2019/09/13 - 2019/09/16
37位(同エリア70件中)
Fidelioさん
- FidelioさんTOP
- 旅行記59冊
- クチコミ619件
- Q&A回答2件
- 80,177アクセス
- フォロワー68人
この旅行記のスケジュール
2019/09/15
-
バスでの移動
函館駅前から函館空港へ移動
-
飛行機での移動
北海道エアシステムで奥尻島へ移動
-
車での移動
奥尻空港から乗合タクシーでフェリーターミナルへ
-
車での移動
フェリーターミナルから観光タクシーで島巡り(南廻り)
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
札幌から函館に移動した2日目は、ラッキーピエロに始まり、五稜郭・ベイエリア・八幡坂と教会郡・函館山の夜景と、函館の街が持つ魅力を五感で感じることができました。
旅行3日目は、北海道南西部の日本海上に浮かぶ離島、奥尻島へ移動します。奥尻島は、僕も友人にとっても未知の場所。そこにはどんな光景が広がっているのか、やはり初めての場所に行くのはワクワクするもので、想像が膨らみます。
・・・と、その前に。函館で忘れてはならないのがなんといっても朝市。早朝から昼頃まで多くの市場が賑わう朝市は、函館の顔といっても過言ではありません。特に僕はイカ釣り体験をするのを楽しみにしていたのですが、ここ近年の函館のイカ漁は不漁気味…。
果たしてお目当てのイカにありつけることはできるのでしょうか?
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
※前回(第2幕)の旅行記はこちらから↓
https://4travel.jp/travelogue/11581238
おはようございます。3日目の朝を迎えました。相変わらず5時台の起床です。(旅行中はなぜかいつも早起きなんですよね…)
函館でも東横インに宿泊したので、例のごとく無料サービスの朝食を。昨日はラキピのハンバーガーにメロンジュースに寿司に色々食べたので、気持ち軽めに。
…毎回ホテルに宿泊する度に思うのですが、ホテルの朝食(特にバイキング形式)ってなんだかワクワクしませんか?普段の朝食はパン1枚だったり、ついつい食べなかったりするけど、宿泊先のホテルの朝食ってとりわけ特別なメニューがあるわけでもない場合でも、なぜか食べるのがすごく楽しみなんですよね。 -
朝食を終えホテルをチェックアウトした後は、バスの案内所のコインロッカーに荷物を預け朝市見物!やっぱり函館といえば朝市でしょう。
朝市は函館駅のすぐそばにあるので、とても行きやすいです。 -
このように早朝から多くの店が商売をしており、魚介類の販売はもちろんのこと、北海道の農産物やお菓子といったお土産類を販売している店や、さらには海鮮丼や寿司といった飲食店も多いので、歩くだけで楽しめます。
さて、この旅行記の概要にも書きましたが、この朝市での僕のお目当てはイカ釣り体験をして新鮮なイカを食べること。
少し歩きイカ釣り体験の看板を見つけ意気揚々と店舗の中へ!
・・・が、しかし。
この日は海が時化でイカ漁が行えなかったため、イカの入荷がなかったとのこと。
「なんて日だ(泣)」
ちょっぴり残念な気持ちを引きずりながら店を後にし、再び市場巡りに戻ります。まあ、こういう自然現象は人間にコントロールできるものではないので仕方がないですね。次に切り替えていきましょう。 -
とか何とか考えながら市場を歩いていましたら…、
天は我を見捨てていなかったんですね。奇跡的にイカ釣り体験を営業している店を見つけることができました(しかもラスト1杯!)。
「なんて日だ(嬉)!」
迷わず店員さんに料金を支払い、受け取った釣り竿を水槽の中に垂らします。イカの頭部の部分に針を引っ掛けると簡単に釣ることができ、釣り上げたイカはびっくりしたのか、勢いよく海水をブッと吐き出しました。これはイカあるあるです。墨じゃなくてよかった~。
釣り上げたイカはその場で捌いてくれ、活き造りにして食べることができます。とにかく新鮮でイキがよく、身が締まっています(足の部分に醤油を垂らすと踊るんです)。朝からいいものを味わうことができました。
こうして無事果たしたかった目的を達成することができ、嬉しかったです。 -
別の店ではカニまんを売っていたので食べてみました。これはうまい。
…なんか北海道来てから毎日何かしらのカニの料理を食べてるな。 -
まぐろの頭。
-
水槽の中で売られているカニ。でかい!
