2019/04/19 - 2019/04/19
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たびたびさん
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飛騨地方の祭りといえば、日本三大美祭りともいわれる高山祭が有名ですよね。私も当然これは拝見済。夜の提灯を下げた華麗な山車の姿には期待通り深い感動がありました。それに対して、古川祭りですかあ。あんまり有名でもないし、ちょっとマイナーなのかな。どうしてもそう思ってしまうのですが、でも、それはやっぱり自分の目で見てみないとわからない。この時期、ほかにめぼしい祭りがなかったこともあって、それではとがんばって計画してみました。
初日は、日中の高山市内観光を済ませて、やおら、夕方の古川祭の華、夜の起こし太鼓へ。
ちなみに、起こし太鼓は、古くは祭りの開始を告げる合図として太鼓を打ち鳴らしたことに始ったもの。言ってみれば古川祭りのイントロなんですね。
しかし、これはこれで大神事。祭りの無事を祈る出立祭が終わり、起こし太鼓の総責任者といった総司がやぐら上に登りますと。。もうけっこうな年配ですが、起こし太鼓にかける思いを語る挨拶をトツトツとしゃべりだす。これがまた最高なんですよね。参加者の心にまた改めて熱い火が灯ったように感じました。
そして、大太鼓に股がった2人の叩き手。周囲には提灯を掲げた男衆。準備が整って、一気に緊張感が高まります。
百数十人の担ぎ手に担がれたやぐらの上では、いよいよ太鼓が叩かれて、ドーン、ドーン。そして、起し太鼓がゆっくりと動き出すと、それを追って付け太鼓が我先にと起こし太鼓に迫る。付け太鼓は起こし太鼓の後方の最も近い位置に付けるのが名誉とされ、付け太鼓同士がもみ合い、競い合うんですね。一方の起こし太鼓の集団は、押し寄せる付け太鼓をけん制しつつ、堂々と進行。この辺り。付け太鼓同士、付け太鼓と起こし太鼓の攻防戦が祭りの最も激しい見どころです。
やおら、起こし太鼓が太刀のようなバチで豪快に打ち鳴らしながら進みだす辺りまでは荘厳で美しい姿。しかし、それに遅れまいと各町の付け太鼓が追いかけて、勇壮な男たちの熱い戦いが始まると一転。。なんですかあ。これは。まるで夢でも見ているような。
熱い祭りといえば、博多の山笠や岸和田のだんじりとか青森のねぶたなど。しかし、勇壮さや熱気に加えて、序盤のこの真面目でひたすら美しい荘厳さって、他ではないような。驚愕!目を見張るものがありますね。ちなみに、古川は高山の方ばかりが観光地として賑わっていてイマイチ注目されなかった頃から、地元の自発的な運動として、美しい景観を守り、街を清潔にする取り組みが行われてきたのだとか。そんな自意識の高い街に育まれた、この祭りの醍醐味は、ひと味もふた味も違うように感じました。
高山祭(夜の部)も参考まで
https://4travel.jp/travelogue/10674904
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古川祭りは夕方の起こし太鼓から見る予定なので、日中は高山観光に当てることにして。東京から、名古屋経由、まずは高山を目指します。
で、名古屋からの高山本線って、車窓がとっても美しんですよね。
飛水峡は、木曽川の中流域。名古屋から高山に向かう下呂温泉の少し手前辺り。特急ひだからでも車窓からはっきりと眺めることができます。典型的な渓谷美。車内アナウンスでもしっかり放送してくれるので、ぼうっとしていなければ、見逃すことはないと思います。 -
高山駅前に到着。
高山って、もう何度目かなあ。それでも、まだまだチェックしてないスポットが数多くあって、今回はそこら辺りをしっかりつぶしてみたいと思います。 -
こびしやは、高山駅北交差点から古い町並みに向かっていく途中。スーパーみたいな店構え。
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朝飯代わりにおにぎりを買いました。たらこをまぶして海苔で巻いたおにぎり。それなりに期待していましたが、悪くはないけど、可もなく不可もなく。まあ普通かなと思います。
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そのまま進むと、飛騨国分寺。
以前、内部拝観をしたことがありますが、お寺の奥さんが丁寧に説明をしてくれまして。
「国分寺で仏像が残っているのは、ここと佐渡だけです。」とのこと。ということで本堂の中へ入るとすっきりと整ったお顔の薬師如来御像聖観世音菩薩。予想外に見ごたえのある仏像でした。そんなことも思い出しますが、ここはスルーして。。 -
稲豊園は、もうすぐ古い街並みといった場所。一見すると普通の老舗の和菓子屋さんに見えましたが、
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ここの猫の顔をモチーフにした饅頭がすごいですね。白、黒、茶色に青い目もあったり。このビジュアルは必見ですよ~
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高山駅から歩いて、この宮川を越えると観光の中心、古い町並みに入ります。川にはいくつか橋が架かっていますが、一番有名なのは赤い欄干の宮川中橋。両側には美しく桜も花を咲かせていて、春の宮川もほのぼのいい感じです。
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橋を渡ってすぐの匠館は、宮川朝市の筋ともつながっています。大きな建物で、
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中に入ると高山の伝統工芸である木工製品があれこれと置いてあります。
ただ、これは販売展示場といった感じ。私は資料館とか博物館をイメージしていたので、ちょっと勝手が違うかなと思いました。 -
宮川朝市の方に出て。ここは、宮川中橋を渡ってすぐの宮川沿い。2~300mくらいの通りには露店も含めて飲食のお店が軒を並べていて、けっこうな賑わい。
