青春18きっぷで西日本周遊　３日目　（豊岡・香住・鳥取・境港）

2019/12/11 - 2019/12/15

１２月１３日（金）晴れ
日本地図塗りつぶしの旅、３日目。この日は８本の列車を乗り継ぎ、290km近くを走る乗り鉄の１日です。１県１箇所主義の兵庫県の訪問地を迷いましたが、今がシーズンのカニを香住で食べることにしました。関西地方で発生した人身事故の影響で特急が遅れ、その余波で私の乗るローカル線も遅延しましたが、無事、計画の境港にたどり着くことができました。

《経路》
１２月１１日（水）　横浜ー羽田ー岩国ー呉ー岡山（泊）
１２月１２日（木）　岡山ー琴平ー姫路（泊）
１２月１３日（金）　姫路ー豊岡ー香住ー鳥取ー境港（泊）
１２月１４日（土）　境港ー出雲大社ー松江（泊）
１２月１５日（日）　松江ー津和野ー益田ー羽田ー横浜

エリア 香住・余部(兵庫)

• 旅行の満足度: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

出発が早いので、朝食は部屋でコンビニ・サンドイッチとコンプリメンタリーのドリップコーヒーで。

リッチモンドホテル姫路 宿・ホテル

７時前にホテルをチェックアウト。

姫路駅まで徒歩６分。

姫路駅 駅

今朝も姫路城にご挨拶。

7:01発、JR播但線（普通）寺前行き
予定より１本早い列車に滑り込み。

通学の高校生で混み合っています。

播但線はもちろん初めて。少し走ると田園地帯です。

全線単線ですが、寺前までは電化されています。

甘地駅で列車交換。

甘地までで高校生はほとんど降りてしまい、こんな具合。

7:56 定刻に寺前駅に到着。
この先は非電化区間となります。

寺前駅 駅

１本早い電車に乗っても接続は当初予定の和田山行きまでありません。時間があるので駅の外に出てみました。

寺前は中腹に見える最明寺の門前町。なるほど、名前通りです。最明寺まで行く時間はありません。

8:27発、播但線・和田山行きが入線しています。

地方交通線でよく見かける看板、実現可能性はあるのでしょうか？

乗客はこの程度。寒い冬は列車が待合室代わりです。

寺前を出るとどんどん山深くなってきます。

市川の谷間を遡ります。市川は南の瀬戸内海に流れ込みます。

山深く入るに連れ、霧が立ち込めてきました。

入母屋の立派な民家が数多く見られます。

あの辺りが竹田城を臨む絶景スポットとして有名な立雲峡でしょうか？

竹田駅に近づくと古城山（虎臥山）の山頂に竹田城跡の石垣が見えてきます。

最大限アップするとこんな感じ。
雲海に浮かぶ幻想的な「天空の城」を見るには、やはり立雲峡に登るしかなさそう。この時期の天候だと、かなりの確率で見ることができるでしょう。

竹田城跡登山口
計画時点では竹田城に登ることも検討しましたが、登山が目的ではないのでやめました。

和田山に到着。

和田山駅 駅

乗り継ぎ時間が13分あるので駅構内をブラブラ。
新潟トランシス製の排雪用モータカーMCR600です。多分。

こちらは超音波レール探傷車 URICでしょう。

典型的なJR駅舎。

9:30発、山陰本線（普通）豊岡行きが入線。

乗客はまばら。

この区間は電化されていますが単線です。

難読駅名の一つ。

養父（やぶ）駅で列車交換。

養父駅 駅

霧が晴れてきました。

円山川の支流、大屋川に架かる鉄橋。
円山川は北に流れ、日本海に注いでいます。

JR西日本には16カ所しかない信号場の一つ、宿南信号場（八鹿 - 江原間）での列車交換。信号場に駅はありません。

八代川放水路に架かる八代川橋梁。

終点、豊岡駅に定時に到着。

豊岡駅 駅

10:11発、浜坂行きに接続していました。
しかし、Yahoo路線情報で策定した計画では、この後の10:54発に乗ることになっているので、計画通りとします。

当初は、江原か豊岡から出石に足を延ばすアイデアもありましたが、アクセスが悪いので断念しました。

乗換時間が45分あるので駅の外に出てみます。
豊岡駅舎です。

とは言え、あまり遠くに足を運ぶわけにもいかず、結局、この中江種造翁像をみただけ。
古河市兵衛の顧問技師として、栃木県・足尾銅山や新潟県・草倉銅山の経営に当たり、古河財閥を興す礎となって「鉱山王」と呼ばれた人物。豊岡市上水道建設費を全額寄付した功績でこの銅像が建てられたそうです。

駅に戻って10:54発（普通）香住行きに乗ろうとしたら、恐れていた運行遅延。
人身事故の影響で特急こうのとりが約15分の遅れ、普通列車も引きずられて15分程度発車が遅れるとのこと。

やむなく列車の中で出発を待ちます。

乗客はこれだけ、影響は軽微？

車内の中吊りでこんなプランがあるのを知りました。JR西日本の企画で往復切符とカニ料理（食事１回）がセット。例えば、大阪から城崎温泉なら15～20千円で日帰りでカニ料理が味わえます。
当方は18きっぷなので対象外。

円山川にはたくさんの渡り鳥が飛来しています。

城崎温泉駅で新大阪発 特急こうのとりからかなりの乗客が乗り込んできました。きっと、城崎温泉の先を目指す「かにカニ日帰りエクスプレス」の利用客でしょう。息が酒臭い。

