冬のロンドン徘徊記 ②ノッティングヒルやソーホーを2万8000歩も歩いた（だけ）。

2020/01/10 - 2020/01/17

2013年に、人生後半戦にして初のロンドン訪問（ベネディクト・カンバーバッチ追っかけ）以来、4年で8回も英国に通い詰めた後、2016年秋を最後に、しばらく米国に浮気していましたが、2020年1月、カンバーバッチ（既婚者）から浮気した英国俳優リチャード・アーミティッジ（独身）の舞台を観に、3年半ぶりくらいにロンドンへ行ってきました。
2日目は、芝居やミュージアム等の予定を入れておらず、久々のロンドン試運転期間として、ホテル（パディントン）近場のノッティングヒルからそろそろと散策を始め、午後からはチャリングクロス～ソーホー界隈をやみくもに歩き回り、とはいえ異様に日が短くて16時半には暗くなってしまうため、歩き疲れと暗さに負けて18時にはホテルに戻ったのですが、それでも1日で2万8000歩以上歩いていました（スマホの万歩計機能による）！歩きすぎで過労みたいになり、胃がやられてロクに食事もできず、思いがけないロンドン・ダイエットな1日となりました。
ミーハーな映画のロケ地も巡っておりますので、映画ファンの方はお楽しみいただき、映画ファンじゃない方は飛ばし読みながら、冬のロンドン街歩きを体感してくださいませ。

エリア ロンドン(イギリス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

冬のロンドン旅・2日目、朝。泊まっていたホテルに直結しているパディントン駅から地下鉄（TUBE）でノッティングヒルへ向かいます。ホテルから近いのと、土曜日なのでポートベロ・マーケットをのぞきがてら、映画のロケ地も巡ったりして、昼頃まで散策するつもり。

パディントン駅 (メトロ) 駅

地下鉄のパディントン駅は、４つか５つの路線が通っていて、かなり便利です。ノッティングヒル・ゲート駅までは、サークルかディストリクト線で2駅です。駅のホームは、ちょっといい感じの造り。

2駅でノッティングヒル・ゲート駅に到着です。

ノッティングヒル ゲート駅 駅

以前にポートベロ・マーケットに来たときは、朝早すぎて歩いている人が少なく、表示もあまりないので道に迷って地元の人に聞いたのですが、今回は遅起きだったので、マーケットへと歩く人たちについて行くと、迷わず行けました。（駅から少し歩きます。写真は駅を降りてすぐの辺で、おしゃれなカフェやレストランやお店がいっぱいあるので、とりあえずこの辺で朝ごはん食べてからマーケット散策に行くのもありかなという感じです。）

そろそろポートベロ・マーケットが始まるかなあ…という辺りにあったお店の壁（屋外）に、べたべた貼られていたミュージシャン等のポスターというかチラシ。ここに立って写真を撮ると、なかなかいい感じの写りでした。隠れ「映え」スポット（笑）。

駅から10分歩くか歩かないか…辺りから、ぽつぽつとポートベロ・マーケットになってきます。常設のアンティーク店やカフェなどが両端にあり、もう少し進んでいくと、道路上に屋台みたいなアンティークや食べ物などのお店がずらーっと出店していて、道の両端に合わせて四重に店が並ぶことになるので、行ったり来たりして全部見て歩くのが大変です（楽しいのだけど、気持ちが焦る）。
この辺の建物がまたカラフルでかわいいです。

数年前に初めてポートベロ・マーケットに来たとき、このお店のところで皆が写真撮っていて、理由がわからなかったのですが、その後、クマのパディントンの映画を飛行機の中で見ていたら、クマの仲良しの？グルーバーさんというおじさんの骨董屋として、この店が出てきて、それで皆が写真撮ってたのか！と、遅まきながら知りました。
実際の店舗は、アンティークというよりはブロカントみたいなものを売っていました。