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お菓子類とかスイーツの食べ歩きが楽しいです。外国の観光客はなんにでも興味津々。鵜の目鷹の目で面白いものを探している姿もちょっと微笑ましいですね。
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打保屋は、宮川朝市の中ほど。地元では老舗のようで、いくつか看板を見かけます。
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駄菓子の専門店で、ゆずきなこ、ゆず豆板とかがイチオシ。落ち着いた味わいなんですが、その分、特徴があるようなないような。高山はお菓子さんが多いので、このくらいだとちょっと印象が薄くなってしまうかもしれません。
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続いては、林盛堂。
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おわら玉天という鮮やかな黄色が卵焼きみたいなお菓子をいただきました。卵白を泡立てて寒天と砂糖を加えて固めて淡雪を作りそれを焼いたもの。モワッとした食感と甘さがちょっとつかみどころがないような味わい。しかし、この見た目はあまりにも鮮やかです。
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宮川朝市を抜けて日下部邸の方に向かう途中のこれは広重です。
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おびただしい種類のバームクーヘンが店頭に並んで、それが目を引きます。スタンダードのタイプをいただきましたが、ブランデーの香り。見た目は普通でも、個性を強く主張しています。お店の名前からしてもこだわりがあるのかもしれません。
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古い町家の一角に出てきました。どの家も堂々たる構えですね。
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始めに入るのは日下部民藝館。明治12年に建築された町家建築です。
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中に入ると広い土間から、天井部の高い吹き抜け。気持ちのいい空間が現れましたね。
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イチオシ
明治以降なので、たぶん、江戸時代の処々の制約から解放されて、思いのままに建てたものでしょう。重厚な構えではあっても、広い空間は住みやすさをちゃんと考えた落ち着きがあるように感じます。
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座敷に上がると、各所に展示品。
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日下部に伝わる工芸品のような生活道具が
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美しく展示されています。
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住まいを見せることと展示された道具や資料類を見せることとのバランスがとても心地よい。
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どこにでもあるような旧家を保存した施設ですが、
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その心地よさは群を抜いているように思います。
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蔵の方に移って、
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こちらは、純粋な美術品の数々。
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これは渋草焼。高山では別格の焼き物ですよね。
有田焼と九谷焼のいいとこどりをしたちょっとずるいようなところもあるんですが、まあ、それはそれとして、 -
これは大物。でも、形は崩れていないし、堂々とした落ち着き。
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イチオシ
対して、絵の出来だとこっちかな。
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釉を分厚く盛り上げて、色彩もみずみずしい。
九谷焼風の長所を存分に活かしています。いいですねえ。 -
吉島家住宅は、日下部民藝館の並び。
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こちらも明治以降に建てられた町家建築で、日下部民藝館とともに国の重要文化財に指定されました。
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日下部民藝館と比べると少し小規模のような気もしますが、それでも内部は悠々とした空間が広がっていて、心地よい雰囲気。
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床の間のしつらえとか、保存状況もかなりいいです。
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ただ、日下部民藝館にあった生活道具類の展示は全くないので、
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その点ではちょっと寂しいかな。
