1990～1994："平成"、最後の旅　１日目-１ #25

2019/04/28 - 2019/05/01

平成生まれの私が、平成時代を後で振り返るための旅。
１日目の前半は、長野の善光寺と、
長野オリンピックの舞台の一つ・エムウェーブの散策をします。

テーマは「９０年代」。
当時の事を思い浮かべながら、ご覧いただけると幸いです。

１日目－２(1995～1999)：
https://4travel.jp/travelogue/11487353
２日目－１(2000～2004)：
https://4travel.jp/travelogue/11490899
２日目－２(2005～2009)：
https://4travel.jp/travelogue/11494244
３日目－１(2010～2014)：
https://4travel.jp/travelogue/11496056
３日目－２(2015～2019)：
https://4travel.jp/travelogue/11497661
最終日(2019)：
https://4travel.jp/travelogue/11502576

エリア 長野市(長野)

平成２年(1990年)。

この頃はというと、平成が始まって１年少ししか経っておらず、
昭和天皇の崩御に始まった平成時代は、
平成３年(1991年)のバブル経済の崩壊など、
"崩"の字にかかわる出来事が多く、
どこか暗い雰囲気に覆われていたように思います。

ちなみに、平成２年(1990年)生まれのもので、
私にとって特になじみ深いのは、
やはりスーパーファミコンとかのゲーム機ですね。

他には、「ちびまる子ちゃん」「クレヨンしんちゃん」も、
この頃に放送を開始。
それぞれ平成２年(1990年)と平成４年(1992年)です。

新幹線「のぞみ」の営業も、平成４年(1992年)にスタートしました。

そうこう言っているうちに、
最初の場所、長野に到着しました。

長野駅 (JR東日本) 駅

長野といえば、
長野新幹線(現在は北陸まで延伸)の開業に、
長野オリンピックも平成のうちに開催されています。

そういう意味でも、今回の場所の一つに良いのではないかと思いました。

しかし、新幹線のおかげで東京からもすぐ行ける場所なのに、
実際に長野に行くことって、今まであまり無かったんですよね…。

でもまずは散策の前に、荷物をコインロッカーに預けておきます。

というわけで、まずは「善光寺」まで行ってみます。
…いまさら善光寺、ですけどね。
歩いて３０分ほどですが、そこまで苦にはならないとの事。

さりげなくコイのぼりが…。

アップで撮ってみます。

道の途中で、五輪のマークと聖火台を見つけました。

表参道 長野オリンピック メモリアルパーク 名所・史跡

「表参道長野オリンピックメモリアルパーク」で、
オリンピックの成功と熱気を後世に伝えるため、
聖火台のモニュメント(実物ではない)をここに設置しているようです。

"愛と参加"という基本理念があったことを、ここで初めて知りました。

ここまで来ると、町並みからしてそれっぽくなり…。

しばらく歩くと、仁王門にたどり着きます。
参拝者を迎える最初の門で、
もちろん左右の柱には仁王像が鎮座しており、
左側が阿形(あぎょう)、右側が吽形(うんぎょう)となっています。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

仁王門をくぐり、仲見世通りを通っていくと…。

仲見世通り 名所・史跡

その向こうに山門があり、

その横には六地蔵が。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

ちょっと腹ごしらえに、肉巻きおにぎりを。

あぁ、腹が癒される…。

たどり着きました、善光寺の本堂に。

この本堂は、１０を超える火災を経て宝永４年（1747年）、
何と３００年以上も前のもので、
江戸時代を代表する仏教建築として、国宝に指定されています。

ちなみに、写真には撮らなかったのですが、
善光寺の鐘楼(しょうろう)・梵鐘(ぼんしょう)は、
長野オリンピックの開会を告げた鐘として親しまれているようです。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

