もどき鉄子がいく紀伊半島一周 Part1 振り子電車で振り回される編

2019/07/28 - 2019/07/28

海が見たい。それも内海でなく外海を電車の中から見たい。
うなぎ食べたい。
それを両方クリアできるのはどこだろう？ できれば乗ったことのない区間に乗りたい。しかしあいているのは1日だけ。
紀勢本線で紀伊半島を一周して名古屋でひつまぶしを食べたらそれは成立するという、ただそれだけで行った、ぐるり690.8km日帰りアホ行程です。

エリア 和歌山

• 交通手段: JR特急

京都駅 6:15
さすがにまだすいています。
今日は京都ー新大阪ー紀伊勝浦ー名古屋ー京都と、ぐるーっと1周します。

京都駅
「ハローキティ はるか」がいた。
京都駅は在来線特急もいろいろいるし、113系やら117系やら、たまに103系もいて、なかなか楽しい駅だ…ということに気づいたのは割と最近です。

新大阪駅で朝食、昼食、飲み物を、一応名古屋まで無補給前提で調達します。これから乗る列車では車内販売はありません。ビールのための小さなクーラーバッグも持参しています。

新大阪駅 7:33発 くろしお1号 新宮行き、283系に乗ります。この車両自体をオーシャンアローといいますが、あれ？オーシャンアローを使っている場合は、くろしおではなくてオーシャンアローX号じゃなかったっけと思ったら、7年も前にくろしおに統一されていたのでした。

オーシャンアロー 1号車（グリーン車） 車内
JR東海のワイドビュー車両よりも、さらに視界がいいです。これだと、最前列右側はほんまに勝ち席ですね。
※本旅行記内でオーシャンアローの車両（283系）自体に関わる記述は、くろしおでなく、オーシャンアローで表記しています。

この列車は新大阪を出ると、大阪駅を通らずに貨物線を経由。梅田の超一等地の空地を眺めながら大阪環状線に入ります。

オーシャンアローのグリーン車
２列+1列で、椅子は結構古い。テーブルは前の座席にはついてなく、肘掛に収納されているタイプ。コンセントはありません。椅子の座り心地はよいです。サンダーバードのグリーン車にあるようなカップホルダーがほしいな。

津波が予想される場合のお願い
他ではあまり見かけないものです。
津波がきたら「はしごでおりる」「すわっておりる」
白浜アドベンチャーワールドのパンダさんご出演でした。

今日のきっぷたち。
乗車券は一筆書きで京都市内から京都市内まで、みどりの窓口で買いました。特急券は、新大阪から新宮はＪ-Westカード保持者用のお得なきっぷをJR西日本のe5489で購入。一部区間が重複していますが、紀伊勝浦から名古屋まではみどりの窓口で海側・壁の前ではない席をお願いして購入。
ここにはありませんが、名古屋から京都の新幹線はエクスプレス予約で特急券だけを買いました。
問題点
1. e5489では、特急券と同区間の単純な乗車券以外は買えない。
2. JR東海の在来線特急の特急券はe5489で買えるが、シートマップが使えない。
JR西日本はみどりの窓口設置駅を大幅に減らす方針とのことですが、これではwebや券売機だけで切符買うのは難しいですね～。

阪和線の範囲内では内陸部を走るので、車窓は都市部あるいは住宅地がほとんどですが、紀勢本線に入り、海南市のあたりから…

海が見えました。

このあたりからカーブが多く、オーシャンアローは振り子という仕組みを効かして高速でカーブを走り抜けます。電柱と運転士さんの体はまっすぐなのに対して、車体がかなり傾いていますね。
以前に「くろしお」としてこの路線を走っていた381系はプリミティブな自然振り子という装置だったために、不自然な乗り心地で乗り物酔いしやすかったのですが、このオーシャンアロー（283系）はそれより賢い制御付振り子ということで、乗り心地は改善されています。

みなべ町
外海！

みなべ町
紀伊田辺までは複線です。
乗り心地は改善されているといっても、車体がかなり傾くため、缶ビールをテーブルに置いていると倒れないか心配でずっと手に持っていて、写真を撮るのに苦労してます。←かなり変な人

カップホルダーつけて～

これもみなべ町
実際にはずっと海が見える続けているわけではなく、見えた時は、おーっという感じ。

白浜町
日置川を渡ります。
紀勢本線の白浜ー多気間は今回初めて乗ります。

すさみ町
カツオ、ヨコワ、ブリなどが水揚げされます。

和深駅
紀伊田辺ー新宮間はものすごくダイヤが薄いので、普通電車との行き違い自体がレアです。

串本駅
本州最南端の駅です。

古座駅
くろしお20号と行き違い。
この車両は振り子はありません。

古座駅
ミントグリーンの屋根がかわいい駅舎と構内踏切

古座川を渡ります。

串本町
振り子を効かせて海岸線を走ります。
かなり傾くのと横揺れで、立っているととても不安定です。

串本町
線路のすぐそばがこんなんです。

那智勝浦町
養殖いかだ。

那智勝浦町
振り子で傾いていて、前面展望が海という写真がやっと撮れました。
なかなかそんな場面ないし、フラつくし、難しいものですね。

11:33 紀伊勝浦駅着
4時間乗った電車をお見送り。
オーシャンアローはしっかり振り子を体感でき、景色もよい、とても楽しい電車でした。
もうすぐ新しい車両に置き換えられるということも聞くので、乗ることができてよかったです。
Part2につづく

この旅行記へのコメント （2）

• Akrさん 2019/08/31 16:39:34

  アイデアが面白いです。

  つららさま
  
  こんにちは。はじめまして、Akrと申します。
  フォローいただきましてありがとうございます。
  
  京都発紀伊半島まわって京都まで。
  面白いです。私も”ただひたすら電車に乗ってばかりの旅”ばかりしておりますが、同じような事をされていたので共感を持ちました。(一緒にしてすみません）
  
  もうこれは「もどき」とかじゃありません。
  
  筋金入りました。
  
  これからも拝見させていただきます。
  突然失礼致しました。
  
  -Akr-

  つららさん からの返信 2019/08/31 22:30:13

  ありがとうございます！

  Akrさま
  
  はじめまして、つららでございます。
  尊敬するAkrさまにフォローいただいたのみならず、このたびはコメントを頂戴し、誠にありがとうございます。
  「もどき」とかじゃありませんと言っていただき、また、一緒にしていただき、めちゃくちゃ嬉しいです。
  知識も情報収集力もなく、ましてや体力なしのヘタレで、すぐにメッキがはげそうですが。
  Akrさまの旅行記は以前から楽しく拝読しておりました。抜群の言葉（標語？）のセンスと、すてきなトラブルを引き寄せる強運をお持ちですよね。115系の手動ドアとともに口が半開きになられたり、ガーラ湯沢のくだりや、手書きのグリーン車指定券とか…。
  これからもたのしみに拝読させていただきます。
  今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
  
  つらら