七変化する美濃和紙と　うだつの上がる町並み

2020/02/19 - 2020/02/19

2020　岐阜ミ・ツアーの旅　二日目。

「ミ」だから、この日もどこに行くのかわからないままホテルを出発した。
このツアーをリピートしている参加者や添乗員さんに行き先を教えてと頼んだら、こっそり教えてくれるみたい。
朝食をとっているとき何処からか、「白川郷にはいかないそうだ」との声が聞こえてきた。
私たち夫婦の予想は白川郷だったのに、あえなく外れ。

エリア 美濃市(岐阜)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

前日の吹雪と違い、とても良いお天気となった。
飛騨の山々が美しい。

バスは西に進路を取り、

高山市内に着いた。
ふふ、クラツーさん、やはりお金のかからない場所を選んだな。
(^。^)

高山は何度も来ている。
でも魅力的な街だから、繰り返し来ても飽きないわ。

宮川中橋 名所・史跡

添乗員さんが希望者にだけ、朝市の場所まで案内してくれた。

ころなのせいだろう。
お客さんが少ない。
外国人の姿は、チラホラと見かける程度だった。

ホテルの朝食にコーヒーがなかったので、ここでコーヒーを飲み、朝市で売られているシイタケを買った。
スーパーでなら500円以上はする量が入って、なんと100円！

飛騨高山宮川朝市 市場・商店街

冷たそうな水の中で、鯉が泳いでいた。

集結もしていた。

目立たない所にあった、レンガの建物。
レンガと白いタイルの調和がステキなので撮った。

十六銀行高山支店前の、さるぼぼベンチ。

坊やがひょっこりと顔を出していた。
あなたはだあれ？

陣屋前で名物の甘くないみたらしを食べ、朝市のリンゴを買った。
そのリンゴ、半月経ってもみずみずしいままだった。
（◎o◎）

またまたバスに乗り、

昼食会場の、味の里奥美濃しろとりへ。
ここは一般人が立ち寄るというより、団体客専用店のようだった。
豪華なひな壇が飾られていた。

味の里奥美濃しろとり グルメ・レストラン

皆さん、なかなかの美貌。

炭水化物たっぷりの昼食。
(*´艸`)

ミ・ツアー最後の観光地は、美濃市にある和紙とうだつの町だった。

美濃市古い町並み 名所・史跡

小さな町なので、半日あれば大体観てまわれそう。
駐車場には案内をしてくださる地元の男性が二人、既に私たちを待ってくれていた。

うだつというのはこの建物にあるような、二階の窓の両脇にある平行四辺形の壁の事だと思っていた。
もちろんこれもうだつだが…

美濃のうだつはこれ。

これはご立派！

ダブルのもあった。

お金がかかっていそうなうだつ。
このようなうだつをあげられるなんて、きっとお金持ちに違いない！

こういう古い町並みには、赤い郵便配達のバイクや自転車が似合うのよね～。

写っているのは、町並みを案内してくださった男性。
わかりりやすい説明だった。

こちらの男性が、もう一人の案内の男性。
去年まで校長先生だった‥‥そんな雰囲気の方だった。

百春蔵元の小坂酒造場さん。
建物は重要文化財に指定されている。

百春蔵元さんちのうだつは、まるで龍のようだった。
かっこいい～～。

アルミ缶で作られたモビール（風車？）。
上手く作ってあるなぁ。
カラカラと風に吹かれてまわっていた。

すっきりとした町並み。

そう！
電線がないのです！

タイムスリップしたみたい。
これだけ魅力的な町並みなのに、観光客がほとんどいない。
ここは穴場だわ。

うだつをあげた家並みが続く。
その昔、製紙業で大儲けしたのだろうなと想像する。

私がまだ幼かった頃お祝い事があるたびに祖父が、「美濃紙、美濃紙」と言って戸棚を開け、美濃紙の束を探していたのを覚えている。
ご祝儀に美濃紙は、つきものだったと思われる。

