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2019年10月18日(金)の午後3時半過ぎ。コスタリカ(Costa Rica)の首都サンホセ(San Jose)の市内観光の続き。少し西へ歩いて国立劇場(Teatro Nacional)へ。ここはサンホセの象徴でもある芸術的な歴史的建造物で、コーヒー輸出で得た税金によって建てられたルネサンス調の建物。コスタリカで革命が起きないのはこの国立劇場の窓を割りたくないから、と云われるほど人々に愛され誇りにされているそうだ。<br /><br />1890年から97年にかけての建設には、ヨーロッパの一流の技師が参加し、パリのオペラ座(l&#39;Opera)を模倣して造られたといわれている。劇場正面の屋根には3体の彫刻が立っており、それぞれ舞踊と音楽、名声を表現している。入口の左右には、ベートーベン(Ludwig van Beethoven)と17世紀のスペインの劇作家カルデロン・デ・ラ・バルカ(Pedro Calderon de la Barca)の像があり、これらはイタリアの彫刻家に依頼したもの。<br /><br />正面からロビーに入ると、中も豪華絢爛。イタリアアルプスから持って来たカララ大理石(Marmo di Carrara)で造られた柱(青銅のベルトで締められている)と床に、沢山の白い彫像があるポンペイ(Pompei)風で、圧倒される。劇場の中でも一番美しいと云われるらしい。ここでは、常時、コンサートや演劇を開演していて、なんと法律で「国立劇場は最高レベルの芸術作品を上演し、舞台芸術を推進すること」と定められているそうだ。また、コスタリカには大統領公邸がないので、国賓訪問の際には国立劇場が使われることもあるそうだ。<br /><br />1897年に描かれた有名なコーヒー摘みの天井画(Alegoria del cafe y el banano)のある階段や劇場内部を見られるツアーがあるはずなので、受付を探すがない。結局劇場をグルっと一回りしてしまった。で、ロビーに戻って来て、劇場入口付近で見つけたスタッフに聞いたら、今日はやってない、明日は9時からやるよって。あれまあ、明日は来れないんだよなあ・・・ 残念だった。他の博物館より、一番行きたかったところなのに。ロビー横のカフェはやってたし、コスタリカコーヒーでも飲めばよかったかあなあ・・・<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3406854616051205&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />4時、今度は国立劇場の北側にある文化広場(Plaza de la Cultura)の地下にある中央銀行博物館(Museos Banco Central de Costa Rica)へ。文化広場は大道芸人がパフォーマンスをしたり、音楽家たちがコンサートを開いたり、市民憩いの場となっており、この時は特に何もやってなかったが、多くの人で賑わっていた。地下1階が入口で下に下がる変わった博物館。海外観光客は11US$だが、お釣りでコロンが増えたので、7800コロンで支払う。<br /><br />入った地下1階は貨幣博物館(Museo de Numismatica)で、コスタリカが発行してきた通貨が歴史を辿って展示されているほか、コーヒー農園が通貨代わりに独自に賃金として発行してきたトークン(Token)や勲章、スポーツメダルなど各種コインが展示されている。<br /><br />地下2階と3階は黄金博物館(Museo del Oro Precolombino)で地下3階から入る。ここには5世紀からスペイン人が到来する16世紀頃までの金の装飾品や、その時代に使われてきた土器を展示している。これらは墓に納められた副葬品だが、ほとんどが動物を題材としていて興味深い。コスタリカでは、メキシコやコロンビアの古代文明の影響下で、5世紀頃から金の装身具や細工品、宗教儀式に必要な道具が作られ始めたと云われる。出土は金の埋蔵量が多いと思われる太平洋岸の南側に多い。スペイン人による収奪が少なかったことや、中南米では珍しく早い時期から法律で文化財を保護してきたため、良質で豊富な展示物を誇っている。本当に、人って黄金とか宝石とか、別になくても困らないようなものが昔から好きなんだねえ・・・<br /><br />地下2階で黄金博物館を出ると残りのスペースはアートギャラリーとなっており、銀行が所蔵するコスタリカ現代絵画のコレクションが展示さている。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3406863629383637&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />5時前、博物館を出ようとすると、あれ、結構な雨。しばらく腰掛けて雨が上がるのを待つが、一向に止みそうにもないので、諦めて歩き始める。折り畳み傘は常に常備している。市内随一の繁華街と云うアベニーダセントラル(Av. Central)を歩く。街だね。雨の金曜の夕方、日暮れの時刻(日没は17:17)だが、まあ賑わってる(下の写真1)。Tシャツを買おうと思って、途中交差する道などものぞいてたら見事に土産物屋発見し、13US$で1枚購入(下の写真2)。<br /><br />この日は若い同期隊員の方2人と夕食をご一緒させてもらう予定で、まだ少し時間があるので、5時半にいったんWifiの通じるホテルに戻る。無事、2人とMessenngerやLineで連絡が取れ、とりあえず6時45分集合となるが、早く着くかもしれないとのことで、私は6時過ぎにホテルを出て、歩いて待ち合わせ場所に。幸いに雨も上がってて、予定通り6時半頃先に着き、先にビールでも一杯飲もうかと思ったら、ビールはないよって? あれまあ、旅先での夕食にビール無しはちょっと辛い・・・<br /><br />と云うことで、やがて3人揃ったんだけど、私のわがままで急遽夕食の店を変更してもらう。事前にどういう店がいいか聞かれてて、お任せしますって返事してたのに、本当に申し訳ない。ビールが飲めない店とは思いもしなかったので・・・<br /><br />7時過ぎ、Uberで移動し、新たに決めてもらった新しい店に到着。コスタリカのJICAボランティアのシニアに人気があると云うイタリアンのレストラン(Sapore Trattoria)。結果、大変満足! 3人で10時半頃までビール飲んで、ワイン飲んで、ピザとマカロニとスパゲティ食べて、沢山お話しできました。1人はここサンホセの少し郊外に派遣されてる方。もう1人はお隣の国パナマ(Panama)の地方都市に派遣されてる方で、今回私の訪問に併せて休みを取って、合流してくださった。2人とも、私の子供たちと変わらない年齢だけど、じいさんに付き合ってくれて、本当に楽しかった。改めてお二人に感謝! 食べ物も美味しかったけど、調理のパフォーマンスも凄かった!!! ちなみにたくさん食べて飲んで、全部で5万3千コロン足らず、約1万円だった。昼の店と比べて、安い!<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3406873466049320&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />日本での再会を約束して二人はそれぞれUberで去って行き、私はこのレストラン、ホテルから徒歩1分のところだったので、それを見送っても、2人よりよほど早くホテルに戻った。食事といい、会話といい、本当に楽しい夜だった。<br /><br /><br />と云うことでコスタリカ初日終了、2日目に続く

