2020/01/03 - 2020/01/09
371位(同エリア1175件中)
ひよどりさん
JRの青春18切符と近江鉄道・山陽電鉄の1日フリーパスを使って、6泊7日の旅をしてきました。
近江八幡に2泊、姫路に3泊、掛川に1泊の行程を組みました。
今回の旅行記は、近江鉄道「年末年始お出かけ切符」を利用、前旅行記「新八日市駅・八日市駅」の続きです。
鳥居本駅のレトロな駅舎と中山道の宿の街並をお伝えしたいと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄
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鳥居本駅 1
八日市から50分、鳥居本駅に到着。
このレトロな駅舎が見たくて来ました。鳥居本駅 駅
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鳥居本駅 2
待合室からホームが見えます。 -
鳥居本駅 3
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鳥居本駅 4
素敵な窓。ガラスと木枠に惹かれます。 -
鳥居本駅 5
道路の向こうに町屋が見えます。ちょっと気になります。 -
鳥居本駅 6
待合室入口。 -
鳥居本駅 7
国の登録有形文化財です。
彦根の隣駅です。 -
鳥居本駅 8
国道8号線を渡って撮影。 -
鳥居本駅 9
待合室から見えていた気になる町屋と遠景撮影。 -
その町屋のちょっと離れたはす向かいにもう1軒、気になるお宅があったので・・・
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近づいて、ベンガラ塗りを見ました。
こう言う塗り分けは初めて見ます。 -
立派な家なので、離れて写真を撮りました。
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右左を見ると、
「なんか、街道っぽい」 -
今度は、街並に合わない、洋風のような、でも最近のデザインではない不思議な家が気になりました。
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解説板を読んでびっくり!
この場所に本陣!で、ヴォーリズの建物!
ここは一体何処でしょう?
旧本陣の門が物置に改築され、現存していると書かれています。 -
物置は2棟あります。
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こちらの物置が旧本陣の門でしょう。
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「この道は中山道!ここは鳥居本宿!」
東京に住んでいる私にとって、中山道は、日本橋を起点に板橋から熊谷(埼玉)、高崎(群馬)を通り、信州諏訪、木曽路から中津川まではイメージ出来るのですが、その先、京都までのルートはあやふやになってしまいます。
ただただ勉強不足なだけなのに、思わぬ中山道の出現にワクワクしてきました。 -
旧本陣の解説板を読んでいる間に、夫が近くの町屋にあるパンフレットを持って来てくれました。
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鳥居本宿のパンフレット。
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二つ折りで中が散策マップになっています。どうも現在地本陣跡は、宿の中央のようです。
駅舎を見て、次の電車で多賀大社に行く予定でしたが、1本遅らせることにしました。 -
本陣跡を南下、隣宿高宮宿、京都方面に「中山道」を進みます。
50m程で「脇本陣・問屋跡」の立て札があり、この脇本陣は、問屋も兼ねていたと記されています。 -
立て札近くの町屋
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玄関のベンガラ塗りは、前の写真に似ています。
同じ家のように見えて違います。 -
街並。
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前の写真の左側の町屋。
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こんな看板の掛かっている町屋もあります。立て札には、「合羽所 松屋」と書かれています。
鳥居本宿の名物は、「三赤」です。「三赤」とは、赤玉神教丸とスイカと赤色の合羽だそうです。その内の合羽を扱っていたお店です。
合羽には、ベンガラを混ぜた赤い柿渋が使われ、雨の多い木曽路を行く旅人が携帯薬の神教丸と合わせて、この宿で買い求めたようです。 -
合羽所 松屋
雨具としての渋紙製の合羽が衰退した後は、縄の製造に移行したようです。
看板には、「包紙縄荷造材料」「松本宇之助」とあります。 -
「松屋」から少し歩くと四つ角にでます 。
角の家は奥行きがよくわかります。 -
奥の深さを物語る塀。
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正面。右隅の常夜燈が立派です。
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街道の目印にもなる常夜燈、中山道と交差するこの道も古いのでしょうか?