民家の軒先に、なぜか鐘が。

美濃和紙あかりアート館までやって来た。
昭和16年頃に美濃町産業会館として建てられたものを利用している。

美濃の手すき和紙は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの表彰状に採用された。

昭和の香り漂う館内。
私が小学生だった時に嗅いだのと、同じ匂いがした。
懐かしい匂い。
匂いの記憶って結構強力で、忘れないものも多い。

かわいい。
(^o^)

これは小中学生部門大賞作品の「虹を食べたひつじ」。

美濃紙で作られたアート作品が、たくさん展示されていた。

優しい灯り。

かなりのお手間いり作品ばかり。

2002年の大賞作品「抱月」。
紙というより、植物の繊維か針金で出来ているみたい。
紙でこのような造形が出来るのが不思議。

プラスチック感のある作品。

これは帆布っぽい。

蛍光灯の光を当てると、冷たくて無機質っぽくなる。

石垣の質感が好き。

糸？
（◎o◎）

ひんやりとした感じがいい。
赤い照明を当てると、雰囲気はがらりと変わるのだろうなぁ。

もはや、脱・紙。

手をかざすと、手のひらが温かくなるような作品。
クッションみたい。

美味しそう。

惑星？

2008年の大賞作品「obob」。

もはや金属にしか見えなかった。
私が一番好きになった作品。

2012年の大賞作品「連連つらら」。

切り取ってお鍋に入れたら、美味しく食べられそうな気がする。
(*´艸`)

2017年の大賞作品「群レ」。

2016年の大賞作品「幸せの香り」。
桃ですねぇ。
美味しそう。

2018年の大賞作品「ほのかに」。

どう見ても紙には見えない。

美濃和紙は作り手によって、何にでも変化すると思った。
美濃和紙の七変化だわ。

10月に屋外で催される、美濃和紙あかりアート展の様子。

あかりアート館の見学を終えて、町の中をぶらぶらと歩いた。
美濃和紙は靴下に出来るほど丈夫らしい。
パッと見、普通の靴下に見えるのだから凄い。

聞くところによると、美濃和紙で出来たマスクもあるのだとか。
靴下同様、洗って繰り返し使える。

うだつと神棚。

昔懐かしい、琺瑯びきの看板。

これにて、今回のツアーは終了。
足もとゆったりバスで、帰路に就いた。

今回のミ・ツアーも、私が知らなかった場所に連れて行ってもらえて楽しかった♪
ミ・ツアーはお宿の豪華さと、隠れ名所が魅力だと思う。
また参加したいな。
お手軽だし。

菩提寺パーキングエリア 道の駅

この旅行記へのコメント （8）

• ムロろ～んさん 2020/04/09 22:08:06

  「もう狭いバスには乗りたくないぞ！」と思えるバスに乗って(笑)、うだつが上がらない町へGo！

  こんばんは、ムロろ～んです。
  うだつの上がらない町へ行かれた旅行記を拝見しました。
  
  私も何気に３回も行っていたんです、高山へ。
  街並みがとってもきれいだったこと、歩いていて気持ちがいいんですよね(^_-)-☆。
  また行きたいなぁって思えるんですよ。
  朝市も安いものが買えたのも良かったですよね(^_-)-☆。
  私は旅先で何か買っていきたいって思うことがあるのですけれど、日持ちが気になって(;´Д｀)。
  
  そうそう、うだつの上がらない町、昔からこのように残されているのは素敵に感じます。
  街歩きも楽しかったのでは？
  私も最近ハマってますよ(´艸｀*)。
  そうそう、海外へ行けないから車で行けるとこに限定しておこうかと思ってますが。
  日本にはまだまだ魅力あふれる街ってあるんだなぁって思えますよ。
  
  
  ムロろ～ん(-人-)

