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 晩夏から初秋にかけて咲く花、シュウカイドウの群生地として栃木県では南部の出流ふれあいの森と並んで、矢板市中山間地にある寺山観音寺が知られている。シュウカイドウの群生地を訪れるのは数年ぶりである。比較的地味な花であるが、アップで撮影すると、花弁のピンクと蕊の黄色のコントラストが可愛らしい可憐な花である。

秋の訪れを告げる花、秋海棠を見に寺山観音寺へ

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2019/09/04 - 2019/09/04

15位(同エリア78件中)

旅行記グループ 関東地方旅行

1

33

玄白

玄白さん

 晩夏から初秋にかけて咲く花、シュウカイドウの群生地として栃木県では南部の出流ふれあいの森と並んで、矢板市中山間地にある寺山観音寺が知られている。シュウカイドウの群生地を訪れるのは数年ぶりである。比較的地味な花であるが、アップで撮影すると、花弁のピンクと蕊の黄色のコントラストが可愛らしい可憐な花である。

旅行の満足度
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
自家用車
  • 宇都宮から県道30号を北上し、案内標識に従って県民の森方面に向かう県道272号を西に進み、3㎞ほど走ると、細い林道との分岐がある。対向車が来るとすれ違えないような林道を2kmほど進むと目的地、寺山観音寺の入り口に至る。広い駐車場が整備されている。<br /><br /> 寺山観音寺は、矢板市の高原山中腹にある真言宗の古寺。正式名称は、与楽山 大悲心院 観音寺という。観音寺という寺は矢板市に2つあり、区別するために、集落の名前を付けて寺山観音寺と呼ばれている。もう一つの寺は沢観音寺で、そちらは蓮の花で知られている。<br />(参考 栃木県北の蓮池巡り https://4travel.jp/travelogue/11517787)

    宇都宮から県道30号を北上し、案内標識に従って県民の森方面に向かう県道272号を西に進み、3㎞ほど走ると、細い林道との分岐がある。対向車が来るとすれ違えないような林道を2kmほど進むと目的地、寺山観音寺の入り口に至る。広い駐車場が整備されている。

     寺山観音寺は、矢板市の高原山中腹にある真言宗の古寺。正式名称は、与楽山 大悲心院 観音寺という。観音寺という寺は矢板市に2つあり、区別するために、集落の名前を付けて寺山観音寺と呼ばれている。もう一つの寺は沢観音寺で、そちらは蓮の花で知られている。
    (参考 栃木県北の蓮池巡り https://4travel.jp/travelogue/11517787

  • 山門<br />与楽山 大悲心院 という扁額が掲げられている。

    山門
    与楽山 大悲心院 という扁額が掲げられている。

  • 時折、小雨がぱらついていたので、本堂の屋根が光っている。この寺はやたら石灯籠が多い。寺の縁起によれば、開山は高原山の一つの峰、剣が峰に724年、聖武天皇の勅願で行基が建立したのが最初で、焼失したため、806年にこの地に移して再建されたと伝えられている。今では下野三十三観音第7番札所となっている。信仰心を持ち合わせていないので、札所巡りをするつもりはなく、ただただ、シュウカイドウを見にきただけである。

    時折、小雨がぱらついていたので、本堂の屋根が光っている。この寺はやたら石灯籠が多い。寺の縁起によれば、開山は高原山の一つの峰、剣が峰に724年、聖武天皇の勅願で行基が建立したのが最初で、焼失したため、806年にこの地に移して再建されたと伝えられている。今では下野三十三観音第7番札所となっている。信仰心を持ち合わせていないので、札所巡りをするつもりはなく、ただただ、シュウカイドウを見にきただけである。

  • ところが、肝心のシュウカイドウは、まだ蕾が多く、時期尚早だった。県南の出流ふれあいの森は見頃になっているのだが、ここは若干、北に位置し標高も450mと高いので、満開の時期は、もう少し先になりそうだ。

    ところが、肝心のシュウカイドウは、まだ蕾が多く、時期尚早だった。県南の出流ふれあいの森は見頃になっているのだが、ここは若干、北に位置し標高も450mと高いので、満開の時期は、もう少し先になりそうだ。

  • 本堂(観音堂) <br />本尊の木造千手観音像は鎌倉初期に造られた秘仏とされ開扉は60年に一度とのこと。

    本堂(観音堂) 
    本尊の木造千手観音像は鎌倉初期に造られた秘仏とされ開扉は60年に一度とのこと。

  • 写真の通り、少し開いている花もあるが、蕾が多い。

    写真の通り、少し開いている花もあるが、蕾が多い。

  •  箒を持った洗心童子の銅像。この寺はいわゆる観光寺ではないので、寺について説明してあるパンフレットなどはないので、詳しいことはわからない。頭がテカっているので、なんらかの御利益があって参拝客が撫でるのかもしれない。洗心とは、心の塵を掃き清めること、箒はそのシンボルなのであろう。

     箒を持った洗心童子の銅像。この寺はいわゆる観光寺ではないので、寺について説明してあるパンフレットなどはないので、詳しいことはわからない。頭がテカっているので、なんらかの御利益があって参拝客が撫でるのかもしれない。洗心とは、心の塵を掃き清めること、箒はそのシンボルなのであろう。

  • 本堂正面の左側には子安観音像(?)