ポートベロ・マーケットの屋台みたいなお店たちは、どこも皆、かなり細分化された商品を扱っています。ここは、おもちゃの兵隊とかを売っている店。

ドールハウスの店。

おもちゃの（ミニチュアの）楽器のお店。

アンティークの革製のスポーツ用品のお店。

こんな感じで、見るところだらけで気持ちが焦って大変です。
アンティークの食器、銀器だけ売っている店、アクセサリー、古い写真や絵の専門のブース…。アンティークカメラ専門店だけでも何店舗も出ていました。あと、カシミヤのストール専門店とか、間・間に素敵なカフェやベーカリーなどが散在していて、楽しいったらない通りです。

前回（数年前）に来たときに気に入った、アンティークのアクセサリーが全部1個5ポンドで売ってる人気のブースを探したのですが、この日はおばさん来てなかったみたいでした。すごく素敵なブローチを前回5ポンドで買えたので、楽しみにしてたのですが、ちょっと残念。

しばらく歩いていくと、食べ物屋台ばっかりになってきて、これはこれで、新鮮な野菜や果物、美味しそうなオリーブやチーズやハチミツやパンなどが売っていて、ロンドン住んでたら買って帰るのになー…という楽しさです。
（そして写真後方にも注目。ノッティングヒル界隈は、おしゃれなお店が多く、この時期セールしまくりで、誘惑の巣窟です。）

美味しそうなチーズ。何年か前にバラマーケットで食べたチーズが衝撃の美味しさで、イギリスは食べ物がまずいというのはひと昔前の話で、今は美味しい英国なのでした。

地図が読めない女なので、ノッティングヒルで映画のロケ地などを探して歩くのに丁度良い目印になった、「エレクトリック・シネマ」という映画館。「ジョジョ・ラビット」、ニコール・キッドマンとシャーリーズ・セロンとマーゴット・ロビーの「Bombshell」などを上映中でした。

朝、ホテルで前日の残りのプレッツェル（ミュンヘン空港で買った）とかを食べてきたのですが、コーヒーを飲んで休憩したくなって、その辺のベーカリーカフェにふらりと入りました。

入ったときは空いていたのに、みるみる満員になり、行列になり、パンもコーヒーもめっちゃ美味しい、店内もめっちゃかわいい、素敵なお店でした。席が少し狭かったので隣に大柄な人が座ってキチキチだったのと、トイレがなかったのは残念でしたが、とはいえお洒落で素敵なお店でした。「Artisan Bakery Fabrique」というお店です。

朝ごはん第2弾（笑）を食べてお腹も気持ちも満足して、またマーケット散策を再開します。これは、美味しそうなパンの屋台。

お花もたくさん売ってました。海外に来るといつも思うけど、日本は花の値段が高いですよねー。

そんなにアンティークに詳しいわけでもなく、マーケットを一通り見て満足したので、少し道をそれて、いくつか映画のロケ地を探しに行きます。まずは「ラブ、アクチュアリー」でキーラ・ナイトレーが住んでいたアパートを探しに。写真はその道すがらの教会(All Saints Notting Hill Church）です。この教会の、たった１ブロックのところに探しているロケ地があったのに…

映画「ラブ、アクチュアリー」で、新婚のキーラ・ナイトレーが住むかわいいピンクのアパート(flat)に、キーラに片思いしてる男子がクリスマスの夜にそっと訪れて、紙芝居みたいなパラパラの紙に「君が好き」とメッセージを見せながら告白して、黙って去っていく素敵なシーンのロケ地：27 St Lukes Mewsを探して歩いていたら、ちょうどその辺りのピンクのflatでたくさんの人が記念撮影していたので、「これかー」と思って、そこで写真撮ってきたのですが…

これが、「ラブ、アクチュアリー」の中でキーラ・ナイトレーが住んでたアパート…かと思いきや、後で確かめたら間違っていて（泣）、めっちゃ近くまで行っていたのに、詰めが甘くて別のピンクのflatの写真を撮っていました…ううううう。
本物の27 St Lukes Mewsのキーラの家は、もっとラブリーなピンクの建物で、階段はなく（そういえば映画の中で階段なんかなかった…）、痛恨のミス。大好きなシーンなので、いつかリベンジに行かねば。（でも一体、先ほどの人たちはなぜここで写真を撮っていたのでしょう？）

そこから歩いて10分もかからないところに、映画「ノッティングヒルの恋人」でヒュー・グラントが住んでいた家があります。こちらも、近づいていくと写真撮影する人たちが多数たかっているので、すぐわかります。（こっちは正しかったです。）

