2019/09/13 - 2019/09/16
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3日目は、初めての地となる奥尻島へ移動。
そこには、離島ならではのゆったりとした時間が流れており、また実際に現地の人から直接話を聞くことで、震災学習を含め、地元ならではのさまざまな話を多く聞くことができ、非常に意義深い1日となりました。
今日は旅行4日目、最終日。
奥尻の地に別れを告げ、函館を経由して帰宅します。
その前に、函館にある湯の川温泉へ立ち寄ることにしていた僕たち。
しかし、そこには思いもよらぬ(僕にとっては)爆笑珍事件が待ち受けていたのです。
どういった事件だったのか?
あらかじめ申しておきますと、知っている人は知っている、知らない人は知らない、そんな過去の出来事の再現です。ヒントは関連タグの中にあります。
それでは、最終幕となる第4日目をお送りいたします…
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 高速・路線バス JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
※前回(第3幕)の旅行記はこちらから↓
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11581729/
おはようございます。
旅行4日目、最終日の朝を迎えました。
毎度のごとく早朝に目が覚めたので、友人と民宿のまわりをちょっとだけ散歩。誰も歩いておらずとても静かで、穏やかな海の波の音だけが時折聞こえます。
ふらっと歩いていると、民宿のある奥尻地区には、金融機関や町役場(兼町議会)など中心的機能がそろっているようです。
そんな中、神社を見つけたので行ってみることに。奥津神社という名のその神社は、静かな林の中に社を構える小さな神社でした。
階段も社もよく手入れがされており、おそらくは奥尻地区の鎮守として祀られているのでしょう。 -
散歩から戻り、着替えや身支度を整えて朝食をいただきます。
献立は、奥尻米のご飯にハムとスクランブルエッグ、サラダ、海苔、梅干し、そして朝からなんとイカ刺しです(写真にはありませんが、あと納豆と昆布の味噌汁があります)。どれもおいしくいただきました。
本日もお世話になる観光タクシーの時間が近づいてきたため、精算をしてチェックアウト。
「どうもお世話様でした~」
「はーい、また来てね~」
非常にくつろぐことのできたお宿でした。
それでは出発地となるフェリーターミナルへ向かいましょう。 -
午前9時。観光タクシー北回りコースがスタート。運転手さんも昨日と同じ方、乗客も僕ら2人と昨日の男性が1名と、昨日と同じチームです(なお、観光コース終了後も空港まで同じメンバーとのことでした笑)。
移動中、運転手さんから奥尻を離発着する飛行機にまつわる面白い話を聞きましたので、下記に紹介したいと思います。
奥尻には、JAL(北海道エアシステム)が函館から1日1往復飛行機を運航しています(よって、奥尻から飛行機に乗る場合、1度函館に飛んだらその日のうちに飛行機で奥尻に戻ることはできません)。
奥尻に就航する北海道エアシステム(HAC)ですが、函館ー奥尻路線の他、丘珠(札幌)-函館、丘珠ー釧路、丘珠ー利尻、丘珠ー三沢(八戸)の各路線で営業運航を行っており、これらを3機の機体で回しているそうです。
奥尻にやってくる飛行機は、元を辿ると丘珠からやってくるため、例え奥尻ー函館路線の気候状況が良好であっても、丘珠ー函館間が不良であれば、機体が到着しないため芋づる式に函館→奥尻の便は欠航になり、当然奥尻→函館の便も欠航になります。
一般的な他の航空路線は基本レーダーによる航行ですが、HACは有視界飛行なんだそうです。
(それでも奥尻上空は視界不良になることが多く、欠航も珍しくないんだとか…)
同じ理論で、機材トラブルが発生した場合も同じことが言えます。羽田や成田などの大規模な基幹空港であれば予備の機体を、とできるのでしょうが、HACの場合は保有機数も限られており、そうはいきません。
運転手さんは過去に奥尻から函館にフライトをする予定があったそうですが、出発時間になっても搭乗の案内が来ないと不信に思っていたら、なんどCAの方が体調不良で同乗できなくなってしまい、やむを得ず欠航になった経験があるとのこと。
まさに離島路線のような小規模路線ならではの事情であり、どの話も僕や友人にとっては驚きの連続でした。
・・・ひょっとして奥尻まで来られたの奇跡だったんじゃね(笑)?
