特別展　立体錯視をみる

2019/09/06 - 2019/09/06

明治大学博物館で開催されている特別展　立体錯視の最前線　が非常に興味深かったのでご紹介します

今年は9月8日（日）までの開催
入場料は無料

人間の知覚の不思議さにやや頭が混乱しました

帰りに神保町にある「ペルソナ」で欧風カレーを食す
こちら　10月末に閉店、移転先は未定だそう

エリア 神田・神保町(東京)

明治大学博物館は明治大学アカデミーコモンの地階にあります。
JR御茶ノ水駅から徒歩5分
地下鉄神保町からは徒歩10分ですが、坂道を登ります
（御茶ノ水駅からは下り坂）

明治大学博物館 美術館・博物館

この特別展は　明治大学先端数理学インスティテュート（MIMS）が企画していますが、MIMSは「錯視」を数理的解析で解明しようとしています。

錯視とは　形・大きさ・長さ・色・方向などが、ある条件や要因により実際とは違ったものとして知覚されること

小さいものに囲まれると大きく見えたり、視線の位置で斜めの重なりが縦の重なりに見えたり、、とか

丁寧な説明とともに多くのモデルも展示されています。

展示台がやや低めなのが残念
目線を低くすると違った　”形”　に見えるのですが、姿勢が取り辛くて、、、

分かり易い展示は変身立体のコーナー

手前の立体は円柱ですが、鏡に映すと、あら不思議！
星形の立体にみえます

こちらは　円柱4本が、鏡内では七宝模様のような形に

菱形の立体が鏡の中では　クローバー、ハート、スペードに

説明によると、人間は目から入った情報のうち直角をより意識するんだそうです。

実は手前の立体の端は空間曲線を描いているのですが、脳の中で情報整理が行われて錯視が生じます

理屈が分かっても見え方は変わりません

展示室内は写真撮影可で、ほとんどの人が撮影していました

第一の視点からみえる立体と第二の視点から見える立体を復元方程式を連立させて解いて作ることができるそうですが、

数式も一部書かれていましたが、、、もはやチンプンカンプンの領域です

きっかけは　ロボットの目の開発研究

その研究が広がって錯視研究が始まり、錯視を数理的に解析しようとしています

こちらも変身立体

魚が3匹の置物が鏡に映ると蝶が３羽になります

鏡の中と向きが違う矢印

近くで良く見ると　立体の端部分のカットが工夫されていて、それが錯視を起こしているんだろうことは分かります。

実際に自分で立体を回転させるコーナーもありました

左を向いている鶏の向きを替えようとするのですが、、、

半回転すると　鶏の頭は左になります
やはり立体の端（縁）部分の形にヒントがあるだろうことは分かりますが、、、

個人的に一番納得したコーナー
カメラで撮影することを前提にした作品

これも変身立体のひとつですが、手前は輪の中に鶏がいますが、鏡の中は輪の上に・・・

２羽いるはずの鶏が鏡の中は１羽
輪の形も変わっています

これらは人間の２つの目が奥行を補正し合っていることを確認するため、単眼のカメラでみた錯視

実は会場でみた手前の立体は違った配置になっています（次の写真）

赤丸にあるようなモデルでした
鏡の中がより実態に近いのですが、

正面からカメラで撮影すると線によって奥行を感じて輪と錯覚しています
片目でみると同じ効果があります。

途中から何が本当で何が錯視なのかやや頭が混乱してきてしまいました。

会場にあった　明治大学博物館のパンプ

入場料は無料です

パンフの中身

立体錯視は９月８日までの特別展ですが、常設展もあります
次の企画展は　雪野山古墳展　（１０月４日～）

今回案内されている企画展は全て入場無料です

博物館見学後　神保町まで歩き　カレーランチ

カレー店の多い神保町で欧風カレーの老舗かつ人気店の　ペルソナへ　

ペルソナ グルメ・レストラン

室内はちょっと懐かしさを感じる　昔の喫茶店風

壁には仮面のオブジェが飾られてました
席も４人掛けテーブルが多めです

ビールが目立っていますが、注文をすると加熱した新じゃがにバターが添えてでてきます。

欧風カレー店はなぜかカレールーにジャガイモは入っていません
そして　フォークもないので、手づかみでバターナイフでバターをつけながらいただくことになります

神保町の欧風カレーに多いのですが　ライスにはチーズがのっています

カレーはビーフ、ポーク、チキン、海老のほかアサリやホタテ、ナス、トマト等
辛さも甘口、中辛、辛口、激辛と選びます。

ライスは追加料金で大盛りも可

久しぶりの欧風カレーに大満足でした

入口にこの店舗での営業は１０月末までとの案内がありました。

移転先は未定で現在探し中だそう
人気店なので閉店の心配はないと思いますが、、、古き良き時代の雰囲気を維持するのも大変ですね。