2018/09/16 - 2018/09/27
823位(同エリア1561件中)
HOUKOUさん
- HOUKOUさんTOP
- 旅行記93冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 34,734アクセス
- フォロワー5人
福岡空港から上海経由で西安へ。
順調なフライトで夕方にはホテルへ着いた。
PR
-
福岡空港大韓航空ラウンジで,いつものとおりバランタインを飲む。
2月に利用した仁川空港ラウンジではウィスキーが見当たらずさびしい思いがしたものだった。
禁煙と同じように,強いアルコール類は敬遠する世界的潮流でもあるのだろうか。 -
上海浦東空港到着後,トランスファーホールで虹橋行きの無料バスチケットをもらって虹橋空港へ。
旅の最初の心配事は,西安への飛行機がちゃんと飛ぶかということである。
前々回の旅行,わずか1年前のことであるがここからフフホトへのフライトがキャンセルになり呆然としたものだった。
ロビーの比較的落ち着いた雰囲気,スケジュールボードにキャンセルを示す赤い表示もほとんどなく,おそらく大丈夫だろう。
しかし表示板の一行違いのシンガポール行きに赤いキャンセルの文字があり一瞬ドキリとする。
虹橋空港でのラウンジはいつもV1ラウンジを利用しているのだが,以前は用意してあったアルコールを最近は全く置かなくなっている。 -
日本を出たてのときに感じる旅愁のようなもの・・それを紛らわすにはやはり酒だ。
街で買うより割高だとは知りながら,お土産物屋さんで上海名産の黄酒「石庫門」60元を買う。
本当は酔い心地のよい白酒がよくて,いくつかの店を回ってみるが,中国全土で見かける「二鍋頭」の小瓶でさえ見当たらない。
もしやとは思うが,アルコール度が高いため危険物扱いされているのか(笑)。
実際私の体験談であるが,峨眉山から成都のバスの荷物検査で飲みかけの白酒が引っ掛り没収の憂き目を見ているのである。
私が飲みかけの白酒に火をつけてバスの中で自爆テロしそうに見えたのだろう(笑)。 -
フライトは極めて順調で,まだ日が明るいうちに咸陽空港へ到着した。
私は一度行ったところは二度と行かない主義なので,もちろん西安にしても陝西省にしてもこれが初めての訪問である。
この歳になるまで,中国文明の精髄ともいうべきこの地に足を踏み入れなかったのは,私の,楽しみは後にとっておく主義によるところ大である。
西安だけでも二週間で足りるかどうか,他にも周辺には魅力的な場所があり,後々じっくり作戦をたてて観光する予定であった。
本来今回の旅は,洛陽~鄭州間を14日間で回る計画だった。
ところが福岡からだと飛行機の乗り継ぎ具合が悪く,そこで試に西安を含めてフライトを調べていたら,乗り継ぎ時間や帰国便の到着時間など文句のつけようもないチケットが見つかった。 -
全部で13泊するのだが,さすがに西安は見どころがあまりにも多く,この旅最長の5泊でホテルを予約している。
ホテルは西安駅から近い場所にあり,これは空港からのアクセスも当然よい。
大きな空港では,市内への連絡バスが複数路線あるが鉄道駅行きのルートがないことまずありえない。
何も迷うことなく,西安駅行きのバスに乗ればいいのだ。
初めてその空気を吸う憧れの地西安(正確には咸陽)。
何もかもが興味の対象だ。
空港を出て最初に接するのが,この西安行シャトルバスの切符売り場だ。
若い女性が窓口の向こうにいる。
その女性が私に行き先の確認をする。
その声に,もしかしたら古都の雅な響きが受け継がれているのではないかと耳を澄ます。
何か口の中に空気を多めに溜めたような,まったりした古雅な発音に感じられ,ちょっと感動する。(全くの勝手な思い込みであろうが) -
さてバスは空港を出発し,咸陽の地を走る。
意外と起伏の激しい土地であることに少し驚く。
こんな凹凸だらけの土地が今から2000年前の中国の中心だったとは。
この地こそ始皇帝が天下に号令を発していた咸陽宮が存在していたところだ。
(有名な阿房宮は渭河の南の比較的平坦と思われる場所に造営されたが,皇居としては完成しなかった) -
-
その渭河を渡る。
この河の両岸で,この数千年来いったいどれほどの歴史的大事件が繰り広げてきたことか。
その渭河をこの目で見る・・これだけでもかねてから夢見ていた大きな体験の一つである。 -
バスは西安城に入り,間もなく終点の西安駅に到着。
ホテルは探すまでもなく,そのあたりで最も目立つ建物だった。
今日から5泊する「西安陽光国際大酒店」。
メールでバスタブ付きであることを確認している。 -
もう一つの心配事は禁煙ルームではないかということだったが,レセプションで確認したら喫煙可とのことだった。
室内には灰皿が置いてなくて心配したが,引き出しにカラスコップとともに立派な灰皿が入れてあった。
虹橋空港で買った黄酒「石庫門」ではもの足りなくて,外に出て私が愛してやまない白酒(バイジョウ)を買いに行く。 -
大都市でも内陸部ではありがちであるが,近代的な大型スーパーやコンビニがホテル付近にないことがある。
しかたないので「超市」の看板がある個人商店をいくつか回ってみる。
本来「超市」というのは「スーパーマーケット」のことであるが,今では旧式の個人商店の看板表示に使われることが多く,意味がすり替わっているようだ。
一軒の超市でたまたま「銀剣南」を見つけた。
「銀剣南」こそ,それを買って味が裏切られたことがない数少ない白酒の銘柄だ。
もともと「剣南酒」という四川省綿竹の高級酒があって,「銀」というのはリーゾナブルグレードというニュアンスだと思う。
店頭であまり見かけることがなく,もし見かけたらまずこの酒を選択している。
中国で最も広く見かけるのは北京の「二鍋頭」である。
その次は「濾州」であろうか。
この「濾州」は概ねうまいが,何回かはずれに当たり,ここしばらくは避けている。
中国の白酒の面白さは,必ずしも値段と味が正比例しないことだ。
高い金を出してがっかりしたこともあるし,安い酒で意外と楽しめたりすることもある。
今回の「銀剣南」(39元)は抜群のコストパフォーマンスであった。
私は中国旅行中,白酒を毎晩飲まないと気が済まない。
飲むペースは概ね500ml瓶を2日で飲む。
したがって,この旅行中6~8本ほとんど全部違う銘柄を買ったのだが,この「銀剣南」が一番うまかった。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
HOUKOUさんの関連旅行記
西安(中国) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
11