「ノッティングヒルの恋人」でヒュー・グラントが住んでた家。
変な同居人役を演じた俳優Rhys Ifans（何と読むんだろう）は、ブロードウェイでジェフ・ダニエルズが演じたアティカス・フィンチ（「To Kill a Mockingbird（アラバマ物語）」の主人公）を、ロンドン版の舞台で2020年に演じるとのことで、観たいなー。ドラマ「エレメンタリー」でマイクロフト・ホームズを嫌味な感じで演じてるときと、「ノッティングヒルの恋人」の変てこな男子と、同一人物とは思えない芸達者さんです。

ヒュー・グラントの家のすぐ近くにある、料理本だけを扱うおしゃれな本屋さん。ノッティングヒル界隈は、本当にセンスの良さそうなお店ばかりです。

美味しそうなドーナツ屋さん。ドーナツのネーミングが、ベタお茶目。Love at First Bite（ひと噛み惚れ）とか、アイス・アイス・ベイベー（昔のヴァニラ・アイスというラッパーの歌の文字り）、パンプ・アップ・ザ・ジャム（90年代のヒットソングまたはクリスチャン・スレイターの映画のタイトルの文字り）など、ちょっと古くてベタだけど、楽しい。

そして、ヒュー・グラントの家からすぐのところに、同じく「ノッティングヒルの恋人」でヒュー・グラントが働いてた本屋さんがあります。ここも、たくさんの人たちが絶えず記念撮影しているので、遠目にもすぐわかります。

ノッティングヒル書店 専門店

ベンチみたいになっているところに、順番に座っては写真撮影…がエンドレスで行われています。

映画「ノッティングヒルの恋人」のモデルになったと書かれているブルー・プラーク。

映画の中では旅行書の専門店でしたが、今のここの本屋さんは、普通に小説とか売ってます。HULUの人気ドラマ「ハンドメイズ・テイル」の原作小説の続編「テスタメント」とか、カンバーバッチが出演した映画「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ（変な邦題は書かない）」などの作者ジョン・ル・カレの小説とかが置いてあります。

わりと美装な本をきれいに並べてあって、趣味のいいセレクトの本屋さんです。

店の外は観光客だらけですが、店内には掲示板とかあって、地元に溶け込んだ本屋さんであることがわかります。

なかなか趣味のいいセレクト…でもマニアすぎない、ほど良い趣味の良さなので、外国人にもとっつきやすい本屋さんです。

映画の絵葉書も売っていました。ここの本屋さんに行った記念が欲しい場合は、店名の入ったトートバッグが売ってます。上の絵葉書は、この映画で一番好きなアナ（ジュリア・ロバーツ）の切ないセリフが書いてあります。

ポートベロ・マーケットの通りから外れた通りを歩いても、おしゃれで素敵なお店だらけです。

有名ブランドショップも、これみよがしではなく、さりげなく街並みに溶け込むようにあります。

またポートベロ・マーケットの方に戻ってきました。朝来たときにはまだ開いていなかったブースも皆、店開きしていて、歩く人の数も増えて、大混雑です。

アクセサリーのブース。

これは、小さなアンティーク・ショップが迷路みたいに並ぶアンティーク市みたいな常設店舗のところ。一見さんは買い物しにくい雰囲気ですが。

売ってるものが多すぎて、知識がないと、何を基準に選んだらいいのか迷って頭がぼーっとしてきます。

活版印刷の活字用の活版？のアンティークかな。きれい。

かっこいいギャラリーに、さりげなく折り鶴がディスプレーされていました。

朝、写真を撮った場所に戻ってきました。ここに立って写真撮るの、おすすめです。かっこいい写真になります。

不思議の国のアリスのマッド・ハッターの格好で道端に座ってた人。たぶん、一緒に写真を撮るとお金を請求されるのだと思います。こういう座ってる人はいいけど、ロンドンの観光名所みたいなところで（例：ビッグベンをバックに）写真を撮っていると、勝手に写真に入ってきてお金を請求する、シュレックとかキャラクターのかぶりものをしている人がいるので、ご注意を。毅然と「NO」と撃退してください。