本堂を参拝した後は、善光寺の多宝塔を見ました。
戦争で亡くなられた方を祭る霊廟でもあるようです。
ちなみに中は史料館になっているようですが、撮影は不許可との事。

日本忠霊殿 (善光寺史料館) 美術館・博物館

撮影用のパネルなんかも置いてありますね。
せっかくなので"平成"の額縁を。

このように、本堂と一緒に記念撮影ができるというわけです。
５月になったら、これも別のものに変わっていることでしょう。

もう一度軽食。信州リンゴのたい焼き。
何のことはなく、たい焼きの型で焼いたアップルパイでした。

やっぱり信州リンゴは、甘くておいしいなぁ。

後は善光寺大門のバス停から、バスで戻ります。

長野駅（東口）。

長野駅 (JR東日本) 駅

そこから更に須坂行のバスに乗って、次の目的地へ参ります！

１０：５４、エムウェーブに到着しました。
ここにとどまる時間は、長く見ても１２：３０までといったところです。

エムウェーブ 長野市オリンピック記念アリーナ 名所・史跡

横からはもちろん、上から見た形も独特ですね。

ここでもう一度、平成時代の事を振り返ってみます。

平成５年(1993年)は、重苦しい雰囲気だった平成の始まりから一変、
皇太子と雅子さまの御結婚で、日本はお祝いムードに包まれていました。
Ｊリーグ(日本プロサッカーリーグ)の開幕もこの年でした。

とはいえ自分の中で印象深いのは、その翌年、
平成６年(1994年)に公開された、「平成狸合戦ぽんぽこ」の事ですね。

狸たちの住み処を切り崩して作った土地も、
のちに建物を持て余し、過疎化しつつあることを考えると、
やはり無常というか、切ない気持ちになります。

…それでは、改めて中に入ってみましょう。

当日券１５００円との事。
何があるのかはわかりませんが、払っておきます。

一気に開けた空間に、大勢の人が…！

どうやら今日は、
「ノスタルジックカーフェスティバル」の開催日だったようです。
往年のスーパーカーの展示のほか、関連グッズ等の販売も行っており、
更にパレード走行会というものも行っているようです。

「あぶない刑事」の劇中で使用された車の展示もあり、
当時の映像と合わせて楽しむことができました。

さて次は、「オリンピックミュージアム」に入ってみましょう。

長野オリンピック記念館 美術館・博物館

オリンピックスタジアムで行われた開会式の様子。
善光寺の鐘の音を合図にスタートし、
当時の横綱・曙が土俵入りを披露したそう。

写真は、オリンピック宣誓終了後に、
鳩の形をした1998個の紙風船が空に放たれている様子です。

同じく開会式の様子…だと思います。

こちらが実際に選手に寄贈された実物のメダルです。
冬季大会では、毎回異なるデザインのメダルが採用される、
ということを初めて知りました。

写真にある表面には朝日、裏面には信州の山々が、
漆を使った蒔絵で表現されています。

長野オリンピックのマスコットで、
今でいうところのゆるキャラ「スノーレッツ」。
フクロウをモチーフにしており、
４羽それぞれに火、風、土、水に由来する個性があるようです。

もう一度アリーナ内に入り、売店で軽食をいただきます。

タン塩とステーキ串をいただきました。
塩味とステーキダレ、どれも利いてて美味しかった！

エムウェーブの周囲では、パレード走行会が行われていました。

見た目にも懐かしい車がたくさんなのはもちろんですが、
それぞれに色や形など、個性があるところが面白いですね。

このM字型の屋根は、信州の山並みを表現しているようです。
全体の形が、このM字を連続させているため、
「エムウェーブ」という名前になりました。

確かに山の形、似てますよね。

さて、十分楽しんだところで、帰りのバスに乗ります。

長野駅（東口）。

長野駅 (JR東日本) 駅

ここで預けていた荷物を引き取り、次の乗り場へ向かいます。

特急「しなの１６号」。

特急 しなの 乗り物

次の目的地へ、向かいます。

つづく。