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どちらか一方を見学するなら、
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日下部民藝館の方をお勧めします。
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今度は、櫻山八幡宮の方へ。ここの秋の例祭が高山祭ですから、高山に来たらここは定番中の定番といったところ。その名の通り、八幡大神(応神天皇)が主祭神です。
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木乃下は、桜山八幡宮の参道途中にある焼きだんごのお店。この参道には焼きだんごのお店がいくつかあって、やめた風の店もあったり、まあまあ激戦区なんでしょうか。
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その中で生き残ったお店なのでそれなりに期待していただきましたが、うーん。もっちり感とか。醤油のキレとか。正直言えば、もう少し何とかならないかなという感じです。
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さて、櫻山八幡宮は、仁徳天皇65年、飛騨国に現れた二つの顔を持つ宿儺(すくな)という賊を討伐するために派遣された難波根子武振熊命が応神天皇を祀ったのが始まりとか。
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金森氏が氏神として保護したこともあって、歴史的にも高山を代表する神社となりました。大きな鳥居から続く境内は悠々と広くて、かなりの風格。さすがですよね。
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相応院は、櫻山八幡宮の隣り。からくりミュージアムの向かい側です。
もともとは高野山にあり、金森家の高野山での菩提寺。明治になって、桜山八幡宮の別当寺があった地であるこちらに移ったようです。
ただ、この抹香臭さとか、ちょっと場違いな雰囲気もなくはない。周囲との空気の差を感じます。 -
では、せっかくなので飛騨高山獅子会館からくりミュージアムも見てみましょうか。
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こちらの見どころは二つ。一つは、全国規模でも収集した獅子頭のコレクション。珍しい獅子もあるのでしょうが、そのおびただしい数にはけっこう圧倒されると思います。そして、もう一つがカラクリのパーフォーマンス。舞台で演じられるカラクリには一つ一つ解説があって、なるほどこういう仕組みなのかと感心させられる。ただ、楽しいカラクリ演技なのかと言われると、そこはちょっと限界もある。祭りで見るカラクリと比べるとそれは仕方がないことだと思います。
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最後にからくり人形が書いた色紙をお土産にもらいましたが、うーん。微妙。こんなの持って帰っても、別にありがたくもない。どうしようもないでしょう。
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さらに、市街の北東部の方に移動します。こちら高山別院照蓮寺は、真宗大谷派の寺。戦国時代、白川郷にあった照蓮寺が、金森長近の命で移転されました。
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境内は広い駐車場があって、大型バスが何台も入っていて、ここを拠点に高山観光をする団体も多んでしょうか。唐門も大きくて立派。真宗大谷派の寺らしい大寺の風格を感じます。
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ここから東山遊歩道めぐりへ。それなりの規模の山の斜面に寺が集まったエリアのその中を細い通りが巡ります。一つ一つの寺はマイナーだと思いますが、それでも全体としてみるとちゃんとした雰囲気がなくはない。ただ、高山観光の中で言うとやっぱり優先順位は高くないですけどね。
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遊歩道を辿って歩くのですが、途切れたかなと思ったら、
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またそこかしこに道がつながっている。そこは、ちょっと面白い感覚でしょう。
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東山白山神社にも寄ってみますか。細い通りですが山の方にどんどん上って行く道があって、それを上った先。東山寺町では一番高い場所になると思います。
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ただ、上がった先は意外にも広い敷地。
春の例祭に曳き出される神楽台とか八角形の神輿が自慢の神社です。 -
東山寺町めぐりの中ほど、素玄寺は、高山城主、金森家初代長近を追善菩提するため、二代可重が建立した寺。以来、金森家歴代の菩提所となりました。
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本堂は高山城二の丸にあった評議場を移築したもの。大名の屋形を物語る書院造の遺構。金森氏ゆかりの品々を伝承しているという紹介もありましたが、ただ、実際は境内を散策するだけしかできない感じ。説明の豊かさはあまり実感が伴っていなくて、むしろ空虚な感じも否めません。
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法華寺は、場所としては、一番端っこ辺りかな。
九州から配流され、この地で没した加藤清正の孫、加藤光正の菩提を弔うために、飛騨国の三代目藩主、金森重頼が建てた寺。
