2018/09/15 - 2018/09/16
4位(同エリア141件中)
旅猫さん
9月中旬、東北に点在する縄文時代の遺跡を巡る旅に出た。
とは言え、数が多いので、今回は大湯環状列石と御所野遺跡を訪れることにする。
古代から戦国時代までの歴史に興味があるのだが、中でも縄文時代はとても興味があり、旅先で遺跡や博物館があれば、観に行くことにしている。
昨年訪れた三内丸山遺跡がいまひとつだったので、今回訪れる御所野遺跡にはかなり期待しているのだ。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今回は、7:22発の『はやぶさ47号』に乗車し、一路盛岡駅へと向かう。
久しぶりに、三連休パスを利用しての旅だ。
まだ夏の暑さが続くみちのくを、『はやぶさ』は疾走し、1時間50分足らずで盛岡駅に到着した。 -
盛岡駅前からは、9:40発の大館駅前行高速バス『みちのく号』に乗り換え、鹿角花輪駅へ。
旅で高速バスを利用することは滅多にないが、列車の本数が少なく、旅程に合わなかったので、珍しく使うことにしたのだ。高速バス (みちのく号) 乗り物
-
そして、走ること1時間半足らずで花輪駅前に着いた。
ここでバスを乗り換えるのだが、少し時間があったので駅前を散策。
すると、鶏が描かれたマンホールを見つけた。
調べてみると、秋田三鶏のひとつ『声良鶏』だそうだ。
江戸時代から、鹿角などで飼育されていたらしい。 -
11:37発のバスに乗り、大湯環状列石へと向かう。
35分ほどで着いた環状列石前バス停で下車。
とりあえず、史跡の勉強を兼ねて、大湯ストーンサークル館へ。
館内には、出土した土器などの展示の他、遺跡の復元模型も展示されていた。大湯ストーンサークル館 美術館・博物館
-
サークル館を見学後、早速、環状列石を観に行く。
初めて目にするそれは、思ったよりも大きかった。
石の配置はかなり不規則で、かえって不思議な感じがする。大湯環状列石 名所・史跡
-
この遺跡は、今から四千年ほど前の縄文時代後期のものだそうだ。
建物もいくつか復元されていて、当時の姿を想像させてくれる。 -
環状列石をよく見ると、一部の石が立っている。
まるでお墓のようだ。
実際に、環状列石は大規模な共同墓地と考えられているようだ。 -
遺跡を散策していると、赤とんぼに出会った。
季節柄、アキアカネのようだ。 -
近くでは、秋桜も風に揺れてた。
赤とんぼに秋桜。
みちのくには、もう秋が来ていた。 -
バスの時間までしばらくあったので、近くにあった別の遺跡に足を運んだ。
そこは、一本木後ロ配石遺跡群と呼ばれ、環状列石のような規模や配石は観られないが、多くの石が人為的に並べられている。
ここは、発掘調査の結果、墓であったことが確認されたそうだ。 -
遺跡の周囲には、栗林があった。
縄文時代には栗が栽培されていたらしく、ここではそれを再現しているようだ。 -
環状列石に戻り、バスを待つ。
14:12発の大湯温泉行きは、4分ほど遅れてやってきた。
このバスに10分余り乗り、温泉街の入口にある大和橋バス停でバスを降りた。 -
近くには、共同湯のひとつである上の湯浴場があり、そこから温泉街の散策を始めることにする。
とりあえず、国道沿いに温泉街を東の外れまで歩いて行く。
すると、街並みの外れで道は橋に出た。
近くに、男鹿でよく見かけた懐かしい『菅江真澄の道』標柱もあり、そこには『大湯泉の大橋』とあった。
その大橋の上から温泉街を眺める。
流れる川は、大湯川だ。大湯温泉 温泉
-
橋の上から、川の右岸に共同湯が見えたので行ってみることにする。
その荒瀬共同浴場は、橋の上から見たより川を近くに感じた。 -
中へ入ると、いかにも共同湯と言った感じの佇まい。
入浴料は200円と格安。
浴室も簡素な造りで、細長く小さな湯船がある。
湯は湯船の底から注がれていて、湯船の縁から湯が溢れて行く。
源泉掛け流しの魅惑的な湯だったが、湯は激熱でほとんど入れなかった。 -
共同湯を後にして、散策を再開。
この辺りは、温泉街と言うより長閑な集落と言った感じだった。 -
そんな集落の中を西へと歩いて行く。
しばらくすると、白い小さな花がたくさん咲いている場所に出た。
蕎麦の花だった。 -
しかし、蕎麦を栽培しているというより、自然に任せているような感じがする。