コスタリカ サンホセ観光後半(Teatro Nacional & Museos Banco Central, San Jose)

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2019/10/18 - 2019/10/18

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旅行記グループ コスタリカ

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ちふゆ

ちふゆさん

2019年10月18日(金)の午後3時半過ぎ。コスタリカ(Costa Rica)の首都サンホセ(San Jose)の市内観光の続き。少し西へ歩いて国立劇場(Teatro Nacional)へ。ここはサンホセの象徴でもある芸術的な歴史的建造物で、コーヒー輸出で得た税金によって建てられたルネサンス調の建物。コスタリカで革命が起きないのはこの国立劇場の窓を割りたくないから、と云われるほど人々に愛され誇りにされているそうだ。

1890年から97年にかけての建設には、ヨーロッパの一流の技師が参加し、パリのオペラ座(l'Opera)を模倣して造られたといわれている。劇場正面の屋根には3体の彫刻が立っており、それぞれ舞踊と音楽、名声を表現している。入口の左右には、ベートーベン(Ludwig van Beethoven)と17世紀のスペインの劇作家カルデロン・デ・ラ・バルカ(Pedro Calderon de la Barca)の像があり、これらはイタリアの彫刻家に依頼したもの。

正面からロビーに入ると、中も豪華絢爛。イタリアアルプスから持って来たカララ大理石(Marmo di Carrara)で造られた柱(青銅のベルトで締められている)と床に、沢山の白い彫像があるポンペイ(Pompei)風で、圧倒される。劇場の中でも一番美しいと云われるらしい。ここでは、常時、コンサートや演劇を開演していて、なんと法律で「国立劇場は最高レベルの芸術作品を上演し、舞台芸術を推進すること」と定められているそうだ。また、コスタリカには大統領公邸がないので、国賓訪問の際には国立劇場が使われることもあるそうだ。

1897年に描かれた有名なコーヒー摘みの天井画(Alegoria del cafe y el banano)のある階段や劇場内部を見られるツアーがあるはずなので、受付を探すがない。結局劇場をグルっと一回りしてしまった。で、ロビーに戻って来て、劇場入口付近で見つけたスタッフに聞いたら、今日はやってない、明日は9時からやるよって。あれまあ、明日は来れないんだよなあ・・・ 残念だった。他の博物館より、一番行きたかったところなのに。ロビー横のカフェはやってたし、コスタリカコーヒーでも飲めばよかったかあなあ・・・
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3406854616051205&type=1&l=223fe1adec

