2019/07/17 - 2019/07/17
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tomomiさん
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相方の転職が1か月後に決まったため、旅行なら今しかないと急遽ヨーロッパ行きを計画。準備期間は1週間。とりあえずANAで羽田-ウィーンの往復チケットは取れたものの、その先が決まらず…。時期は夏、ヨーロッパのあちこちでもバカンス+音楽フェスが開催されていてどこもいっぱい。憧れだったプラハも断念することに。
そして決めたのはだいぶ前から気になっていたポーランド・アウシュヴィッツでした。やや消極的に避けてきた負の世界遺産でしたが、このタイミングでフライトもホテルもまだ十分空きがある…今こそが行くときなのだろうと決意し、ほぼ無計画で出発しました。
アウシュヴィッツへは現地でツアーに申し込むことも間に合わなかったため個人で行きました。結果全然問題ありませんでした。ガイドの解説がある方が有意義かもしれませんが、入り口で購入したガイドブックの情報も十分でしたし、自分のペースで見ることができたので私たちには都合が良かったです。
個人で行く場合の情報があまりなかったのでご参考までに下記に私たちの行動の流れを記載しました。
↓↓ 私たちの当日の行動の流れです ↓↓
※アウシュヴィッツ(Auschwitz)はドイツ語読みです。現地ではオシフィエンチム(Oświęcim)と言います。
6:20 クラクフ発 オシフィエンチム(アウシュヴィッツ)行 バス
7:45 オシフィエンチム(アウシュヴィッツ)着
8:40 インフォメーション窓口にてfree(ガイド無し)パス入手 ※フリーでの入場は無料。
エントランス横のお店で日本語版ガイドブックを購入(25pln \700)、トイレ(2pln ¥60)を済ませて入場。
アウシュヴィッツ見学(2Hほど) → シャトルバスでビルケナウ収容所へ移動し見学(1Hほど)
12:15 オシフィエンチム(アウシュヴィッツ)発 クラクフ行のバスにてクラクフへ。
14:00 クラクフ駅バスターミナル着
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7/16 羽田 → ウィーン(ANA) → クラクフ(Austria航空)
7/16 クラクフ街歩き、アウシュヴィッツ観光の情報収集
★7/17 アウシュヴィッツ・ビルケナウ見学
7/18 クラクフ旧市街散策
7/19 クラクフ → ウィーン(Austria航空)
7/20 ウィーン市内散策
7/21 ヴェルヴェデーレ宮殿見学
7/22 ウィーン → (Austria航空)フランクフルト経由(Lufthansa航空) → バルセロナ
7/23 バルセロナ市内で買い物
7/24 サグラダファミリア見学
7/25 バルセロナ → チューリッヒ(Switzerland航空) → ウィーン(Austria航空) → 羽田(ANA)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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↓アウシュヴィッツに到着してからの流れです↓
近影ではないので分かりにくいですが、バスでアウシュヴィッツに到着後「Information」と書かれた白い小屋の前に並びます。*写真正面やや右
また事前にツアーの申し込みをしていなくても、空きがあればここで当日のツアーに申し込むことができます。
●フリー来場者
早朝~9:00までに入場可能(夏季7-8月の場合)
無料だがパスポートの提示は必須。
※入場後の時間制限は特になし。とにかく9時までにInformationでチケットを貰い入場する。
●ツアー参加者
10:00~16:00の間(夏季7-8月の場合)に開催されるツアーに申し込む。
窓口のところにある電光掲示板で空いているツアーの時間帯を確認(20~30分毎にツアーがある)し申し込む。
ツアー代 60pln~。
※言語ごとにツアーがあり、英語のほか、仏、伊、波、西語などがある。
※英語ツアーは人気のためかなり事前に売り切れる様子。当日分はすでに完売だった。入場するだけなら言語にこだわらず空いているツアーに参加するのもありかもしれない。
クラクフ始発バス(6:20)でも到着は7:45ころになりますので降車後は早めにInformationへ並ぶことをお勧めします。時期にもよるかもしれませんが私たちは1時間程並びました。またツアーでもパスポートは必須かもしれません。周りの人たちも提示していました。
バスチケット購入方法は別欄に記載します。 -
チケット購入後、レストラン横の店でガイドブックを購入しました(25pln)。表紙の裏側に写真のような地図がありますので、これを頼りに施設を見学しました。
トイレもここで済ませておく方が良いでしょう。
店の隣の小さな入り口がエントランスです。チケットを見せて中に入ると手荷物検査があります。※A4サイズ以上の大きな荷物は持ち込みできませんので預ける必要があります。人が多いので邪魔にならないよう、また資料にぶつけないように、が目的だと思います。私たちは身体の幅から出過ぎない小さめの斜め掛けバッグで行きました。
ガイドブックには推奨見学ルートがありますが、ツアーの団体が同じルートでやってきますので彼らをかわしながら見学しました。ツアーでの入場は10時開始のはずですが早い時間からツアーの団体が多くいました。狭い建物ではものすごく渋滞しますので見学どころではありません。
私たちは最初に一気に奥の方まで行ったので、死の壁(10棟と11棟の間)などは誰も居ない状態で見学ができました。手前の建物は団体の隙間を縫って見学しました。 -
施設は写真撮影が可能ですが、いくつか不可の場所があります。ガイドブックにも記載があるのできちんと確認した方がよさそうです。
ーーーアウシュヴィッツ(オシフィエンチム)行きのバスチケットーーー
アウシュヴィッツ行きのバスチケットはクラクフのバスターミナルセンターの窓口で前日に購入しました。
バス会社は「ライコニックバス」にしました。これだと終点がアウシュヴィッツなので安心して乗っていられます。窓口で、バス会社・行き先・人数・日にち・時間を伝えます(英語可・ここは”アウシュヴィッツ”で通じます)
当日の乗り場も購入時に確認すると良いと思います。
バスセンターと併設しているモールが開いている時間は中を通ってバスセンターまで行きましたが、当日の出発は早朝で中を通れるのかが分からなかったので、前日に下見をし、旧駅舎前広場を突っ切って電車の線路横の通用路からバスセンターの建物に入ることにしました。