  ホーミンさん からの返信 2020/04/12 13:22:58

  RE: 「もう狭いバスには乗りたくないぞ！」と思えるバスに乗って(笑)、うだつが上がらない町へGo！

  ムロさん
  
  こんにちは。(o^v^o)
  いつも旅行記を読んでくださってありがとうございます。
  投票と掲示板への書き込みもありがとうございます。
  
  非常事態宣言下の日曜日。
  いかがお過ごしですか？
  断密で、人のいない所にお出かけでしょうか？
  今日はお天気も悪いし、家にいるしかないと思っています。
  
  ムロさんのご職業は、コロナの影響を受けますか？
  お葬式とか、いつもより簡素化されているのでしょうか？
  
  この調子だと、当分海外はお預けですね。
  ( ˘•ω•˘ )
  私の海外旅行人生も、体力的に残り少なくなりつつありますので、どうなることやら。
  ┐(´д｀)┌ﾔﾚﾔﾚ
  それよりも先に、コロナ禍を生き抜かなくては！！

• はなまま さん 2020/03/29 00:02:17

  こんばんは

  ホーミンさん、こんばんは。
  コロナがいよいよ猛威を奮って、気が滅入る春ですね。
  こんな時には外出を控え、4トラを楽しむのが一番。（とはいえ仕事は容赦なしですが (;´д｀)）
  
  美濃和紙の町、良いですね！はなままは偶然訪れた飛騨古川の町が大好きになりましたが、そこと似た雰囲気です。
  
  高山や郡上八幡も良いけれど、観光地化されているので、こういう隠れた名所を見つけるのが旅の醍醐味ですね。
  
  それにしても美濃和紙って、驚くような可能性を秘める魔法の紙なんですね。ミュージアム行ってみたいです！
  
  はなままd=(^o^)=b

  ホーミンさん からの返信 2020/03/29 14:54:05

  RE: こんばんは

  はなままさん
  
  こんにちは。(o^v^o)
  
  ほんとに毎日気がめいります。
  トンネルの出口が見えないっていうのは、ホトホト疲れます。
  こちらは田舎なので、差し迫った緊迫感はないですが、都市部は大変そうですね。
  
  > 美濃和紙の町、良いですね！はなままは偶然訪れた飛騨古川の町が大好きになりましたが、そこと似た雰囲気です。
  
  飛騨古川は行ったことがありません。
  コロナが落ち着いたら行ってみたいです。
  「偶然」って重要ポイントですよね。
  予備知識も期待感もなく訪問すると、すごく感動する町ってあります。
  今回の美濃もそうでしたが、三重の関も感動しました。
  どちらも、そんなに有名ではない町だと思います。
  
  > 高山や郡上八幡も良いけれど、観光地化されているので、こういう隠れた名所を見つけるのが旅の醍醐味ですね。
  
  同感です！
  自分では見つけにくいので、そこはプロの企画者にお任せしたく思います。
  
  はなままさんは、岐阜の古い町がお好きなのですね？
  
  > それにしても美濃和紙って、驚くような可能性を秘める魔法の紙なんですね。ミュージアム行ってみたいです！
  
  「これ本当に紙？」っていう作品が多かったです。
  触っちゃいけないので、あらゆる角度からしげしげと観察するしかありません。
  照明の色も凝っていましたよ。
  
  いつも旅行記を読んでくださってありがとうございます。
  
  今の所、お出かけの予定は皆無です。
  こんなことは珍しい。
  マイカーで人のいない山に行くのもいいかな…。
  
  

  はなまま さん からの返信 2020/03/29 16:58:25

  山いいですね

  ホーミン様
  
  今は山が一番いいですね。
  でもはなままは檜の花粉症なんです((T_T))。
  今日はまた例年になく桜が寂しげに見えます。
  
  いよいよみんなで力を合わせてコロナと戦うときが来たようですね。
  
  はなまま o(｀^´*)

  ホーミンさん からの返信 2020/03/29 22:36:40

  RE: 山いいですね

  こんばんは。(o^v^o)
  