    本堂正面の左側には子安観音像(?)

  • シュウカイドウに包まれて、ずらり並んだわらべ地蔵たち

    シュウカイドウに包まれて、ずらり並んだわらべ地蔵たち

  • 本堂左手には、ゆうれいの腰掛石という自然石が置かれている。どんな伝説なのだろうか? 右背後には推定樹齢360年のイチョウの古木がある。栃木県指定天然記念物になっている。

    本堂左手には、ゆうれいの腰掛石という自然石が置かれている。どんな伝説なのだろうか? 右背後には推定樹齢360年のイチョウの古木がある。栃木県指定天然記念物になっている。

  • 鬱蒼とした杉林の中に佇む古刹なので、いたるところ苔むしている。このところの長引く秋雨で、苔の緑はとても鮮やかである。

    鬱蒼とした杉林の中に佇む古刹なので、いたるところ苔むしている。このところの長引く秋雨で、苔の緑はとても鮮やかである。

  • 本堂裏手の石垣の上にもシュウカイドウが群生している。

    本堂裏手の石垣の上にもシュウカイドウが群生している。

  • 本堂裏の杉林の中の岩にも苔がびっしり。

    本堂裏の杉林の中の岩にも苔がびっしり。

  • 石灯籠の陰から、ニャンコが顔を出した。

    イチオシ

    石灯籠の陰から、ニャンコが顔を出した。

  • 寺の飼い猫だろうか? ずいぶん人懐っこい

    寺の飼い猫だろうか? ずいぶん人懐っこい

  • 杉林の中のシュウカイドウの群生。境内に咲いていたシュウカイドウを、杉林の中に移植したところ、数年で10万株の大群落になったという。

    杉林の中のシュウカイドウの群生。境内に咲いていたシュウカイドウを、杉林の中に移植したところ、数年で10万株の大群落になったという。

  • まだ蕾が多いこともあるが、花数が少ないようだ。今年は花付きが良くないのかもしれない。

    まだ蕾が多いこともあるが、花数が少ないようだ。今年は花付きが良くないのかもしれない。

  • アップで。2分咲きといったところか・・・

    アップで。2分咲きといったところか・・・

  • ただ、環境があっているのか、民家の庭先でみるシュウカイドウより葉っぱが大きい。

    ただ、環境があっているのか、民家の庭先でみるシュウカイドウより葉っぱが大きい。

  • 杉林とシュウカイドウ

    杉林とシュウカイドウ

  • 群生地は、50m四方ぐらいありそうだ。

    群生地は、50m四方ぐらいありそうだ。

  • シュウカイドウの原産地は中国で、江戸時代初期に日本に入って来たと言われている。芭蕉もシュウカイドウを詠っていて、秋の季語になっている。

    シュウカイドウの原産地は中国で、江戸時代初期に日本に入って来たと言われている。芭蕉もシュウカイドウを詠っていて、秋の季語になっている。

  • 葉が大きなシュウカイドウだ。

    葉が大きなシュウカイドウだ。

  • アップでもう一枚

    アップでもう一枚

  • 御堂を背景にシュウカイドウ

    イチオシ

    御堂を背景にシュウカイドウ

  • シュウカイドウ

    シュウカイドウ

  • もう一度アップで

    イチオシ

    もう一度アップで

  • 黄色のぼんぼりのような蕊をさらにアップで

    黄色のぼんぼりのような蕊をさらにアップで

  • 広い群生地のどこも蕾が多い

    広い群生地のどこも蕾が多い

  • 森閑とした境内、苔むした石灯籠など、同行した連れ合いも大いに気に入ったようだ。

    イチオシ

    森閑とした境内、苔むした石灯籠など、同行した連れ合いも大いに気に入ったようだ。

  • 杉林とシュウカイドウ

    杉林とシュウカイドウ

  • 時折降る小雨に、濡れそぼったシュウカイドウの蕾。

    時折降る小雨に、濡れそぼったシュウカイドウの蕾。

  • 小一時間ほどの境内散策を終えて、駐車場に戻るとノシメトンボが枯れ枝の先端に留まっていた。いわゆる赤とんぼの一種だが、こんなトンボも秋の訪れを告げている。<br /><br />完

    小一時間ほどの境内散策を終えて、駐車場に戻るとノシメトンボが枯れ枝の先端に留まっていた。いわゆる赤とんぼの一種だが、こんなトンボも秋の訪れを告げている。

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この旅行記へのコメント (1)

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  • mimozaさん 2019/09/09 19:04:53
    こんばんは
    先週末二度目の訪問
    随分とお花も咲きすすみ、たくさんの写真をパチリしてきました。
    今回は違うにゃんこさんが出迎えてくれましたよ。
    イワタバコは終盤でしたけどそれらもパチリ
    早朝、数人のカメラマンたちも訪れていて、にぎわっていました。

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