2019/10/09 - 2019/10/17
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mistralさん
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前日、トレド旧市街からパラドールまで戻る折
タクシーをひろう為にタホ川沿いの広い道路まで下っていった。
旧市街全体が、要塞のようで、入り組んだ細い道が網の目状に
張り巡らされているようだった。
何台も何台も乗客を乗せたタクシーを見送り、川向こうの高台
にあるパラドールまで歩き?も覚悟した頃やっと、空車のタクシー
が現れた時には大喜び!
旧市街とは対岸の、小高い丘の上にあるパラドールまでは
タクシーだと一気に駆け上がっていった。
(アルカサル前にはタクシー乗り場があったようだが、その折には
知る由もなく。帰りにタクシーを利用される方は、事前の下調べを。)
トレドでは、城壁に囲まれた旧市街を見下ろすような
高台にあるパラドールから、暗くなって明るくなるまでの
移り変わりゆく景観を眺めたが、
アヴィラでは城壁内にあるパラドールに宿泊する。
どんな景観に次には出会えるのか?!
(表紙写真はアヴィラの城壁)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
10月12日、
Parador de Toledoで迎えた朝
東側の空の一角が
明るくなり始め -
やがて
早朝のマジックアワーの始まり。 -
お隣のお部屋の方は
前夜と同じように
まだ暗い時からベランダの椅子に
座っておられたようだ。 -
西側を見渡してみる。
-
少しづつ明るくなってきて
-
まだ薄暗かったけれど
-
朝食をとりに
レストランへ向かった。 -
-
食後、レストランから
-
テラスに出てみた。
-
僅かだが、1フロア分下がっているので
街並みが近く見える。 -
ここは
前日、夫が最初にスタッフから
すすめられて
パラドールのPCからメールを送ろうとした部屋。
しかしPCの文字がスペイン語で使いずらいと
引き揚げてきた。 -
-
チェックアウトの為
ロビーまで降りてきた。
壁にかかる絵は
エル・グレコの描いたキリストと
12人の弟子の絵のレプリカだということを
後で知った。 -
広場に駐車していたレンタカーに
荷物を積み込む。 -
パラドールを出発。
-
タホ川沿いの道に沿って上がり
橋を渡って(多分、新アルカンタラ橋から)
旧市街側に入った。
前日のタクシーと同じルートを辿る。 -
地図をみるとトレドの街はタホ川にぐるりと囲まれた自然の
要塞となっている事がよくわかる。
タホ川はイベリア半島中央部を流れポルトガルに至る。
ポルトガルではテージョ川と呼ばれる。
少し走ると aparcamientoという案内が出てきて
駐車場らしいということから(赤のマーク)入っていった。 -
駐車場は地下にあったようで
地上に出ると、すぐ目の前にアルカサルの巨大な建物が
聳えていた。
写真では右側に一部が見えている。 -
アルカサルは、ひときわ高い丘に建っている四角形の
要塞。
前夜はカテドラルと共にライトアップされていた。
1936年スペイン内戦時、フランコ派の軍人とその家族
が立てこもり、人民戦線側との間で戦闘が繰り広げられ
大きな被害を受けた建物。
現在は軍事博物館としてスペインの戦争の歴史に
関する展示物を見学できるそうだ。 -
細い路地を通り抜けると
ちょっとした広場に出て -
-
再び路地を通り抜けると
-
大学の建物?
