2019/04/28 - 2019/04/28
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motogenさん
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朱色の大きな門が建っている。
ここが大福寺らしい。
大福寺を象徴する仁王門だ。
地図を手にしてハイキングしている人たちの姿も見える。
健康増進地域でもある。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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鎌倉時代に建造された仁王門だというが、見たところほとんど傷みがなく、色も鮮やかだ。
再建されたという話も聞かないし、日頃から手入れや修復が行われているのだろう。 -
両側に配された金剛力士像も鎌倉時代の作で、
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作者は不明だが、立派なものだ。
薄暗い格子の中に隠れていないので、木肌は荒れているが、細部まで良く見える。 -
気になるのは、こんな立派な門が単独で存在していることだ。
ここは民家が点在する田畑の中で、周囲を探しても境内や本堂が見えない。 -
「変なの・・」
「道、間違えたかな?」
「大福寺って、仁王門だけかな・・」 -
ハイキング姿の家族や、体力づくりの高齢者の方々が、あっちこっちに歩いている。
五山巡りの最中で、大福寺に目指す人たちに違いない。
「大福寺って、どこですか?」
「あっちの方じゃ、ないでしょうか・・」 -
指さす方向に300mほど走ると、寺があった。
仁王門と境内の中間に、東名高速と新東名を結ぶ高速道路が割り込んでいて、この寺は分断されているのだ。大福寺庭園 寺・神社・教会
-
グーグルアースで見るとこんな感じだ。
寺の住職などは、道路建設に反対したことだろう。 -
境内入口に宝物館があった。
南北朝時代の古文書などが納められていて、井伊家の古文書もあるという。
しかし入館料が500円もするし、古文書にはとんと関心もなく、(読めないのです)、ここは通過して、 -
お地蔵様が並ぶ、まっすぐに伸びた参道を登っていく。
-
この寺も摩訶耶寺と同じく、平安時代に建てられた寺だという。
京都から離れたこの遠州地方にも、立派な寺院や神社を祭れる有力な豪族が住んでいたことになる。 -
境内には鐘楼もあり、
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小さいながらも六角堂や、
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地蔵堂や大師堂や護摩堂などもある。
本堂のご本尊様は薬師如来坐像だというが、秘仏で見ることはできない。 -
本堂の裏側へ回ると、眼にも鮮やかな新緑と建物の朱色のコントラストに、思わず足が止まった。
神秘的。
ジブリアニメの背景みたいだ。 -
東側に回ると鐘楼と遠くの山々が、その緑と朱の世界に入ってきて、
ずっとここに座っていたい気持ちになってくるが、 -
そうも言ってはいられず、次の奥山方広寺に向かう。
マップを見ると、大福寺から方広寺に向かう方面には、東名高速と新東名を結ぶ高速道路が並走しているが、私たちの走るのは山越えのくねくねした道だ。 -
たいした山道ではなさそうと高をくくっていると、車一台が低速で走れるのがやっとの山道で、
「間違えたかなぁ・・」
「あの別れ道を、反対側に行けば良かったのかも・・」
「対向車が来ても、すれ違いなんかできないぞ。」
などとつぶやきながら恐々と走って行く。 -
運が良いのか、すれ違う車はないようで、
しかしそのこと自体が、不安材料となる。
「これ、本当に方広寺に続く道なの?」
と連続する急カーブに、ため息をつくのだった。 -
山を下り始めると道も広くなってきて、対向車にも出会うようになり、
ほっとしていると、 -
奥山方広寺の標識が見えた。
地元の人に、他の道はなかったのかと尋ねると、
「あんな林道を通って来たのか・・」
「雨が降れば、すぐ通行止めだ・・」
と私たちの勇気を褒めてくれた。
地元の人は細江町を迂回するが、かなり遠回りになるらしい。 -
方広寺の入り口には、派手派手しい案内門が立っている。
まるで運動会の凱旋門だ。 -
バス停の上にある無料駐車場に車を停めて、
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門前町まで歩いて行くと、
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そば屋が二軒あって、客でにぎわっている店に座った。
注文したそばはなかなか出てこない。
しかしその間に、近所の人から採れたてのタケノコが届くと、店のおばさんは私たち客に、そのタケノコを無料で配布してくれたのだった。 -
何と親切なそば屋さん。
こんなことは初めてで、やっと運ばれてきた山菜そばと卵とじうどんが、ぐっと美味しく感じられたのだった。 -
タケノコを背負って総門をくぐると、
-
拝観料を徴収する受付があった。
拝観料は400円。
「あれっ、境内に入るのに、拝観料をとるようになったの?」
「すみません、そうなってしまったのよ・・」
と受付のおばさん。 -
その先には、朱色の山門がどんと立ち構えているが、
-
その手前に長い石段が見える。
「青壮年研修所」の石柱もある。
しかし通行禁止。
そうか、この上に研修所があったのか!
忘れていた記憶がよみがえる。
就職した年に、数回に渡って宿泊研修をさせられた場所がここだ。
良い思い出はないが、懐かしさが湧いてくる。
歳をとってしまったなぁ・・
時の流れの速さに驚くばかり。 -
本堂に続く参道を登っていく。
研修所には来たが、この道は途中までしか登ったことはない。 -
参道脇を渓流が流れていた。
静まりかえる森。
名前通りの奧山だ。 -
「延命半僧杉」と名付けられている切株があった。
周囲の樹木が焼き尽くされた大火の中で、幹の中心は炭化したが、再生して生き続けた大杉だという。
今は切株になっている。 -
森の中に赤い帽子をかぶった石像が並んでいる。
方広寺の自慢の五百羅漢だが、その数は500以上はありそうだ。
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羅漢は禅の悟りをひらいた自由人だ。
それぞれ違う顔をしている。
個性的な自由人になること、それが禅で、羅漢はそれを象徴する仏像だ。 -
朱の鳥居が現れた。
周囲の緑に溶け込んで、派手なのにいやらしさがない。 -
周囲の新緑がこれまた気持が良い。
それぞれに命がみなぎっている。 -
グーグルアースの動画作成の練習をしてみました。
まだ思うようになりませんが、利用しだいでは役に立つツールになりそうです。
https://youtu.be/9bqp9EUjCl0
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