4時、今度は国立劇場の北側にある文化広場(Plaza de la Cultura)の地下にある中央銀行博物館(Museos Banco Central de Costa Rica)へ。文化広場は大道芸人がパフォーマンスをしたり、音楽家たちがコンサートを開いたり、市民憩いの場となっており、この時は特に何もやってなかったが、多くの人で賑わっていた。地下1階が入口で下に下がる変わった博物館。海外観光客は11US$だが、お釣りでコロンが増えたので、7800コロンで支払う。

入った地下1階は貨幣博物館(Museo de Numismatica)で、コスタリカが発行してきた通貨が歴史を辿って展示されているほか、コーヒー農園が通貨代わりに独自に賃金として発行してきたトークン(Token)や勲章、スポーツメダルなど各種コインが展示されている。

地下2階と3階は黄金博物館(Museo del Oro Precolombino)で地下3階から入る。ここには5世紀からスペイン人が到来する16世紀頃までの金の装飾品や、その時代に使われてきた土器を展示している。これらは墓に納められた副葬品だが、ほとんどが動物を題材としていて興味深い。コスタリカでは、メキシコやコロンビアの古代文明の影響下で、5世紀頃から金の装身具や細工品、宗教儀式に必要な道具が作られ始めたと云われる。出土は金の埋蔵量が多いと思われる太平洋岸の南側に多い。スペイン人による収奪が少なかったことや、中南米では珍しく早い時期から法律で文化財を保護してきたため、良質で豊富な展示物を誇っている。本当に、人って黄金とか宝石とか、別になくても困らないようなものが昔から好きなんだねえ・・・

地下2階で黄金博物館を出ると残りのスペースはアートギャラリーとなっており、銀行が所蔵するコスタリカ現代絵画のコレクションが展示さている。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3406863629383637&type=1&l=223fe1adec

5時前、博物館を出ようとすると、あれ、結構な雨。しばらく腰掛けて雨が上がるのを待つが、一向に止みそうにもないので、諦めて歩き始める。折り畳み傘は常に常備している。市内随一の繁華街と云うアベニーダセントラル(Av. Central)を歩く。街だね。雨の金曜の夕方、日暮れの時刻(日没は17:17)だが、まあ賑わってる(下の写真1)。Tシャツを買おうと思って、途中交差する道などものぞいてたら見事に土産物屋発見し、13US$で1枚購入(下の写真2)。

この日は若い同期隊員の方2人と夕食をご一緒させてもらう予定で、まだ少し時間があるので、5時半にいったんWifiの通じるホテルに戻る。無事、2人とMessenngerやLineで連絡が取れ、とりあえず6時45分集合となるが、早く着くかもしれないとのことで、私は6時過ぎにホテルを出て、歩いて待ち合わせ場所に。幸いに雨も上がってて、予定通り6時半頃先に着き、先にビールでも一杯飲もうかと思ったら、ビールはないよって? あれまあ、旅先での夕食にビール無しはちょっと辛い・・・

と云うことで、やがて3人揃ったんだけど、私のわがままで急遽夕食の店を変更してもらう。事前にどういう店がいいか聞かれてて、お任せしますって返事してたのに、本当に申し訳ない。ビールが飲めない店とは思いもしなかったので・・・

7時過ぎ、Uberで移動し、新たに決めてもらった新しい店に到着。コスタリカのJICAボランティアのシニアに人気があると云うイタリアンのレストラン(Sapore Trattoria)。結果、大変満足! 3人で10時半頃までビール飲んで、ワイン飲んで、ピザとマカロニとスパゲティ食べて、沢山お話しできました。1人はここサンホセの少し郊外に派遣されてる方。もう1人はお隣の国パナマ(Panama)の地方都市に派遣されてる方で、今回私の訪問に併せて休みを取って、合流してくださった。2人とも、私の子供たちと変わらない年齢だけど、じいさんに付き合ってくれて、本当に楽しかった。改めてお二人に感謝! 食べ物も美味しかったけど、調理のパフォーマンスも凄かった!!! ちなみにたくさん食べて飲んで、全部で5万3千コロン足らず、約1万円だった。昼の店と比べて、安い!
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3406873466049320&type=1&l=223fe1adec

日本での再会を約束して二人はそれぞれUberで去って行き、私はこのレストラン、ホテルから徒歩1分のところだったので、それを見送っても、2人よりよほど早くホテルに戻った。食事といい、会話といい、本当に楽しい夜だった。


と云うことでコスタリカ初日終了、2日目に続く

  • 写真1 アベニーダセントラル

    写真1 アベニーダセントラル

  • 写真2 土産物屋

    写真2 土産物屋

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