スイス航空と同じく、一番前の3列にあり、3席を2人で使う形です。わずか40分のフライトでしたが、食器に入った軽食とドリンクがサーブされました。ただ、エコノミーの方は、時間がなく途中でドリンクサービスが打ち切られたようで、しきりに謝っていました。
フランクフルトでの乗り継ぎが1時間しかなく、しかも予想外の沖どめ。少し不安だったのですが、ANAのスタッフがバスを降りたところで待っていて、名前を聞かれ、名簿をチェックしてから、Bエリアへの行き方を教えてもらいました。サイト上の乗り換え案内記事でよく目にしたAエリアからBエリアへの地下トンネルを通ると、保安検査なしで出国審査です。そこから歩いて、ゲートまで行く途中では、さすがにマスク着用者の数が増えてました。でも、その多くは日本人を含むアジア系です。
着陸してから約40分で、ゲートに着けました。日本のどこかの大学の短期留学生がたくさん帰国を待ってましたが(全員がマスク着用)、引率の教員に聞いても、風評被害を恐れてのことか「個人情報だから」とどこの大学かは教えてもらえませんでした。でも、それ以外の乗客は、そんなに多くはなかったです。
羽田までのANA便ビジネスクラスの搭乗率は60%くらいでしょうか。スタッガード方式の座席配置になっていて、乗客同士がほとんど接しないのは気分的に助かりました。機内での感染が正直怖かったからです。、この旅行で乗った他の航空会社とは違って、ANAのキャビンアテンダントは全員マスクと手袋着用。機内食の後、「薬を飲みたいので水をお願いします」と頼むと、「どこか体調が悪いのですか?」と真剣な顔で聞かれ、「いやいつも飲んでる薬です」と言うと、CAもホッとした様子でした。
とにもかくにも羽田まで到着すると、そこはマスクの海(?)で、ヨーロッパとは違う光景でした。羽田も人は少なく、国内線への乗り継ぎバスに乗ったのは私一人。伊丹までのANA便では、ドリンク・サービスも中止されていました。

あれやこれやで、本当に気をもむ6日間でしたが、なんとか自宅に戻れて安心しました。ヨーロッパからの帰国者で感染者がかなり見つかっているようなので、しばらくは外出を控えようと思っています。

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス 徒歩 飛行機
航空会社
ルフトハンザドイツ航空 スイスインターナショナルエアラインズ ANA
旅行の手配内容
個別手配

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この旅行記へのコメント (6)

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  • はちさん 2020/03/17 09:17:43
    おつかれ様でした
    無事に帰国されて
    本当に本当に良かったです!
    ご自身も大変な中
    現地のリアルな状況を教えてくださり
    ありがとうございました。
    私は当初の日程であれば
    予約済みのゴッホ美術館をはじめ
    美術館、観光スポット、ショッピングなど
    何一つ楽しむことができませんでした。
    teremaさんの旅行記
    とても参考になりました。
    今はゆっくり体と心を癒してください。
    おつかれ様でした。

    はち

    terama

    teramaさん からの返信 2020/03/17 09:56:59
    Re: おつかれ様でした
    ありがとうございます。
    今朝のニュースをチェックしていると、ヨーロッパ圏内の移動停止が拡がり、各国の航空便が軒並み運休ないしは減便になっています。本当に帰国できるかどうかの瀬戸際だったな、と感じました。オランダの感染者数も帰国前後から急増しているようです。用心のため、外出は控えようと思っています。
    実は、オリンピック期間中に、妻とヨーロッパを回る計画を立てていて、予約も完了していますが、これもどうなるか心配です。
    次の旅が素晴らしいものになりますように。
  • Melodyさん 2020/03/16 19:46:39
    お疲れ様でした。
    ほんとにほんとにお疲れ様でした。
    そして、現地の状況など、リアルタイムで届けていただけて、感謝しています。

    それでもまだ、4月後半のブリュッセル空港発着のオランダベルギー旅行を諦めきれずにいます。
    航空券の無料キャンセルが可能になった時点で、おそらく諦めがつき、いろいろな手続きをし始めようとは思っています。

    とにかく無事のご帰還でよかったです。

    terama

    teramaさん からの返信 2020/03/16 20:09:31
    Re: お疲れ様でした。
    ありがとうございます。旅行記を読んでいただいたことにもお礼を申し上げます。中国・上海の様子をこのフォートラベル 旅行記で発信されている方がおられ、とても参考になったので、私も何かの参考になればとの思いで書いていました。少し休憩したいのが本音です。Melodyさんもこれから気を揉むことも多いと思いますが、次の旅が素晴らしいものになるように。
  • そうたいさん 2020/03/16 19:45:33
    お疲れ様でした。
    何はともあれ
    御無事で何より。
    本当にお疲れ様でした。

    terama

    teramaさん からの返信 2020/03/16 20:12:02
    Re: お疲れ様でした。
    ありがとうございます。本当にホッとしています。治安の悪いところにもずいぶん行きましたが、これほど気を使った旅ははじめてです。しばらく休憩します。

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