2020年2月滑り込みでサウジアラビアその５～かつてのリヤドを垣間見る

2020/02/23 - 2020/02/25

２０１９年９月に観光ビザが解禁になったサウジアラビア。世界遺産のマダイン・サレの観光は３月２日まで、ということで、急遽２月に行くことに。帰国してみたら、コロナ禍のせいでその次の日から日本人の入国が拒否されるようになったとか。まさに滑り込みセーフのサウジ観光でした。

その５は、マスマク要塞やグランドモスク、スークといった、古いリヤドの風景を残す地域の街歩き。床で食べるサウジ伝統料理も楽しみました。

・アル・ウラからサウジアラビア航空でリヤドへ
・キングハーリド国際空港から車窓
・Granada Mallのカルフールでお買い物
・昼食はサウジ伝統料理のNajid Villageで。ラクダ肉も
・マスマク要塞の見学
・アルサファ広場
・グランドモスク
・アル・ザル・スークの散策
　　オークションの様子も
・ホテルで夕食＆朝食
　　ホテル周辺の散策
　　

表紙写真は、Najid Villageでの食事風景。

エリア リヤド(サウジアラビア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5

• 交通手段: 観光バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: サウディア
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: ワールドエアシステム

アル・ウラからサウジアラビア航空でリヤドへ。

マダイン・サレ付近でしょうか、砂漠の中に岩山が点在しています。

リヤドに近づくと、印象的な円形農場が見えました。

リヤドは砂漠の真ん中にあるオアシス。

砂に埋もれたような空港に近づきます。

空港に到着。

いいお天気ですが、砂塵が舞い飛んでいます。

とても近代的な空港。

キング ハーリド国際空港 (RUH) 空港

リヤドの空港を出て、市街に向かいます。

途中で見えたAPEX Convention Centerは、Zaha Hadidのデザイン。

その先には立派なモスク。

この一大コンプレックスが、プリンセス・ヌーラ・ビント・アブドゥッラハマーン女子大学のキャンパスです。

女子大生専用のメトロも走っているそう。

空港からもほど近い、Granada Mallへ。

この中にカルフールがあります。

モールの中。

カルフールには商品が溢れています。

りんごやオレンジなどの果物もたくさん。

みんなのお目当てはデーツ（ナツメヤシ）。

棚いっぱい、価格も品種も様々な、いろんなデーツが占めています。写真はごく一部。これ以外にチョコレートがけ、ピスタチオまぶしなどの商品も。

クレジットカードも使えるので安心して購入できます。
モール内には両替所もありました。ただし、お祈りの時間にはレジも閉まってしまうので要注意です。

モールの中を散策してみました。

チョコレートドリンクのお店。時間が足りなくて味わうことはできませんでしたが、興味津々。

モールを出たら昼食です。

Najid Villageというサウジ伝統料理のお店。リヤド市内にも何軒かあるようです。
ここはWahah Branch。

店内に入るとすぐ左手に、コーヒーを振る舞う「ミシャブ」という部屋。

私たちはこの大広間でお食事をいただきました。

みんな床の絨毯の上に直接座って。

最初にアラビアンコーヒーが振る舞われます。
この薄くてカルダモン風味のコーヒーの味にも随分慣れてきました。

香木を燃やしたお香も回ってきました。

白檀かな、紫檀かな。

絨毯の上に円形のゴザを敷いて。

その上に食事が並びます。

これで５人分。

ピラフの上に乗っているのは、チキンとラクダの肉。

赤ちゃんラクダとのことで、とても柔らかく、クセもなくて美味しいお肉でした。

店に入口付近には、穀物などを入れたかごがありました。

いわゆるスペルト小麦。

ラクダ肉の乗ったご飯の後ろ側に見える、白っぽいお粥はこの小麦で作られているそうです。

レストランの隣、黄色い自動車が並ぶのは消防署。

こちらでは消防車の色は赤ではなく、黄色なんですね。

リヤドの街並み。整然とした道路が続きます。

大きな道路は立体交差。紙飛行機型のオブジェが並ぶのはAirBase Squareです。

遠くに見える高層ビルは、キングダムタワー。印象的な逆三角の穴が見えないのでわかりにくですけどね。