-
箱詰めされたイカ。不漁と言われながらもこうして店頭で並べられるのは、漁師の方々の卓越した漁業の技術やノウハウがあってのことでしょう。
僕の地元ではこのように魚介類が一堂に会するように売られている光景は見かけることはないので、見ているだけでもとても楽しいです。
お土産に松前漬けと鯨の缶詰を買い、朝市を後にしました。 -
空港まで行くバスまでにまだ時間の余裕があったので、近くにある青函連絡船摩周丸を見学。
青函トンネルが開通するより昔、本州は青森と函館を結んでいたのがこの青函連絡船です。昔の北海道と本州を結ぶ交通手段はこの連絡船のみだった訳ですから、いかに旅客や物流において重要な役割を果たしていたかが分かります。
船内は、青函連絡船の歴史や歴代の船についての展示があります。 -
デッキの上から。
青函連絡船が現役だったころ、船の乗客たちは船上からどのような思いで北海道や本州を眺めていたのでしょうか。 -
朝市、摩周丸と見学した後は、飛行機の時間に合わせてバスで函館空港までやって参りました。
次の目的地は、北海道北西部に浮かぶ離島・奥尻島。
飛行機の離島路線に乗るのは初めての経験なので、どんなフライトになるのか楽しみです。 -
今回乗るのがこちらの飛行機。JAL(北海道エアシステム)のサーブ340B-WTという機種になります。主要国内路線や国際線で使用されるような大型機種ではなく、36席の小さなプロペラ機です。プロペラ機に乗るのは初めてなのでワクワク。
-
飛行機へは、出発ロビーから外に出てテクテク歩いて乗り込みます。このように沖止めされている飛行機へはバスで向かうことが一般的ですが、直接歩いて向かうのは珍しいパターンですね。
-
実際乗ってみると、ジェット機とはエンジン音が違いますね。「ゴオォーー」ではなく「ブオォーーン」です。機体が小さい分、小回りがよく利きます。
奥尻島までは30分。あっという間に島が見えてきました。 -
奥尻空港に到着。小さいですが、比較的新しいのか非常に清潔感溢れる建物です。
荷物を受け取り外に出ると、乗合タクシーが停車中。運転手さんに「乗って待ってていいよ」と言われたので、乗り込んで出発を待ちます。
同じ飛行機に乗っていた乗客のほぼ全員は各自お迎えの車に乗り込んでいったようで、しばらくすると空港には誰もいなくなってしまいました。
空港の周囲には何もないので、無音になります(笑) -
時間になり、僕たちを乗せたタクシーが発車。他に乗客はなく、貸切状態でまずはフェリーターミナルへ向かいます。
道路は全く混雑していなかったので、およそ20分ほどで到着しました。
今回は船には乗りませんが、江差と奥尻を結ぶフェリーが1日2往復されています。
午後から観光タクシー(あらかじめ友人が予約してくれました)に乗る予定なので、その前にお昼です。 -
フェリーターミナルから歩いて5分、奥尻地区にあるまつや食堂にやって来ました。
定食から丼など、バリエーション豊富な町の食堂です。
塩ラーメンとチャーハンのセットを注文。飾らないあっさりした塩味とお手製チャーハンの味はなんだかホッとします。 -
昼食後は、観光タクシーの出発地点であるフェリーターミナルまで戻ります。運転手さんは、先ほど空港から来たときと同じ方でした。
乗客は僕たち2人の他、男性が1名。定刻になり、我々3人を乗せたタクシーは出発、奥尻島南回りコースがスタートです。