とまあそんなこんな話を聞いているうちに、本日の最初の目的地、賽の河原公園に到着です。 -
ここは、海難事故で亡くなった方や幼くして亡くなった子たちを慰霊する地となっており、道南五大霊場の1つに数えられています。写真のように塔婆や石碑が建っており、御堂も備えられていました。
浜の方まで一面に石が敷き詰められて、ところどころ石が積み上げられているものもあり、非常に厳かな雰囲気がしますね。 -
お次は、奥尻町の指定文化財にもなっている宮津弁天宮。
江戸時代後期、地元の漁民たちが海上安全と豊漁を祈願してこの弁財天を建てたそうです。社殿まで行くのに、V字状の急な階段を上り下りせねばなりません。
せっかく来たんだし頑張って行くぞ~ -
階段を下りた中間地点です。そして今度はこの急な階段を上ります…
ヒョエ~ -
なんとか上り切り、社殿までたどり着きました。真っ赤な朱色が特徴的です。常時人がいるという訳ではないようですが、手入れはよくされているので、普段から人の行き来はあるのでしょう。そのたびにあの階段を上り下りするとは…
案内板によると、元々この弁財天があった場所はアイヌの砦であるシャチが築かれていたそうで、海上警備の観点からしてもこの場所は非常に重要な所であったそうです。そう考えるとこの弁財天がここに建てられたのも納得がいきます。
今では険しいながらも階段で上り下りできますが、運転手さんの話によると昔はこの階段すらなかったそうです。
となるともはや崖登りじゃん! -
そこそこハードな運動をした後は、奥尻島一の景勝地である球島山展望台へ向かいます。
駐車場に着き、階段を上って展望台へ。
今日は朝から階段上ってばっかりだなぁ… -
イチオシ
頂上は、奥尻全体が見渡すことができ、非常に広々として眺めがよかったです。高いところから自然を見渡すととても気持ちがいいですよね。
-
海方向を撮影。鍋釣岩も小さいながら見えます。
(写真だと分かりづらい…)
この日は天気こそ悪くなかったものの、濃い曇り模様。青空が広がっていれば奥尻ブルーというそれは美しい青の色が拝めるそうです。
それでも、この景色は圧巻なものです。
たっぷり目に焼き付けた後は、車に戻るため再び階段を下ります。 -
階段を下りる途中、紫陽花が咲いているのを見つけました。
もう9月だというのにここでは咲くんですね。
木々を見渡すと紅葉が少しずつ始まっているところもあり、梅雨と秋が同時に来ているような不思議な感覚です。 -
観光タクシーの北回りコース、最後の目的地は昨日も訪れた鍋釣岩です。
この日は昨日よりも天気が幾分か良かったので、また違った鍋釣岩を見ることができました。 -
今日は浜へ下りてみます。
海水がとても透き通っていました。
これにて北回りコースは終了、車は出発地のフェリーターミナルまで戻ります。引き続き同じ車で空港まで送迎していただくため、一度貴重品だけ持って車外に出ます。
フェリーターミナルの2階のお土産屋で記念にうにまるくんステッカーと、ウニふりかけとお饅頭を購入。
このお土産屋さんが島内で一番お土産が揃っているようです。 -
午前11時半過ぎ、タクシーは奥尻空港に到着。
1泊2日でしたが、地元の人と触れ合い色々な話を聞けた濃密な時間でした。
「今度はもっと天気のいい時に来てね」
「そうですね(笑)どうもありがとうございました!」
行き帰りの空港までの往復と観光タクシーのコースでずっとお世話になった運転手さんともお別れです。本当にありがとうございました。次はぜひとも奥尻ブルーを見てみたいですね!
