47年ぶりのイタリア再訪　③ フィレンツェ・ピサ編

2019/11/28 - 2019/12/05

結婚41周年を記念して、イタリア縦断8日間のツアーに参加しました。妻は初イタリアですが私は47年振りのイタリア再訪です。1972年大学卒業記念旅行として友人と12日間のヨーロッパ4カ国のツアーに参加しました。その当時は日本からイタリアには直行便などなく、BOAC英国航空のボーイング707で羽田を飛び立ちアンカレッジで給油しイギリスのヒースロー空港で乗継いだ後、イタリアのレオナルドダビンチ空港に降り立ちました。ローマ、ナポリ、ポンペイ、フィレンツェ、ミラノを観光し、その後スイス、フランス、イギリスを周遊し日本に帰ってきました。今回の旅はローマ、ミラノ、ベローナ、ベネチア、フィレンツェ、ピサ、ローマ、ナポリ、ポンペイを旅してきました。47年振りに再訪した都市もあれば初めて訪れた都市もあり、サプライズあり、ハプニングありのとても記憶に残る旅となりました。

今回は第三弾のフィレンツェ・ピサ編です。

エリア フィレンツェ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

昨夜宿泊したホテル・ダティーニの外観です。今夜も宿泊します。

今朝は朝焼けがとてもきれいです。いいお天気になりそうです。いよいよフィレンツェ市街に向け出発します。

フィレンツェ市街が一望できる、ミケランジェロ広場に到着です。47年前の記憶が鮮やかに甦ってきました。47年前は独身でしたが、47年後は相方との記念旅行です。

22歳の私が佇む47年前のミケランジェロ広場です。私はジジイになりましたが街並みはほぼ変化がないですね。47年後に再訪することになるとは、この時、頭の片隅にもありませんでした。

街中に移動してきました。市内を流れるアルノ川です。とても冷たそうです。

ルネッサンス初期から後期までの美術品が時代別に展示されているウフィッツイ美術館に到着です。入場者の長い列が続いていますが、ツアーの特典で、あらかじめ入場予約されていたため、ほとんど待つことなく入場できました。これまで本でしか見られなかった作品を生で、しかもすぐ傍で見られ、本当に圧倒されました。

ピエロ・デッラ・フランチェシカ作の「ウルビーノ公夫妻の肖像」です。私と相方にどことなく似ています。

美術館の3階からのアルノ川にかかるベッキオ橋の眺めです。

フィリッポ・リッピ作の「聖母子と二天使」です。聖母のベールの描写がなんとも素晴らしいですね。

かの有名なサンドロ・ポッティチェリン作の「ビーナスの誕生」です。

なんとも妖艶なビーナス像ですね。生で見られて感動です。

西風の神「ゼヒュロス」と花の神「フローラ」がビーナスに祝福の風を吹きかけています。

レオナルド・ダビンチ作「受胎告知」です。背景は見事な遠近法で描かれています。

ラファエッロッ作の「ヒワの聖母」です。一時期バラバラになっていたのを修復したそうです。その痕跡は全く分かりません。

サンドロ・ポッティチェリン作の「春」です。中央のビーナスの右手には花と春と豊穣を司る古代ローマの女神「フローラ」が描かれています。まさにフローラ＝フィレンツェの花の女神ですね

ミケランジェロ・ブオナローティ作の「聖家族」です。ミケランジェロ作としてはフィレンツェに現存する唯一の絵画だそうです。

フィレンツェのシンボルの一つ、ベッキオ宮殿です。現在も市庁舎として使われているそうです。歴史の中で働けるとは、いかにもイタリアらしいですね。

シニョーリア広場から共和国広場に行く途中の路上でモナ・リザが描かれていました。芸術の街ならではです。

共和国広場で見かけた観光馬車です。

この馬車に乗ると注目度抜群ですね。

いよいよフィレンツェのハイライトであるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂にやってきました。サンジョバンニ洗礼堂とジョットの鐘楼、ドゥオーモ、奥にクーポラも望めます。