写真は、最初の目的地である鍋釣岩。ドーナツ型の岩の形状が鉄鍋の取っ手に似ていることが、その名の由来です。 -
続いての目的地はうにまる公園。奥尻島の名産物である、キタムラサキウニをモチーフにしたモニュメントがあります。(夜はライトアップされるそうです。)
-
この黄色い丸いやつが、奥尻島のゆるキャラであるうにまるくん。町の至るところに描かれています。
-
イチオシ
次に訪れたのは、奥尻島津波館。
1993年7月12日、北海道南西沖にて発生した大地震により、奥尻島は津波や二次災害による火災で壊滅的な被害を受け、198人の方が犠牲となりました。
ここ奥尻島津波館が建つ青苗地区が人家が集中していたため最も被害が大きく、その跡地に建つこの展示館では、災害の発生原因から当時の詳細な被害状況、そして復興に向けた動きについて学ぶことができます。
観光タクシーの料金には入館料も含まれており、ガイドの職員の方から順路に沿って詳しく説明を受けることができます。
■奥尻島観光協会HPより
http://unimaru.com/?page_id=80 -
津波館のパネルの中の1枚。津波で被害を受けた家屋の残骸や生活品が海面に漂っています。
これを見ただけでも、いかに甚大な被害であったかが手に取るように分かります。
ガイドの職員の方は、地震発生当時は地元の漁協に勤務されていたそうで、その説明の言葉1つ1つに実感がこもっており、大変骨太な話を聞くことができました。 -
時空翔。それは、震災で亡くなった人を慰霊し新しい未来へ歩みだす強い意志の象徴。
震災発生日となった7月12日に、沈み行く太陽がモニュメントの窪みの部分に収まるように設計されています。
北海道南西沖地震が発生した当時、僕はまだ2歳。後にこの震災の事実は知りましたが、当時のことは何も知りません。しかし、実際にこの地を訪れ直接話を聞くことで、この町の人々がどのような経験をし、どのような思いで今を築き上げてきたのかを知ることができました。
記憶や教訓を「伝える」ことと、それを「聞く」ことの意義の大切さは普遍的なものであり、今回それを身をもって体感できたことは、間違いなく自分の糧になったと思います。
津波館での見学を終え、観光タクシーはまた走り出します。 -
北追岬公園にて。戦後、北方領土の国後島から入植してきた人々が、2度と帰れぬ故郷を思いふるさとの方向を眺めている様子を表した彫刻です。
-
ちょっとデジカメの設定をいじってパシャリ。
-
タクシーは、コースの最終目的地である奥尻ワイナリーへ向かいます。
途中、かなり痛みの激しい看板を発見。
運転手さんの話によると、島の西部にはかつて集落があったそうですが、北海道南西沖地震の影響で土砂崩れが起きてしまったことにより、人が住めなくなってしまったそうです。
ちょっと悲しい光景ですね。 -
奥尻ワイナリーでは、工場限定の商品を含め色々な種類のワインの試飲ができます。(僕は下戸なので一杯だけ…笑)
奥尻島には豊富な水源があり、ここのワイナリーもその水源を活用して上質なワインを酒造しています。
親戚へのお土産として、奥尻工場限定の赤ワインを購入しました。
観光タクシーで来た人には、ワインのアイスクリームが特典でプレゼント。アルコールが微量含まれていますが、さっぱりとした味わいで美味しかったです。
これにて観光タクシーの南回りコースは終了!