函館行きの飛行機には、観光客だけでなく地元の人も多く利用します。
ロビーで待っていると、民宿でお世話になったおばあちゃんもやって来て搭乗手続きをしていました。帰りは江差からフェリーかな?
僕はJALカードを持っているので普段はそのままタッチして改札していますが、記念に紙の搭乗券を発行してもらいました。 -
保安検査場を通り抜け、出発ロビーから待機中の機体を正面から撮影。このフォルムがかっこいいですよね。
※この機体(SAAB 340B-WT)は退役し、2020年からATR 42-600が新規に就航します。
この奥尻空港、チェックイン、受託手荷物の検査、保安検査、搭乗案内や補助も全て1チーム(6人ほど)で行います。小規模な空港とはいえすごいですよね。空港全体で1日1往復しかないので、飛行機が飛び立ったあとスタッフの人たちはどうしてるんだろう…
飛行機に乗る地元の方々はほとんどが顔見知りなのでしょう、これからどこへ行くんだみたいな話をしていました。耳をそばだてていると、民宿のおばあちゃんは函館の病院へ定期健診を受けに行くようです。
日常生活を送るにしても、やはり島内だけではできることに限界があるでしょうから、こうして見ると地元の人にとって離島路線がいかに生活に重要な役割を果たしているかがよく分かります。
空港スタッフの人も顔なじみのようで、「〇〇さん、優先搭乗しとく?」というな流れで案内していました。診療所の待合室かここは(笑)
羽田とかでは絶対に見られない光景ですね。アットホームでいい感じです。
天候は良好、飛行機は予定通り函館へ出発します。
(出発ロビー内に冷蔵庫があり、ペットボトル入りの奥尻の水をもらうことができたので、1本いただいてきました) -
奥尻から約30分後、再び函館へ戻ってきました。
函館山が見え、市街地もすぐ真下に見えます。
到着後、空港内のレストランでお昼に豚丼を食べました。
森町の豚を使っており、とても肉が柔らかく美味しかったです。
※カメラに収めたつもりでしたが、うまく撮れていなかったようで後で見返したところデータがありませんでした。誠に遺憾です。 -
帰りの飛行機は夜の便を予約したため、それまで湯の川温泉をぶらつこうと思います。
こちらは啄木亭という温泉旅館。見ての通り立派なお宿です。屋上に温泉(露天風呂も)があり、日帰り入浴も利用できます。
ってことでフロントで料金を払い、タオルを受け取り浴場へ。
屋上にあるだけあって、露天風呂からの眺めは良く、お湯に浸かりながら涼しい風に吹かれるのは気持ちがいいものです。
飛行機がすぐ真上を通るので、普段メガネをしている僕が裸眼の状態でもどこの航空会社なのかがすぐ分かります。
でも仮にもし飛行機にすごく視力のいい乗客がいて、僕が露天風呂入っているのを見られたらちょっと恥ずかしいかな… -
気持ちよく温泉を満喫したあとは、湯の川温泉の街を歩いてみます。
やって来たのは湯倉神社。湯の川温泉の鎮守として、とても古い歴史があります。 -
湯倉神社で有名なのが、こちらのイカおみくじです。
船に盛られたイカには輪っかが付いており、竿で引っ掛けて釣り上げるという面白いおみくじです。
(僕は動画を取りながらやったのでちょっと時間かかりましたが笑)
おみくじの結果は…
忘れた。たぶん「まあそれなりに頑張れば大丈夫」的なことが書いてあった気がする。 -
神社の後は、コーヒールームきくちに向かいます。
ここがどこだか分かりますか?
(以下、分かる方だけお読みください)
北海道テレビの伝説のローカルバラエティー番組、水曜どうでしょうの企画の1つ、対決列島(北海道対決)の舞台となった、あのソフトクリームを売っているお店です!
