2019/04/28 - 2019/04/28
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motogenさん
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ゆりかもめの群れる鉄道駅の画像を見た。
浜名湖の北端にある小さな無人駅だ。
タイ・バンコクの南の海岸に、海に突出したスックター橋があって、すごい数のカモメたちが餌をねだり、手の届く空中でホバリングする光景に出会ったことがある。
もう一度これを見たい!
ローカル線で行くのが楽しそうだが、湖北五山と呼ばれる寺めぐりもしたくてなって、車で行くことになった。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
-
浜松の中心から北西に伸びる姫街道を走り、
つつじの花咲く道路を走って行くと、 -
浜名湖沿岸に出て、
-
あっけなく佐久米駅に着いた。
10連休の2日目で、渋滞しているのかと早めに出発したのに何のことはなく、通勤通学がないだけ平日よりも空いていたようだ。浜名湖佐久米駅 駅
-
初めて見る佐久米駅。
無人の小さな駅。
やや緊張して、駅舎の横からホームに入ってみるが、 -
あれっ!
カモメなんていないぞ! -
こっちを見ても、カモメのカの字もなく、
ディーゼル車を待つ娘さんに、カモメの消息を聞くのも何だか恥ずかしく・・
あっちへふらふら、こっちへふらふら -
もちろん駅舎の中にも、いるはずがない。
なんだ、これは!
春の季節が悪いのか、朝という時間が悪いのか? -
「あっ、もうすぐ下りのディーゼルがやって来るよ。」
との女房の声で、
ホームに出ると、チンチンチンチンの踏切音と共に、 -
ゴーゴー・ゴトゴトとディーゼル車がやって来た。
お客を乗せて動き出す車内を見ると、ハイキング姿の子どもや大人たちがたくさん乗っていて、 -
楽しそうに去っていきました。
寂しくなるホーム。 -
近くのホテルの駐車場に場所を移して、ドローンを飛ばす。
https://youtu.be/c0z8HtxEa8I -
東方には、舘山寺パルパルの観覧車や、海上を大草山に渡るロープウエイが小さく見える。
-
カモメ・・カモメ・・
その未練を捨てて、湖北五山を回ることにする。
近隣の地域でありながら、こんな寺があったことを最近知ったばかりだ。 -
佐久米駅を基点とし、摩訶耶寺、大福寺、奥山方広寺、龍潭寺、初山法林寺と、回ってみることにする。
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摩訶耶寺に到着した。
摩訶耶寺なんて、何と奥ゆかしい名前を付けたんだろう・・と思ったら、
この地域が摩訶耶と呼ばれていて、摩訶耶寺は愛称で、正式名は大乗山宝地院だった。摩訶耶寺宝物殿 美術館・博物館
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この山門は、昔は浜名湖にあった水城の門で、廃城となった時にここに移築されたとのこと。
かっての日本は資材を捨てず、リサイクルする文化を持っていた。 -
コの字型になったこの門は、秀吉の朝鮮の役の頃、半島の築城法を取り入れて造ったもので、高麗門と名付けられている。
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境内に入ると目に止まったのは岩の庭で、上から一筋の水が落ちている。
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その横に、ずらりと並ぶたくさんのお地蔵さん。
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その一つ、一つを観察していると、
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女房はすでに正面にある本堂に上がりかけていた。
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境内はいたって簡素。
この簡素さが良いではないか。 -
拝観料を集めていたのは、ご近所の檀家のお婆さんで、
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招き入れてくれたのも、檀家のおばさんだ。
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そして、何と、寺の説明もしてくれるのだった。
流暢な話しぶりではないけれど、この寺を地域の誇りとし、地域の歴史を大切にする檀家のおばさんたちの活動に、
「素敵なお寺ですね・・」と応援したくなってくる。 -
格子天上の花鳥図の一つ一つが、古ぼけて色あせてはいるものの、おばさんの説明で極彩色に見えはじめ、
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釘を使わない総ケヤキの柱や梁の組み合わせが、日本の宝に見えてくるのだった。
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ご本尊様は奈良時代の観世音菩薩というが、秘仏となっていて御開帳されていない。
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「ご本尊様の天上を、見てやってください。」
