2019/09/17 - 2019/09/17
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ずーくさん
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2019/09/17
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シカゴに到着したのは9月17日の朝8時半。今日はシカゴに宿泊することもなく、このまま大陸横断列車Empire Builder号に乗車するのだ。
空港からダウンタウンまで、大半の人はブルーラインを使うだろう。僕も前回シカゴに来たときはブルーラインのお世話になった。けれど!ここは鉄オタのこだわりどころ、今回も同じでは芸がないので別のルートを使ってみたい。実はこのオヘア空港の近くを近郊列車メトラMetraが走っているのだ。一応細々ながら駅までのシャトルバスもあったりして、まったく使い物にならないこともない。しかもちょうどいい時間にダウンタウン行きの列車が走っているではないか!終着駅はアムトラックと同じ駅、使わない手はないのだ。
【今回の行程】
●9/17:東京⇒(航空機)シカゴ⇒(鉄道)
9/18:⇒(鉄道)⇒
9/19:⇒シアトル
9/20:ボーイング工場見学
9/21:シアトル⇒(航空機)
9/22:⇒東京
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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国際線が到着する第5ターミナルを出て右に進むと、空港内のシャトルバス乗り場がある。本当はATSと呼ばれる新交通システムのような乗り物があるのだけど、残念ながらこのときはちょうど更新工事中。ブルーラインに乗るにしても何にしても、まず使うのがこのシャトルバスだ。
係「このターミナル1-2-3行きの列に並びな」
僕「メトラの駅に行きたいんだけど」
係「メトラじゃなくてブルーラインだろ?この列でいいんだ」
僕「や、メトラで合ってる。ブルーラインじゃなくて」
係「ホントか?郊外に行っちゃうんだぞ?いいのか?」
僕「OK大丈夫だ」
係「じゃあこのテントの向こう側で待ってな」
空港アクセス手段としてまず使われることがないっぽいメトラ。まして地元民じゃなくて旅行者っぽい日本人がメトラに乗ろうとすると、さすがに係員でも止めたくなるのだろう。
ターミナル間連絡バスは数あれど、メトラの駅行きのシャトルバスは一向に来ない。そしてそのバスを待つ人も一向に来ない。たまに通りかかる別の係員が「ブルーラインじゃないのか?」と聞いてくる。よっぽど珍しいらしい(笑)。
待つこと30分、9:35にようやくメトラ行きのシャトルバスが来た。乗客は僕を含めてたったの3人。シカゴ オヘア国際空港 (ORD) 空港
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途中のパーキングロットで2人を降ろし、運転手と僕だけになったバスは9:45にメトラの駅に到着。バスを降りた後も、運転手が珍しそうにこっちを見てた(笑)。
駅の名は「O'Hare Transfer」。名前だけを見れば確かに空港アクセス駅っぽい。けどここを走るメトラのNorth Central Serviceの運行は、1日に10本だけ。しかも週末は運休。なので時刻を調べずに行ったら痛い目に遭うかもしれないのでくれぐれも気をつけられたし。今回はもちろん時刻を事前に調べておいた。 -
ホームと、少しばかりのベンチがあるだけのO'Hare Transfer駅。
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待合室はあるけど、トイレも自販機もない(そもそもアメリカでは自販機をあまり見かけない)。そしてきっぷ売り場もないので、乗車してから車掌に払うことになる。本来車内精算には5ドルの追加料金が課せられるけど、ここO'Hare Transferのようにきっぷ売り場がない駅から乗車する際は、その追加料金をとられない。
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10:03、時刻ぴったりに列車が来た。シカゴのダウンタウン行きの列車だ。オール2階建てで、ドアは車両中央の1箇所。
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思いのほか混んでる車内。2階に空席を見つけた。1階は通路を挟んで2列+2列。2階席は中央が吹き抜けになっていて、両側に1人席が並ぶという日本にはないギャラリーカーと呼ばれるスタイルだ。
乗車してすぐに車掌が1階を回ってきた。2階から10.25ドルを伸ばして「ユニオンステーションまで」というと、おつりの4ドルをくれて、チケットを座席脇の壁に挟んでくれた。運賃支払い済みであることがこれで分かる。 -
