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19年11月9日(土)、午前中にコノコフォールズ(Konoko Falls)に行き、オーチョリオス(Ocho Rios)のKFCで昼食を食べて、北沿岸ハイウェイ(Northern Coastal Highway)を東に向かう。15㎞余り進むと、オラカベッサ(Oracabessa)と云う町の手前に空港がある。イアン・フレミング国際空港(Ian Fleming International Airport)で、ジャマイカにある3つの国際空港の一つ。ただし、現在定期便が飛んでいるのは国内のモンテゴベイ(Montego Bay)との間のみで、国際線の定期便は飛んでいない。元々は町の名前からボスコベル空港(Boscobel Aerodrome)と呼ばれる国内線専用の小さな空港だったが、2011年にジャマイカ海岸への観光客誘致のための改装され、現在の名前に改称されてオープンした。1500m弱の滑走路1本を持つ。アメリカなどの金持ちはここにプライベートジェットで飛んでくるんだね。<br /><br />12時45分過ぎ、ジェームズ・ボンドビーチ(James Bond Beach)に到着。オラカベッサの町のあるオラカベッサ湾をアウターバンク(Outer Bank)と向かい合って形成している。ここは入場料が必要な有料ビーチで、大人の入場料は5US$だが、レジデントは350JM$。入場料を払うと車も敷地内に入れて止めることができる。<br /><br />この敷地内には広い芝生のグランドがあって、国際的な音楽イベントが開かれたりするが、それ以外には正直、特に入場料を払ってまで行く価値があるかどうかは分からない。入口に近い西側のビーチと、反対側のオラカベッサ湾に面した東側のビーチの2つの砂浜があるが、どちらもさほど沖までは行けない小さなビーチ。あと、四角い敷地をぐるっと回れて、石垣で囲まれた海岸線を歩け、青い海に潮風は気持ちいいが、無料ビーチでもこれよりいいところはいくらでもあるように思う。<br /><br />では、なぜここに来たか。それは単にビーチの名前。007映画や小説のファンとしては、ジャマイカ滞在中に一度は来ないと云うことで、名前以外には何もないことは分かってやってきた。007に関係あるとすれば、海沿いの2階建てのレストランの名前が「ムーンレイカー(Moonraker)」と云うことと、古びた007映画のポスターが2枚ほどあったこと。1枚の「ダイヤモンドよ永遠に(Diamonds Are Forever)」はまだ識別できるけど、もう1枚の「007は二度死ぬ(You Only Live Twice)」のポスターは、色褪せて映画のタイトルも読めなくなっている(下の写真)。<br /><br />一部の情報では。ここで007映画の第1作「007 ドクター・ノオ(Dr. No)」の撮影が行われたとあるが、それは間違い。ここでは007映画の撮影は行われていないし、原作小説の舞台にもなっていない。では、なぜこの名前が付いたのか? それは、オラカベッサ湾の向かいの海岸のもう少し先に007シリーズの作者イアン・フレミング(Ian Fleming)の住んでいた別荘「ゴールデンアイ(Goldeneye)」があるからで、この別荘で007シリーズ全てが書き上げられた。近いと云うことで名付けられたようだが、詳細は分からないが、ちゃんと了解は取って付けたのだろうか?<br /><br />なお、この別荘、イアン・フレミングの死後12年経った1976年にボブ・マーリー(Bob Marley)が取得し、現在は彼の音楽プロデューサーだったクリス・ブラックウェル(Chris Blackwell)のものになっており、リゾートホテルとして使われている。ハリソン・フォード(Harrison Ford)やジョニー・デップ(Johnny Depp)も利用したそうだ。前の道を通った時に、セキュリティの兄ちゃんとは入れないのねと云う会話だけしたことがある。<br /><br />とりあえず敷地をぐるっと回って納得した後は、しばらくは東側のビーチで、少しだけ海に浸かって、あとはヤシの木陰でお昼寝。海岸でのまどろみは気持ちいいんだよな。で、その後西側のビーチでもひと泳ぎし、3時過ぎに引き上げた。まあ、特に大したことはないのだが、ジェームズ・ボンドの名前の付くビーチに行ったと云うことで満足!<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3386591264744207&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />最後におまけで007シリーズとジャマイカについてまとめる。<br />・公開済の映画でジャマイカで撮影されたのは1作目の「007 ドクター・ノオ」と8作目の「007 死ぬのは奴らだ(Live And Let Die)」の2作<br />・2020年公開予定の最新25作目「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(No Time to Die)」ではポートアントニオ(Port Antonio)で撮影が行われた<br />・9作目「007 黄金銃を持つ男(The Man with the Golden Gun)」は原作はジャマイカが舞台だが、映画はアジアに変更された<br /><br />&lt;ドクター・ノオ&gt;<br />・セントアン教区(St. Ann Parish)とセントメアリー教区(St. Marry Parish)の境を流れるホワイトリバー(White River)では川のシーンが撮影された<br />・ボンドがウルスラ・アンドレス(Ursula Andress)演じた最初のボンドガールに出会うシーンは、オーチョリオスのプライベートビーチのラフィングウォーター(Laughing Waters)で撮影され、その他のシーンはダンズリバーフォールズ(Dunn&#39;s River Falls)で撮られた<br />・オーチョリオスのクルーズポートの一部であるレイノルズピア(Reynolds Pier)は、クラブ島(Crab Cay)として使われた<br />・クラブ島の湿地シーンは、トレローニー(Trelawny)のファルマス(Falmouth)の乾燥した湿地で撮影された<br />・キングストン(Kingston)のジャマイカ総督(Governor-General of Jamaica)が住むキングス・ハウス(King&#39;s House)は、最初にボンドがイギリスの諜報員と逢う政府の建物として使われた<br />・ポートロイヤル(Port Royal)のグランドポートロイヤルホテル(Grand Port Royal Hotel=旧モーガンズハーバーホテル(Morgan&#39;s Harbour Hotel))もロケ地<br /><br />&lt;死ぬのは奴らだ&gt;<br />・モンテゴ・ベイ(Montego Bay)のハーフムーンリゾート(Half Moon Resort)のコテージ(Cottage)10は、ボンドがCIAエージェントのロージー・カヴァー(Rosie Carver)と夜を過ごしたベッドルーム<br />・セントアン教区からセントメアリー教区に入ったところにあるカップルサンスーシ(Couples Sans Souci)も使われ、ボンドの部屋は特別な記号「D20」で表わされている<br />・ブードゥーダンス(Voodoo Dance)のシーンはオーチョリオスのレストランで撮影された<br />・ジャマイカの北海岸の観光名所であるグリーングロット洞窟(Green Grotto Caves)は、地下基地シーンの撮影場所<br />・ローズホールグレートハウス(Rose Hall Great House)には仮設墓地が敷地内に建設され、ケシ畑のシーンが家の後ろの丘で撮影された<br />・有名なワニの飛び渡りシーンが撮影されたのはファルマス郊外のジャマイカ・スワンプ・サファリ・ビレッジ(Jamaica Swamp Safari Village)<br />・二階建てバスと警察のパトカーや白バイとのチェイスが撮影されたのは、モンテゴベイ・ルーシー・ハイウェイ(Montego Bay-Lucea Highway)<br /><br /><br />以上