ノッティングヒル・ゲート駅の近くまで戻ってきました。駅近の辺にも、素敵なお店がたくさんあります。

駅近のショップに売っていた、個性的なものからアンティークぽいものまで色々あったアクセサリー。

目ん玉のところだけくり抜いてあって、ちょっと不気味なお面。この頃ちょうどハリーとメーガンが王室から抜ける抜けないとモメてた時期で、英国のテレビはこの話題で持ちきりでした。とはいえ日本だと皇室の人のお面を売ってるなんて考えられないけど、こっちでは女王もメーガンも、フレディ・マーキュリーや007やミスタービーンと同列でお面になっており…なぜかキムジョンウンのお面まで（誰が買うんだ…）。

ポートベロの複数のショップでバンクシーのシルクスクリーンとか売ってたのですが、非正規品かな。公認ではないですよね。

イギリスのショップで時々見かけるこのミニチュア・ギターは、超メジャーでもはいミュージシャンのギターまで感動するほど細かく揃っていて、数年前にマーク・ノップラー（元ダイア―・ストレイツ）のギブソンのミニチュアを買いましたが、ノッティングヒル・ゲート駅近のショップでもミニチュア・ギター群が売っていて、じっとのぞき込んできました。その後ろにビートルズやストーンズのTシャツに混じって、なぜか日本語の書かれたTシャツも。

「ノッティングヒルの恋人」でヒュー・グラントがジュリア・ロバーツ演じる映画スターのアナが出演する映画を観る映画館として出てくるCoronet Theatre（コロネット劇場）。TUBEのノッティングヒル・ゲート駅の真ん前くらいにあります。

既に3時間以上歩いていて、お昼時でお腹も空いてきたので、素直にノッティングヒル・ゲート駅から地下鉄乗ってパディントンのホテルに一旦戻れば良かったのに、「パディントンまで歩いて帰っちゃおうかな～」と、無謀なことを思いつき、ケンジントン・ガーデンズ方面に、てくてく歩き出しました。道沿いにあったレコード屋さん。

ケンジントン・ガーデンズの隣辺りにあった、立派な建物。チェコかロシアの大使館。

ケンジントン・ガーデンズを斜めに横切るという、さらに無謀なことを思いつきました。お昼時になっており、お腹も空いてたので、直角に右に曲がればケンジントン・ガーデン内でアフタヌーンティーが予約なしでも楽しめる素敵な「オランジェリー」があったのに、なぜかインド料理店でランチがしたいという中途半端な欲望に取りつかれており、「アフタヌーンティーじゃないのよねー」と、やみくもにケンジントン・ガーデンズに突入しました。

ケンジントン ガーデンズ 自然･景勝地

ケンジントン公園に入ったところにあった、不気味な木々。

疲れていたこともあり、判断ミスが重なって、だだっ広いケンジントン・ガーデンズの中でも何も（カフェとかピーターパンとかギャラリーとかが）ない、広大な緑地が広がる地帯を、よりによって延々と歩く羽目になりました…何もないのに人はたくさん歩いており、英国の人は緑地とか好きなのかな。

正午頃でした。時計を見ると、さらにお腹が空いてきました。

何もない、だだっ広い緑地は続く…あるのはベンチと、

落ち葉と、

私の疲労を代弁するかのように、下に向って垂れ下がった枝の、力ない木々。

寒々しい池と、

東山魁夷の絵みたいな道。

遠くに教会が見えて、何だか綺麗な景色なのですが、疲れのあまり、心動かず。

根っこの辺から枝が生えていたり、枝が下向きだったりと、よく見ると変な木々。

ようやく公園を斜めに突っ切り終わり、公園から脱出できました。地図を見ると、ランカスター・ゲート駅の辺りで、パディントンのホテルからは少しずれていました。うう。

今回の旅の間中ずっと天気が悪かったロンドンですが、一瞬の青空が。

お腹が空いたので、インド料理とか言ってないで、適当にどこか入ろって食べよう…と、通りすがりのレストランを、ちまちまチェック。

散歩している犬のための水飲み場！

ランカスター・ゲートの辺りもおしゃれ地帯なのか、お店がどこもわりと素敵でした。しかし疲れのあまり決断力が鈍って、お腹空いてるのに、なかなかお店を決められず、さらに疲れるという悪循環。