これがメトラのチケット。DゾーンのO'Hare Transfer駅からAゾーンのユニオン駅まで、金額が6ドル+20セント(Dime×2)、そして写ってないけど5セント分も別にパンチしてある。
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10:35、ユニオン駅にはなんと5分の早着。
ちょっと早いけど昼食を食べておこう。駅の建物内にはカフェがいくつかある。プレタ・マンジェ(Pret a Manger)を見つけたので、サンドイッチとオレンジジュースでランチ。11.24ドル也。シカゴ ユニオン駅 駅
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いったん外に出て、駅の全景を撮っておこう。
ユニオン駅の「ユニオン」とは、複数の鉄道会社が乗り入れる「合同駅」のこと。かつてのアメリカは鉄道会社が乱立し、かつ各社が独自のターミナル駅を持っていたので、乗り換えが不便だったのだ。それを解消する目的で作られたのがこのユニオン駅。全米各地に、同じように作られたユニオン駅がある。シカゴ ユニオン駅 駅
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シカゴのユニオン駅を語る上で必ずと言っていいほど取り上げられる、映画「アンタッチャブル」で登場した大階段。似たような階段が2つあるんだけど、どっちが正解なんかな?この写真の階段は駅舎の北東側(South Canal St. とWest Adams St.の交差点近く)のもの。
シカゴ ユニオン駅 駅
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天井が高く明るくて広々としたコンコース。確かにアムトラックでも有数のターミナル駅という風格がある。けどこの人の少なさはちょっと寂しいところ。
シカゴ ユニオン駅 駅
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発着案内を確認しておこう。こちらは到着列車。アムトラックのネットワークの中心駅なだけあって、全米各地から列車がやってくる。とは言え、日本の駅と比較すると発着本数はかなり少ない。
そしてアムトラックと言えば遅延がつきもの。昼頃までに到着する列車が軒並み遅れている上、14:50着予定のカリフォルニア・ゼファーは何と6時間以上の大遅延だ。あらまぁお気の毒に、とこの時は他人事にしか思っていなかった。シカゴ ユニオン駅 駅
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そしてこちらは出発列車。14時前から西海岸へ向かう長距離列車が順次出発していく。ロサンゼルス行きの421列車テキサスイーグル号は、終点まで3泊4日をかけるアメリカの最長列車。そしてこれから乗車する7列車エンパイア・ビルダーの案内も出てきた。発車時刻の14:15まであと3時間弱だ。
シカゴ ユニオン駅 駅
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ここシカゴには、アムトラックの「メトロポリタンラウンジ」があって、寝台車の乗客等が利用できる。僕も今回寝台に乗るのでラウンジのお世話になろう。
1階はかなりの賑わいだったけど、2階に行くと席はかなり空いていて、静かでゆったり。日本はとっくに夜になっていて、いくら機内で寝たとは言え眠くなってきた。少し寝ようかな、発車時刻には遅れないように。シカゴ ユニオン駅 駅
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13:15にテキサスイーグル号の乗車案内、13:20にカリフォルニアゼファー号の案内があって、13:25にエンパイアビルダー号の案内があった。ラウンジの受付脇の通路には40人以上が列を作って、係員の誘導を待つ。ほぼ全員が寝台車の乗客のはずだ。
ほどなくして前方のドアがあいて、係員の誘導で駅構内を進んでいく。駅のはしっこ、28番線(たぶん)に列車は待機していた。シカゴ ユニオン駅 駅
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エンパイアビルダー号以外にも、アムトラックの列車がずらり。この写真の列車はニューヨーク・ボストンへ向かうレイクショアリミテッドだ。
今回のエンパイアビルダー号の編成は以下のとおり。
1:機関車 P42DC(#41)
2:機関車 P42DC(#15)
3:ビューライナー荷物車(#61045)
4:スーパーライナーⅡ乗務員車(#39019)
5:スーパーライナーⅠ寝台車(#32044)
6:スーパーライナーⅡ寝台車(#32082)
7:スーパーライナーⅡ食堂車(#38042)
8:スーパーライナーⅠ座席・荷物車(#31020)
9:スーパーライナーⅠ座席車(#34000)
