2019/05/02 - 2019/05/02
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dechineさん
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中国への旅行を始めて6年。
夫婦二人で江南の水郷古鎮などをゆっくり回ってましたが、
今春はGW10連休というまたとない幸運に恵まれて、
以前より憧れていた安徽省への旅を実現することができました。
いつものんびりぶらぶら、時間に縛られずに、
お散歩気分で観光することが好きなので、
9日間で回れたところは少しです。
それでも、古村落を4箇所、屯渓、黄山、そして二度目の紹興と
とても充実した旅となりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
昨日、黄山ハイキングを楽しんだ後、屯渓に来ました。
宿泊しているホテルは「黄山徽宴酒店」。
目の前に老街の西入り口があり、右手には
新安江に架かる、歴史ある「屯渓橋」があります。
黄山市バスターミナルへ行くバス停も目の前にあり、
とても便利な立地のはずでした・・・。
入念に下調べをして立地の良いこのホテルに予約を入れたのです。
ところが、まさかの工事でホテル横の川沿いの道路が
閉鎖されているではありませんか!
もちろんバス停もどこに消えたのかありません。
とにかくバス停を探さなくてはなりません。
百度地図アプリで調べると、老街の東側の大通り「新安北路」
にバス停があるようです。
今日は、安徽省の古村落のうち、小さな村落を見て回る予定です。
下調べも頑張りました。
しかし、ここに関しては交通手段の情報が少なく、
またその情報が信用できるものなのか疑わしく不安でしたが、
「バスターミナルに行けば、なんとかなるさ!」と
楽天的に考え、バス停のある方向へ歩き出しました。
しかし、私の足は昨日の黄山ハイキングで
完全にやられてしまったのです。筋肉痛で足が動かない・・・。
階段なんてもってのほか、ちょっとした段差もギクッ!と足に響いて
痛!痛!ウウッ!の連続です。
昨日、膝痛で杖をついてしか歩けなかった夫とともに、
二人してえっちらおっちら変な歩き方をしながらバス停に向かいました。 -
ホテルの前の老街入り口。
老街の中は通らずに、1本北の「延安路」を東に進み、
「区医院」というバス停で8番のバスに乗車し、
終点の黄山市バスターミナルで降りました。 -
建物の中のチケット売り場に行きます。
下調べした情報が正しいのであれば、「旅2路」という、
観光客向けの路線バスが唐模や呈坎、潜口民宅、牌坊群、
徽州古城などに行き、8:00~11:00と13:00~16:00の
1時間置きに発車するとあります。
しかし電光掲示板には、そんなバスは表示されません。
そこへ運よく片言の英語を話す女性係員が近づいてきたので、
「呈坎」と書いたメモを見せると、「はいはい、10時に出発するよ!」
ということで、出発時間まで余裕がなかったので、列に割り込ませて
くれました。
「あ~良かった~!ちゃんと10時にバスがあるんだ。」
と思ったのも束の間、チケットを買おうとしたら、
服務員の方が何やら叫んでます。が、わかりません。
さっきの係員さんが訳してくれて、「10:00の便はない。13:30にある。」
というのです。
やっぱり・・・、情報は全く当てにならない・・・。
でもその係員さんが、「6番乗り場から歙県行きのバスに乗れ」と
言うので、言われるがままにそのバスに乗車しました。 -
そのバスは車掌さんのいるミニバスで、
ローカル感がたっぷりです。
車掌さんは途中のバス停で自分専用席から離れて降車し、
バス待ちの女性と楽しそうに談話中です。
のんびりしてて大好きです、こういう感じ。 -
さて、私たちは一体どこで降りたらいいのでしょう?