関ヶ原の戦いの後、肥後国一国を与えられた加藤清正。1611年、清正が没すると、熊本藩は加藤清正の三男、忠広が二代藩主となって跡を継ぎます。しかし、その子の加藤光正が光広が諸大名の名前と花押を記した謀反の連判状を作り家臣をからかうという過ぎた座興を行ったという失態もあって、1632年、改易の沙汰を受けることに。熊本藩、加藤家は二代、32年で終わりを迎えることとなりました。
福島正則が改易されたのは1619年。豊臣恩顧の大名の運命は既に決まっていたといえなくもない。加藤光正は、自害とも毒殺ともいわれるようですが、流れとしてはそういうことだったのかなと思います。 -
本堂は、高山城内の建物を移したもの。どっしりとした重みを感じる建物です。
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少し移動して。
川上別邸史跡公園は、飛騨国藩主、三代金森重頼の弟、金森左京の屋敷があったところ。その後、町年寄りの川上斉右衛門の別邸になりました。
小さな公園として整備された一角には規模はさほどでもないですが見事な日本庭園の跡。宗和流茶道始祖宗和の雰囲気を持つ庭だそう。ちょっと見応えがあると思います。 -
そこから、飛騨護国神社は、高山城址に向かう入口といった場所。ここは城址ではないと思いますが、神社に向かう橋はお堀のようなところに架かっていて、ちょっと城跡の雰囲気がなくもない。
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その周辺ではちょうど桜の花が満開で、いい撮影ポイントになていました。
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そのまま、高山城址公園の方へ。
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城山公園の入口にひっそりと建つ甘味処があって、すぎ。古民家風の趣きある店構えですが、如何せん山の中なので、風雪に耐えた感もなくもない。入ろうかどうしようか迷いましたが、
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しかし、ひょっとして穴場かもしれないという予感もあって、思い切って入ってみました。
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なるほどー
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イチオシ
甘酒をいただきましたが、茶壺のような容器に入れられて、これはいい。
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ふむふむ。
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ちょこっと添えられた生姜の漬物もパンチが効いていて、その組み合わせもなかなかです。入ったのは正解だったようです。
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で、その隣りにある福来博士記念館は、ここの女将さんが鍵を持っていて、頼むと開けてくれました。
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内容は、透視や念写といった超能力に関するもの。心霊研究者福来友吉の功績をたたえるものなんですが、やっぱりかなり異質かなと思います。
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高山市役所文化伝承館は、高山城公園から少し下った山の中腹。金森将監屋敷跡だったようですが、ちょっとしたスペースに建つ建物です。
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生涯学習の活動拠点といった目的で建てられたようですが、この建物自体が高山の匠の技を使った立派な木造。飛騨の木造だとこうなるよといったモデルルーム的な見方もできるかもしれません。
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再び、中橋まで帰ってきて。
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この高山市政記念館辺りは、観光客で一番賑わうエリアです。
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建物は、明治28年昭和43年まで高山町役場として使用されていたもの。
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古いので、中を歩くと、ちょっとゆがんだ床とかがレトロな感覚で楽しめます。
展示は、市政の移り変わりをパネルや写真などで紹介するもの。 -
どうかすると、ちょっと時が止まったような錯覚に陥ります。
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中橋を渡って、
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日枝神社御旅所は、赤い中橋のたもとからすぐ。ただ、あまり目立っていないので、ここに気が付く観光客は少ないかもしれません。
春の高山まつりは、旧高山城下町南半分の氏神様である日枝神社の例祭。日枝神社を出発した神様はここで一泊されることになります。 -
そのはす向かいといったところの陣屋だんご。小さな屋台の販売店ですが、人通りが多い場所なのでけっこう目立っています。
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だんごの方ですが、ふっくら感や醤油のキレ味とかはさすが。人気店に恥じない出来栄え。高山市内にはだんごのお店が何軒もありますが、やっぱりここのだんごはトップレベルのおいしさです。
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ここらで昼飯にしましょうか。
