さよなら宇高航路＆自転車でちょっとお遍路②

2019/12/14 - 2019/12/14

日程２日目。
まずは宿泊した旅館が金刀比羅宮の参道にあったので、まずは奥社まで１３６８段の階段に挑戦。
午後は再度観音寺に行き、レンタサイクルで琴弾公園、６６番霊所・神恵院～６８番霊所・本山寺まで「お遍路」しました。

エリア 琴平・金刀比羅宮周辺(香川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

宿泊したつるや旅館は表参道の入り口にありました。
金刀比羅さんへ向かいます。
この表参道には旅館や食堂が並んでいます。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

一之坂鳥居です。
ここから金刀比羅さんの本宮までひたすら階段が続きます。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

一乃坂鳥居の両脇には大きな備前焼の狛犬がありました。
１８４４年、備前岡山から奉納されたもので、重要文化財だそうです。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

階段の続く一乃坂。
お土産物店などが並びます。
階段を昇るための駕籠屋さんもありました。
上りは５２００円とありました。

途中にある灯明道と釣灯篭。
安政５年（１８５８年）に建てられたものです。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

３６５段、つまり１年と同じ数の階段を登ったところにある大門。
ここからが金刀比羅さんの境内となります。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

大門から見た琴平市街。
階段をここまで登ってきました。

門をくぐると鎌倉時代から特別に境内での営業を許された５軒の「五人百姓」が加美代飴を売っています。
ただし、今日は営業していたのは３軒だけでした。

五人百姓 専門店

大門からはしばらく平坦な道。
桜の馬場、と呼ばれる場所で、春には桜がとても美しいとか。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

まだ紅葉が残っていて、美しい景色でした。

「こんぴら狗」の銅像。
江戸時代、江戸の人が自分の代わりにこの狗に金刀比羅さんに参拝させたという話に由来したものです。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

本堂の近くまで登ってきて巨大な社殿の旭社。
本堂よりも立派です。
「森の石松」はこれが金刀比羅さんと勘違いして、ここでUターンしてしまったとか。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

旭社から本宮へ向かうところにある賢木門。
戦国時代、四国を統一した戦国大名・長宗我部元親が寄進したものです。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

最後のひとふんばり。

金刀比羅さんの本宮に到達しました。
ここまで７３５段の階段を登ってきました。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

本宮前には展望台があり、讃岐平野から瀬戸大橋までよく見えます。
円錐形の山の「讃岐富士」も見えます。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

本宮の並びにある絵馬堂。
金刀比羅さんはもともと航海の安全祈願で栄えた神社です。
漁師の船だけではなく、帝国海軍や自衛隊の軍艦などの安全祈願の写真がたくさん飾られていました。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

本宮からさらに６００段の階段を登って行く奥社へ向かいます。
まずは常盤神社があります。
古事記にある武雷命と１６代応神天皇が祭神です。

奥社との中間地点にある白峰神社。
祭神は崇徳天皇です。

崇徳天皇は上皇になり、後白河天皇との争いを起こしました。
保元の乱です。
この戦いで平清盛や源義朝（源頼朝の父）が活躍し、武士が世の中に出てくるきっかけになりました。
崇徳上皇は敗北し、讃岐に流され、無念の死を遂げました。
その後怨霊になったため、後白河朝廷は怨霊を鎮めるため白峰神社を建てたものです。

金刀比羅宮 白峯神社 寺・神社・教会

さらに登っていくと、菅原神社。
崇徳上皇と並び怨霊で有名な菅原道真を祀ったものです。

菅原道真は怨霊となったため、大宰府天満宮で祀られ、現在では学問の神様、「天神様」として有名です。

金刀比羅宮 菅原神社 寺・神社・教会

本宮から６００段の階段を登ってきて奥社に到達しました。
本宮まで４５分、さらにそこから３０分かかりました。

金刀比羅宮 厳魂神社 (奥社) 寺・神社・教会

奥社からは今度は下って行きます。
時間が多少あったので、書院に立ち寄ります。

８００円の入館料の割には、円山応挙の絵が数枚あるだけ、庭はきれいでしたが写真撮影禁止と、正直８００円の価値はありませんでした。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

ついでに宝物館にも寄ります。
ここも８００円と高めの入館料でしたが、さほどの展示物もなく、やはり８００円の価値は無かったな。

金刀比羅宮宝物館 美術館・博物館

表参道の入り口まで下ってきて、JR琴平駅へ向かいます。

途中よったのは琴平町公会堂。
昭和７年に建てられたもので、重要有形文化財。

琴平町公会堂 名所・史跡

鞘橋。
屋根を持つ木造のアーチ型の橋です。

鞘橋 名所・史跡

JR琴平駅に戻り、１２時１６分の電車で、再度観音寺へ向かいます。

観音寺駅前の観光案内所でレンタサイクルを借ります。
今日は市内をまわるだけなので、２００円の「ままちゃり」を借ります。

JR 琴平駅 駅

まずは駅から２キロほどの観音寺へ。
ここは６８番・神恵院と６９番・観音寺の２つの霊所が同じ場所にあります。
納経料も２か所ということで３００円×２の６００円かかります。
いい商売ですね。

観音寺 寺・神社・教会

観音寺の本堂。
赤い印象的な本堂です。

こちらは神恵院。
観音寺の境内の中にありました。

神恵院 寺・神社・教会

観音寺一帯は琴弾公園といいます。
展望台から見ると、「寛永通宝」の銭型砂絵が見えます。

琴弾公園 公園・植物園

道の駅「ことひき」
ここは「世界のコイン館」と「大平記念館」が併設されています。

道の駅 ことひき 道の駅

香川県の観音寺市出身で、総理大臣となった大平元首相の記念館。
大平さんの生涯を解説しています。

大平さんと言えば、私が子供のころの総理大臣で「あ～う～」の口癖と、内閣不信任案が可決されて、衆議院を解散したものの、選挙戦の最中に急死、結果同情票なのか自民党が圧勝したことが印象に残っています。

大平正芳記念館 美術館・博物館

レンタサイクルで５キロ離れた７０番・本山寺へ。
この本堂は意外なことに国宝です。

長宗我部元親がこのあたりに攻め込んだときに、この寺の住職を斬ったところ、本堂の阿弥陀仏も血が流れた、という伝説があります。
その阿弥陀仏も見たかったのですが、お寺の人に聞いたら、秘仏なので普段は非公開とのこと。
ただ、最近科学調査をしたところ、確かに阿弥陀仏には血痕が多くみられたとか。
阿弥陀仏の前で激しい斬り合いがあったのは確かなのでしょう。

本山寺本堂 寺・神社・教会

本山寺には立派な五重塔もありました。
遠くからもよくわかるので、かつては大きなお寺だったことを伺わせます。

レンタサイクルを観光案内所に返した後、再度バスで父母ケ浜へ。

今日は雲が多く、風も強かったので、美しい景色は見れませんでした。

今日はその後JRに乗って高松泊です。

父母ヶ浜海水浴場 ビーチ