2019/08/06 - 2019/08/07
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itaruさん
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カザフスタンのアルマトイから向かったのはヨーロッパ最後の独裁者と呼ばれるルカシェンコ大統領が1994年から支配している国ベラルーシ。ビザの取得が面倒だったこの国も、ロシア経由は除くという条件はあるものの2017年からミンスク国際空港を出入国する限り、ノービザでも訪れることができます。ソ連の趣を色濃く残すミンスクの街並みと世界遺産に登録されたニャースヴィシュ、ミールの二か所を巡るのが今回の旅のハイライト。まずは早朝のミンスク国際空港からバスでミンスク駅へ向かいます
日程は以下の通り
8月4日 S7 5772 成田8時40分→ノヴォシビルスク
8月4日 S7 5503 ノヴォシビリスク23時30分→アルマティ
8月5日 アルマティ泊
8月6日 B2 768 アルマティ5時10分→ミンスク
8月7日 B2 839 ミンスク13時30分→キエフ
8月7日 QR298 キエフ23時40分→ドーハ
8月8日 QR812 ドーハ6時45分→羽田
チケット代は
S7 成田→ノヴォシビルスク→アルマティ 103540円(楽天トラベル)
B2 アルマティ→ミンスク→キエフ 42910円(エクスペディア)
QR キエフ→ドーハ→羽田 51350円(エクスペディア)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ベラヴィア航空 カタール航空 S7航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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アルマティとミンスクの時差は3時間。5時10分発のべラヴィア768便が到着するのは7時20分、5時間強のフライトです。簡単ですが、朝食付き。ポテトかチキンのパンケーキ。味の方はそんなに悪くない、ってレベルでしょうか。早朝便なのでひたすら眠ってベラルーシ観光に備えます
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ベラルーシ入国に際して必要なのが保険。海外旅行保険の英語訳などを持っていれば、免除されるらしいけれどカード付帯の保険だし、ネットに「保険の有効性を確認するのに時間がかかる」などという情報が載っていたので、入国審査前の保険のカウンターでベラルーシの保険に加入します。2日の滞在で料金は2ドルか、2ユーロ。大した差はないけれど、ドルの方が日本円換算で安いのでドル払いを選択
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入国審査はルーペでパスポートを入念にチェックするものの、特に何かを聞かれることなく終了。出入国書類の提出も不要のよう。で、中国の援助で完成したという空港には利用者数とは不釣り合いと思える中国語の表示がそこかしこに
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到着ロビーのATMで60BYN(ベラルーシ・ルーブル)手に入れたら、バスで市内に向かいます。バス乗り場は到着ロビーを出て左側に進みます
ミンスク国際空港 (MSQ) 空港
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ミンスク駅に向かうのは300Зのバス。深夜早朝は便数が減るけれど、日中はほぼ30分間隔。乗り場にはクレジットカード専用の自販機あり。料金は4BYN(約220円)で、ドライバーからも直接購入可。8時20分のバスに乗り込む
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バスは地下鉄のウルッチャ駅、ミンスク駅を経由してバスターミナルまで約1時間の道のり。途中、特徴的なフォルムのベラルーシ国立図書館の前を通り過ぎる。深夜までイルミネーションで彩られているらしいので夜に立ち寄ろう
ベラルーシ国立図書館 散歩・街歩き
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9時20分にミンスク駅で降りると、まさに「ソ連」的な重厚な”双子”の建物Gate of Minskがお出迎え。絵になるなあ
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思っていたより近代的なミンスク駅。でも、駅には特に用事はなく、隣り合うバスターミナルに移動します。事前のネットなど情報によれば午前中にニャースヴィシュ行きのバスに乗れば、ミールとともに1日で二つの世界遺産を巡ることができるはず。確か、10時30分の便があるはずだから、時間的には余裕があるよね
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ターミナルには時刻表があるものの、キリル文字によるロシア語表記だから分からない。ともあれ、ニャースベシ行きは便数がある程度あるらしいから大丈夫だろうと思って、窓口で「ニャースヴィシュ?」って聞くと、端末をたたいたおばちゃんが紙に書いたのが「15:00」。えっ、参ったなあと思っていると「ミール?」って声。頷くと「11:50」。仕方ない、一か所だけでも行ければいいか。ってことで、ニャースヴィシュは絵葉書だけ
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11時50分ということで、2時間ほど時間に余裕ができたので軽く街歩き
ミンスク駅 駅
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ミンスクゲートからキーロフ通りを進みます。ノヴォシビルスクもアルマティも同じだけれど、旧ソ連らしい街づくりで本当に道が広い。そして重厚な建物が立ち並ぶ
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途中、キーロフ通り沿いにあるこの日に宿泊するCrowne Plaza Minskへ。まだチェックイン時間には早すぎるので荷物を置かせてもらい
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身軽になって街歩きを再開。まあ、キーロフ通りってあまり観光名所ってないんですが
