チュニジア旅行二日目、午後からエルジェム円形闘技場跡へ、保存状態が良くてびっくり

2020/01/10 - 2020/01/10

新型コロナウイルスの感染拡大がとまりません。
旅行好きのバロン夫婦、3月頭ぐらいまでは4月にはどこか行けるんじゃないかと夢想しておりましたが・・・
長期戦になりそうですね

この回ではチュニジア旅行二日目
スース旧市街を見学後、スースから少し内陸の南に70キロほど行った
エルジェムに移動、円形闘技場の見学をしました。
チュニジアは、モザイク以外何の知識もなかったバロン夫婦
保存状態の良い円形闘技場にびっくり

エル・ジェムの街は、一世紀頃アフリカ・ローマ属州で最も重要な都市であり
ハドリアヌス帝の命で周辺の田園に作られた15,000ヘクタールに渡る
オリーブ園によって、オリーブオイルの産地として繁栄しました。
西暦230年に建設されたアンフィテトルム（円形闘技場）の遺跡は
エル・ジェムの当時の栄華を伝えています。
ローマ、コロッセオをモデルに造られており
全長149メートル、幅124メートル、高さ36メートル、3階にまたがる
アーチ状の階段席は3万人から3万5千人の観衆を収容することが
出来たそうです。　　　　　　　　チュニジアガイドブックより

エリア エル・ジェム(チュニジア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

スース旧市街を観光後
スースから７０ｋ南西にある遺跡の街エルジェムに移動します。

スース旧市街 旧市街・古い町並み

スースからエルジェムに行くにはルートＰ１２で西方向に行き
ハイウエイＡ１を左折して南下します。

ハイウエイＡ１を降りて
ルートＰ１を進みます。

エルジェム円形闘技場前の駐車場です。
バスを降りたら少し歩きます。
マップがありました。

闘技場が見えてきました。
街の名前と闘技場が見える撮影スポット。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

ここも全体が見渡せるところです。
エルジェム円形闘技場跡はローマのコロッセオのような形ですが
一部欠損しています。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

入り口に方に行きます。

闘技場の前は新しい建物が並んで
御多分に漏れずショップが立ち並んでいます。

まずは、ツアー定番の
モザイク制作の実演販売のお店を
闘技場に入る前に見学します。

中に入ると、ツアーのご婦人が喜びそうな
チュニジアの若い男性がモザイクを制作しています。
もちろん、バロン妻ニッコニコ

石を切ったり割ったりして
男性が作っていますが作品はこんな可愛い

こちらの男性の制作では、下絵に石を乗せていく様子が見られます。

下絵にこのように石を乗せていくのです。

流れ作業のようでまずは中心から造って
背景を造っていくんですね

仕上がりはこんな感じで並んでいます。
壁掛けにちょうど良い大きさですが
しかし、スケジュールとしては良くない
いくら小さいサイズとはいえ、石で作ったものは重いです。
これから、この広い闘技場を見るのに重いものを買う気が起きない

他には本物のサソリとか蛇の壁掛けもありました。
海外の方は壁に掛けるのでしょうか

これは砂漠地方では有名な「砂漠のバラ」と
チュニジア南部で採れる石膏（硫酸カルシウム）でできたもの

実演販売の店を後に
いよいよ円形闘技場に
闘技場の周りは円形の形に合わせてショッピングモールやレストランがありました。

円形闘技場の周囲を通っています。

エルジェムの円形闘技場は保存状態が良いですが
それでも、部分的に円形部分が無くて内部が見えます。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

円形部分は入り口の方向に残っています。
だんだん保存状態が良いのが分かってきました。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

入り口までやってきましたが大きくて全体像が撮れない。

保存状態の良い入り口側からの全体像は撮り損ねたので
Googleマップの写真を拝借します。こんな感じです。
この通り、ローマのコロッセオに負けず劣らずの素晴らしい円形闘技場です。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