要は、歙県のバスターミナルまで行って、
そこで呈坎行きのバスに乗り換えろってことだから・・・。
バスの中に貼ってある運賃表を見てもよくわかりません。
車掌さんが、「歙県?、歙県?」って言うので、
「そうそう!」みたいな感じで、一人7元の運賃を手渡しました。
30分程で、「歙県バスターミナル」という建物が見えたので、
急いでそこで降りました。
降りた途端に、白タクのおじさんがしつこく付いて来たけれど、
無視してバスターミナルに入り、係員の女性に
「呈坎」と書いたメモを見せました。
しかし素っ気なく「ない!」の一言。
愛想も何もあったもんじゃありません。
普通だったら、「ここからはないけれど、どこどこからなら
あるから、そこに行って下さい。そこに行くにはこうしてああして」
みたいになりませんか?
たとえ筆談でも漢字で書いてくれれば、
大体のことは理解できるんですから。
でも、もう自力で行くことは諦めるしかありません。
とってもくやしいです。
そこへちゃ~んとさっきの白タクのおじさんが、
ニンマリ笑みを浮かべて待ち構えているのです。
もうこのおじさんのお世話になるしかありません。
この人、信用していいのかしら?
筆談も交えながらあれこれ交渉して、最終的に唐模と呈坎に
行ってもらうことにしました。料金は100元です。
そして、「この車、動くの?」と疑いを持たずにはいられないほどの
オンボロ車に乗せてもらって、いざ出発! やれやれ・・・。 -
唐模に到着。
入村料は80元です。
窓口では、入村料55元+老作坊25元となっていたので、
老作坊って何か知らないけれど、漢字から判断すると、
伝統的な品物を製作して販売しているところと解釈して、
そこは必要ないからと思い、2枚分の110元を手渡すと、
「違う!160元だ!」と言っているようで、中国語で言い返すことも
出来ない私は、仕方なく160元支払いました。 -
パンフレットも付いて来ました。
白タクのおじさんは、「反対側の入口付近で待ってるから」と
いうことで、ここで別れて、私たちは東門から入ります。
(この地図は東西が逆さまになっています) -
入口付近は広々としていて観光地として綺麗に整備されています。
その昔は田畑が広がっていたと思われます。
左手には小さな川が流れています。
売り物だと思いますが、豚の顔の干物が逆さまに吊ってあります。
その横にはアヒルでしょうか、たくさんぶら下がっています。
こういう光景は見慣れたとはいえ、豚の顔は初めて見ました。 -
少し進むと、木々が生い茂り、森の中を散策している気分になります。
風情のある石橋も架かっています。
川の幅が狭くて水が透んでいるからでしょうか、日本人の私達には
妙に馴染んで心が安らぎます。 -
明時代に建てられた「八角亭」。
その昔は、村人の憩いの場だったようです。 -
唐模は宏村や西逓に比べるとこじんまりとしていますが、
説明パネルには、中国語の他に、英語、日本語、フランス語、
ハングル語が載っていて親切です。 -
立派な牌坊。
村の入口の役割も担っているようです。 -
日本語を読んで、「そうか、そうか」と理解できます。
-
古村落を見に来たはずですが、
マイナスイオンがいっぱいで森林浴に来たような気分になります。 -
しばらく進むと右手に「檀千園」という庭園があります。
ここは、清代初期の富商だった許氏が杭州西湖への旅行を
夢見た老母のために作られたものだそうです。
庭園内の湖や堤、楼閣など西湖の名勝を模していて、
その「小西湖」に面した「鏡亭」は園内の中心となる建物だそうです。
私には、小さな「平湖秋月」のように見えました。 -
また干されています。
もし、この干物を買って帰ったとして、その後どのようにして
調理して、どのような食べ物になるのか知りたいと思いました。 -
道しるべがあります。
「唐模法国家庭旅館」って何?