味の与平は、酒屋さんがやっている飛騨牛のお店。広い店内は雰囲気もありますね。 -
注文したランチは、鮮やかな色合いの飛騨牛がメイン。自分で焼いていただきます。
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イチオシ
ジュワッと脂が多いので、見た目は小さい肉のようでもこれで十分。もともとたくさんは食べられないように思います。
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古い町並み出て、また少し移動。
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この飛騨高山まちの博物館は、高山の文化と歴史を総合的に紹介する施設。展示室がいくつもあって、順路はそれを巡るコースになります。
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一つ一つの展示室を見るとさほどの厚みはないように思いましたが、展示室がこれだけ多いと全体としてはかなりのボリューム感。最後の火消しの関連展示辺りまで来るとちょっとへとへとになっていたような気がします。
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少し山の手の方に歩いて。。
高山市図書館 煥章館は、飛騨地方初の近代学校であった煥章学校を模して建てられたもの。鉄筋コンクリート構造2階建てのフランス風のデザインです。広い敷地の中に堂々とした構え。遠くから見えてくると、その立派さにちょっと驚きました。玄関を入って、中に入ると普通の建物ですけどね。 -
また、古い町並みに戻ってきて
森林緑々園です。看板商品は、まめ板。煎りたての落花生をべっこう飴で丸い板状に固めたお菓子。ガリガリ、ポリポリみたいにして食べやすい。 -
素直な味わいがおいしくて、意外にちょっとクセになってしまうかもしれません。
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飛騨民族考古館は、古い街並みのなかほど。通りは多くの人で賑わっていますが、有料施設なので、あまり入っている人は多くはないですね。
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そういう意味では、ちょっとおっかなびっくり入ってみると。
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古墳や貝塚から発掘された石器や土器の類は珍しいものもあるようですが、ちょっとその価値は分かりにくいかも。
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奥の広間にも古美術品が所狭しと並んでいましたが、
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これもそれぞれどういう価値があるのかは不明。
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それでも、ごちゃごちゃにならない
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ギリギリの展示かなとは思います。
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建物は、この日本間とか悪くないんですけどねえ。
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さて、ここらへんで古川の方も気になってきましたね。
牛まんカフェ喜八郎では、飛騨牛の肉まん500円を買ってみました。 -
飛騨牛を使っているので500円なら仕方ないかなという感じですが、確かに飛騨牛の脂の乗った感じはしなくはない。ただ、それですごくおいしいかというとそこは微妙。なんでも飛騨牛を使えばいいというものでもないかな。
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山桜神社は、本町の通りに細い参道の入り口があります。
鎮火、火の用心等に利益があるという神社。 -
境内にちらりと仰げる火の見櫓があって、これが大きな見どころ。幕末に火消しの馬頭組が建設したもので、国の登録有形文化財にも登録されているようです。
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こまやパンは、もう高山駅に近い辺り。駅の近くにあるパン屋さんはここだけなので、そういう意味では重宝します。
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私も駅に急ぐ途中で、ここでちょい買い。ただ、高山はなんでもが観光地価格。ここの値段設定もちょっとそんなところがあるような気がしました。
さて、ここから古川に移動して。 -
古川駅前です。のぼりが建って、祭りの支度が整っていますね。
しかし、ここでもまだ時間があるので、少し、古川の市街散策といきましょう。 -
中垣克久彫刻庭園美術館は、飛騨古川駅から線路を越えた反対側。飛騨文化村というゾーンの一角です。古川祭りの日だったので、建物は閉まっていましたが、飛騨市出身の彫刻家中垣克久氏の彫刻作品は建物の周辺に整備された広場に常設展示されているので全く問題なし。前衛的なイメージの作品の面白さは、十分に楽しめました。
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さて、改めて、古川市街へ。
なんか、清潔感のある街ですね。高山とはまた違った趣を感じますよ~ -
円光寺は、白壁土蔵街にもほど近い古川市街の中心部。浄土真宗、西本願寺派の大寺です。
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飛騨古川の冬のイベント、三寺まいり3つのお寺の一つで、山門も一つの見どころ。領主だった金森氏が築城した増島城の城門を移築したものだそうです。