すごーく素敵なウェディングドレス屋さん。

かなーり歩いて、ようやくパディントンのホテルの近所までたどり着きました。素直にホテルに戻って休憩すればいいのに（ホテルか駅のレストランでランチでもいいのに）…

ホテル（ヒルトン・ロンドン・パディントン）が見えた途端、余裕かまして「この辺でインド料理屋探して、ランチしよう」などと考え始めました…！

ヒルトン パディントン ホテル ホテル

いくつかカレーの食べられそうなレストランがあったのですが（かなり素敵なマレーシア料理店とか）、「もう少し見てみよう」と思ってスルーしてるうちに、どんどん体力が低下してきて、「もう歩けない…」と思ったときに見つけたこのお店に入ってみたら、美味しそうなお店だったのですが、ランチはビュッフェ（バイキング）だけだと言われて、一人だったのでビュッフェもなあ…と思って、とぼとぼ出てきました。うう。

というわけで、お昼を食べそびれたまま一旦ホテルに戻り、買ってあったブドウとか食べてしばらく昼寝した後、起き上がって地下鉄に乗ってソーホーの方を散策に行くことにしました。
オイスターカードは、2016年まで毎年ロンドンに来てた頃に買ったものを持ってきて、そのままチャージして使えました。

パディントン駅から…

パディントン駅 (メトロ) 駅

パディントン駅の通路の「Bomshell」の看板。ニコール・キッドマンとシャーリーズ・セロンとマーゴット・ロビーの共演する映画です。3人の顔のアップが並ぶビジュアルは圧巻。

ベイカールー線の南行きに乗って、チャリングクロスへ向かいます。

チャリングクロス駅に到着。

チャリングクロス駅 駅

チャリングクロス駅から地上に出ると、そこはトラファルガー・スクエアなのですが、この日は「イランと戦争突入に反対！」という大々的なデモみたいなのをやっていました。

トラファルガー広場 広場・公園

ナショナル・ギャラリー（美術館）側から見たトラファルガー・スクエア。テレビ局も取材に来ていました。大多数の人たちは「イランとの戦争反対！」の一群なのですが、写真右手の奥の方（写っていない）では「グアンタナモ収容所反対！」の人たちや、「ジュリアン・アサンジ解放を！」と言う人たちなどが端っこの方で署名活動とかしていました。

これは、ナショナル・ギャラリー前のところで平和を訴えてチョークで世界各国の国旗を描いていた人。

ナショナル・ギャラリー（美術館）は、無料なので、前を通るたびにフェルメールだけ見て、すぐ出てくる…みたいな贅沢なことを以前はやっていましたが、今回は、有料のレオナルド・ダヴィンチ展を観たかったので、5日目にちゃんと行くことにしており、この日はスルーしました。

ナショナルギャラリー 博物館・美術館・ギャラリー

どこかでお昼食べなきゃと、ソーホー（レスタースクエア）の方へとぼとぼ歩いていきます。これはアガサ・クリスティーの碑です。ロンドンではクリスティの「Mousetrap（ねずみとり）」という芝居を、もう何十年もロングランしていて、ロンドン来るたびに「一度観とかなきゃ」と思うのに、毎回、その時にしか観られない有名俳優が出ている舞台でスケジュールがキチキチで、いまだに観に行けていません。今回も行けず。（クリスティ好きで、高校生の頃に全作品を読破しました。）

お腹空きすぎて、高級店でも何でもいいから入ろうと思いながら、やっぱりロンドンの美味しいインド料理行きたいなー、と中途半端にこだわって歩いていて、ディシュームという有名インド料理店のコヴェントガーデン支店を探してたのですが見つからず、閉店中（改装中だか移転だかで）だったと後から知りました。写真は、チェーン店のイタリア料理店。