蕎麦の産地であれば、夕食は蕎麦にしようかと思ったが、どうも微妙な感じだ。
そんなことを思いながら眺めていたら、近くの花にトンボがとまった。 -
散策を初めて1時間ほどで、今宵の宿である『ホテル鹿角』に着いた。
外観はかなり立派で、大きな建物だった。大湯温泉 ホテル鹿角 宿・ホテル
-
通されたのは10畳の和室。
年季の入った感じで、少し暗い感じのする部屋だった。 -
座卓の上には、宿の銘菓と言う『らいまん』が置かれていた。
蒸しきんつばで、個人的にはちょっと苦手だった。 -
窓から外を眺めると、大湯の町並みが見渡せる。
近くに高い山が無く、盆地のような景色でもない。
どこか開放的で、明るい雰囲気の街に見えた。 -
部屋で少し休んだ後、大浴場へ。
浴室はかなり洗練された造りで、温泉宿の風情は無かった。
無色透明な湯も、いまひとつ温泉らしさが感じられない。 -
それでも、露天風呂は岩造りで緑に囲まれ良い雰囲気だった。
湯温も程よく、まったり。 -
一風呂浴びた後、夕飯を食べるために外に出た。
まず立ち寄ったのは、宿の近くにあった道の駅『おおゆ』。
直線的な印象の建物で、すっきりし過ぎな感じだったが、ここの売店で、友人たちへのお土産を見つけることができた。 -
その近くにあった『ゆっこ橋』の傍らには、大湯温泉の工芸品である『大湯こけし』の大きな石像が立っていた。
夕日が当たるその顔は、どこか憂いのある表情に見えた。 -
食事のできる店を探したが、ここはという所はすぐには見つからなかった。
ぐるりと一周して、荒瀬地区にあった『渓鶏庵』と言う店に惹かれたので、そこに落ち着くことにする。
カウンター席に座り、とりあえず、生麦酒をいただく。
お通しは枝豆だ。渓鶏庵 グルメ・レストラン
-
つまみには、比内地鶏のねぎま串を注文。
出て来たそれは、肉の部分がかなり小さかった。
これで一本200円は少し高いな。 -
お酒は、湯沢の木村酒造が醸す『福小町 純米吟醸』を。
仄かに甘く優しい味わいのお酒だった。 -
追加のつまみには、烏賊の下足揚げ。
烏賊は、やはり下足が旨い。 -
しばらくすると、お店の方から茶碗蒸しを勧められた。
比内地鶏の卵を使ったものだそうで、迷わずいただくことにする。
それは、上品な甘さのある味わいだった。 -
〆には、蕎麦を注文。
お供には、地元鹿角の蔵元千歳盛酒造の限定酒『すし屋の酒 粋心』を頼んだ。
美味しい蕎麦と旨い酒。
旅先での至福の時間だ。 -
2時間ほど店で過ごし外へ出ると、もう、すっかり陽が落ちていた。
初秋の夜風が、ほろ酔い気分の身体に気持ち良かった。 -
あまりに心地よいので、温泉街の裏道をそぞろ歩き。
まだ宵の口なのに、街には人影は無い。
そして、空には薄月が仄かに輝いていた。 -
翌朝、温泉に入った後、バスの時間まで館内を散策。
宿の一角には、大きな池があった。
借景には緑の山があり、なかなかの眺めだった。 -
バスは、宿の敷地内から出る。
一日4本しかないバスの、8:05発の始発便に乗車した。 -
そして、鹿角市役所に近いハローワーク前バス停で下車。
この日は、小坂町のほうへ向かう予定なので、ここから近い市役所前バス停から小坂方面へ向かうバスに乗る予定だ。
降りて少し歩くと、ご当地マンホールを見つけた。
秋田県の下水道のもので、描かれているのは大湯環状列石と山並みと川。
尾去沢と表示されているが、ここは鹿角である。 -
市役所では、この日『かづの元気フェスタ』と言う催しものが行われるらしく、その準備で賑わっていた。
そんな市役所の片隅に、林檎の木が数本植えられている。
鹿角で栽培されている林檎品種らしく、赤と青い実がたわわに実っていた。
真っ赤なものは『つがる』。 -
そして、青いものは『王林』だった。
他にも、『紅玉』などが実を付けていた。 -
40分ほど時間を潰し、3分ほど遅れてやって来た9:15発の小坂行きのバスに乗り込む。
車内は乗客も疎らで、二人掛けの椅子に座ることにした。
今日はこの後、鉱山で栄えた街、小坂を歩く予定だ。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- hot chocolateさん 2019/10/14 21:52:13
- 大湯環状列石!
