大人の卒業旅行⑧～サンセバスチャン番外編・レンタサイクルでシドレリア～

2020/02/08 - 2020/02/08

長年勤めた会社を早期退職することになり、有休消化期間を利用して、同じ境遇のM先輩と「大人の卒業旅行」に行ってきました。

ルートは、トルコ→ボルドー→サンセバスチャン。
無職になることが確定的な2人が、訪れる各地で美味しいものを食べまくります。

最後の記事は、バル巡り以外のサンセバスチャンでの出来事をまとめました。レンタサイクルを借りてシドレリアに出掛けた内容がメインです。

エリア サンセバスチャン(スペイン)

booking.comで借りたアパートにはテラスがありました。

いちおう、オーシャンビューです（笑）。

朝、食材の調達がてら一人で浜辺を散歩しました。
犬の散歩の人とかが多かったですね。

朝日は街の向こうから上がるのでこんな感じ。

近くのカフェでコーヒー（エスプレッソ）とサンドイッチをテイクアウト。

カタコトのスペイン語で「コーヒーください。」と言うと「エスプレッソ？」っていつも聞かれます。
欲しいのはエスプレッソじゃないけど何て言えば良いのかわからず「エスプレッソ！！」って答える私（笑）

特に急ぐ用もないので、ゆったり過ごす土曜日の朝。
この旅行で初めてかも。

ラ ブレチャ市場 市場

自転車を借りる前に市場に来ました。

写真を撮りながら、「ずいぶん小さい市場だな。」って思いました。

そんな筈もなく、横手から地下に降りていきます（笑）

大きくはありませんが、地元の人が愛用しているアットホームな雰囲気が心地よいです。

野菜や魚が新鮮で、この食材があってのバルの料理だなって実感しました。

オリーブ屋さんで、オリーブを買いました。
試食させてもらったのですが、日本で食べる瓶詰めのオリーブとは全くの別物で美味しい！！

旧市街の入り口辺りにある、レンタサイクル屋さんに来ました。

4時間だとギリギリなので余裕をもって8時間借りました。（1台€15）

他にも電動アシスト付きとか電動キックボードとかも有りました。もっとお高めでしたけど。

ごく普通の3段変速付きシティサイクルです。

サンセバスチャンの街には写真のようなサイクリングロードが張り巡らされています。
車道と車道の真ん中って新鮮ですね。

旅行初日にひねったM先輩の膝も、何とか間に合いました。

さて、自転車を借りて目指すのは、アスティガラガに点在しているシドレリアです。予約はしていませんが、シドレリア自体は沢山あるので何とかなるでしょう。

この時期から春先まで、蔵元併設のレストランでその年のシードルを飲むことが出来ます。一部を除いて、お店は土曜日のみ営業してます。

一般的にはバスやタクシーで行くんですけど、自転車が好きなのであえてレンタサイクルを借りてみました。

「川の両サイドにサイクリングロードが延びているからそれを辿れば大丈夫」とは、レンタサイクル屋のオヤジさんの言葉。10km弱なので30分くらいで行けるかな。

川を上る方向ですが、傾斜はそれほど感じません。

今日は一時的に雨の予報です。
雲行きがあやしいですね。
何かが起こる予兆？

途中、サイクリングロードが途切れ途切れで迷いながらの道中です。

シドレリア銀座（勝手に命名）を抜けて少し奥まったところにある「zelaia」に着きました。

まだ開店前ですが、店員さんを捕まえて聞いてみます。「予約してないんですけど入れますか？」

返事は、予約でいっぱいで無理とのこと。ガーン。
まあ仕方ありません。料理が美味しいと評判の人気店だもんね。
こちらのスタッフの方がとても素晴らしくて、目の前のお店をはじめ、5つほど近くのシドレリアをメモにして渡してくれました。
ありがとうございます！！

ところが、なんとこの後行った2軒でも立て続けに断られてしまいます。しかも「予約もなくて入れるわけ無いじゃない」っていう顔つきで。。。

ポツリポツリと降りはじめる雨。

これはヤバイ。嫌なムードが流れます。次の候補の店にいくにはかなりの坂を上らねばならないようです。

写真で伝わるかわかりませんが、経験したことのない斜度の坂です。ここを登った先に店があるのが見えます。あと一踏ん張りです。

次第に強くなる雨。
13:30を過ぎており、時間的にもラストチャンス。

自転車を押しながら息も絶え絶え必死に登ります。気持ち的には8割がたあきらめの心境。「これで入れなかったらブログは盛り上がるな、、、」いや違う違う。「食べたいよ～！！」

店に着きました。シドレリア「OIARBIDE」。
英語の喋れる店員を見つけて聞いてみます。「予約ないけど食べれますか？」

店員「2人ならちょうど空いてるわ」

やったー！！

6人テーブルの相席のグループに挨拶をして、空いたスペースに腰を下ろすやいなや、樽に向かいます。

シドレリアでは樽から自分で直接注いで飲む方式。テレビで大泉洋がやってたやつです。

袖くらいまでは濡れるのは覚悟してください。

味は、日本で飲むジュースのような甘いシードルとは別モノです。樽によって味は違うものの、酸味と苦味をより強く感じますね。

量がとんでもなく多いとの事前情報をふまえて、食べ物は2人で1人前にしてもらいました。夜のバル巡りに余力を残さねばなりませんので。（飲み放題付き、2人で€50。）

料理の構成はどのシドレリアでも同じだそうです。

タラのオムレツに始まって、

タラのソテー

メインは炭火焼の骨つきステーキ。

これで1人前って信じられません。
2人でも持て余すほどです。

だってこの大きさですよ。

火が強いのか、外は焦げ気味で中はかなりのレア。

全体的に料理の質は普通です。特に感動するようなものでもないかな、というのが個人的な印象。

でも、お客さんはみんなとっても楽しそう。
場所が場所だけに観光客は殆どおらず、地元の人達っぽい。隣の男性グループは地元のお仲間だそうです。

なんかお花見みたいだなって思いました。
この季節の恒例行事で、料理やお酒を楽しみに来るというよりは仲間や久し振りに顔を合わせる人とお喋りしたり歌ったり。

地元の文化を楽しませてもらいました♫

ステーキの後でクルミが出てきます。

M先輩が強靭な歯で割って食べていたら、隣のグループの人が「グッドテクニック！！」と笑って割り方を教えてくれました（笑）。

2つの割れ目を合わせて両手に握って、握力で割るんですって！！

デザートはフルーツのジャムとチーズ。

2時間ほど滞在して、店を出ました。

食べている間に強く降っていた雨は、殆どやんでいます。ツイてるツイてる。

帰りは川の左側を通って帰ってみました。こっちの方がサイクリングロードが途切れず道が分かりやすい。

スムーズにサンセバスチャンの街に戻れました。

自転車を返しに行ったら、5時間強のレンタル時間でした。

・ルートは川の左側
・シドレリアの予約は必須（笑）

あまり多くはないと思いますが、もしも自転車でシドレリアに行く方がいたら、参考にしてもらえると嬉しいです。