2019/08/22 - 2019/08/31
340位(同エリア1176件中)
遠路遥々さん
辛いとき、日常から逃避したい時に何度このマチュピチュの写真に助けられたことか。現実逃避の対象としてずっと頭の中にあった。1983年にその存在を知った時から、謎の異空間として、宇宙と同レベルに訪れることが非現実的な場所として心の中に存在し続けた。
いつかは行く、「いつかはマチュピチュ」と思い始めて30年超。ついに現実にしてしまった。
ものすごい達成感に体全体が弛緩するのを感じた。何度も見た写真の映像を肉眼で見、自分のカメラで撮っているのだ。
ピラミッドや万里の長城を観たとき沸き上がった単純な感動とは違う。タージ・マハルを眼にしたときシンフォニーが頭のなかで鳴り響いた感動とも違う。喪失感に似た感慨なのだ。
ツアーで訪問したために手続きの利便を得た代わりに、30年越しの達成感と弛緩を味わう自分だけの特別な時間を若干犠牲にした。
特別な時間はツアーガイドの明るい呼びかけによって打ち切らざるを得なかった。
絶景と感じるか否かは好みの問題だが、行って初めてわかったマチュピチュのスゴさについて記録しておきたい。
遺跡の古さとか、巨石の遺跡であることとか、発見するまでの困難さとか、平地にあったらここまでの価値を感じないと思う。
とにかく辺鄙な場所であることが全てに関してスゴイと思わせる。砂漠だらけのペルーの中でもジャングル地帯との境目に位置し、2000メートルを越える高地に築かれた遺跡。築かれて500年であることがピラミッドの5000年と比較しても決して劣らない。
築いた際の労苦、発見した際の艱難を考えると「ここまで来て良かった」と深い感慨に浸ることができる。
以下、写真がいくつもあり散漫なので、まとめると
スゴイ理由その1
標高2000メートルの急峻な山の中腹に巨石を積み上げた遺跡であること。どれだけの犠牲と巨費が投じられたかと思うだけでも感慨深い。
スゴイ理由その2
ハイラムビンガムが発見した当時、遺跡はジャングルに覆われていたこと。
今の状態で見つけられたわけではないのだ。似たような石の露出はペルーの至るところで見ることができ、今からでも他の場所でマチュピチュを上回る発見がありうるかもしれない、らしい。
自分にとって特別な存在が、スゴくある必要まではないのだが、行かなければわからないことに気づけたのも良かった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 2.0
- グルメ
- 2.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ラタム航空 シンガポール航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
マチュピチュ村から遺跡まで400メートルを30分かけて専用バスで昇る。これはマチュピチュ村でバスに並んでいる列のなかにいるところ。バス30台くらいでピストン輸送する。。
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マチュピチュ村から遺跡までのバス道石畳だったり砂利道だったり、乗り物酔いする人は注意が必要。
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バスのチケット。名前とパスポートナンバーが印字される。
自分で手配するのは相当面倒くさそう。 -
バス料金。片道12ドルと理解。
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午前と午後のそれぞれの入場チケット。それぞれ約5,000円程度。高額さに驚く。
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朝日のマチュピチュ遺跡。
「あぁ!この景色を肉眼で見るために来た!ついに来た!」と思う瞬間。
まっすぐにここまで来たとして、乗り継ぎ時間も足すと40時間はかかる。
その苦労も含めて、永年の夢が叶ったことと合わせて深い感慨に浸る。何度この風景の映像を眼にしたことか。日常から逃避したい時に何度この映像に助けられたか。それが肉眼の下にある。
達成感がスゴイ。ここで満足して帰ると言い出す人もいるらしい。なんとなくわかる。 -
この写真に自分が写り込んでいるううう!
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石積の遺跡の門
入り口に来た!と感じさせる。 -
遺跡の中にリャマがいる。野生らしい。
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遺跡の中に遺跡の構造物を造った石切場がある。
もともと巨石の山の上だからこそできた石の遺跡であることを理解する。
ただ、だからといってこのような山中で巨石を積み上げて遺跡を造ったことの労苦を思わないわけではない。 -
何トンもある石が手作業で石を使って精巧に削られ、積み上げられている。クレーンもノコギリもない時代に山の上で。
しかも窓の空いている方向が、季節により太陽の陽の射す方向に精巧に合わせてある。
神事に使用されたのであろうが、「どのように?」と大変さに思いを馳せる。 -
精巧に削られ、築かれた壁が地盤の沈下によって崩れかけている。
長年ジャングルに覆われていれば、木の根の影響も少なくないだろうと思う。 -
少しカメラマンの腕の問題で角度が悪いが、このような急峻な崖の上に遺跡が築かれている。ガイドはそれぞれの段を段々畑と説明していた。それぞれ2~3メートルの幅。崖の擁壁と畑を兼ねていたのかも知れない。
かなり上から下まで続いている。途中、草木で覆われている部分もあり、「あぁ遺跡全体がこのように覆われていたんだろうなぁ」と想像させる。だからハイラムビンガムの発見は讃えられるのだと理解できる。 -
石の建物(屋根がない)が並ぶ。中庭みたいな感じ?
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この石の右側に見える山のかたちに削られた巨石。パワーを感じられる人にはスゴイ存在らしい。
まぁとにかく大きい。 -
マチュピチュの写真には必ずセットで登場するワイナピチュ。ここまで来ると段々畑(擁壁)が山の上まで続いていることが肉眼で見える。神聖な山らしく、手のかかり方がスゴイ。
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居住区の家の壁。
神聖な建物と比べると積んである石に手がかかっていない。 -
下半分は精巧に削られた巨石。上の建物の跡などは西洋式の建物跡に見えないこともない。でもスペイン人到来前のインカ様式。
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室内から窓枠を通して外を見る。
内壁に石の出っ張りがあるのは、何かを掛けるのに使ったらしい。あくまでもガイドが言うには。 -
出口に近いところからもう一度振り返る。
ガイドの説明を聞きながら、約3時間で一周する。通路は右回りに具体的に決められており、後戻りできない一方通行で定められている。 -
インカ道で太陽の門まで標高400メートルを2時間かけて登る。その途中で遺跡を振り返って見る。
ワイナピチュを鼻に見立てると、上を向いた人の顔に見える。指を噛むように見えるだろうか。
指の先が遺跡。 -
太陽の門から遺跡をズームして撮す。乾季とは言えうっすらともやがかかっているように見えるが、当日はとにかく晴れていた。標高2,800メートルでも暑く、陽射しはきつい。8月の下旬。南半球なので真冬ではあるが。
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どうでもいいがこのような証明書をくれる。手書きで名前と日付がいれてある。
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