入り口にはセキュリティがあって
そこを抜けると右横にお土産やさん
「砂漠のバラ」が沢山置かれていました。
幾らぐらいだったのかな？記念に小さいの買えば良かったと後悔

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

闘技場の中に入ります。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

アーチ型の入り口も綺麗に残っています。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

壁です。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

内部に入って右側

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

左側です。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

写真で大きさを表現できないのがもどかしいですが
とても大きい

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

もちろん、世界遺産に登録されています。
ローマのコロッセオのように闘技場内部の構造が見えるようには
なっていませんが
剣闘士や猛獣がせり上がってくる部分はそのまま残っています。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

闘技場説明看板

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

普段は降りられないらしいですが
この日は許可が出てアリーナ席の地下に降りてみました。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

このアリーナ席下の階は1904年に発見されたそうです。
中央には衛生面に配慮した用水路が造られており

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

剣闘士や猛獣を舞台に送り込むための設備が
無数の地下道が繋がっています。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

ここは猛獣を入れておくところだったようで
先日行ったバルドー博物館のモザイクでもわかるように
当時の北アフリカはライオンや豹に溢れ、虎までもいて
捕獲され円形闘技場のスぺクタルだけでなく、ローマにも輸出され、多額の収入をもたらしていたそうです。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

こちらの小さな金網からは猛獣を広場に出します。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

この穴は剣闘士や猛獣が広場にせり上がるための
滑車を通した穴。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

沢山通路があるので修復中のところもありました。

地下を見た後は自由行動で

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

闘技場から見える皇帝が見学する貴賓席
まずあそこまで行って見ます。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

貴賓席まで登ってきました。
途中の階段は一段一段が高く足の短い
膝の悪いバロン妻には、きつかったです。
階段の手すりを持って登ってきたので証拠写真がないのが残念

ここが皇帝の席から見た闘技場、とてもよく見えるのが分かります。
闘技場は、長方形の両側に二つある小さな正方形のブースが
さっき地下で見た、猛獣が出てくるところ
ラッセル・クロウ主演のグラディエーターで猛獣出てきましたよね
あれですね。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

ここでは剣闘士よるスぺクタルや、丸腰で猛獣と対峙させられた
キリスト教徒の殉教が階段席の観衆に披露されたそうです。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

皇帝の席からは闘技場の外のまっすぐ伸びた道も
見えていたのでしょうか
次は向かいの一般客の階段席へいってみます。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

こちらは、貴賓席の真向かいの一般観客
座席部分の一段一段は、良く見えるように結構高め

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

一般席から見た貴賓席と闘技場
貴賓席と違って観客がたくさん入るように作っているので
闘技場は小さく見えます。
アリーナがすぐ近くで見える貴賓席と
一般席の二階三階席の違い

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

一般観客席と貴賓席へ繋がる円形はマフディアというチュニジア
東部の都市建設に石材が運び出され
こちらの建物は残っていません。

一般観客席の一番高い部分から街が見渡せます。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

フランス領が長く続いたからか
円形闘技場を中心に放射状に道が伸びています。
凱旋門から見たパリの風景を彷彿させます。
ここで闘技場の見学は終わりです。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

闘技場を見学して外に出ると
とっても良いポジションにラクダが鎮座していたので
思わず、「パシャ！」って撮ったら
どこからともなく「1デニール！！」という声とともに
飼い主が現れた。

円形闘技場の前に道はこんな感じ

昼食は「Hotel Julius」
ホテルの中のレストランです。

綺麗なホテルです。

入り口から入るとロビーが吹き抜けになっていて

ロビーの中央にはクリスマスツリーがありました。
海外はクリスマスツリーは一月いっぱいくらいまで飾ります。

レストラン入り口です。

レストラン内部です。

昼食は「オジャ」という名のチュニジア料理
鶏肉をトマトソースで煮込んだようなもの
この後はケロアンに移動します。
ありがとうございました。