2019/11/14 - 2019/11/23
455位(同エリア1288件中)
どらみさん
念願のイランに行ってきました。
以前からイランに行ってみたく、2017年GWにビザを取得してイラン旅行を手配している会社にホテル、移動手段等を手配までしてもらったのですが、直前で体調を崩しキャンセルした経緯があります。イラン情勢が不安定な中、リベンジを果たすことができました。
イランについての情報が限られている中で、今回は準備編ということで自分で事前に準備したことや現地の一般情報をまとめました。自分の記録のために作成している部分が大きいですが、イラン情報が限られている中でこれからイラン旅行を考えられている方々のお役にたてれば幸いです。
なお、今回の旅行ではガソリン値上げに伴うデモに巻き込まれ、道路の封鎖、観光施設の閉鎖、インターネット遮断等がありました。イラン情勢が非常に不安定となっていまので、イラン旅行を考えている方はご注意ください。
本編は、旅行記を作成してるうちに思い出して追加することがあるかもしれません。
①きっかけ
2019年夏ごろ、今年は会社の15年勤続で5日間の休みがもらえる年だったことに気づき、ここから計画がスタートします。通常は10月や11月に長期休暇が取れないので、このあたりがベストシーズンの国はないかと考え、イランのリベンジを果たす決心をしました。
②日程、航空券
ANAのマイレージがあったので、この時期ならビジネスクラスも予約が取れるのではないかと思い10月、11月で航空券を検索しました。なかなかいいのが出てこないですが、スターアライアンスでテヘランに就航しているのはトルコ、ルフトハンザ、オーストリアくらいなので、乗り継ぎ空港を自分で入力しながら検索したところ、今回の休暇5日に有給を1日取ると、以下の旅程で航空券が確保できました。
土曜日の朝にセントレア着のため、週末はゆっくり休むこともできます。
往路の中部‐羽田の航空券がないですが、JALが夜に中部‐羽田便を運航しており、こちらは自腹で購入しました。
(往路)
2019/NOV/14 JL208 NGO-HND 21:10-22:10←自腹で購入
2019/NOV/15 NH205 HND-VIE 01:55-06:00
OS871 VIE-IKA 13:10-20:00
(イラン国内移動)←ツアー会社に取ってもらったものです。
2019/NOV/16 EP3711 THR-SYZ 0825-0950
(復路)
2019/NOV/22 TK899 IKA-SAW 06:20-09:10
TK1617 SAW-FRA 11:10-12:30
LH736 FRA-NGO 14:00-09:30
③ホテル、現地の移動手段
イランではクレジットカードが使えないため、インターネットでホテルなどの予約のしかたがわかりません。そこで前回同様、イラン旅行を手配している旅行会社さんにお願いし、ホテル、国内線の航空券、シラーズからイスファハンとイスファハンからテヘランの移動および移動途中にある観光用の車のチャーターをお願いしました。イランではバスがかなり発達しているようですが、結局は現地に行かなければわからないところがあり、移動兼途中の観光地のガイドをお願いしました。帰りの日にちが特に決まっていなければ、ホテルや移動手段を予約せずに行くのも楽しそうだとは思います。
④スケジュール
目的はペルセポリスとイスファハンです。同じくらいの日数でテヘラン、アフヴァーズ、ヤズドまで回るツアーもあるようですが、移動ばかりになるので、シラーズとイスファハンのみに絞りました。また、ウィーンでは乗り継ぎが7時間あるので、1-2時間くらいはウィーン観光の予定です。
11/15 ウィーン着、ウィーン観光、テヘラン到着
11/16 シラーズへ国内線で移動、ペルセポリス観光(車チャーター)
11/17 シラーズ観光
11/18 シラーズからイスファハンへ移動、
途中のパサルダカエ遺跡も観光(車チャーター)
11/19 イスファハン観光
11/20 イスファハン観光
11/21 テヘランへ移動、エマームホメイニ空港宿泊
途中でアビヤネ村、カーシャンを観光(車チャーター)
11/22 テヘランを出発
⑤ビザ
イラン大使館のホームページを見ると、e-VISA開始となっていますが、電子申請だけではクローズしません。
e-VISA申請が完了した時に電子メールで届く書類を添付して紙でVISA申請をすることになります。(これを電子ビザというのか??)