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Crowne Plaza の向かいに競技場のようなものが。マップを確認してみるとスタジアム・ディナモ。ずいぶんと近代的な競技場じゃない。マスコットキャラもいるし。ベラルーシの強豪クラブのホームなんだっけ。あとで調べてみたら、6月にヨーロッパ競技会が開かれ、そのメーン会場の一つだったとのこと。改装前は旧ソ連的な重厚なスタジアムだったんだって。マスコットの大会の公式キャラクターで狐の「レシック」。大会期間中はミンスク市内のいたるところにいたらしい
スタジアム ティナモ スタジアム・スポーツ観戦
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キーロフ通りから左に曲がってレーニン通りに入ると目に入ってくるのが国立美術館。ただしオープンは午前11時からと遅めなので入れない
ベラルーシ共和国美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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どこかしこも巨大な建築物ばかり。一つのブロックを歩くだけでも時間がかかる
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グム百貨店沿いのレーニン通りにはベラルーシの国旗をあしらった幟
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ミンスクは第二次世界大戦の独ソ戦の結果、市街は徹底的に破壊されて残った建物は教会などごくわずか。その中で再建されたのが2004年完成の旧市庁舎。歩き方によると、内部見学もできるようだけど休館日は日~金、って土曜日だけ開館って書こうよ
旧市庁舎 建造物
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旧市庁舎前の広場。左には聖霊大聖堂で右には雰囲気の良さそうなレストラン。時間があればランチってのも良かったんだけど
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聖霊大聖堂前からの眺め。スヴィスラチ川の左岸に広がる緑の芝生と近代的な高層建築、右岸にはミンスクの旧市街を復元したトラエツカヤ旧市街区。晴れ渡った空とともに思っていた以上の景色が目の前に広がっている。ミンスクっていい街じゃない
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逆光になってしまうのが何とも残念な聖霊大聖堂は1642年創建
聖霊大聖堂 建造物
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戦禍を潜り抜け、ミンスクの歴史を語り継ぐ大聖堂もソ連時代には一時閉鎖の憂き目にもあっている。観光客はほとんどいないけれど、ここも地元の熱心な信者が祈りを捧げている
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ここで有名なのが赤で囲ったイコン「ミンスクの聖母」。近くに寄って写真を撮ろうかと思ったのだけれども、祈りを捧げている地元の方たちの前で写真を撮るのは何だか、不謹慎な感じがして。遠目に撮らせてもらうことにしました
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また時間があるので第二次世界大戦前のミンスクを再現したトラエツカヤ旧市街区へ
トラエツカヤ旧市街区 散歩・街歩き
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綺麗に整備されていて、カフェもあっていい雰囲気。なんだけど人気が……。歩いている観光客って私だけ? まだ午前中っていっても11時。団体客が後から来るのかもしれないけれど、寂しすぎない
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旧市街区を一巡り。スヴィスラナ川越しに街を眺めたら
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目抜き通りのネザレージナスツィ通りを辿ってバスターミナルに向かいましょう
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ギリシャのパルテノンですか? いやあ、分かりやすい街のつくり方ですねえ
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独立広場は後でゆっくり訪ねるとして
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このミニバスでミールに向かいます。ミールは途中下車だし、ドライバーがいないので発車直前まで、このバスでいいのか良く分からなかったけど(苦笑)
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ミールまでは1時間50分弱。城の前を通過して、街の教会前の広場でバスを降りる。さて到着したのはいいけれど、帰りのバスは何時だろうか
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バス乗り場には時刻表らしきものが掲示されているけれど、ロシア語表記のみなので分からない。時にはこの建物の中に人がいて、バスチケットも買えるようだけど閉まっている。ちょうど、このバスに中国の子供たち(中学生くらい)を連れた英語が話せる先生たち(中国女性とロシア系ではない白人男性)が乗っていた。白人男性が少しロシア語が分かり、「毎日運航するのが”Ежедневно”と書かれている便だよ」と教えてくれる。バスのドライバーも、時刻表とにらめっこしている我々を見て、「ミンスク? これとこれ」ってジェスチャー混じりで指さしてくれたので助かった
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これが時刻表。赤で囲った”Ежедневно”が毎日運航する。時刻は13時40分、とすると、15時45分、16時23分、19時30分。ほかの曜日なら、もう少し選択肢もあったけど
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ミール城へは広場を出て左に曲がったら真っ直ぐ。のどかな田舎道をてくてくと