- 旅猫さま
こんばんは~
一昨日の台風では、影響はありましたでしょうか。
前回、長期間停電が続いた千葉南部の方たちや、今回の台風で被害に遭われた方たちはお気の毒と思います。
我が家は、前回の台風15号の時は14時間の停電でした。
環状列石といえば、イギリスのストーンヘンジが有名ですが、日本にもあったのですね。
大湯環状列石というのは知りませんでした。
今から4~5000年も前の同時期に、日本と遥か遠いイギリスでも同じような文化があったとは不思議な感じがします。
真っ赤なリンゴが見事ですね。
hot choco
- 旅猫さん からの返信 2019/10/15 19:46:19
- Re: 大湯環状列石!
- hot chocoさん、こんばんは。
書き込みありがとうございます。
こちらは、停電も無く、大したことはありませんでした。
大湯環状列石は、国内でも随一のストーンサークルです。
教科書にも載るくらい有名ですが、場所柄、かなり地味な遺跡です。
ストーンサークルは、イギリスのが有名ですが、日本との繋がりがあるのでしょうかね。
日本にはかなりの数があって、秋田に特に多いそうです。
ちなみに、東京都の町田市にもあります。
旅猫
-
- ガブリエラさん 2019/10/02 20:56:59
- ご無沙汰しております(#^.^#)
- 旅猫さん☆
こんばんは♪
すっかりご無沙汰しちゃってましたが、ようやく復帰いたしました!
私、実は遺跡大好きなので、興味深々で拝見しました♪
行ってみたいです!!!
イカゲソ、お蕎麦おいしそうですね(^^)/
旅行にいきたくなりました!
ガブ(*^^)v
- 旅猫さん からの返信 2019/10/02 21:41:08
- RE: ご無沙汰しております(#^.^#)
- ガブさん、こんばんは。
お久しぶりです!
復帰、おめでとうございます(^^)
遺跡は面白いですよね。
古の人たちの暮らしが垣間見れて。
いろいろ想像するのも楽しいですし。
北海道東北の縄文遺跡群が世界遺産になりそうなので、行くなら今のうちですよ!
大湯温泉で入った店は、料理が美味しかったです。
烏賊下足は、麦酒に最高でした!
旅猫
-
- 墨水さん 2019/09/25 22:19:28
- 謳い文句。
- 旅猫さん、今晩は。
「すし屋の酒」との謳い文句が有る「酒」が有るんですか?。(ビックリ)
すし屋だから、魚の脂に旨い(酒)て事ですよね?。
蕎麦喰っちゃ、ダメなんじゃ無いの?。(爆)
「きんつば」がダメとは、初耳でした。(笑)
墨水。
- 旅猫さん からの返信 2019/09/27 17:08:20
- Re: 謳い文句。
- 墨水さん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
蔵元と秋田県内のすし屋の団体のコラボだそうです。
加盟店でしか呑めない限定酒とのこと。
入った店はすし屋ではないので、そばを食べました(笑)
でも、看板メニューは寿司だったみたいですが(^^;
旅猫
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