城崎温泉も車窓から眺めるだけ。計画時には立ち寄ることも考えましたが、湯冷めして風邪をひいては、と諦めました。

竹野を過ぎると待望の日本海が見えてきます。横浜に住んでいると、日本海と聞くだけで旅情がそそられます。

「かにカニ」客の大半は、竹野と佐津の２駅で下車。駅前には料理旅館の送迎車が何台も並んでいます。

終点 香住駅です。６分遅れで到着しました。ここまで来る乗客は多くありません。

香住は紅ズワイガニの本場ですが、関西人にはやはり松葉ガニが魅力なのでしょうか？

訪れたのはこのお店。
香住駅から850m、徒歩10分。

味処 喜いち グルメ・レストラン

ネットでの評価が高いのですが、情報が全くなく状況が分からなので、念のため事前に予約しておきました。

まず焼きガニ。紅ズワイガニ一匹をまるごと。
焼き加減が難しく、最初は焦がしてしまいましたが、身がぷっくりと膨らんだら食べごろです。

カニ味噌も付いています。
カニ味噌をさらったカニの甲羅には、最後に熱燗を注いで余すところなくいただきます。
シメにカニ雑炊。こちらもカニの身がたっぷり。

若い夫婦が二人でやっているお店、静かで食事に没頭できます。１時間以上かけて存分にカニを堪能しました。幸せ！

歩いて香住駅に戻ります。

駅前のこの店に立ち寄りました。

魚や はらとく グルメ・レストラン

何も買わなかったのですが、松葉ガニと香住ガニ（紅ズワイガニ）の違いについて教えたいただきました。
腹の白い上が松葉ガニ（ズワイガニ）、赤い下が香住ガニ（紅ズワイガニ）。ズワイガニも茹でれば赤くなります。
松葉ガニは水深200～300mに棲息しており、底引き網で漁をする。香住ガニは水深1000mに棲息しており、餌を入れたカゴにおびき寄せて捕獲する、そうです。
香住ガニの漁場は近く、生きたままのカニが食べられるようになったのは香住ガニのおかげだということでした。

ダイヤは大幅に乱れています。

香住駅 駅

駅のプラットフォームを地元の高校生がボランティアで清掃中。地方交通線が住民にどれだけ大切な存在か痛いほど分かる光景です。

大阪発 特急はまかぜ浜坂行は40分の遅れ。結局、当駅で運転を取りやめ、折り返し大阪行となりました。

浜坂へ向かう客は、10分ほど遅れて発車する13:48（13:58）発 山陰本線（普通）浜坂行に乗り継ぎです。

鎧駅からの眺め。

鎧駅 駅

餘部駅では餘部橋梁を撮ろうとしましたが、結局、撮れたのはこれだけ。
以前来たのは、まだ鉄橋が崩落する前でした。

餘部駅 駅

浜坂には8分遅れで到着。
14:20発 山陰本線（快速）鳥取行きは到着を待って出発です。

浜坂駅 駅

ほどほどの混み具合。

東浜駅からの眺め。
この時点で遅れは１分程度まで挽回しています。

東浜駅 駅

鳥取羽尾東港方面
波高い日本海の眺めが楽しめます。

鳥取駅に到着。

鳥取駅 駅

乗り継ぎ時間を利用して、スタバより有名なすなば珈琲店で一休み。
予定では、評判の定有堂書店に立ち寄ろうかと思っていましたが、そんな元気は残っていませんでした。

すなば珈琲 新鳥取駅前店 グルメ・レストラン

コーヒー１杯440円は高いと思いますが、まあこれも記念ということで‥。

鳥取駅に戻って、

鳥取駅 駅

16:00発 JR快速とっとりライナー・出雲市行き。

乗り継ぎ時間がクッションになって、今度は定時出発です。

発車時はこのくらいですが、この後高校生が増えてきます。

湖山池の夕陽、美しい。

青谷で特急の通過待ち。

泊駅付近でしょうか？日没です。

由良駅で列車交換。
「名探偵コナン」の作者・青山剛昌さんの出身地なので愛称「コナン駅」だそうです。

由良駅 駅

シルエットでもいいから大山の写真を撮りたいと粘りましたが、これが大山でしょうか？

車内はお疲れモード。

米子駅に到着。
もう真っ暗です。

米子駅 駅

境線は０番ホーム。妖怪列車にふさわしい。

すでに入線しているのは、鬼太郎列車です。

側面はこんな感じ。

１両目は目玉おやじ列車。

通勤・通学者でほどほど混んでいます。

全ての駅に「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪名の愛称がついています。

18:50 境港駅に到着。長い１日でした。

境港駅 駅

今宵の宿にチェックイン。

天然温泉 境港 夕凪の湯 御宿 野乃 宿・ホテル

ドーミーインなのでビジネスホテルかと思っていたら、和風温泉旅館でした。

夕食にとあてにしていた駅前のこの店はすでに閉店。まだ７時なのに。

ホテルのレストランも予約客以外はシャットアウト。

仕方なく、教えてもらった駅の反対側のスーパーに。

スーパーにも残った食材は少なく、ほぼ全品半額。
缶ビール２本入れても合計1,370円。

安上がりな夕食になりました。昼は贅沢したので、それはそれで良し。

本日のJR乗車は、
乗車距離；287.6km
乗車時間；6時間51分
正規料金；5,390円
18きっぷ；2,410円
お得額；2,980円
割引率；55.3％　　　でした。