-
いかにも古びた建物に囲まれた
路地を通り抜け、 -
-
-
-
石段を下っていくと
-
下方に見えてきたのが、目的地の
サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会。
丁度、トレドの東にある橋から旧市街に入り
西側まで横断して来たことになる。 -
1476年、ポルトガルとの間に起きた
トロの戦いの勝利を記念して建立が開始され
17世紀初頭に完成した。
内部は女王の名前から、「イサベル女王様式」と言われ
ゴシックが基調で、ムデハル、ルネッサンス様式が
混在しているそうだ。
内部は見学しないまま修道院へ向かった。
教会の外壁には、鉄の足かせがぶら下がっているそうです。
これはかつてアラブ人によってグラナダの牢屋に閉じ込め
られていたキリスト教徒が
グラナダ攻略の際、解放され、勝利の証として持ち帰ったもので
レコンキスタの象徴として保存されているようです。
教会内部の見学とともに、その折には気づかずそのまま
通りすぎてしまった。 -
修道院入り口へ向かった。
-
-
修道院の回廊は
一階がゴシック様式、二階はプラテレスコ、
三階はムデハル様式となっているそうだ。
写真は一階回廊部。 -
窓のアーチ部分には
レース模様のような透かし彫りが
施されている。 -
柱毎に施された彫刻を見て歩くのも楽しい。
-
-
-
礼拝堂も見学ができるようだ。
-
内部は白を基調としていて
清楚な印象。
イサベル様式だそうだ。 -
しばらく内部を見学していたが
間もなく行事が始まる?とのことで
外へ出るように促され
扉は閉じられてしまった。 -
再び回廊へ。
二階部分? -
この当時回廊で
関東地方に上陸したという台風19号の
ニュースをYou Tubeで見ていたことが
記憶に鮮明に残っている。
遠く離れた地で、何もすることもできず
ただ被害が少ないようにと
祈るのみ。 -
回廊天井部分。
-
-
にょきにょきと突き出ている
ガーゴイル。 -
入り口付近には
当時のフレスコ画?がそのまま
部分的だが残っているようだ。 -
見学を終えて
外へ。 -
来たときには中央部を横断してきたので
アップダウンがあった為
帰りは外周部を歩こうとしている。 -
前日友人がお土産に象嵌細工を購入したお店。
道路に面して窓があって、そこで作業をしている。
(カテドラル近く。この辺りで中央部へ戻っている。) -
そのお店を通り過ぎ、ランチ休憩をして駐車場へ戻った。
順調にアヴィラに向けて出発するつもりだったのに、
ハプニングが起こった。
出庫する際、当たり前のようにゲートそばにあるボックスに
駐車券を挿入した。(後で考えたら、その折りのボックスは
ほんの小箱だった。清算が出来るような機械ではなかった。)
それでもゲートが上がることはなかったので、何かが起こった!
ということはすぐわかった。
後には何台も出庫を待つ車が連なってしまった。
廻りの車に乗っている人たちに聞きまわり、段々理解できてきた。
出庫する際には、まず黄色の機械で料金の精算をする。
そうするとティケットが出てくるので、そのティケットを出口の
機械にかざすとゲートが上がるということがわかった。
ティケットは挿入してしまったので、どうしたらいいの?と聞きまわり、
上の階に行くと事務所があるから、そこで相談するようにと、
英語やらスペイン語やらで何人もの人から教えていただいた。
夫と友人は車に残し、一人上階に上がっていって、事務所にいる
おじさんを見つけた。
「明日車を出したいのか?」と聞いているらしいことが分かったけれど、
こちらの状況をスペイン語で説明することが出来なかった。
突然、翻訳アプリのことを思い出し、短い文章をスペイン語で翻訳して
見せ、そのやり取りを数回するうちに、おじさんも状況を理解してくれた
ようだ。一緒に車のところに行き、ナンバーを控え、新たにティケットを
作ってくださった。
それで、黄色の機械で清算、そのティケットで無事ゲートが開き
脱出できた。
ふ~、何てことが起こったの、とその折には思ったけど、
ずっと駐車場にいるわけにもいかず、必死だった。
多くの人々のチカラをお借りしながら、旅は進行する。 -
その後は順調に走り、トレドからアヴィラまでは高速道路にのった。
しかし、う回路(マドリッド経由)をとってしまったようだ。
今回、レンタカー屋さんで借り出したGPS, Tom Tom
との相性がどうやら悪かったようだ。
GPSの指示が分かりにくくて、、、
分岐点で一般道へ出ていく際「先に出口が」とは言うが、
「出るように」との指示をするわけではなく、
進むべき道(走っている道は緑色に表示している)が
2本表示されている。
なので、ルートを間違っても気づきにくかった。
それでもロスした時間は15~20分ぐらいだった?