バスはトイレ無しの観光バスです。席は決まっていませんので10分くらい前には並んでいた方がよさそうです。
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荷物検査を終えて施設内に入ったところです。写真右、人が沢山いるところから出てきました。
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天気は晴れたり曇ったり。早朝の気温は15-17度くらいなので防水加工のパーカーを着ていきましたがやや肌寒かったです。
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収容所を管理する建物のようです。
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収容所です。手前に有刺鉄線の金網があります。
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収容所への入り口です。ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になれる)の文字が掲げられています。この中に集団絞首台、死の壁、人体実験棟などがあります。
自由にはなれません。 -
ツアーの団体はここでも説明を受けるためかなり渋滞しています。
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金網です。
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近くで見ると金網は二重になっていました。
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実際に見学した順番とは違います。
途中で写真を撮る気力がなくなってしまったので、順不同ですがとりあえず撮った写真だけ載せていきます。 -
団体をやり過ごし奥まで歩きました。
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日が差すと長閑で平和な美しい村にしか見えません。それが余計切ない気持ちにさせます。
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あんな非人道的な出来事が本当にここで行われたのでしょうか。
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ところどころに監視塔があります。
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資料を置いてある施設としてはアウシュヴィッツの方が有名ですが、もうひとつの収容所・ビルケナウの方がもっと劣悪な環境でした。だだっ広い敷地に粗悪な小屋がずらっと建っているだけです。
冬の寒さには到底耐えられない生活だったはずです。 -
死の壁です。壁の前に人を立たせて銃殺しました。人数は分かっていないそうです。
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両脇の建物の窓には銃殺の様子が見えないよう、板を打ち付けました。
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毒注射の部屋です。心筋に針を刺して殺したそうです。
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収容所の中の拘禁所です。
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被収容者の生活の様子も展示されています。
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衛生管理棟の中の洗濯場だったと思います。
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部屋の様子や案内板を読めばなんとなく想像はできますが、ガイド付きだともっと色々と説明が聞けたのでしょう。
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施設内を歩きながらガス室へ向かいます。
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ガス室です。ただのコンクリートの建物ですが漂う雰囲気が暗いです。
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中へ入るとむわっとした湿気と僅かですが嫌な空気を感じました。嗅いだことのない臭いです。
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学校の教室くらいでしょうか、大して広くもない場所に大勢の人が押し込まれたそうです。
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天井に開けられた穴です。ここからツィクロンBというガス缶を投げ入れました。温度に反応して毒ガスが噴出、窒息死します。
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この部屋の続きの部屋には焼却炉があります。亡くなった人を隣の部屋のここで焼却しました。合理的です。
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遺体を焼却する作業は被収容者の中から選ばれた人がさせられていたそうです。どんな気持ちだったのでしょう。
溜息しか出ません。 -
10時を過ぎると団体がさらに増えます。
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絞首台です。
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1947年に収容所の初代所長、ルドルフ・ヘスがここで絞首刑を受けました。
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ここからは写真や資料を載せます。
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被収容者から奪取した大量の眼鏡。