ジャマイカ セントメアリー ジェームズ・ボンドビーチ(James Bond Beach, St. Mary, Jamaica)

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2019/11/09 - 2019/11/09

46位(同エリア46件中)

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ちふゆ

ちふゆさん

19年11月9日(土)、午前中にコノコフォールズ(Konoko Falls)に行き、オーチョリオス(Ocho Rios)のKFCで昼食を食べて、北沿岸ハイウェイ(Northern Coastal Highway)を東に向かう。15㎞余り進むと、オラカベッサ(Oracabessa)と云う町の手前に空港がある。イアン・フレミング国際空港(Ian Fleming International Airport)で、ジャマイカにある3つの国際空港の一つ。ただし、現在定期便が飛んでいるのは国内のモンテゴベイ(Montego Bay)との間のみで、国際線の定期便は飛んでいない。元々は町の名前からボスコベル空港(Boscobel Aerodrome)と呼ばれる国内線専用の小さな空港だったが、2011年にジャマイカ海岸への観光客誘致のための改装され、現在の名前に改称されてオープンした。1500m弱の滑走路1本を持つ。アメリカなどの金持ちはここにプライベートジェットで飛んでくるんだね。

12時45分過ぎ、ジェームズ・ボンドビーチ(James Bond Beach)に到着。オラカベッサの町のあるオラカベッサ湾をアウターバンク(Outer Bank)と向かい合って形成している。ここは入場料が必要な有料ビーチで、大人の入場料は5US$だが、レジデントは350JM$。入場料を払うと車も敷地内に入れて止めることができる。

この敷地内には広い芝生のグランドがあって、国際的な音楽イベントが開かれたりするが、それ以外には正直、特に入場料を払ってまで行く価値があるかどうかは分からない。入口に近い西側のビーチと、反対側のオラカベッサ湾に面した東側のビーチの2つの砂浜があるが、どちらもさほど沖までは行けない小さなビーチ。あと、四角い敷地をぐるっと回れて、石垣で囲まれた海岸線を歩け、青い海に潮風は気持ちいいが、無料ビーチでもこれよりいいところはいくらでもあるように思う。