アル・ファイサリアタワーと、その左手、ビルの影にキングダムタワーも見えました。

今日の観光のメインは、マスマク要塞です。

マスマク フォートレス 史跡・遺跡

ミナレットはImam Turki Bin Abdullah Grand Mosqueのもの。

マスマク要塞とこのモスクの周辺はアルサファ広場と呼ばれています。

マスマク要塞の入場時間。

学生は男女別になっています。

この要塞は、現国王のサウード家が、リヤドの町の支配権をラシード家から取り戻す際に激しい戦闘があったところ。

1901年には奪回に失敗し、翌1902年にようやく成功したとのこと。

扉の上には、侵入者に熱湯などを注いだ穴が。

扉には、戦闘時に後の初代国王、アブドゥル・アジズの腹心、イブン・ジルウィーが投げた槍が刺さった跡（槍の穂先）が残っていました。

要塞の中。

二階に続く階段。

残念ながら上の階にはいけません。

一階の見取り図です。

歴史博物館になっています。

古いスークの写真とか、

当時の武具とか。

重そうな刀です。

当時のアブドゥル・アジズ国王の写真もありました。

要塞の中庭には古い井戸。

滑車はヤシの木で作られているそう。

覗くととても深い穴の底に水が見えました。

マスマク要塞はきれいに保存（補修）されていますが、当時の建物の様子をうかがい知ることができます。

右手の扉などは典型的なもの。

土壁に白い漆喰。

先程の広場に戻りました。

太陽が傾いてきています。
正面のモスクに向かいます。

途中で見かけた猫ちゃん。

リヤドでもたくさんの猫に出会いました。

Imam Turki Bin Abdullahグランドモスク。いわゆる、リヤドのグランドモスクです。

1993年に建て直されました。
ピカピカに磨き上げられた床。

中を覗くと、巨大な空間。

モスクの回廊を猫が横切ります。

時計塔。

ここからがアル・ザル・スークです。

紳士服のお店です。

男性が頭にかぶる、グトラを売る店も。

サンダル屋さん。

ここは、その昔オークションが行われていた場所。

その前には、往時の名残を表すアンティークショップ。

スークの奥へ。

どのお店も店番の人が外の椅子に座っているのが印象的。

カメラ目線になってくださいました。

香木屋さん。お昼のレストランで焚いていたのはこういう香木だったのでしょう。

そして、これが現在のオークションスペース。

今日もオークションをやっているようです。

オークションに参加している人たち、手前、お金を手にしている人は胴元でしょうか。

コーヒーを飲みながら、時間をかけてオークションに参加しているようです。

絨毯も登場しました。

古いコーヒーポットや、コーヒー豆をすりつぶす道具も並んでいます。この間、エチオピアで見たものに似ています。

オークションスペースの後ろにATMがあるのも印象的。

再びスークの中へ。

絨毯屋さんですね。

これは、男性が頭に乗せている黒い輪っか、イガールを作って売っているお店。

黒いひもを何本も撚り合わせて（右手）、綱状にしたのを円形につないで（左手前）作るようです。

マスマク要塞のところまで戻ってきました。

画面中央あたりにみえている、ちょっと高い建物が、今日の宿、フォー ポインツ バイ シェラトンです。

歩いても行ける距離ですが、バスで移動。

マスマク要塞の前の車道に、当時の城壁の跡が残っていました。

ジェッダでは日本車をたくさん見かけましたが、リヤドではフォードや韓国車も多いようです。

あ、アルサファ広場に噴水が。

ホテルに到着。部屋からの眺め。

右手がグランドモスクのミナレット、左手が裁判所です。

フォーポイント バイ シェラトン リヤド カルディア ホテル

夕食はホテルのビュッフェで。

サラダの種類が多くてうれしい。

シシカバブとかサモサ風のものとか。

こちらは朝食です。

ダールのスープや飲むヨーグルト、スモークサーモンも美味しかった。

朝食後、ホテルの近辺を歩いてみました。

ホテルの裏手にあるモスク。

再開発地区になっているようで、打ち捨てられたような建物も。

かつてのリヤドの街並みを垣間見るようです。

廃墟の向こうにテレビ塔が見えました。

ゴミのコンテナの上にチョコンと座っていた猫。

こちらの建物の透かし彫りも見事です。

半分壊れかけの家のバルコニーも。

あと数年たつと、こういう建物はすべて壊されてきれいになっているのかもしれません。

ホテルの部屋からの朝の眺め。
マスマク要塞にはためく国旗も見えました。

さて今日は1日、リヤド郊外の観光です。