10:スーパーライナーⅠラウンジカー(#33011)
11:スーパーライナーⅡ座席車(#34113)
12:スーパーライナーⅠ座席・荷物車(#31000)
途中のSpokaneでシアトル行き(9両目まで)とポートランド行き(10両目以降)に分かれる。あれ、今日はポートランド行きの寝台車は連結されていないのかな。いつもなら1両いるはずなんだけど。
僕が乗るのは6両目の車体番号32082、号車番号で言うと0730号車だ。各車両にアテンダントがついていて、入口でご挨拶。シカゴ ユニオン駅 駅
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2階にある6号室が、シアトルまでの僕の住処だ。ベッドルームとルーメットという2種類の個室寝台の中で安いほうのルーメット。定員は2名で、2名で使うとちょっと窮屈なのだけど、1人で使う分には広くてゆったり。進行方向右側の部屋だからずっと北側を見ながら走ることになる。直射日光を浴びなくてよさそうだ。
通路を挟んで反対側の5号室には初老の夫婦。「ハーイ」と挨拶しておこう。シカゴ ユニオン駅 駅
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部屋の中をいろいろと観察していたら、さっそく車内アナウンス。「2階のトイレは換気が故障中なので洗顔用に。1階のトイレは問題なく使える」「食事は夕食のみ予約制、朝食と昼食は食堂車に来た順番に」とのこと。
しばらくしたら、この車両を担当するサービスアテンダントのショーンが自己紹介に回ってきた。聞きやすい英語で良かった。シカゴ ユニオン駅 駅
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安全のしおりとペットボトルの飲料水。ひとまず2本置いてあったけど、階段近くにはストックがちゃんとあって、足りなくなったらそこからもらえた。
さて定刻の14:15に発車~、とはいかず停まったまま。車掌(サービスアテンダントとは別)のチケットチェックが終わってもまだ動かない。するとアナウンスがあって、どうやら機関車の様子がおかしいとのこと。いきなり長期戦か?と少しばかり覚悟を決めた14:38に無事発車した。やれやれ!シカゴ ユニオン駅 駅
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発車してすぐ、食堂車のアテンダント・アマンダ嬢が夕食の予約を取りに回ってきた。早めの時間が良かったので17:30にした。
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メトラの車両基地の横を通り抜け・・・
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ユニオンパシフィック鉄道の線路と平面交差。ちなみに今この列車が走っているのはかつてミルウォーキー鉄道が所有していた路線で、今はメトラが所有する。
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少しゆっくりめに走っていたら、なんと後続のアムトラックの列車が追いついてきた。しばし抜きつ抜かれつの併走状態。しかしすぐ脇でホーンを鳴らされるとうるさいことうるさいこと!
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前面には「Hiawatha Service」と書いてある。シカゴ発ミルウォーキー行きのハイアワサ号337列車だ。シカゴ発はこのエンパイアビルダー号より1時間も遅い15:15。それに追いつかれたということは、こちらはすでにそこそこの遅れになってしまったようだ。
この機関車はシーメンス製のSC-44という最新鋭。エンパイアビルダー号を牽引するP42DCも、いずれこれに置き換わるらしい。 -
少しだけ車内探検。寝台車の個室は主に車両の2階にあって、1階にあるのはトイレとシャワー室、荷物置き場、そして個室がいくつか。
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トイレは全体的にキレイに保たれていた。
1つだけ曲者(?)なのがシンクで、水のレバーを強く押すと勢いよく水が出てきて一面水浸しになるのだ。なのでそろーっとレバーを押さなきゃいけないのだけど、この力加減がまた難しい。
そしてまた車内アナウンスがあって、やはり機関車の調子は戻っておらず、次に停車するミルウォーキーで先頭と2両目の機関車を入れ替えるとのこと。本来はほとんど停車時間のないミルウォーキーだけど、しばらく停車することになりそうだ。下車してよいけど準備が終わり次第発車するからホームから離れるな、との指示。機関車を付け替えている間は電気も止まるので、食堂車の営業開始も遅くなるらしい。 -