  心肺も足も最近とみに弱ってきて、山は登ってないんですよ。
  花粉症は大丈夫なんですけどね。
  今日近所の人としゃべってたのですが、花粉症は杉より檜のほうがキツいのですってね。
  お大事になさってください。
  
  うちの旦那が、しまかぜに乗りたいとかねがね言っております。
  随分と豪華そうですね。
  （◎o◎）
  いままで聞く耳を持っていませんでしたが、はなままさんの旅行記を拝見して、興味がわいてきました！
  
  

• bettyさん 2020/03/22 13:26:55

  美濃紙

  ホーミンさま、こんにちは♪
  このツアーはホントにお得なことが多いですね！
  お昼の食事もに豪華だしね("⌒∇⌒")
  
  美濃紙って何気に使っていたのかな？
  御祝いののしとか、袋とか？
  
  美濃紙のあかりアートは見応えありましたね！
  観覧料金って結構すると思うのですが、ツアーに含まれている？
  
  大賞をとった作品はとても繊細で紙とは想像できない物ばかりです！
  色々素晴らしかったけど、一番印象に残ったのは「虹を食べた羊」
  作品も素晴らしいけど発想に驚きましたよ！
  
  それから、うだつも立派でしたね！
  私も四国だったかな？うだつの町を見学したことがあります。
  思い出せない(*´；ェ；｀*)
  観光客が全然いなかったことだけ覚えています。
  あとで自分の旅行記でさがさなければ(^^;)(;^^)
  
  
  betty
  

  ホーミンさん からの返信 2020/03/22 16:22:29

  RE: 美濃紙

  bettyさん
  
  こんにちは。(o^v^o)
  ついさっきから雨が降り出しました。
  桜はつぼみふくらむ…くらいかな？
  ころな騒動でも、花は咲いてくれて嬉しいです。
  
  > 美濃紙って何気に使っていたのかな？
  > 御祝いののしとか、袋とか？
  
  それがよく思い出せないのですよ。
  お祝い事があると（もしかしたらお葬式の時もだったかも）、おじいちゃんが「みのがみ、みのがみ」と言って探してました。
  20枚くらいを束にしたものがあって、ご祝儀袋の下に添えて行ったのかな？
  今はそんなことはしてないですけどね。
  ずっと忘れていた「みのがみ」という単語を、懐かしく思い出しました。
  
  > 美濃紙のあかりアートは見応えありましたね！
  > 観覧料金って結構すると思うのですが、ツアーに含まれている？
  
  含まれていました。
  大人一人200円。
  私たちは団体だから150円。
  ちょっと離れたところには、美濃和紙の里会館というのもあるそうです。
  両方行くなら共通券がお得。
  
  > 大賞をとった作品はとても繊細で紙とは想像できない物ばかりです！
  > 色々素晴らしかったけど、一番印象に残ったのは「虹を食べた羊」
  > 作品も素晴らしいけど発想に驚きましたよ！
  
  おお〜、bettyさん、さすがにお目が高い！！
  虹を食べたひつじは、展示室の入り口に飾ってありました。
  そしてパンフレット（全20ページ）の裏表紙に、この作品が印刷されています。
  きっとこの会館のイチオシ作品なのでしょう。
  小学生か中学生かどちらの作品かわかりませんが、素晴らしい発想力をお持ちの子供さんです。
  パンフレットは普通の紙でした。
  美濃和紙で出来てたらサイコーなのにね。(*´艸`)
  
  > それから、うだつも立派でしたね！
  > 私も四国だったかな？うだつの町を見学したことがあります。
  > 思い出せない(*´；ェ；｀*)
  > 観光客が全然いなかったことだけ覚えています。
  > あとで自分の旅行記でさがさなければ(^^;)(;^^)
  
  徳島にもあるみたいですね。
  
  ころなでの自粛にも疲れてきましたわ。
  自家用車で田舎の方の人がいない河原にでも行って、焼肉でもしたいわ！
  でも道具もないのよね。
  このさいコンビニ弁当でもいいか〜。