2019年9月の申請時点で、必要書類は
(1)紙の申請書
→わからないことは大使館に電話すれば教えてくれます。念のため[the country you have visited]という項目はどれくらい書くのか聞きましたが、2,3書けばいいとのことでした。
(2)証明写真1枚((1)に貼り付ける。イギリスにいたときもそうでしたが、メガネは外しましょう。)
(3)申請料(郵送申請の場合は、振込明細書)←ATMはOKだが、オンライン振込みはダメ(明細書が出ないため)
(4)パスポート原本
(5)e-VISA申請完了後に電子メールで届く書類(VISA GRAND NOTICEというそうです)
郵送の場合は、上記5点を返信用のレターパックと一緒に大使館へ送付します。
インターネットでは拒否になったという情報もあり、気を遣いました。写真はもちろん写真屋さんに行って取ってもらいました。また、e-VISA申請の際も注意書きなどに目を通し、書かれていることを守りました。(貼り付ける画像については、画素数や縦横比などの規定がありました。)
申請は9/21にイラン大使館へ郵送し、24日にイラン大使館着(3連休を挟んだため時間がかかった)、27日にVISAが手元に届きました。
⑥金銭事情
主要な都市であれば日本円の両替は可能なようですが、米ドルが一番とのことで、これぐらいは使うかなと思う分は米ドルを準備しました。また、ガイドさんを付けてもらう箇所がありますが、ガイドへのチップは米ドルになっており、使いやすいように小額紙幣(1,5,10,20ドル)も準備しました。
実際に金銭事情は以下のようなかんじでした。
■レート
1USD = 115000 Rls(エマームホメイニ空港の両替レート)
現地では、1USD = 115円と考え、¥1=1000 Rlsとしてお金の計算をしていました。リアルは桁が大きくわかりにくいため、今回の旅行記でも1000Rlsを1円として表記します。実際のレートとは少しずれますが、誤差は一割未満です。(この時点でのレートはおおよそ1USD=108円でした。)
また、イスファハンで買い物をした際、USDで支払いたいと言うと、Rls表記の金額を120,000で割っていました。
なお、エマームホメイニ空港では掲示板に15通貨くらいのレートがありましたが、そこには日本円の掲示がなく、レートは不明です。おそらく両替はしてくれると思いますが、あまり日本人が来ないということでしょうか。
■実際に現地で使ったお金
最初に空港で100USD両替し、空港に着いたときに1000円程度残りました。空港のホテルの食事、空港での買い物で最終的な残金は200円になりました。(ホテル、航空券、車チャーター代(日本で支払い済)及びガイドへのチップ、イスファハンで買った土産代は除く)
イスファハンでミーナ―・カーリーなどのお土産を60USDほど買いましたが、これらはすべてUSDで支払いました。1ドルや5ドル紙幣などの小額紙幣を持っていると、おつりもいらず便利です。おつりがないと言って、おつりの分だけ別のものを買えと言ってきたりします。端数くらいは簡単に値切れましたので、値切るのもよし。
■物価
以下に実際に自分が支払った価格を書きます。地球の歩き方2017-2018と比較しても大きく値上がりしており(おそらくイランリアルの暴落による)、今後も値段の変動が大きいと思われますので、ご参考。
●水(500ml):15-20円
●水(1.5l):25円
●食事パン:50円(カルツォーネや春巻きの形をしたパンで、中にハムなどが入っている)
●レストランでケバブ:200-500円
●シラーズのメトロ:15円(1駅、2駅どちらも同じ料金でした。どこまで乗っても均一なのかどうかは不明)
●イスファハンのタクシー:ジョルファー地区からシャフレスターン橋で200円、シャフレスターンからハージュで100円。観光客料金かもしれませんが、値切ったりはしていません。
●観光地の入場料:主要施設は500円均一、サブ的な施設で150-300円程度と、入場料は高かったです。入場料はリアル払いのみですので、観光施設の入場料を把握したうえで両替することをお勧めします。
■ぼったくり等
通貨の単位がトマーンとリアルがあったり、桁が大きくてよくわからなかったりで困っていると、普通に財布の中を見てお金を取っていきますが、多めにとったりはせず、基本的に非常に真面目でいい国だと思います。(もともとの価格が外国人価格である可能性はありますが。。。)
しかしイスファハンのエマーム広場とそこを取り囲む部分のバザールでは注意が必要です。店先で見ていて声をかけてくる店は高いです。またイスファハンに限らず、主要観光地で流暢な日本語や英語で話しかけてくる人には注意しましょう(これはイランに限らないですが)。絨毯、サフランのほか、イランの歴史のあるスポーツをしているんだけど、一緒に観光しないかなどよくわからない人もいました。
■チップ
車のチャーター(旅行会社からチップ目安を言われていた)やホテルのポーターにチップを渡すと、小躍りするくらいのかんじで非常に喜びます。しかし部屋の清掃ようにおいておいたチップはそのままでした。厳格なイスラム国なので、置いてあるものを取るのは窃盗になるのか??