では、なぜここに来たか。それは単にビーチの名前。007映画や小説のファンとしては、ジャマイカ滞在中に一度は来ないと云うことで、名前以外には何もないことは分かってやってきた。007に関係あるとすれば、海沿いの2階建てのレストランの名前が「ムーンレイカー(Moonraker)」と云うことと、古びた007映画のポスターが2枚ほどあったこと。1枚の「ダイヤモンドよ永遠に(Diamonds Are Forever)」はまだ識別できるけど、もう1枚の「007は二度死ぬ(You Only Live Twice)」のポスターは、色褪せて映画のタイトルも読めなくなっている(下の写真)。

一部の情報では。ここで007映画の第1作「007 ドクター・ノオ(Dr. No)」の撮影が行われたとあるが、それは間違い。ここでは007映画の撮影は行われていないし、原作小説の舞台にもなっていない。では、なぜこの名前が付いたのか? それは、オラカベッサ湾の向かいの海岸のもう少し先に007シリーズの作者イアン・フレミング(Ian Fleming)の住んでいた別荘「ゴールデンアイ(Goldeneye)」があるからで、この別荘で007シリーズ全てが書き上げられた。近いと云うことで名付けられたようだが、詳細は分からないが、ちゃんと了解は取って付けたのだろうか?

なお、この別荘、イアン・フレミングの死後12年経った1976年にボブ・マーリー(Bob Marley)が取得し、現在は彼の音楽プロデューサーだったクリス・ブラックウェル(Chris Blackwell)のものになっており、リゾートホテルとして使われている。ハリソン・フォード(Harrison Ford)やジョニー・デップ(Johnny Depp)も利用したそうだ。前の道を通った時に、セキュリティの兄ちゃんとは入れないのねと云う会話だけしたことがある。

とりあえず敷地をぐるっと回って納得した後は、しばらくは東側のビーチで、少しだけ海に浸かって、あとはヤシの木陰でお昼寝。海岸でのまどろみは気持ちいいんだよな。で、その後西側のビーチでもひと泳ぎし、3時過ぎに引き上げた。まあ、特に大したことはないのだが、ジェームズ・ボンドの名前の付くビーチに行ったと云うことで満足!
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3386591264744207&type=1&l=223fe1adec

最後におまけで007シリーズとジャマイカについてまとめる。
・公開済の映画でジャマイカで撮影されたのは1作目の「007 ドクター・ノオ」と8作目の「007 死ぬのは奴らだ(Live And Let Die)」の2作
・2020年公開予定の最新25作目「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(No Time to Die)」ではポートアントニオ(Port Antonio)で撮影が行われた
・9作目「007 黄金銃を持つ男(The Man with the Golden Gun)」は原作はジャマイカが舞台だが、映画はアジアに変更された

<ドクター・ノオ>
・セントアン教区(St. Ann Parish)とセントメアリー教区(St. Marry Parish)の境を流れるホワイトリバー(White River)では川のシーンが撮影された
・ボンドがウルスラ・アンドレス(Ursula Andress)演じた最初のボンドガールに出会うシーンは、オーチョリオスのプライベートビーチのラフィングウォーター(Laughing Waters)で撮影され、その他のシーンはダンズリバーフォールズ(Dunn's River Falls)で撮られた
・オーチョリオスのクルーズポートの一部であるレイノルズピア(Reynolds Pier)は、クラブ島(Crab Cay)として使われた
・クラブ島の湿地シーンは、トレローニー(Trelawny)のファルマス(Falmouth)の乾燥した湿地で撮影された
・キングストン(Kingston)のジャマイカ総督(Governor-General of Jamaica)が住むキングス・ハウス(King's House)は、最初にボンドがイギリスの諜報員と逢う政府の建物として使われた
・ポートロイヤル(Port Royal)のグランドポートロイヤルホテル(Grand Port Royal Hotel=旧モーガンズハーバーホテル(Morgan's Harbour Hotel))もロケ地

<死ぬのは奴らだ>
・モンテゴ・ベイ(Montego Bay)のハーフムーンリゾート(Half Moon Resort)のコテージ(Cottage)10は、ボンドがCIAエージェントのロージー・カヴァー(Rosie Carver)と夜を過ごしたベッドルーム
・セントアン教区からセントメアリー教区に入ったところにあるカップルサンスーシ(Couples Sans Souci)も使われ、ボンドの部屋は特別な記号「D20」で表わされている
・ブードゥーダンス(Voodoo Dance)のシーンはオーチョリオスのレストランで撮影された
・ジャマイカの北海岸の観光名所であるグリーングロット洞窟(Green Grotto Caves)は、地下基地シーンの撮影場所
・ローズホールグレートハウス(Rose Hall Great House)には仮設墓地が敷地内に建設され、ケシ畑のシーンが家の後ろの丘で撮影された
・有名なワニの飛び渡りシーンが撮影されたのはファルマス郊外のジャマイカ・スワンプ・サファリ・ビレッジ(Jamaica Swamp Safari Village)
・二階建てバスと警察のパトカーや白バイとのチェイスが撮影されたのは、モンテゴベイ・ルーシー・ハイウェイ(Montego Bay-Lucea Highway)


以上

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