今も変わらず営業をしており、ここのソフトクリームは函館の名物ランキングトップ10にも入るほど有名です。 -
聖地巡礼を兼ねて付近を散策します。
こちらの芝生の奥が、ミスターと藤村Dがソフトクリームを食べた場所。大泉さんと安田さんはここから走ってお店までソフトクリームを買いに行き、運んで戻ってくるというミッションを何往復もした訳です(笑) -
ここからのアングル、見覚えがあるのではないでしょうか。
2台しかないカメラのうち1台を定点カメラとして映していた場所です。
安田さんが買ってきたソフトクリームを落としてしまい、あろうことかこっそりそれをコーンに乗せようとした笑撃的な場面も捉えられていました。 -
ここが、その事件現場と思われる道の上です。
バレバレなのによくコーンに戻そうとしたな… -
では一通り巡礼が済んだところで、いよいよソフトクリームを実食。
バニラとモカのミックスを注文します。
食べてみると、濃厚なクリームではなく若干シャーベット状のような舌ざわりになっており、とてもスッキリとした味わいで美味しかったです。
これなら3種類食えるかな…(食べなかったけど)
僕がソフトクリームの出来上がりを待っている時に、事件は起きました。
カウンターの前で待っていると、友人の「ああぁッ!」という物陰から突然現れた伏兵の襲撃を受けたような声が聞こえました。
何事かと思い、ふと横を見たら…
なんとソフトクリームを下に落としてしまっていたのです(泣)
あれ、この光景、前にどっかで見たことあるんですけど!
え、デジャヴ???
有難いことに、友人はお店のご厚意でティッシュと新しい商品をいただきました。(本当にお手数をおかけし申し訳ありませんでした。)
もちろん故意ではないのですが、
誰もそこまで再現しろとは言ってねーよ(笑)
まあそんなこんなもありましたが、ソフトクリームを食べ終えた後は空港へバスで戻ります。 -
空港まで戻り、先にチェックインを済ませ早めの夕飯にします。
建物1Fにあるラーメン屋さんで、トラピストラーメン味噌味を注文。
バターがトラピストバターなのかな、それ以外はトラピスト要素はありませんでしたが、シンプルな味噌ラーメンで美味しかったです。
【補足】
今回の旅行では訪れませんでしたが、北斗市にトラピスト修道院という修道院があり、そこで作られるバターやクッキーは人気でお土産品としても広く売られています。
その後はお土産を買い、保安検査場を抜けて飛行機に乗り込みます。 -
帰りも安定のJALで。
座席はほぼ満席でした。やっぱり北海道路線はドル箱路線なんですね。
今回乗ったのは東京オリンピック2020の特別塗装機で、シートやドリンクのコップの至る所に東京オリンピックのマスコットキャラクターが描かれていました(こいつなんつったっけ…)。
飛行機は順調に飛行し、21時15分に羽田空港へ到着しました。
ここで友人とは解散し、各自家路に着いたところで、今回の北海道旅行はこれにて終了です!
今回は、友人が小樽と函館に行ったことがないということで、今までに行った場所と初めての場所をいろいろ組み合わせてプランを立てましたが、初めて行った場所はもちろん、今まで行ったことのある場所も改めてその土地の魅力を再認識できました。
あくまで旅行者目線にしか過ぎませんが、行った旅先が「また来てみたい」と思うことができたら、それはその土地を少しでも好きになれたことの証であり、素晴らしいご縁なのではないでしょうか。
反対に、「もうここに来ることはないかな」と思ってしまうことがあっても、それはそれで1つ経験を積んだことになるので、決して無駄になることではないでしょう。
個人的には、今回の旅はどこも「また来てみたい」と思うことができたので、良い縁を感じることができたと思います。
「縁」を感じ、「経験」をすること、旅行のテーマは人それぞれですが、僕はこの2つをテーマに、これからも旅行を楽しみたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
〈第4幕〉【4日目:奥尻島北廻り・湯の川温泉編】 了
2019夏 北海道・道央と道南をめぐる旅 ー完ー
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旅行記グループ 2019夏 北海道・道央と道南をめぐる旅 ~五感で味わう、街並み、夜景、グルメ、離島の魅力~
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