16:40、1時間遅れでミルウォーキー到着。初めてのウィスコンシン州だ!ホームに下りてこんな写真を撮れたのは幸か不幸か。
ミルウォーキー インターモーダル ステーション 駅
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ドナドナされていく機関車2両。その奥には、先ほど我々とデッドヒートを展開したハイアワサ号がほぼ定刻で到着していた。
ミルウォーキー インターモーダル ステーション 駅
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明るい駅構内、そして巨大な車体。かつてのユニオン駅から、大改修工事を終えて2007年にインターモーダルステーションとなったここは、この地域の交通の拠点だ。
ミルウォーキー インターモーダル ステーション 駅
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17:08にいったん「All Aboard!」の声がかかったものの動く気配がなく、結局ミルウォーキーを発車したのは1:50遅れの17:40。かなり日も傾いてきた。
ミルウォーキーと言えばミラービール。ミルウォーキー・ブルワーズは「醸造する人たち」なのだ。車窓からもミラービールの工場が見える。 -
食堂車の営業開始も遅れて、17:30組が呼ばれたのは18:10だった。アムトラックの食堂車は基本的に「強制相席」で、4人組のグループでない限りはほぼ確実に知らない誰かと一緒の席になる。今回はシカゴ在住の初老の女性2人組みと、トロントから来た男性。アムトラックに乗るだけのために5日間旅行していると言ったらめっちゃビックリされた。
オーダーはみんな名物ビーフステーキ。ほどなくしてやってきたビーフステーキの上にはなんとクラブケーキ(カニ肉のハンバーグのようなもの)が乗っかっていた。どうやらLand&Sea Comboというメニューに入れ替わってしまったらしい。肉はちょっとだけパサついていたけど柔らかくて、クラブケーキまで食べて満腹になってしまった。デザートのプリンまでいただいて、食事を終えたのは19:15。アルコール以外は寝台料金に含まれているので支払いの必要はないけど、5ドルのチップを置いてきた。置いてない人も結構いたけどね。 -
21:00、ウィスコンシン州ラ・クロスLa Crosse発。相変わらず1:50の遅れだ。この先ミシシッピ川に架かる橋が船を通すために上がっているからちょっと待たされるかも、とのこと。
21:10、ショーンがベッドメイクをしてくれた。これから終点までのチップとして10ドル渡したら喜んでくれた。
21:15、車両1階にあるシャワー室へ。値段のお高いベッドルームには部屋ごとにシャワーがあるけど、ルーメットはこの共用シャワーを使う。タオルは山積みになっていて、石鹸も完備。ただしシャンプーやリンスはないのでお忘れなく!右下の赤いバッグには使用済みのタオルを放り込む。 -
スペースも湯量も十分。日本を出てから初めてのシャワーは非常に気持ちよかった。
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21:35、ミネソタ州ウィノナWinona発。21:40には食堂車営業終了のアナウンスが流れてきた。翌朝の朝食は6:30から10時、早朝のアナウンスはないとのこと。外は真っ暗だし、時差ボケで頭もぼーっとしているし、寝よう。予定ならば今ごろミネアポリスあたりを走っているはずだけど、まだまだ先。起きた時にはどのあたりを走っているだろうか。
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この旅行記へのコメント (2)
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- nikさん 2020/01/05 10:34:10
- 僕もアムトラックは懐かしい思い出です。
- 僕が乗ったのはカリフォルニアゼファー号でした。シカゴからグレンウッドスプリングス、グレンウッドスプリングスからオークランドまでの旅でした。
最近は時間が取れないためオール航空機ですが20年以上前の懐かしい思い出です。
いつかまたいけるといいなぁ。
書斎の僕の紙入れ箱にはその時のチケットとバゲージタグがいまだ保存してありますよ。
大切な思い出の一つです。
- ずーくさん からの返信 2020/01/07 01:06:19
- RE: 僕もアムトラックは懐かしい思い出です。
- こんにちは。
旅行記をご覧くださいましてありがとうございます。
私も今回の乗車の思い出が強く残っています。写真とオンラインチケットのプリントくらいしか手元には残っていないのですが、「また乗りたい!」と思わせてくれる魅力的な列車でした。いつかカリフォルニアゼファーからのロッキーの眺めを楽しんでみたいと思っています。
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