2019/10/24 - 2019/10/26
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一人旅の康さん
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この旅行記のスケジュール
2019/10/25
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念願だった黒部ルートの見学会に参加。
台風被害の影響で北陸新幹線、中央本線は不通。
ほくほく線、トキ鉄、とやま鉄道を乗り継ぎ宇奈月へ向かう。
見学会後は室堂の温泉で宿泊。
雨の室堂だったが翌朝は見事な快晴に。
満足な旅となった。
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【序章】
初めて黒部ダムへ行ったのは2016年の秋だった・・・ -
当時行ったとき、よくもこんな山の中にこんな構造物を作れたな~と
感心をしたの覚えている。 -
そして感心を持った同じとき、
子供の頃「関心」を抱いていたこと思い出した。
それは地図を眺めていたとき、関係者専用の長いトンネルが
この黒部ダムまで続いているのを発見したことを。
どういうルートになっているんだろう、と。
峡谷側である下流を見たとき、そんなことを再び思い出し
帰ったら黒部に対する興味が再熱。
そして、色々調べてると名前からしておぞましい「高熱隧道」
と言われる場所がそのルート沿いに実在し、現存していることを知った。
なんともその工事に至っては
100℃を超える掘削、果てにはダイナマイトの暴発、
ホウ雪崩で宿舎の木造部分が吹っ飛び、尾根を越え、先の岩壁に衝撃...
など、俄かに信じがたいことが起きていたという。
黒部ダムも凄いが黒部川開発の歴史には更に凄いことがあったことを知り、
舞台にした小説を読み興味が更に増幅する。
そして、いつかこのルートを行ってみたい!!と強く思うようになった。 -
初めていった年から色々バタバタが続き
今年やっと関電主催の見学会に初めて応募してみる。
すると、なんと当選!!
ひとりのみで応募したからかな~。
とにかく感謝。
という訳で念願の黒部ルートへ行くことに! -
【本章】
ついに出発初日を迎える。
しかし、、、
甚大な被害をもたらした台風被害により
北陸新幹線、中央本線の特急が運休に。
当初はあずさ3号で南小谷→糸魚川経由で宇奈月へ行こうとも考えていたが
不可能となる。
よって、かつての北陸方面主要ルートでもあった
上越新幹線→越後湯沢→直江津経由で行くことにした。
改めて台風被害に遭った皆さまに哀悼とお見舞いを申し上げます。東京駅 駅
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不通によって多少の混みはあるかもしれないけど
平日だし余裕だろうと自由席に乗り込む。
しかし思っている以上の混雑!
東京で満席に近くに、上野で立ち席が発生する状況。ときなのに...。
思った以上に影響が出てるんだなぁ。 -
とりあえず越後湯沢に到着。
そういえば上越新幹線のE7系も当分貴重になるのかな?越後湯沢駅 駅
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ここからは、ほくほく線の快速で一路直江津へ。
2両だけど満席。仕方がない。越後湯沢駅 駅
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なので直江津までは仕方なく(?)後方展望でw
十日町。
通過線のレール、だいぶ錆びちゃってるなぁ。十日町駅 駅
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連続したトンネルを抜け、頸城平野を通る。
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ほくほく線、直江津に着。
はくたかが廃止になった後でも速かった!直江津駅 駅
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直江津からはトキ鉄。
1両気動車!直江津駅 駅
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糸魚川で座れたので東京駅で密かに購入した
国技館名物のやきとりを食らう。糸魚川駅 駅
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乗換駅の泊駅に到着。
同ホームからとやま鉄道に乗り換え。泊駅 駅
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魚津。
ここからは地鉄で。新魚津駅 駅
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すごい普通列車が来た!
これに乗って宇奈月まで。 -
贅沢な普通列車だった。。
今日の宿泊地、宇奈月温泉に到着。宇奈月温泉駅 駅
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天気のいいうちに撮り鉄。
明日の予報は雨。。やまびこ展望台 名所・史跡
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黒部川電気記念館で明日の予習を。
黒部川電気記念館 美術館・博物館
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そして今回の宿。
しかし宇奈月温泉は一人旅に厳しい。。
宿はどこも2人以上からだし、一人可でも2万円以上だし...