とのことで格子の隙間から見上げると、ここには豪華な花鳥図が勢揃い。
本堂は江戸時代に建て替えられ、幾度の地震にも揺るがずに、当時のままの状態でこうして保たれているらしい。 -
徳川家にも大切にされ、葵の紋の調度品もあり、
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空海様の像の眼は、正面、左右、どこちから見ても、見る者を見つめ返してくれるとのことで、試してみたがよく分からなかった。
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本堂から廊下続きの宝物殿には、国宝指定の阿弥陀如来、千手観音、不動明王の像が置かれていて、
「あっ、ここは撮影禁止です」
と注意されるまで、小型カメラの動画スイッチはオンのままで、申し訳ありませんでした。 -
平安時代の作品で、それはそれは貴重な日本の宝なのに、観る目がなくて、これも申し訳ありません。
カメラのスイッチを切った後、駒かな部分までじっくり拝見させていただきました。 -
昭和の途中までは生い茂る草に埋もれていた庭園は、学術調査をしてみると、奈良時代の中世庭園を代表するものと分かり、これもこの寺の宝となったという。
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近代の樹木を人工的に配置する庭園ではなく、大自然に囲まれた中に幽玄の世界を造る庭園で、
なるほど・・
そんなことが分かると見方も変わって、興味もわいてくる。 -
一筋の水の落ちていた岩山に登ってみると、
-
津島神社が建っていた。
能書きを読むと、祭神はヤマタノオロチを退治したスサノオとある。
梅原猛の「葬られた王朝(出雲の神々)」を読んだばかりで、スサノオに興味があり、普通ならさっと通り過ぎるのだが、ここは丁寧に観察した。
私たちの地域にも津島神社があるが、スサノオが祭ってあったとは驚きだ。 -
グーグルアースで摩訶耶寺を見ると、建物や庭園の配置がよく分かる。
コンパクトではあるが、古き伝統のあるお寺だ。
しかし何よりもり印象に残るのは、地域を愛する檀家の人たちから大切にされていることだった。
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かもめの佐久米駅と湖北五山めぐり
この旅行記へのコメント (4)
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- trat baldさん 2019/06/07 10:15:52
- カモメも良かろうけれど
- こちらの方が荘厳で居ず舞いが正せそう、我々が知らないだけで日本には見るべきものが一杯ありますね!
- motogenさん からの返信 2019/06/07 15:36:17
- Re: カモメも良かろうけれど
- ありがとうございます。
これまで神社とか寺院にはアレルギー的嫌悪感を持っていたようです。
神社には「天皇陛下、万歳!」と国家権力のイメージがつきまとい、坊さんには、あの世のしくみや道筋を解く、非科学的でギマンに満ちた説教が付きまとい、嫌悪感がありました。
しかしこうなったのは、明治政府による神仏分離や廃仏政策のせいだったことが分かりました。
それまでの八百万の神を祀る神道は、皇室の先祖を祀る伊勢神宮を頂点とする一神教となって、国家神道にゆがめられ、寺の坊さんは妻帯を奨励されて世襲制となり、ビジネス化してしまったのです。
日本の伝統である神道や仏教は、今とは違うのではないだろうか・・
そんなことを知ると、神社や寺社に興味を覚えるようになりました。
日本の仏教は本当は仏教ではないのかも知れません。
でもそれはそれで良い、と梅原猛は言います。
仏教の中心思想は、木や草や山や川や海も全てのものには命があり、むやみに殺してはいけないという人間中心主義を否定する教え、
欲張ってはいけない、いばってはいけないという教え、そして平等思想、
これがあれば仏教だといいます。
これまでの自分を懺悔して、もっと勉強したいと思います。
-
- *ちょこ*さん 2019/06/03 20:16:31
- こんにちは
- 佐久米駅のユリカモメは渡り鳥なので、見られるのは冬の間だけです。
12~2月くらいにまた行ってみてください(*^^*)たしか10時台くらいの電車のくる時間に合わせて餌付けをしてるので、その時間を目安に。
湖北五山めぐり!!
5つのお寺は別々の時代に行ったことはあるのですが(たぶん)、もう一度“湖北五山めぐり”として回ってみたいなぁと思っていました。
ただ、お寺とか歴史とか疎くて…ただみて回るだけな私なので、
motogenさんの旅行記を読んで勉強してからの方が楽しめそう。
ありがとうございます!
*ちょこ*
- motogenさん からの返信 2019/06/04 11:19:25
- Re: こんにちは
- ありがとうございます。
渡り鳥とは知らず、いつもいるのかと思っていました。
私は美術感覚や風流感覚が薄いようで、理屈で分からないと楽しめない人間なのかな?
そこにドラマや歴史上の意味や、これまでの常識に反した発見がないと、どうも興味がわいてこないのです。
そして興味はコロコロ変わり、じっとしていれません。
もしかしたら一種の発達障害なのかも知れません。
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