2019/04/28 - 2019/04/28
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motogenさん
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方広寺で時間を使い過ぎてしまった。
湖北五山のうち、まだ龍潭寺と初山宝林寺が残っている。
寺の拝観時間は4時までだ。
大丈夫だろうか?
心配しながら龍潭寺にやって来くと、無料の駐車場にたくさんの参拝者が出入りしていた。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
-
NHK「おんな城主 直虎」で有名になった龍潭寺。
当時、観光客がわんさと押し寄せたそうだが、その影響は今も続いているみたい。
最近の大河ドラマは視聴者に媚び、話がおおげさで嘘っぽく、おまけにふざけ過ぎて史実をねじ曲げ、好きになれない。
本当はこの寺にも来たくはなかったのだ。龍潭寺 寺・神社・教会
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山門をくぐる。
井伊家40代の祖霊を祀る寺で、本堂、庫裏、山門、開山堂、井伊家霊屋、稲荷堂の6棟は県指定文化財になっているという。 -
表にも庭があるが、名勝として国から指定されている庭園は本堂の裏側にある。
庭園に興味のない私は、500円の拝観料を払ってまで見学する気にはなれず、 -
本堂の入り口前で足を止め、
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さっと写真を撮って、引き返す。
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庭をぐるりと回りこむ。
井伊家と直虎の説明があった。
ドラマのような派手な話は書いてなく、直虎の性別の説明もなく、後継ぎのなかった井伊家を守って、幼少の虎松を育てたと書いてあるだけだ。
史実を脚色しないこの真面目な説明書きには好感が持てる。 -
境内にあった鐘楼を眺め、
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本堂の外観を見る。
本堂内を歩く人たちが見えるが、私達はここから眺めるだけで満足しよう。 -
本堂を横目に、時計回りに進んでいくと、
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井伊家のお墓があった。
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地蔵さんも並んでいる。
この近辺のお寺、集団の地蔵さんが好きなようだ。 -
その奥に進んで行くと、
おやっ、宮内庁?
明治になって王政復古の政権ができると、全国の陵墓の修繕整備が命じられたと書いてある。
この地にあった後醍醐天皇の皇子の墓もその一つで、井伊家の負担で皇子を祀る井伊谷宮が造られたという。 -
龍潭寺の裏道を進むと、
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その井伊谷宮が現れた。
明治になって日本の神社は、それまでの伝統を大きく変えたと梅原猛は言う。
日本の神社は、成功した権力者を祀ったのではなく、死罪や流罪となって恨みを抱きながら亡くなった、尊い方を祀るのが日本の習わしだったのだ。
その怨霊を鎮魂し、讃え、自分の味方となってくれることを祈ったのが神社だ。井伊谷宮 寺・神社・教会
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明治になり、天皇中心の国家神道となり、国に貢献した人を祀る靖国神社や、明治天皇を祀る明治神宮、平安遷都を行った桓武天皇を祀る平安神宮などが造られた。
本来ならば靖国神社には、明治政府に殺された西郷隆盛や会津藩士、太平洋戦争では原爆犠牲者や沖縄の犠牲者、空襲で亡くなった人々を祀るのが、伝統にのっとった日本の神道であるはずなのに。 -
桓武天皇は京都へ都を移した大恩人であるが、桓武天皇を祀ることは明治以前にはなく、反対に皇位継承問題で桓武天皇に殺された早良皇太子が祀られたのだ。
それが御霊神社。
祇園祭などの日本の祭は、怨霊を鎮魂する神事で、そのための手順やストーリーがあるという。 -
今の私たちの常識の神社は、えらい人が神となって願いを叶えてくれる施設だと、勘違いさせられている。
本来はそうではなかったのだ。 -
平成が令和になるということで、別館では皇室の御写真が展示されていた。
神から象徴となった皇室・・
昭和天皇も平成天皇も立派な方だ。
日本の伝統を取り戻し、国民から愛されている。 -
龍潭寺に戻り、仁王門を通過すると、
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門の両脇には迫力ある仁王様が睨んでいた。
誰の作かは分からないが、これまた立派な姿をしている。 -
龍潭寺も簡素な寺だ。
駐車場から山門をくぐった先に本殿があり、本殿の裏に有名な庭園があり、その裏に井伊谷宮がある。
その龍潭寺から、次の法輪寺までをグーグルアース動画で紹介します。
https://youtu.be/m3OqmW-KtJE -
最後の湖北五山となる初山宝林寺の駐車場に着いた。
空地と見間違えるような、さみしい駐車場だ。
時刻は3時半。
閉館時間には間に合ったようだ。初山宝林寺 寺・神社・教会
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受付は小綺麗な店を兼ねていて、400円の拝観料を払って境内に進むと、
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南に山門が見えるが、出入りはできないようになっていた。
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仏殿は保守整備の工事中で、シートで覆われている。
かや葺きの屋根の、わびさびを感じられる伽藍なのに、残念だ。 -
でも内部には入れるようで、
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真正面には本尊の釈迦如来、左右には迦葉尊者と阿難尊者がいらっしゃる。
迦葉尊者と阿難尊者とは珍しい名前だが、この寺院の黄檗宗という名も初めて聞く宗派だ。
臨済禅宗と同じ系統らしく、明の影響を色濃く残している禅宗だという。 -
この寺の自慢は仏殿の左右に並ぶ二十四天の神像。
二十四天とは、仏法を守護する24の神で、中国様式が色濃く表れている黄檗宗独特の諸仏だという。
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日宮天子や増長天、韋駄天・・等の神あれば、
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関羽帝まで登場し、薄暗い殿内に異様な雰囲気を漂わせていて、
これらは、どこかで見たような・・ -
と頭をひねると、ベトナムの寺院で見たことを思い出した。
仏教と道教の神が混然となっている仏たちだ。
ここにある仏像は県指定の文化財となっている。 -
仏殿の裏にあるのは方丈で、住職の住居であり、修行僧たちに禅問答をするための道場となっていたようだ。
方丈も仏殿と同様にかや葺きの明朝風建築物で、国指定の重要文化財となっている。 -
方丈の中に入ると、驚くことに山田卓司のジオラマ展が開催されていた。
尊敬する山田卓司のジオラマだ。
名の知れた作品を、この目で見ることができるチャンス! -
黒沢監督の映画のシーン・・
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この作品名は多分「夏休」
初期の「テレビチャンピオン」で、優勝した時の作品だと記憶しているが・・ -
山田さんの作品は種々あるが、このような昭和ノスタルジーを感じさせる作品が大好きで、
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これらの作品を見ていると、
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何だか、胸が熱くなるのだ。
ありし日の自分が、ここにいるような・・ -
湖北五山を完結させて、我が家に帰る。
身近な場所にも知らないことが、まだまだ隠れているような、そんな気分になれた一日だった。
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かもめの佐久米駅と湖北五山めぐり
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