ということで今回は安かったこちらで。湯快リゾートプレミアム 黒部 宇奈月温泉 宇奈月グランドホテル 宿・ホテル
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翌朝。
雨だ。。
ただ今日は念願の日だ! -
集合は欅平。宇奈月から指定列車に乗って向かう。
宇奈月駅 駅
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黒部峡谷鉄道、初めての乗車!!
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昨日行ったやまびこ展望台の鉄橋を渡る。
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黒薙川を渡る。
後曳橋 名所・史跡
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猫又の第二発電所。
猫又駅 駅
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小屋平ダム
小屋平駅 駅
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だいぶ山深いところまで来た。
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欅平に到着。
初めて乗った黒部峡谷鉄道、結構楽しかった!
改札を出て集合場所の2階食堂へ行く。欅平駅 駅
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!!!?
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受付を済ませ景色を眺める。
雨が強くなってきた。 -
ホームでメットを受け取る前に冬季歩道の中を見せていただいた。
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トロッコが走らない冬季期間は宇奈月からこのトンネルをひたすら歩くとか。
インフラは大変な業務だが偉大でもあるな。 -
そしていよいよトロッコ入線!
宇奈月からの関係者用の列車に乗りエレベーター前まで乗る。 -
乗った列車は駅を出るとトンネルに入り、
少し進んだ後、スイッチバックでエレベーター前まで行く。
ここから列車を降り、貨車も乗れる竪坑エレベーターに乗り換える。 -
竪坑エレベーターは軌道だとあまりに急坂になってしまうため
エレベーター方式になったとか。
高さで言うとビル50階建て相当。
すごいものを戦前に考えたものだ。 -
エレベーターの上階、欅平上部駅からまずは展望台へ向かう。
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あいにくの雨だが、奥鐘山の岩壁が望める。
こんな岩壁にホウ雪崩で宿舎がその形のまま吹っ飛び
衝撃したという話はいまだに信じがたい。
それがリアルの話とは...。 -
展望台を後に、ここから上部軌道に乗り込む。
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バッテリーカー
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ここでしか見れない形式だ。
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車内で高熱隧道の経緯などの話をお聞きしているうちに
いよいよ本題の高熱隧道の所以となる区間に突入。
説明をされるまでもなく、
客車内の熱さの変化で全員が察知するくらいの気温の変化。
通常坑道内は涼しいはずなのにこの区間からは明らかに異なる。 -
急激な熱気で窓も、そしてカメラさえも曇る。
高熱隧道は戦前の話なのに、令和になった現代でもこの熱気があるとは。。。
この地には魔物が棲んでいるのかとも思ってしまう。
とにかくここの存在感は半端なかった。 -
そして熱気は外へ出た途端急激に変わる。
仙人谷駅に到着。
さっきの熱さはどこへ行ったんだろうと思ってしまう位の変わり様。 -
仙人谷ダム。
ここを目指すために高熱隧道を掘ったのか。
ゴールにある仙人谷ダムは戦前に造られたとは感じさせない
美しい構造で現在にまで存在している。
これが携わった方々の労いになってるのだなと、
「高熱隧道」を通り感じてしまう。 -
仙人谷駅の駅名標。
登山か見学時じゃないと見れない貴重なもの。 -
何分か停まり、終点へ向け発車。
このちょっと行った先からはくろよんのために
延伸した区間だと。 -
そして上部軌道の終点に到着。
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高熱隧道を通ったトロッコもここでお別れ。
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黒部ダム建設の目的、くろよん発電所に突入!
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まずは関電社員による説明を拝聴する。
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ちなみにU字形の卓の中には黒部峡谷の模型がある。
こうやって鳥瞰で峡谷を見るとだいぶ遠くまで来たんだなと実感する。 -
そしていよいよ本髄へ!!
ここのために世紀の大工事が行われたと思うと感慨深い。 -
こんなところにも案内頂いた。
まさに発電所の神髄!
なんかラピュタの巨大な飛行石を拝んでいるような感覚だw -
くろよんを後にする。
入口前には太田垣社長のレリーフがある。 -
宇奈月から続いていた軌道もここが終端のようだ。
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そして、軌道の末端の先にはインクラインが待っていた。
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にしては角度がヤバい!