何年か前に「恋に落ちたシェイクスピア」（芝居）を観たノエル・カワード劇場では、NYブロードウェイの超人気作「ディア・エヴァン・ハンセン」をやっていました。

ノエル カワード 劇場・ホール・ショー

古書や古地図の店が立ち並ぶ界隈（ここ、素敵なんです）。でも疲れていたのでスルー。

コヴェントガーデンの辺まで歩いてきて、もう空腹と疲労で倒れる～！！と思ったときに、目の前にあったギリシャ料理店に入りました。ランチ時はとっくに過ぎて、15時とかそんな時間でした。

ザ リアル グリーク (コベントガーデン店) その他の料理

来る時の飛行機で胃が痛くなって以来、ずっと胃の調子が悪く、お酒はやめて、ジンジャービールというノンアルコールのジンジャーエールとビールの真ん中みたいな味のドリンクを頼んだら、めっちゃ美味しかったです。歩き疲れて喉からからだったみたいで、炭酸苦手なのに一気飲み。このジンジャー・ビールが気に入って、後日、別の店でも飲みました（笑）。

ちょっとボケてますが、メニュー。美味しそうなものだらけだったのですが、で、お腹も空いていたのですが、胃が痛いので、あれもこれも食べたい気持ちをぐっと抑えて、少－しだけオーダーしました。

アフタヌーン・ティーみたいな形で出てきたお料理。

前年にNYのギリシャ料理店で食べたタコのグリルが絶品で忘れられず、このロンドンのお店でも頼んでみました。下に敷いてあるのはフムスみたいなもの。奥の小皿はサフランライスです。タコのグリル、やっぱりめっちゃ美味しかった。

タコのアップです。量も多すぎず、ちゃんと完食できました。

お腹がいっぱいになったので、またコヴェントガーデン界隈をてくてく歩き出しました。今回のロンドン旅で、「映え」狙いみたいな花尽くしみたいな装飾を、やたらとあちこちで見かけました。これはコヴェントガーデンのパブの入口。

ニールズヤードの本店に行きたくて、コヴェントガーデンのセブン・ダイヤルズという界隈に歩いて行きました。

かわいいH&Mの店舗。

セブン・ダイアルズの辺で、疲れと詰めの甘さとで、なかなかニールズヤードが見つからずに道に迷いました。何度も行ったことあるのに。

この辺にはクリスマスの装飾がまだ色々残っていました。

まだ16時頃なのに、暗くなってきました…

日本でも売ってるハーブティーのPukkaのカフェがありました！

ぐるぐる歩いているうちに、ようやくニールズヤードの本店があるニールズヤード（地名）にたどり着きました。ここ、めっちゃ街並みというか建物がカラフルで、絵になる一画なのです。

ニールズヤードの本店は、アロマだけでなくホリスティックな色々や、ハーブティーなども売っていて、店員さんの知識もすごくて、相談しながら買い物するのが楽しいです。この日は、「胃が痛いので、胃に効くアロマとハーブティーが欲しい」と言って、ペパーミントのアロマオイルとハーブティーを勧めてもらって買いました。

ニールズヤードのすぐ近くに、たぶん前に来たときにはなかったような気がするセブン・ダイヤルズ・マーケットというフードコートみたいなのが出来ていました。

セブン・ダイアルズ シーフード

中にはびっしりたくさんの食べるお店が入っていて、地下の奥にはトイレもありました。海外に来ると、トイレの近い日本人女子はトイレ難民になって焦ることが多く、で、コヴェントガーデン界隈も本当にトイレがないので、ここ、チェックです。

コヴェントガーデンにも歩いて行きました（もう真っ暗ですが、まだこれ確か16時半とかそんな時刻です）。

コヴェント ガーデン 広場・公園

コヴェントガーデンの前は、いつも大道芸をやっていて、すごい人だかりになっています。

コヴェントガーデンの中にはレストランやカフェやお店がたくさんありますが、トイレないんですよねー（コヴェントガーデン向かいの教会の横に有料のきれいな公衆トイレがあるけど、夜間から朝方は閉まっています）。

コヴェントガーデンのウィッタード（紅茶の店）で、お土産用の紅茶をちょこっと買いました。不思議の国のアリス柄の缶とか、色々かわいいパッケージも売っていて、お茶自体も美味しく、茶器なんかも売っていて、ウィッタードはロンドンにも何店舗かあり、英国の他の都市にもたくさんありますので、ふらっとのぞいてみてください。めっちゃ楽しいです。

