秋のバルト三国 ひとり旅 【8】リガから国境を越えるドライブ旅 前編 ～エルガワ・十字架の丘～

2019/10/12 - 2019/10/12

ガイドブックを見ているうちにリトアニアのシャウレイ近郊にある十字架の丘へは一度行ってみたいと思うようになりました。しかし、アクセスが悪く公共交通機関を使って移動すればヴィリニュス-リガの移動の間に入れて1日がかりと大切な時間を奪われてしまうことになります。

シャウレイの場所はラトビア寄りでリガからは約150km程度。それなら、いっそのことリガでレンタカーを借りて他の観光地へも足を伸ばしてみたい。と思い、レンタカーを借りて観光することにしました。

前日の夕方にリトアニアのヴィリニュスを発ちラトビアのリガに着いたばかりですが、リガの観光を後回しにしてレンタカーでリガ→エルガワ→シャウレイ（十字架の丘）→ルンダーレ→メゾーネ→バウスカ→リガの順で巡ります。

公共交通機関を使うと2日はかかってしまいそうですが、旅の自由度をぐんと上げられるレンタカーだからこそできた1日。この旅の中でも最も思い出深い1日になりました。

旅程
10/8 関空→ヘルシンキ(乗継)→ヴィリニュス
【1】https://4travel.jp/travelogue/11556214

10/9 ヴィリニュス→トラカイ→ヴィリニュス
【2】https://4travel.jp/travelogue/11559408
【3】https://4travel.jp/travelogue/11560524

10/10 ヴィリニュス
【4】https://4travel.jp/travelogue/11561710
【5】https://4travel.jp/travelogue/11561940

10/11 ヴィリニュス→リガ
【6】https://4travel.jp/travelogue/11562494
【7】https://4travel.jp/travelogue/11562823

10/12 リガ→エルガワ→シャウレイ→ルンダーレ→メゾーネ→バウスカ→リガ
【8】この旅行記
【9】https://4travel.jp/travelogue/11565281

10/13 リガ
【10】https://4travel.jp/travelogue/11579952
【11】https://4travel.jp/travelogue/11584342

10/14 リガ→タルトゥ

【12】https://4travel.jp/travelogue/11588207/
【13】https://4travel.jp/travelogue/11588222/

10/15 タルトゥ→タリン
【14】https://4travel.jp/travelogue/11599040
【15】https://4travel.jp/travelogue/11605338

10/16 タリン
【16】https://4travel.jp/travelogue/11608098
【17】https://4travel.jp/travelogue/11609686

10/17-18 タリン→ヘルシンキ（乗継）→関空
【18】https://4travel.jp/travelogue/11611575
【19】https://4travel.jp/travelogue/11611626

エリア シャウレイ(リトアニア)

昨夜からの雨はとりあえず止んで曇。

ホテルで朝食を食べる時間がなかったので、ホテルで用意してもらったランチボックスに食べ物を詰めてレンタカー屋さんへ行くことにしました。

途中、自由の記念碑近くの公園を通過。
リガの運河沿いの公園は緑が豊かで綺麗に整備されていました。

レンタカーは9時から予約していたので9時きっかりにお店には到着。新米スタッフさんが一人で慣れないシステムを使って手続きしていたので出発までに40分もかかってしまいました…泣

写真はレンタカー会社のEuropcarの駐車スペースがある地下駐車場。

遅れたので急いでリガを発ったところ、リガのダウガバ川にかかるA8線の橋でオービスに引っかかり、きっかり1ヶ月後にレンタカー会社から請求がきました・・・（ ; ; ）

因みにラトビアのオービスはこんな感じ（これは引っかかった場所ではない）。

高架橋の下を通過しているところですが、写真左側の棒です。

オービス部分を拡大（前の写真を切り取り）。
もっと細いポールに取り付けられていることもありました。

もちろん、走行車線にはカメラマークがあるのですが、うっかり追い越し車線をしばらく走っていると見逃してしまいます。

ラトビアの主要幹線道路はオービスだらけと言ってもいいほどオービスが付いていて、日本国内のものとは比べ物にならないぐらい小さく分かりにくいのが特徴。

日本のように交通標識からだいぶオーバーした車に違反が来るのではなく、スピード計測機の誤差は3%として標識通りの速度を超えるとアウトみたいです。速度表示にかなり厳密に従った速度を心がけて走行する必要があるようです。

なるほど昨日のバスも法定速度順守だったわけだ…
私は国内のノリだったので迂闊でした＿|￣|○

運転される方はくれぐれもご注意を…

リガを出てしばらくすると日本では経験したことないぐらいの大雨(@_@)

前のダンプが飛沫を撒き散らして走っていて危険なので追い越そうとしたら、追い越し車線に1車線全部が水たまりでEPSが作動しているマークを初めて見てしまいました(°_°)
もはや車が走るというよりは鉄の箱が泳いでる感じ…汗