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ところで、この瀬戸川と白壁土蔵街は、古川の街並みを代表する景色。古川駅から市街に入るとすぐにこの一角が現れます。
古川は、観光客でにぎわうメジャーな観光地、高山のこれだけ近くにあってもそれなりの観光客がやってくるんですけど。ただ、初めからそういうことではなく、観光客が来なかった時代からも、地元では街を清潔に保つという自主的な取り組みがあったのだそう。この美しい眺めもそうした歴史の中で守られてきたものだと知るとちょっと感慨深いものがあると思います。 -
と、神輿の行列が。。
でも、大丈夫。起こし太鼓はまだ先ですからね。 -
落ち着いて、腹ごしらえをしましょうか。
福全寺そばは、お店の構えも雰囲気があって観光客向けのお店なのかなあと思ったのですが、そうでもないような。 -
地元の常連さんでもしっかり賑わっています。
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お味の方も、ムムム。これは本物。細めのそばは喉越しもよくて、けっこうな切れ味。間違いなく古川を代表するそばの名店だと思います。
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そして、こちらは福全寺そばの隣りにあるひだコロッケ本舗。ここも古川の名物店なんですよね。看板とかもよく目立っています。
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飛騨牛を使ったコロッケですが、脂の乗った飛騨牛のおいしさがジャガイモのホクホク感でよく引き立っています。サイズも少し大きめなので、食べごたえもあり。確かに古川では外せない名物です。
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もう一軒は、岡田屋さん。古川まつり会館の広場に面したお店です。店頭でみたらしだんごを売っていて、それをいただきました。
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みたらしだんごといっても、しょうゆ味だけ。少しおこげのある香りがまたいいですね。ふっくらしただんごもまずまず。高山も含めて、この辺りでは標準的なみたらしだんごかなと思います。
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さっきの神輿が安置されていて、これは御旅所ですね。
と、人が集まってきたと思ったら -
小さな女の子の巫女さんが、舞いを奉納。かわいらしい舞いにちょっと祭りの気分が出てきましたよ~
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起こし太鼓は、この広場で行われます。
いったいどこから見るのがいいのやら。朝からいろんな人に聞きまくったんですが、イマイチこれという情報がないですねえ。それでも、なんとか広場の端っこの石段がいいという情報があって、一応、そこに場所を確保しました。
ちらほらテレビ局の人もやってきましたが、これは特設のやぐらの上から捉えるようです。 -
おー、付け太鼓の面々ですね。
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ちょろちょろ、集まってきましたよ~
白いさらしが威勢いいですね。 -
と、付け太鼓の棒を立てて。。
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あれれ。
消防出初式でやるはしご乗り演技みたいな感じかな。へそのところで、しっかりバランスを取っています。 -
下では、棒をしっかり支えていますが、危険なだけに、おふざけはなしですね。
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上の演じ手も緊張の面持ち。
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心を決めて
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えい、
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やー。
下から見ているとそうでもないんですが、上はけっこう怖いと思いますね~ -
ただ、誰かが見事に演技して、ヒーローになると。
今度は自分だあとばかりに勢いづく。 -
周囲の熱気も高まって、どんどん演じ手が交代します。
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それそれ~
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付け太鼓のチームもどんどん増えてきて
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イチオシ
あっちでもこっちでも。
ほ~ -
神輿が安置されている御旅所では、そろそろ出立祭かな。
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この酒樽を並べた神棚の奥が起こし太鼓ですね。
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神棚の前に男衆が集まってきました。これは起こし太鼓の叩き手たち。祭りでは最も名誉な役割です。
迫る付け太鼓をけん制する役割は順番があって、全町内の3分の1が合同で当たるんですが、その3分の1の町内から選抜された精鋭なんです。 -
その後ろでは、付け太鼓の面々。もう乗りに乗ってますよ。
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起こし太鼓の面々の静に対して、
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付け太鼓の連中は動。