その下に「唐模のフランス風旅館」と訳されています。
歴史的な見所スポットへの道しるべの中に混じって、
なぜフランス風旅館の案内があるのでしょうか。 -
しばらく進むと右手に「唐模法国家庭旅館」の七天井店が出て来ました。
結構広い敷地に徽州建築の建物が何棟もあります。 -
これ全てがフランス風旅館になっています。
-
入口横には、「gites de france」の表示板も貼られています。
何だか興味が湧いて来たので、中へ入ってみました。 -
結構自由に建物内へも入れます。
立派な徽派建築です。フランス風ではありません。 -
こちらも中国そのものです。
-
レセプションの壁に、表彰状みたいなものが飾ってあり、
よく見ると、「2015中国特色民宿TOP10」とあります。 -
もっと探検しに中へ入って行きました。
部屋は様々なタイプがあるようです。
とてもおしゃれなプリーツスクリーンが
窓に取り付けられていました。横型スクリーンですが、
半透明のレース状スクリーンに美しいシノワズリの柄が浮かび上がって
いるのです。外から見ているので白っぽいですが、
中から見るとさぞかし魅力的だろうなと思います。 -
説明パネルも美しいデザインですね。
元は民国時代の著名な商人の豪邸だったようです。
後から調べてみると、安徽省観光局が農村地域でコテージを開発するため
フランスに依頼し、2007年にgites de franceと5年間の
パートナーシップ契約を結んだそうです。
中国特色民宿TOP10に今後も選ばれ続けるといいですね。 -
法国旅館の敷地を出て西方向へ進みます。
豚の足が吊り下げられ、竹で編んだ台にはハチクが干されています。 -
向こうに眼鏡橋が見えます。
橋の上には建物があり提灯が飾ってあります。 -
川面にはアヒル達もいます。
-
なんでもない風景ですが、生活感の漂う家屋って好きです。
-
先ほど写した眼鏡橋に来ました。
何だかとても美しいです。
堰があり、アーチがあり、木々には薄紫の花々が咲き、蔓植物が絡まり、
伝統家屋も潤って見えます。 -
橋の上の建物の中を通って対岸へ出ました。
この橋は「高陽橋」という名前で、
唐模十橋中、メインの橋とあります。 -
美しい風景・・・。
見とれて写真を撮っていたら、なんと白タクのおじさんが
ニコニコ笑って私たちの方を見ているではありませんか。
親切で迎えに来たのか、遅すぎて待ちくたびれて来たのか
わかりませんが、自由に、気の赴くままに歩きたい我々にとっては、
ちょっと迷惑なのです・・・。
「何でパーキングで待っててくれないんだろう・・・」
でも仕方ありません、三人で歩き出しました。 -
川の対岸は、江南の水郷古鎮でよく見る廊棚があり、
ベンチも連なっています。 -
その廊棚と対岸の景色です。
時が止まったようです。 -
廊棚を抜けると景色が広がり、パッと明るくなります。
-
おばさん達は、摘んできたばかりの植物から花の部分だけを取って
丸いお盆に乗せています。
白タクのおじさんに、これはジャスミン?と尋ねたのですが、
違う、チンインホア!だと言います。何の花かわかりません。
お茶にするの?と尋ねたのですが、そうではないようです。
言葉が出来たら会話もスムーズなんでしょうけど、ほぼ筆談だけでは
どうにもなりません。
解らないままにしておくといつまでも気になるので、
日本に帰ってから調べました。
日本語ではスイカズラ、中国語では金銀花。
花の蕾は生薬(抗菌・解熱)に使用されるとありました。
なるほど、生薬のためにせっせと作業されていたのですね。
後ろにはハチクが干されているし、乾物作りやら生薬作りやら
春は忙しくて猫の手も借りたいほどだと思います。 -
少し進んだところで、立派な建物に入りました。
内壁には全面木の板が貼られ、窓の組子も美しいです。 -
尚義堂という建物でした。
-
狭い路地もあります。
本来二人なら、来た道を戻ったりして、まだまだぶらぶら
気の済むまで散策するのですが、白タクのおじさんがいっしょだと、
何だか急かされているような気がして、ゆっくり出来ません。
この後、老作坊を通りましたが、何のために25元払ったのかと
思うほど何もありませんでした。おみやげ物屋が並んでいるという
感じでした。
そして、西門から出て、車に乗り呈坎へと向かいました。
バスさえしっかりと走っていたら、もっと時間をかけて
見て回れるのに・・・。尻切れトンボのようで少し心残りでした。
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