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見にくいが中間地点ですれ違ったインクラインには
黒部ダム発の見学会メンバーが乗っているという。
いってらっしゃ~い! -
インクライン上部に到着。
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これがラストの乗り物!
バスで黒部トンネルを抜ける! -
途中で降り、景色を眺めることに。
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黒部ルート上で見える剣岳が拝めるということだが...
雨だが若干見える! -
短いようで長かった時も黒部ダムをもって終了。
ヘルメットを返却し解散となる。
長年の関心が実現し再び深い感心と変わった。
今までにない経験でとても有意義なものだった。
本当に感謝。 -
外へ出て、雨で静寂な黒部ダムに出る。
黒部ダム 名所・史跡
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慰霊碑に行き、先人の偉業と今ある生活に感謝を伝える。
来るたびに見る慰霊碑と
黒部ルートを通ってきた今では
重みが違うように感じた。 -
さて、ここからは第二章。
この日はせっかくだと思い室堂にある「雷鳥荘」で宿を取ってある。
しかし冷たい雨は続く...。
晴れていればこの紅葉も美しく見えるのだろうが... -
まずは山を目指す!
黒部ケーブルカー 乗り物
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雨だが外に出てみる。
黒部平 自然・景勝地
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白く見えるんだが...
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今ではアルペンルート唯一のトロリーバス!
大観峰 (大観峰展望台) 名所・史跡
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立山直下での交換。
立山トンネルトロリーバス 乗り物
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宿泊地の最寄り駅、室堂に着。
室堂駅 駅
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雪が積もっててもおかしくない時期だが幸いにも
積もっているのは山だけのようだ。
しかし降っているのは雪になる一歩前の雨。。
一番こういう雨が辛い。。
しかも風が強く、痛いし寒い!
装備万全で向かう。室堂平 自然・景勝地
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みくりが池。
写真撮るのも嫌になってきている状態笑みくりが池 自然・景勝地
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宿泊地が姿を現してきた!
しかし近そうに見えてしまったが冷静にルートを辿ってみると
この天候では萎える巻道&コルのようなルートで...
早く温泉に入りたい! -
何とかゴール!
チェックイン後の温泉がなんとも最高だった!!らいちょう温泉 雷鳥荘 宿・ホテル
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温泉を入り終え、部屋の外を見る。
天気が良ければ夜この時期、空も綺麗なはずだが、、
とりあえず温泉と飯だけを生きがいにし過ごそうと決意するこの時。らいちょう温泉 雷鳥荘 宿・ホテル
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しかし翌朝は打って変わって快晴!!
こんな室堂の姿を欲してたんだ!!らいちょう温泉 雷鳥荘 宿・ホテル
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予定を早めて出発することに。
入口に壮々たる俳優のサインが。らいちょう温泉 雷鳥荘 宿・ホテル
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清々しい朝だ!
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昨日とは全然違う外観。
らいちょう温泉 雷鳥荘 宿・ホテル
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時間も余裕があるので遠回りしながら駅へ向かう。
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血の池。
昨日の天候では気づかなかったが本当に色が凄い。血の池 自然・景勝地
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地獄谷と雷鳥荘。
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雲海も望める!
地獄谷 自然・景勝地
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みどりが池
水鏡が綺麗!みどりが池 自然・景勝地
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この日も天気悪かったら萎えるなあ、と思ってたが
そんなことも忘れてしまうような快晴だった。
山はこれだから良い!
今回は登山目的ではなかったが室堂に来て良かった! -
名残惜しいがここで立山黒部ともおさらばだ。
下山に着手する。室堂駅 駅
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バスから美女平でケーブルカーに乗り換え。
美女平 自然・景勝地
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立山からは再び地鉄へ。
立山駅 駅
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前サボ「急行 渋谷」
横サボ「準急 清澄白河」稲荷町駅 駅
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富山駅
富山駅 駅
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一昨日全線再開となったばかりの北陸新幹線で帰る!
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そして車内では再び密かに買った「室堂」のワンカップと
駅の土産屋で買った蒲鉾で今回の行程を振り返る。
ずっと行って見たかった黒部ルートと絶景だった室堂を堪能できて
とても満足だ! -
日本海が望める糸魚川。
完
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