そんな雨も局地的で走っているうちに少し晴れてきました。

まずはエルガワの正教会へ行くために自動車専用道路から逸れて一般道でエルガワへ。

エルガワに到着！
急いでたので縦列駐車はグダグダですが…

因みにレンタカーはVWのポロの予定でしたが車両がなくて2017年モデルのゴルフ ヴァリアントにアップグレードしてくれました。乗り心地もブレーキの効きも良くて快適！

そして、お目当てにしていたエルガワのラトビア正教会へ。

当初、十字架の丘とルンダーレ宮殿へ行くことだけはすぐに決まっていましたが、それ以外は決まっておらず、リガと十字架の丘、ルンダーレ宮殿を起点にバルト三国の観光スポットを紹介するサイトでエルガワの正教会を見つけました。

St. Simeon and St. Anna's Orthodox Cathedral 寺院・教会

こちらは真正面から。

この明るい水色の鐘楼が気になって自分の目で見てみたくなったのです。

St. Simeon and St. Anna's Orthodox Cathedral 寺院・教会

Wikipediaによれば、1890-1892年に建設され、1944年に第２次世界大戦で破壊されましたが、ラトビア独立後、1993年から10年かけて修復作業が行われ2003年に修復が完了したそうです。

St. Simeon and St. Anna's Orthodox Cathedral 寺院・教会

内部に入ると想像以上に明るく、水色の屋根の明るい雰囲気の教会と同じく内部も鮮やかで明るい雰囲気でした。

St. Simeon and St. Anna's Orthodox Cathedral 寺院・教会

観光客は私のみで教会内のスタッフの方は英語が話せそうにありませんでしたが、写真は撮ってもいい（ジェスチャーでお互い意思疎通）ということでした。

St. Simeon and St. Anna's Orthodox Cathedral 寺院・教会

St. Simeon and St. Anna's Orthodox Cathedral

St. Simeon and St. Anna's Orthodox Cathedral 寺院・教会

St. Simeon and St. Anna's Orthodox Cathedral

St. Simeon and St. Anna's Orthodox Cathedral 寺院・教会

鐘楼は大小9つあって明るい水色と金色のストライプが入った玉ねぎ型の屋根は明るく印象的でした。

St. Simeon and St. Anna's Orthodox Cathedral 寺院・教会

エルガワのラトビア正教会を出た後は国境を越えてリトアニアへ。

国境付近には検問所として使われていた建物が今も残っていました。

【info】
iPhoneに入れたGoogleマップをナビに使いましたが、事前にオフラインマップをダウンロードしておけばリトアニアに入りラトビアのSIMで通信できなくなってもGPSを使ってある程度案内してくれます。ただし、データ通信はできないので不安な方はどちらの国でも利用できるSIMを用意するなど準備しておく方が良さそうです。私は前日まで使っていたリトアニアのSIMをお守り代わりに持って行きましたが、オフラインマップを利用しデータ通信をしなかったので事足りました。

十字架の丘の駐車場に着いてからお腹が空いたので朝昼兼用で軽く食事したあと十字架の丘へ。

駐車場にある売店で2ユーロから十字架を売っていたので十字架の丘を作る一員になりたくて購入しました。売店では油性ペンを貸してくれます。

それにしても、ゴルフヴァリアントのこの色かっこいい。国内でこんなかっこいいイメージなくて調べたら日本では特注色でした。

十字架の丘への道からは見えていましたが、近くで見ると圧巻です。

十字架の丘 史跡・遺跡

本当に十字架だらけで（当たり前だけど）見渡す限りの十字架。

十字架の丘 史跡・遺跡

売店で購入した十字架はわかりやすいてっぺん周辺に立てることにしました。

十字架の丘 史跡・遺跡

出国前から色々とストレスもあって「藁人形みたいな意味合いのところの方が発散できたのかな。」と、ぼんやり不謹慎なことを考えて十字架を地面に挿そうとしたら十字架の先に付いていた金具が折れました。(ﾟдﾟ)！！！

金具の取り付けが甘かったので自分で修理して、気を改めて無事に十字架を挿してきました。ごめんなさい(._.)

十字架の丘 史跡・遺跡

自分の十字架を立てたあと、丘の周囲を周ってみました。

十字架の丘 史跡・遺跡

十字架の丘は丘だけでなく周囲も十字架がたくさん。

十字架の丘 史跡・遺跡

十字架の丘

十字架の丘 史跡・遺跡

十字架の丘

十字架の丘 史跡・遺跡

十字架の丘を出たあとは、またラトビアに戻りルンダーレ宮殿を目指します。

つづく

十字架の丘 史跡・遺跡