奥尻地区まで車は戻り、宿の前まで送っていただきました。 -
今夜お世話になるのは民宿小林という民宿。到着するとおばあちゃんが出迎えてくれ、2階の部屋に通していただきました。学生の頃はよくユースホステルに泊まって旅をしていましたが、このようなアットホームな宿に泊まるのはすごい久しぶりですね。まるで自分の家に帰ってきたような気分になれるのは、民宿の魅力と言えましょう。
夕食は地元の食材をふんだんに使った料理をいただきます。煮魚、イカフライ、もずく、刺身、山菜の和え物、奥尻島産の新米…
旅行で外食が続くなかで食べる家庭料理はとてもありがたいですよね!どれもとても美味しく、ご飯は3杯も食べてしまいました(笑)
奥尻島のお米なんて普段絶対食べられないもんね(^.^) -
せっかくの機会なので、事前にウニアワビ付きプランで予約していたのです。
これはウニ鍋。中にはアワビも入っており、他の具材はニラのみでシンプルな鍋ですが、味が染みていて絶品でした。よく考えたらウニを生食以外で食べるのは初めてですね。新しい世界が開けました。
おばあちゃんに教わった通り、〆は雑炊にしていただきます。
味は・・・
これだけ良質な食材が揃っているのですから、言うまでもないですね(笑) -
イチオシ
食後は、再び鍋釣岩へ歩いて行ってみました(民宿からは徒歩5分ほどで行かれます)。
夜になるとライトアップされ、昼間とは全く違う雰囲気を醸し出します。
うにまるくん同様、この鍋釣岩もお土産品などさまざまな所に描かれていて、まさに奥尻島のシンボルであり、地元の人の心のよりどころです。 -
部屋に戻り、デザートがてら島唯一のコンビニ(セイコーマート)で買ったアイスを食べます。セイコーマートは北海道のローカルコンビニなので、独自のセコマブランドの商品を見つけるのが楽しみです。
夜はドラマ『ノーサイドゲーム』の最終回を見て、風呂に入り歯を磨いて就寝です。
(風呂場にはバスタオルも完備されており、浴室もきれいで快適でした)
旅行3日目、函館の朝市から始まり、奥尻島では現地の人たちと接して今までになかった学びや体験を得ることができ、非常に意義のある1日となりました。
明日は旅行最終日。再び観光タクシーで島の北部を回り、午後は函館に戻り湯の川温泉へ立ち寄ります。
⇒第4幕【4日目:奥尻島北廻り・湯の川温泉編】へ続く↓
https://4travel.jp/travelogue/11582962
第3幕【函館朝市・奥尻島南廻り編】 了
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- mom Kさん 2020/04/13 20:37:14
- 奥尻島ですかあ
- Fidelioさん、こんばんは!今回の旅日記に共感してくださってうれしいです。
私はどちらかというと旅は南派。北海道は今までを振り返り、4度。最後が10年以上前ですから。点々の記憶。でもラッキーピエロは覚えていますよ。小樽、函館、そうそう江刺には再訪したい。奥尻島はそこからついでに行けるような気がしてきました。民宿のそのごちそうがたべたい。訪れることが何よりの地元応援。不便がキーワードの最近私旅、きっとFidelioさんに共感してもらえそうですね。デッキからの雲は、北海道だからでしょうか。見たことのない空。素晴らしいお写真です。ありがとうございます。
- Fidelioさん からの返信 2020/04/13 23:02:09
- RE: 奥尻島ですかあ
- mom Kazuko 様
こんばんは。初めまして、Fidelioと申します。
メッセージをお寄せいただき、ありがとうございます。
こちらこそ、奥尻島の旅行記に投票いただき、ありがとうございました!自分が書いた旅行記の中でも個人的に気に入っているものなので、とても嬉しく思います。
北海道は特に好きな場所の1つで、学生の時分から数えて6、7回旅行をしています。(まだまだ少ないw?)
3年前に礼文島を旅行して以来、ゆったりした雰囲気や時間の流れを持つ魅力にハマり、今回は別の離島に行ってみようということで奥尻島を旅行先に選びました。
奥尻島は訪れる観光客も少なく、自然やそこで暮らす人など、地元の空気を直に感じることができます。機会があればぜひ訪れてみて下さいね。
旧野首教会のお写真、とても神秘的でいいですね。五島列島に立つ教会はどれも美しくも素朴で、潜伏キリシタンたちが何世代にも渡り大切に受け継いできた信仰の精神を体現しているように思います。
利便性や効率性が重視されがちな今だからこそ、あえて不便さを楽しむのもいいですよね。私もプロフィールの行きたい場所に「交通の便の悪いところ」と書いてあるように、その不便さを経験しなければ見ることができない景色はたくさんあると思いますし、mom Kazuko様の旅行のテーマはとても共感できます。
今は自由に身動きできない社会情勢ではありますが、1日も早く気の赴くままに旅ができるようになることを願わずにはいられません。
どうぞ、お体を大切になさってください。
Fidelio
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
奥尻島(北海道) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2019夏 北海道・道央と道南をめぐる旅 ~五感で味わう、街並み、夜景、グルメ、離島の魅力~
2
31