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イチオシ
湧き上がる力を抑えきれないーって感じかな。
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演じ手もだんだん慣れてきて、はじめと比べると、かなり大胆になってますね。
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さて、出立祭。
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長老のお出ましから
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玉ぐしをささげて。
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それを見つめる一同。
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頭を垂れて、祭りの無事を祈ります。
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この年配のおいちゃんは、総司。
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起こし太鼓の一番偉い人です。みなさんの尊敬を一身に集めているのが、場の空気でもわかります。
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出立祭が終わって、祭壇が取り壊されます。
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そして、いよいよ。
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起こし太鼓の叩き手が準備に入ります。
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イチオシ
大太鼓に股がって、体をしっかりと括り付けます。
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なかなか入念ですね。
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付け太鼓の方は、しつこくまだ演技をやっていますが、わかっているのかなあ。もうすぐ始まりますよ~
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さて、やぐらの先端に総司が立って、
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周囲には、これもベテラン風の若い衆が数人。
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提灯を持って、脇を固めます。
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ほー、美しいですね。荘厳な美しさですよ~
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一同が静まったところで、総司の挨拶。
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古川に生まれ育って、やんちゃ一筋の人生。ここに総司を務めさせてもらえる。これ以上の喜びはない。祭りの参加者、関係者の皆さんへの感謝を述べつつ、一同をここぞとばかりに鼓舞します。さすが総司。ちょっとこちらも胸が熱くなるような挨拶でした。
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そして。。いくぞ!
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担ぎ手に担がれたやぐらが静かに動き出し、
太鼓がゆっくりと打ち鳴らされる。 -
ドーーン、ドーーン。
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おーー。
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イチオシ
おーー。
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うー。なんて美しいんでしょう。
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イチオシ
荘厳な美しさ。
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神のような気高い姿ですね。
-
感動的ですよ~
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想像をはるかに超える感動。
すごいじゃないですかあ。 -
そして、気が付くとたくさんの付け太鼓が起こし太鼓に迫っています。
もみくちゃです。 -
下の攻防は激しいですが、やぐらの上ではそれと隔絶された静が続く。
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イチオシ
ドーーン、ドーーン。
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起こし太鼓が広場を出て街の方に行ってしまうと、大勢の残された観客。いつの間にこんなことになっていたんでしょうね。一瞬の出来事でしたが、なるほど、これが起こし太鼓なんですね。
町内を回るのも深夜1時過ぎまであるんですが、私の今夜の宿は高山。もうこれで帰らないといけませんね。余韻に浸りながら、帰途につきました。
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