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義足や義手など。
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被収容者の所有物。
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高さ1.5mほどのプールの下から上までぎっしり詰まっていました。
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財布や小物入れなど。
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靴の山。
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撮影が禁止されていたので写真はありませんが大量の髪の毛(2t)もありました。被収容者から切りとった髪の毛を織物などの原料として使っていたそうです。
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クリームの缶。靴クリームやシェービングクリームなどもありました。
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被収容者がどこから連れてこられたかを示す地図です。
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列車で連れて来られた被収容者は、列車を降りてすぐに労働力になるか・ならないか、の選別をされました。
労働力にならないと選別された人々はすぐにガス室へ送られたそうです。妊婦や幼い子を連れた母子などもです。 -
列車内の様子の模型です。
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列車を降りたところ。
働けるか働けないか―。命の選別が行われているところです。 -
こちらは「働けない」と選別された列です。子供の写真は胸をえぐります。
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ガス室の中の様子です。
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アウシュヴィッツとビルケナウの位置関係です。
2時間弱でアウシュヴィッツの見学を終えビルケナウへ向かいます。
3kmほどあるので、Information前のバス停からシャトルバス(無料)に乗っていきます。バスは10分毎に運行しています。 -
ビルケナウに到着しました。あの建物が入り口です。
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アウシュヴィッツと違いかなり開けています。
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無料なので自由に入れます。展示資料がないからか手荷物検査もありません。
ツアーの団体も少しはいましたが、大抵は個人で見て回っているようでした。
もし午後にアウシュヴィッツの英語ツアーへ参加できるようなら、先にこちらを見学して時間を調整しようかと思っていました。 -
被収容者を乗せた列車の引き込み線です。
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ビルケナウは本当に広くて収容所もたくさんありました。
空がとても広くきれいでしたが、ここで行われていたことを思うと逆にそれが哀しく思えます。 -
入り口の建物です。
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あの建物から敷地内を線路が走っています。あんなに遠くに見えますがこれでも線路の1/3くらいです。広すぎて全部は周りませんでしたが、この後ろ側にもずっと線路が延びています。
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監視台が等間隔にあります。
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収容所の説明です。無数と言えるくらいの収容所がありました。
どれも平屋建てで粗末な作りです。 -
厨房や洗濯場、新収容者の受け入れなどを行う建物はこのような作りです。
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木製バラックの中のトイレです。アウシュヴィッツのトイレと比べるとずいぶん簡素です。
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吹きっ晒しの広場、という感じです。足元は砂利や砂地などですので、サンダルは避けた方がいいかもしれません。
実際はもっと多くの建物がありました。1945年にドイツ軍が証拠隠滅のために焼き払ったり壊したりしたので残骸しか残っていない建物も多くあります。 -
列車です。そんなに大きくありません。
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ビルケナウの新来者はこの列車に乗せられてここへ到着します。労働可能不能の選別後、不能とみなされた人々はその日のうちにこの数百メートル先にあるガス室に送られました。
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私たちは行きませんでしたが、ビルケナウのガス室と焼却炉は壊されていて残骸のみのようです。
施設は機能的で合理的に造られていました。人を殺すためにこんな立派な施設やシステムが作られたのかと思うと、なんとも言えない気持ちになります。 -
シャトルバスでアウシュヴィッツへ戻り少し休憩した後、12:15発クラクフバスセンター行のライコニックバスでクラクフへ戻りました。
帰りのバスの予約は不要です。バスは1時間に1本なので、シャトルバスを利用するときに帰りのバスの時刻を調べておくと良いと思います。(シャトルバスもライコニックバスも同じバス停です)
予備知識はありましたが、やはり現地で匂いや雰囲気を実際に感じるとまた違った感情が出てきました。悲惨な場所ではありますが人類の犯した現実の出来事として受け止めるため一度は見ておいてよかったと思います。
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