ウィッタード (コベントガーデン店) 専門店

コヴェントガーデンのアップルマーケットは、蚤の市っぽい出店とかが並んでいます。そんなに買うものないけど、歩くのは楽しいです。

アップル マーケット 市場

サヴォイ・ホテル。ミス・マープルのお気に入りのホテルで、「ノッティングヒルの恋人」でジュリア・ロバーツのアナが記者会見したホテルで、変な邦題（僕たちのラストステージ）の映画「Stan and Ollie」やコリン・ファース様の映画「モネ・ゲーム」など多くの映画のロケ地でもあり、チャップリンとか画家のマネとか色んな人が愛したホテルです。で、ホテル内に劇場があり、以前に「ファニーガール」というミュージカルを観に来たことがありますが、このときは「9時から5時まで」というミュージカルをやってました。昔、ジェーン・フォンダ、ドリー・パートン、リリー・トムリンが主演した映画のミュージカルだと思います。

The Savoy Hotel ホテル

この日、19時からテンプル・チャーチ（ダヴィンチ・コードに出てきたテンプル騎士団の教会）で無料コンサートがあるので、聴きに行きがてらテンプル・チャーチを見学して、その前にトワイニングの本店で紅茶買って…と思って、途中にあるサマセット・ハウスで、この日まで広場がスケートリンクになっていたので、滑りにではなく（運動神経ないから滑れない）、見に行こうと思っていて、行ってみたら、夜の（まだ17時頃だけど、真っ暗だから）スケートリンクって、なかなか素敵でした。

サマーセット ハウス 現代・近代建築

何年か前にこのサマセット・ハウスに来たときは、ここの広場いっぱいにアフリカの土偶みたいな変わった彫刻がずらーっと並んでいて、すごく異様な雰囲気だったのに、この日はずっとスケートリンクだったみたいな、とてもいい感じ。ぼーっと眺めていたいような。

テンプル・チャーチの方へと歩いて行くと、コヴェントガーデンから歩いてほんの5分か10分もかからないような場所なのに、で、まだ17時頃なのに、街が暗～～～くて不気味でした。

裁判所のゴシック建築がまた不気味で、街灯が暗くて、イギリスってホラー小説とか怖い小説がたくさん生まれたのもわかるわ～…という暗さ。まだ夕方なのに。街中なのに。なんでこんなに暗いの。

そんな暗い界隈に、ぽつんと「ちいさいおうち」みたいにビルの谷間に１階建ての小さな店舗が健気に立っているのが…

大好きなトワイニング本店です。何でこんなに小さい本店？何で「ちいさいおうち」状態？何でウナギの寝床みたいな店舗？
でも、中に入ると、それはそれは素敵なお店で、たくさんの種類の紅茶とハーブティーと（なぜかコーヒーと）、茶器とか売ってて、一番奥にはミュージアムみたいに貴重な古い茶器とか資料が展示されていて、ここはお勧めです。初めてロンドンに来出した頃には、フォートナム＆メイソンの百貨店みたいな巨大な本店とか、ウィッタードとか、色々なお店で一通り買って飲んでみましたが、個人的にはトワイニングが一番好き、という結論に達しました。特にここの健気な本店が大好き。
でもお茶ってかさばるから、そんなに大量に買って帰れないのがもどかしいです。

トワイニング 専門店

トワイニングで紅茶やハーブティーを買って、テンプル・チャーチに向って暗～い通りを歩きます。ゴシック建築が暗さによく似あって不気味です。

何もかもが不気味な夕刻の裁判所付近。

ところが、テンプル・チャーチの入口（昼間でもわかりにくいのに、暗闇では本当にわかりにくかった）にたどり着くと、19時から無料コンサートがあるので18時半には開門するけど、本来この日は休みの日とかで、門は固く閉ざされていて、この時まだ17時台だったので、この暗くて不気味な界隈で、あと1時間ほど待つか、あきらめて帰るかの二択となり、元来た道を引き返していきました…うう。