出口と言った時点で、そちらに出るべきと気づいたのは、かなり
マドリッドまで近づいてからだった。 -
アヴィラ到着、
気づかないまま城門から旧市街に入ったようだ。
途中パラドールを尋ねて、
なんとかパーキングまでやってきた。
運良く、一台の車がガレージに入ろうとして
インターフォンから受付に連絡していて、そうすると
ガレージの扉が開くのを見ていたため、
同じように連絡をすることができた。
内部はあちこちで太い柱が邪魔をしていて
チビ車でも、やっとあった空きスペースに納めるには
苦労した。
多分、レセプションでは空車状況を把握していて
残り1台分あったスペースに停車するよう番号を
指定したようだ。 -
この
Parador de Avila に
二泊する。 -
部屋に落ち着いて、一安心。
当日起こったいろいろな出来事を思い出して
しばらくは放心状態。
それでも暗くなってきて、持参したカップ麺など
食べてお腹を満たしてしまった。 -
その後、何もすることもなくなったので、
ライトアップされているだろう
城壁を見物することにした。 -
パラドールを出て
-
すぐそばにあるカルメン門から
城壁の外へ出て行く。 -
暗闇の中で
足元からライトアップされて
浮かび上がる城壁の連なり。 -
アヴィラにやってきたことを実感。
-
今まで、カルカッソンヌに始まり
ポルトガルのオビドス、フランスのアヴィニョン、
ポーランドのワルシャワ、クラクフ
マルタのヴァレッタ、スペインのヴィーゴ
などなど城塞都市をあちこちで見てきたが -
これほどの規模で
城壁が完全に残されているのは
このアヴィラが一番のようだ。 -
城壁の外側を三分の一周ほど歩いてきたが
城門から旧市街に入った。
写真では人の気配がどこにもないが
広場まで歩いていってみると、大いに賑わっていた。 -
なにやらイヴェントがあるみたいで、舞台には
楽器などがセットされていた。
その後すぐには始まる気配がなかったので
広場の一角にあったバルに入り、人混みを押し分け
ワインとおつまみをゲットしてひと息いれ
宿へ帰った。
トレドからアヴィラまで、楽勝と思っていたのに
思いがけず大変な1日が終わった。
翌日はアヴィラ旧市街を歩きます。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ヴェラnonnaさん 2020/02/02 15:20:09
- スペイン、男性的な街並み魅力ありますね
- こんにちは、
トレドはマドリードから日帰りで
1日 走り回った街です。大聖堂や
サントトメ教会などは、見学できましたが、ほとんど見れてない街。
機会があれば再訪したい場所です。
アビラの
城壁は
ダイナミック!
威風堂々とした、スペインらしい街ですね。
まだ、旅行記の
拝読は途中なんですが
ご主人の
忘れられた、pcが、どうなったか
案じております。
最終章に
乗っているのかな?
楽しみに、じっくり読ませていただきますね、
ヴェラnonna
- mistralさん からの返信 2020/02/02 19:09:33
- RE: スペイン、男性的な街並み魅力ありますね
- ヴェラnonnaさん
こんばんは。
メッセージをありがとうございました。
> トレドはマドリードから日帰りで
> 1日 走り回った街です。大聖堂や
> サントトメ教会などは、見学できましたが、ほとんど見れてない街。
>
> 機会があれば再訪したい場所です。
私たちも同じように思っていました。
トレドはマドリッドからも日帰り圏にあり、通り過ぎる街という感覚でした。
どこもそうなんでしょうが、一晩でも滞在することによって、昼間には
見られない別の顔?を見られますね。
> アビラの
> 城壁は
> ダイナミック!
> 威風堂々とした、スペインらしい街ですね。
アヴィラとは思いがけなかった出会いでした。
ヴェラnonnaさんの旅行記にも書いたのですが、世界には未知の街が
たくさんあって、だからこそ、私たちは(すみません、一緒にしてしまい)
旅をやめられないんですね。
> まだ、旅行記の
> 拝読は途中なんですが
> ご主人の
> 忘れられた、pcが、どうなったか
> 案じております。
>
> 最終章に
> 乗っているのかな?
はい、お察しの通りです。
No.6になります。
実は、旅行記の作成に時間ばかりかかり、最後はそそくさと帰国したことで
おしまいにしてしまいました。
その後、ある方とのやり取りの中で、iPadのその後の顛末を書いてない
事を思い出し、追記しました。
帰国後、見つかったとのお知らせがあったのですが、すでに遅し、
でした。
気にかけていただきありがとうございました。
mistral
-
- mistralさん 2019/11/22 18:18:53
- ツワモノどもの夢のあと。
- シニアの旅人さん
こんばんは。
すっかり冬めいてまいりました。
書き込みいただきまして有難うございました。
最初は、トレドからセゴビアに回る中継地点ぐらいの
軽い気持ちで滞在を決めた地でした。
ところがいろいろと調べていくうちに
残されている城壁の素晴らしさに驚きました。
かく申します私も、城壁が大好き💕ということが
今まで行ってきた地を書き連ねていくと
わかりました。
まだ他にもあるのかもしれません。
コンスタンチノープルもでした。
まさにツワモノどもの夢のあと、ですね。
ヴィザンティンの最後の皇帝が地下深く眠っている、
という言い伝えがあるそうですから。
mistral
-
- しにあの旅人さん 2019/11/22 12:23:45
- こんにちは
- カルカソンヌは行ったことがあります。あれ以上の城壁とはすごいですね。
私は城壁ファンです。妻からは、なんで石垣が好きなのと言われています。お城の中は変わっても城壁は残ります。ツワモノどもの夢の跡です。
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