石積みの建造物としては世界最大のドゥオーモです。ルネサンス期の建築を代表する建物です。ドゥオーモ　高さ107ｍ

大聖堂のドーム部分はイタリア語ではクーポラと言うそうです。日本のはキューポラの語源ですね。頂上まで階段で登れるそうですが、我々にはその体力がありません。歴史地区では大型バスで街の中心部まで入って行けないので、遠くの駐車場からここまでさんざん歩き続けてきてへトヘトです。

伝統民族衣装のパレードが通りかかりました。何かのイベントがあるのでしょうか。

ルネッサンスの雰囲気満載です。

ベッキオ宮殿を警護する民族衣装の兵士です。

フィレンツェのシンボル、イノシシの像には「鼻を撫でると幸運がもたらされる」というご利益が伝えられています。本物は美術館にあるそうで、現在の像はレプリカだそうです。行方不明だった荷物が昨夜無事帰ってきたお礼を兼ねてナデナデ

昼食のためのレストランにやってきました、

いかにもイタリアらしさ溢れるパンです。パスタ用の粉チーズもあります。

とても疲れたので私はビールを一杯。相方はアルコールがダメなのでジュースを所望。

Primo　Piatto（プリモ・ピアット）は平打麺のクリームパスタです。

Secondo　 Piatto（セコンド・ピアット）はイタリア定番の煮込み料理、チキンのカチャトーラです。とても柔らかかった。カチャトーラとは後日調べたらイタリア語で「猟師風の」という意味だそうです。

デザートはヨーグルト？です。美味しかった！

サンタ・クローチェ教会と広場です。ピサ生まれの科学者ガリレオ・ガリレイやミケランジェロのお墓があるそうです。

フィレンツェ生まれの詩人、哲学者であるダンテの彫像です。

昼食後フィレンッエからピサにやってきました。ピサは初めての訪問です。城壁の中に入ると見覚えのある建物が並んでいます。ドゥオモ広場に建つロマネスク様式の建築群です。手前が洗礼堂、それ続くのが大聖堂、一番奥が斜塔です。

斜塔の傾きがよくわかりますね。3.99度の傾きだそうです。

お約束の構図、斜塔が相方にのしかかってきました。

更に傾いてきたので、相方に代わって斜塔を支えました。ああ疲れた！！！

近くまでやってきました。本当に傾きがよくわかります。斜塔の上部まで登れるそうですが、高所恐怖症の私は辞退です。

大聖堂の内部はとても荘厳な雰囲気です。正面のキリストの像に圧倒されます。

ピサの現地説明員の伊達男です。ピサ生まれピサ育ちだそうです。伊達男曰く「ピサ生まれのガリレオ＝ガリレイはコペルニクスの天動説が正しいと主張したため二度の宗教裁判で自宅謹慎となり1642年1月フィレンツェの自宅で死去しました。私はフィレンツェが嫌いです。皆さんはこれからどこへ行きますか？フィレンツェですか。私は悲しい」と吉本新喜劇ばりの一人芝居です。皆さん大爆笑です！！！

斜塔の向いにあるカフェで一休みです。甘そうなドルチェが並んでいます。

外は雨模様で寒かったので温かいラッテ・マッキアートで一服です。

粉糖がタップリかかったCANNOLI（カンノーリ）というシチリアの銘菓です。とてもおいしかったですが、とても甘かった。

カフェのおやじと記念写真のワンショット。

フィレンツェに戻って夕食のレストランに集合です。

今夜は赤で一杯です。

イタリアといえばプロシュートですね。

メインは牛肉の赤ワイン煮です。

デザートはカラメルのかかったドルチェです。今日一日の歩き疲れがやっと和らぎました。
明日はいよいよローマです。
この続きは第四弾で・・・。

この旅行記へのコメント （1）

• Pメテオラさん 2020/01/26 19:33:07

  変わらないものと変わるもの

  作者さまの40数年前の記憶とともに広がる2019年のイタリアへの思いが行間から感じられます。奥様といっしょに目にするイタリアと、友人とのそれはどう違ったのでしょう。また、変わるべくして変わらなければいけないのは変わっていたのでしょうか。その反対も然りでしょう。二つの記憶と歓びとともに素敵な旅ができたことをお慶び申し上げたく。