⑦薬
中央アジアなどではお腹をこわすことが多いと聞きます。原因は衛生状態が日本に比べて悪いというのが一般論ですが、調べていて他にも気になる点がありました。それは①疲れ、と②油が体に合わない、というものです。
①は納得ですが、②については、むこうは暑いため基本的に大量の油を使うが油の種類が日本と異なり、日本人には消化できないものなのだそうです。日本人が牛乳で腹を下すのと同じような原因です。
というわけで今回は胃腸薬を準備しました。
その他、頭痛薬、酔い止め等はいつも通り。
→特にお腹の問題はありませんでしたが、野菜や果物不足から口内炎ができてつらかった。
⑧空港での注意点(心構え)
飛行機が好きでして、空港にわざわざ足を運ぶほどではないですが、空港に行くと空港をウロウロして写真を撮ります。
しかし、イランは空港、駅、橋などが撮影禁止です。外務省の渡航情報を見ていると、空港の写真を撮っていて軍に連行され、パスポートとカメラを取り上げられたこともあるようです。
イランの航空機を見る機会はめったになく、写真が撮りたいですが、ここは安全第一です。周りの人が取ってたら、取ろうかな。
→実際に空港で写真を撮っている人はいませんでした。帰りのトルコ航空機内などでは大丈夫かと思い写真を撮りましたが、僕の場合は何も言われませんでした。写真を撮りたい方は自己責任にて。
⑨ウィーン観光
乗り継ぎが7時間あり、弾丸観光の予定です。ウィーン空港は確か乗り継ぎが40分程度の小さな空港だったと思いますし、預かり入れ荷物は預けたままなので、入国は1時間もあれば問題なしと思われます(早朝なのもあり、空いているはず)。
空港から市内への移動ですが、CATという空港列車もあるようですが、こちらは値段が高いうえに30分に1本しかなく、今回のような弾丸観光では1本の乗り遅れが命取りになりかねず、普通の列車Sバーン、もしくはRJという急行?列車を使う予定です。
列車で空港駅から中央駅までは20分程度ですが、空港から駅への移動、中央駅から市街地への移動を考えると、安全側にみて片道1時間程度かかるものと想定すべきと思われます。ウィーン空港にはテヘラン出発の2時間前には戻りたいとすると、2時間が純粋な市内観光の時間になります。
当日の天気にもよりますが、シュテファン寺院で地下鉄を降り、そこから南に向かって歩きながら王宮などを見学し、カールスプラッツ駅に向かうくらいを想定しています。最悪、シュテファン大聖堂だけ観光できればよしと考えています。
→入国手続きを終え、手荷物を預けて6:33のRJに乗れる時刻には空港の鉄道駅に到着していましたが、列車がキャンセルになり、結局は7:03のRJに乗りました。中央駅で地下鉄に乗り換え、シュテファン大聖堂に7:40頃着、9時ころにカールスプラッツ駅から空港へ。空港で少し展望デッキに立ち寄ってから再度出国手続きをしました。
⑩ガイドブック
日本語だと地球の歩き方2017-18しかありませんが、図書館のリサイクル図書で地球の歩き方イラン2001-02をもらっており(一緒にシリヤ2000-01ももらった)、こちらの方が観光地の説明などは詳しかったです。また、今の地球の歩き方のは乗っていない場所もたくさん載っていて面白かったです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- イラン航空 JAL ルフトハンザドイツ航空 ANA オーストリア航空 ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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