
2019/10/19 - 2019/10/19
6位(同エリア6件中)
ちふゆさん
2019年10月19日(土)、コスタリカ(Costa Rica)、サンホセ(San Jose)からの日帰りツアーの続き。朝8時頃カルタゴ(Cartago)の町をあとにする。時々雲の中に入ったりするけど、それでも時々はカルタゴの町があるセントラルバレー(Valle Central)も見える。山頂は晴れているようだと云う嬉しいガイドさんの説明もある。山道を登ること約50分。イラス火山(Volcan Irazu)の山頂に近い駐車場に到着。
ここは、コスタリカ中部、首都サンホセの東約50kmにある安山岩質の複式火山。セントラル山脈(Sierra Central)の最高峰で、標高 3432m。環太平洋火山帯の一部をなす中央アメリカの代表的活火山であり、コスタリカで一番高い活火山でもある。スペインがこの地方を征服した16世紀にも、時々爆発したと伝えられ、1723年以降の諸噴火は明確な記録が残されている。1963年から65年まで爆発活動が特に激化し、降灰砂により、西方の首都サンホセなどに惨害を与えた。酷いところでは火山灰に1.5m覆われた。この噴火はアメリカのケネディ(John F. Kennedy)大統領がアメリカの大統領として初めてコスタリカを訪問した翌日に始まったとして人々の記憶に残っている。最後の噴火は1994年で、以降は沈静化している。
ポアス(Poas)火山、バルパ(Barba)火山とともにコスタリカの国章にも描かれている。イラスと云う名前は、「ara(点)」と「tzu(雷)」の合成語で、雷の山を意味するとも、山の中腹にある村の名前である「Iztaru」が訛ったものとも云われる。過去に何度も災害を起こしたことから「El Coloso(神話に登場する巨像)」とも呼ばれている。
山頂には5つの火口があり、巨大なクレーターに溜まった青緑色の火口湖を見ることができる(干上がることもある)。また、気候的な条件が良ければ山頂から太平洋とカリブ海の両方を望むこともできが、山頂は雲に覆われていることが多くそのような機会はあまりない。
駐車場から西に400mほど遊歩道を進む。遊歩道の左手は美しい砂浜と云う意味のプラヤエルモサ(Playa Hermosa)と呼ばれる砂の広場で、古い火口の跡らしい。数分で右手の柵の下に火口らしい火口が見える。1723年の噴火の火口で、当時のコスタリカ知事の名前を取って、ディエゴ・デ・ラ・ハヤクレータ(Crater Diego de la Haya)と呼ばれる。直径が600mで、深さは100mほどあり、水が貯まった時には、エメラルドグリーンから赤に色を変える湖になるそうだが、水は全くなかった。
そして、遊歩道の突き当りの先の下に見えるのが、メインクレーター(Crater Principal)でこちらは直径は1,050mあり、深さは300m。このクレーターも一時は水が無くなっていたそうだが、2016年に火口湖が復活し、きれいな明るい青いを見せてくれる。天気が良くて良かった~ そう云えば、3400mの高地なので寒いだろうと思って、ここのためだけに家からパーカーを持って来ていたのだが、なんとホテルに忘れて来て、しまったと思ったが、天気が良かったので、Tシャツと長袖シャツ1枚で寒くなった。良かった~
ここで遊歩道を引き返して駐車場に戻ったのだが、山頂はメインクレーターを見たところから南側にしばらく進んだところにある。行かなかったが、さすがに太平洋やカリブ海が見えるほどのいい天気ではなかったように思う。でも、寄ってくれたらよかったのにな、時間的に無理だったのだと思うが。まあ、でも青い火口湖が見られたので、満足。なお、この火山には他にララグナ(La Laguna)とエルピロクラスティコ(El Piroclastico)という2つの火口があるそうだ。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3410977058972294&type=1&l=223fe1adec
山頂に30分ほどの滞在で、9時20分に来た道を戻り始める。20分ほどで標高2335mまで降りてくると右手にデュラン療養所跡(Sanatorio Duran)がある。1918年に造られた木造の結核療養所で、1963年まで使われていた。現在は農業生産者連合が管理しているが、歴史的建築遺産として観光名所となっている。山の上のサナトリウムってなんか古典的~
そこを過ぎると10分足らずでティエラブランカ(Tierra Blanca)と云う小さな町に到着。標高2080m、山の中腹にあるいかにも田舎町で、人口約6千人の農業の町。この町の入口にあるソーダミクサ(Soda Mi Ksa)と云う食堂でやっと朝食となる。ここもいかにも田舎の小さな食堂って感じ。朝食はバケットに、昨日も食べたガジョピント(Gallo Pinto)と呼ばれるご飯と炒り卵、紅茶/コーヒーなどで、コスタリカで普通に食べられている朝食らしい。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3410991832304150&type=1&l=223fe1adec
サラピキ川に続く
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