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5分ほどで、いかにもヨーロッパのお城という感じのミール城が目の前に
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青い空に白とレンガのコントラストが美しい
ミール城 城・宮殿
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チケット代は14BYN(約730円)。オーディオガイドはロシア語、英語の外に中国語もあり
ミール地方の城と関連建物群 城・宮殿
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城の門をくぐり中庭へ
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こちらの塔は後で登るとして、まずは博物館になっている内部を見学
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城に足を踏み入れたところで目にした古い写真は1899年のミール城。この城は創建当時の姿がそのまま現代に受け継がれた、っていうわけではなくて、一度は廃棄されて荒れるに任されていた。それを19世紀後半に手に入れた貴族が修復整備した際の写真
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ただ、一度は整備されたものの第二次世帯大戦で戦禍を免れずに荒廃。博物館部分の塔には第二次世界大戦当時のミールの姿が写真や資料とともに展示されている。当時はユダヤの人も多く住んでいたらしく、彼らに関する展示も多かった(左上)。右上と左下は往時のミール城の模型、右下は16世紀前半に創建された当初の姿
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欧州の王侯貴族の城を彩ったタペストリーに騎士の甲冑はこういった展示では欠かせない(左上)。その下は狩猟の部屋。かなり近代的な間取りなので19世紀に城を再建したミールスキー公の頃のものかな。もちろん、昔の城を生かして再建しているので一部は数百年の歴史を感じさせるレンガ造りの壁を見ることができる(右)
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宮殿部分の3階にあるダイニングルームや大広間は汚さないようにシューズカバーを忘れずに
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煌びやかな貴族の生活の一方でワイン蔵や使用人たちの台所も。また別の塔の地下には罪人たちを捕らえていた牢獄も。ここではカップルが各々が拘束具に捕らえられている写真を撮って盛り上がっていた。インスタにアップするんかな。で、塔の中には教会もあったりして
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塔を登って中庭を眺めたり、城外に広がる牧歌的な緑の景色を眺めたり
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城壁の回廊部分からの中庭の眺め。このミール城、16世紀前半に地元の有力者によって築かれ、リトアニア大公国の実力者ラジヴィル家の所領となり発展するも、北方戦争やナポレオン戦争で被害を荒廃。その後も歴史に翻弄されながら、2000年に世界遺産に登録されています
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この城、ベラルーシの人たちには有名な観光地なんでしょう。思いの外、多くの観光客で賑わっている
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塔が城壁と一体化していないなど、城としての実用性については? だけど、田園風景の中に浮き上がるおとぎ話にでてくるよう
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ちなみに塔の最上部はこんな感じ。眺めは……、今一つ
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塔に上がる螺旋階段、かなり急な部分もあって注意が必要
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回廊から眺めるゴシック様式の城の中央の塔
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マイナーでかかわる人物も日本の世界史の授業では出てこないような人々ばかりだけど、思っていた以上に楽しめた。何より白とレンガの調和が絶妙で印象深い
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城の前の池?堀?越しのミール城。水面に映る城の姿も素晴らしい。池の対岸には駐車場があり、地元の人たちの車が埋め尽くしている。バスでやってくるのは外国人だけなのかな
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見る角度によって表情を変えるミール城
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見学は1時間ちょっと、15時45分のバスで余裕かなと思っていたけれど、思いのほか長居をした。でも、帰りのバスのチケットは手に入れていないので16時23分に確実に乗るためにも早めにバス停に戻った方がいい
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往路とは異なるのどかな田舎の道を歩いてバス停へ。暑いので広場にある売店でコーラを購入してバス停で待っていると、思っていた以上に多くの人が集まってきた。定刻になってもバスはこない。大丈夫かなとは思うものの、言葉が分からないので情報交換ができない。とはいえ、15分遅れぐらいでバスは到着。ミニバスだったら全員乗れるかなと不安だったけれど、通常のバスだったので全員乗り込み。一路ミンスクへ。そういえば、往路は6.06BYNだったけれど、復路は5BYNと安かったのは何故? まあ、それはともかく経由地があった往路と違ってミンスクに直行したこともあり、所要時間1時間半ほど、18時には首都に戻りました
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