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鳥居本宿交流館さんあか
散策者にはうれしい施設です。鳥居本宿の名物や歴史もわかり、清潔な洗面所も完備してます。 -
合羽に用いられた赤い渋紙。
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三赤の一つ、西瓜は、皮が厚く、不評な為、廃れたそうです。
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交流館から、専宗寺に着きました。
立て札には、佐和山の麓から移ってきた云々とあります。
佐和山って、新幹線の窓から見える・・・
そういえば、今日乗った八日市から彦根まで、新幹線と並走したり交差していた、彦根から抜けたトンネルが佐和山を貫通している等々が、情けないことに今やっと繋がりました。
鳥居本の古い駅舎に導かれ、随分賢くなったような気がします。 -
専宗寺本堂
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もう少し南下します。
定番?のベンガラ塗り玄関。 -
そば処「百百百百(どどもも)」
この建物の前で車が一時停止する光景を遠くから何度も見ました。
・・さっきから、一体何?・・
店頭の「完売のため 本日は終了しました」の札
・・・一時停止の理由がよくわかりました。
13:00前です。随分人気のお蕎麦屋さんのようですね。十割手打 そば処 百百百百 グルメ・レストラン
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もう少し南下、四つ角に「右彦根道 左中山道」と彫られた道標があります。
彦根道は、江戸時代、将軍専用の道で参勤交代の大名さえ使用を禁じられていました。
唯一通行を許されたのが朝鮮通信使一行です。そのため、彦根道は、朝鮮街道とも呼ばれます。 -
彦根道
遠くに、新幹線の橋脚がその先に佐和山が見えます。 -
中山道道標で折り返し、北上します。
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登録有形文化財の成宮家です。
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ベンガラを使わない町屋もありますが、私にとっては、珍しいので、ついつい何枚も撮ってしまいます。
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本陣跡も過ぎ、パンフレットを頂いた町屋に着きました。
ここも、合羽所です。 -
宿の北側を急ぎます。
建物は、デイサービスに使われている町屋です。
時刻は、13:15、鳥居本13:28発貴生川行きに乗車予定。 -
旧鳥集会所の前を通り過ぎます。
江戸時代の旅籠の建物で、彦根藩窯湖東焼の絵付師自然齋の家でもありました。 -
一直線たった道かゆるやかに曲がります。
宿もそろそろ終わり、枡形を呈します。
突き当たりに見えるのが、鳥居本「三赤」の一つ万能薬「赤玉神教丸」の有川家です。 -
角を曲がると目に飛び込んできたのは、茅葺き屋根の町屋です。浮世絵の街道図絵の雰囲気がしてきます。
茅葺き屋根の建物、是非とも保存して欲しいですね。 -
さて、主役の有川家です。
道中薬の販売で、合羽同様、街道には欠かせない場所であったのでしょう。
鳥居本という地名は、かつて多賀神社の鳥居があったことに由来し、丸薬の名前に含まれる「神教」には、お多賀さんへの信仰とも深い関わりがあったようです。 -
有川家は、文庫蔵もあるお屋敷のようですが、道からは、複雑に重なり合う屋根が望めるだけです。
-
重なり合う屋根
見上げる角度で様々な表情を浮かべます。
明治天皇の御小休止所にも使われました。 -
枡形の道を少し進みましたが、電車発車時刻まで、後7分。なごり惜しいけれど、引き返すことにしました。
まだ先に進もうとする夫をせかして、駅に向かいました。
写真突き当たりの家の右側の細い路地を抜ければ、国道8号線への近道のはずです。 -
有川家西側、細い路地に面した建物
夫には、「早く!遅れる!」といいながら、私は、立ち止まって写真を撮っています。 -
国道を走りました。
夫は、「パンフレット無くした。」と言って、あちこちのポケットを触りながら走ります。
「私のがあるから大丈夫。乗り遅れると、1時間後になっちゃう。」とバタバタヨロヨロし通しでしたが、無事乗車、多賀大社に進むことができました。
よろしければ次の旅行記(多賀大社編)をご覧下さい。
https://4travel.jp/travelogue/11601839?preview=true
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