裁判所の前を通って…（肝試しみたいでしょう？）

スケートリンクのあるサマセットハウスの手前を右折して、劇場街の方へと（少しでも明るいかと思って）歩いていきます。
これはティナ・ターナーのミュージカル。

これは、何とロンドンで上演20周年を迎えたという「マンマ・ミーア！」の劇場。

真っ暗すぎて何を撮っているかわかりませんが、ロンドン最古のレストラン「ルールズ」。何年か前に「コヴェントガーデン・ウォーキング・ツアー」というのに参加したとき、店内を見学しました。

「メリー・ポピンズ」のミュージカル。…って、面白そうに思えるのですが、批評があまり良くなかった（5つ星評価の３つ星程度のレビューが多かった）ので、観に行くのをやめました。

「＆ジュリエット」は、ロミオ亡きあとのジュリエットが主人公のミュージカルなので、「とジュリエット」というとぼけたタイトルで、これはなかなかレビューが良かったので、日本で事前にネットでチケット取ってた芝居2つに加えてミュージカル何か一つ観ようと思っていたので、これか「Everbody's Talking about Jamie」というのか、どちらにしようか迷った末、ジェイミーの方を観に行きました。
「とジュリエット」、どんな作品だったのか、気になります。

NYのブロードウェイでもそうですが、こういう看板の写真を撮っとくと、10年20年後とかに見ると楽しいんですよね。消えてしまう作品も多いし、後で伝説になる作品もあるし。私の自慢は1991年1月にNYのアスタープレース劇場で観た「ブルーマン・グループ」の看板の写真です。オフブロードウェイで始まって2か月目、まだ劇場ガラガラでした。

トラファルガー・スクエアのナショナル・ギャラリーのところに戻ってきました。（まだ何かの反対運動が続いています。）

夜の（と言っても、まだ17時台）トラファルガー・スクエアは、噴水がライトアップされて、なかなか雰囲気あります。

チャリングクロス駅から地下鉄でホテルに戻ります。ここはの壁面が色々あって、これはヘンリー5世とか王室関連みたい。

こっちは、ナショナル・ギャラリーの最寄り駅だけに、ナショナル・ギャラリー所蔵のボッティチェッリの絵画です。

「チャーリーズ・エンジェル」最新作の看板。
ちなみに私はおばさんなので、ファラ・フォーセットとジャクリン・スミスとケート・ジャクソンが出ていた、「Once upon a time…」で始まるテレビドラマ第1シーズンが好きです。シェリル・ラッドもわりと好き。

パディントン駅に戻ってきました。まだ18時半にもなっていないのに、歩きすぎてヨレヨレです。

パディントン駅 駅

最後の力を振り絞って（笑）、地下鉄ではなくてナショナル・レールの方のパディントン駅にいるクマのパディントンを撮影。

クマのパディントンのベンチもあります。

あまりの疲労に、晩ご飯を食べに行く元気も買いに行く元気もなく、禁断の「ワサビ」で寿司と枝豆買ってホテルに戻りました。（なぜ禁断かというと、英国中に多数の店舗を展開するワサビは、たぶん日本人の経営ではない「なんちゃって日本食」なので、ずっと何年も意地を張っていたのです。）

ホテルの入口のところにあるスタバで、疲れた時の定番「ホワイトチョコレートモカ」も買ってきました。

ウィッタードで友人へのお土産用に買った、かわいいパッケージの紅茶。

テレビで「マスクド・シンガー」という人気番組を見ながら晩ご飯を食べました。もともと韓国の番組がフォーマット販売されて、英国でも米国でも大人気になっている番組です。（めっちゃ面白い…）

というわけで、特に何の予定も入れずにやみくもに歩き回ったこの日、ホテルでiPhoneの万歩計を見たら、2万8000歩以上も歩いていました！ふだん全く歩かない不健康人間なので、足、パンパンで、疲労困憊…
翌3日目は、映画「オーメン」のロケ地（写真の、ダミアンの正体に気づいた神父が落雷で塔の上から落ちてきた避雷針がぐさっと刺さって死ぬ場所！）はじめ、映画やドラマのロケ地を巡り、好きな俳優（映画「炎のランナー」の貴族の五輪メダリスト役を演じたナイジェル・ヘイヴァース）の舞台を観て、挙句にまた馬鹿みたいに遠距離を歩きます…