9歳+6歳娘と欧州父子旅行：7.帰国前の乗り継ぎ合間にフランクフルトを散策

2018/12/28 - 2018/12/30

12月28日、アイスランドからアイスランド航空でヨーロッパ大陸のドイツ、フランクフルトへ飛んだ。30日JALの夜便で成田に戻るが、出発まで体調を整えるために2泊することとした。
ドイツに入国したのは2007年以来実に11年ぶりだ。当時ベルギー、ルクセンブルクと周遊しドイツのコブレンツを回り、フランクフルトからカタール航空で関空に戻ったが、フランクフルトの町自体は素通りしてしまった。

フランクフルトと言えば、フランクフルト空襲で英米国に焼き払われ、ヨーロッパを代表する金融都市に生まれ変わり、ドイツの古い町並みとは程遠い町並みなのかと思っていた。しかし訪れてみると旧市街は再建されており、とりわけイルミネーションにより引き立てられた町並みは訪れる観光客を魅了する。

フランクフルトにはドイツ最大のクリスマスマーケットが開かれるレーマー広場がある。レーマー広場の名前は知っていたが、実はフランクフルトにレーマー広場があることを知ったのは今回の旅行でロンドンへのフライト中、JALの雑誌に掲載されており、初めてしった。

フランクフルトはヨーロッパのハブ空港があるので、多くの人がフランクフルト国際空港を利用するが、以前の自分のようにフランクフルトを素通りする人も多いのではないだろうか。せっかく乗り継ぎするなら短時間ではなく、乗り継ぎの感覚を開けて、フランクフルトの散策をおすすめしたい。

エリア フランクフルト(ドイツ)

12月28日、7:30にアイスランド航空でドイツのフランクフルトに向かった。まるで深夜の時間帯に出発した気分だ。

ケフラヴィーク国際空港 (KEF) 空港

フランクフルトまでのフライト時間は約三時間。機内食は有料だが、子供にはこうした軽食がついてきた。ありがたい話だが、事前に伝えてほしかった。

そんなことを知らなかったので機内食をプリオーダーしていた。。ピザはアイスランドのLCC、WOW Airよりも美味しかった。

こちらはプリオーダーしたサンドイッチ。子供は海外のサンドイッチをあまり好んでたべないが、これは完食した。

こちらは大人の私がプリオーダーしたもの。

アイスランド航空のパーソナルテレビはなかなか面白い。娘が色々さわっていると、絵を描いたりする事ができるゲームが入っており、娘たちはせっせと絵を描いていた。

アイスランド航空のマークを見ると広島市の三本の川のマークを思い起こさせる。
広島出身者ならではの連想か。。

ドイツ上空を飛行中。フランクフルトもあと少しだ。

フランクフルト国際空港に到着後、電車で中央駅へ。空港から中央駅へはわずか15分というのは、羨ましいかぎりだ。フランクフルトでは２泊したが、宿泊したホテルは中央駅から数駅離れたメッセ駅の近くにあるマイニンガーホテルだ。

マイニンガー ホテル フランクフルト / マイン メッセ ホテル

部屋も清潔かんがあり、部屋の扉も重く防音もとられている。レセプションに確認すると、娘のバイオリンの練習は部屋でもオッケーだった。

一階には共用キッチンがある。このホテルを選択したのは中心部に至近でキッチンがあるからだ。

ホテルに到着後、しばらくゆっくりして夕方から行動。

国際会議場や展示場が多くあるメッセ駅近辺。

切符はホームにある自動券売機で購入する。

VISAカードでも購入できるが、7歳の子供でも運賃がかかる。ロンドンやモスクワでは要らないのに。。ドイツの鉄道賃はホンマに高いわ。インフラを保守しなければならいので、その保守費用を捻出しなければならないのはわかるが、日本と比べると春かにたかい。

夕方にフランクフルト中央駅へ到着。

フランクフルト中央駅 駅

ターミナル形式の駅で立派だ。

中央駅から市内中心部へと散策する。

気温はアイスランドよりも寒い。。。場所はハウプトヴァッヘ。

カフェ ハウプトバッヘ カフェ

カトリーナ教会の直ぐそばにあるハウプトヴァッヘ。元々は1730年に建設され、当時この建物は軍と監獄が置かれ、1866年にプロイセン王国に併合後は警察署と監獄が設置された。

1904年以後カフェとして使われたが、第二次世界大戦で被害を受けの建物1954年に再建された。建物は分かりやすい場所なので、待ち合わせスポットのひとつとしてもりようできる。

聖カトリーナ教会付近の遊歩道

フランクフルトと言えばこのユーロのマーク。ヨーロッパの金融の象徴的な場所だ。
ユーロタワー

ユーロタワー 建造物

金融機関が建ち並ぶオフィス街はさすがに近代的な印象だ。

高層ビルが建ち並ぶ風景はまさにフランクフルトの典型的なイメージだ。
マインタワー

マインタワー 建造物

リープフラウエン通りの噴水

リープフラウエンベルク噴水 モニュメント・記念碑

フランクフルトの教会の代表でもあるカトリーナ教会。1681年にプロテスタントの教会として建設された伝統ある教会だ。残念ながら第二次世界大戦で破壊されてしまった。1954年に再建された現在の姿に。見た目はシンプルだが権威はある。

リープフラウエン教会Liebfrauenkirche。聖母教会は、1453年には教会として建てられていたようで、歴史が捲られるなかで改修が行われ、現在のような姿になった。とはいえ、現在の建物は戦後に再建されたもので、オリジナルは第二次世界大戦で大きな被害を受けしまった。ドイツの空襲の歴史は日本への空襲の歴史とシンパシーを感じてしまう。

リープフラウエン教会 寺院・教会

フランクフルト随一の歩行者天国、ツァイル通りはクリスマスカラー一色だ。

ツァイル通り 散歩・街歩き

気温は感覚的は氷点下まで下がっていた。寒くなりテンションが下がってきたので、屋台で一息。

パウロ教会Paulskiche。元々は1833年に建設された教会で、1848年5月に「憲法制定ドイツ国民議会としても知られている教会だ。特徴的なのは楕円形の外観と赤い砂岩で造られた壁だ。他の教会と比べ個性的なので直ぐにそれだとわかる。

パウロ教会 寺院・教会

レーマー広場にある15世紀の貴族の館ハウスヴェーアトハイム。レーマー広場の顔でもあり、これぞドイツの建物だというドイツの象徴的な建物であると言える。残念ながらフランクフルト空襲により焼き払われてしまい、現在の建物は戦後再建されたもの。しかし当時の図面通りに再建されているのは見事である一言に尽きる。

ハウス ヴェルトハイム 地元の料理

フランクフルトの観光地として、そしてドイツを代表する観光地としても知名度が高いレーマー広場。レーマー広場と言えば、ドイツ最大のクリスマスマーケットだろう。残念ながら我々が訪れた12月28日にはクリスマスマーケットが終わってしまっており、雰囲気を楽しむことができなかったが、イルミネーションは残っており、夜景は素晴らしかった。

レーマー広場 広場・公園

フランクフルト市庁舎はこのレーマー広場にめんしている。1542年に建設された建物で、こちらもこれぞドイツを象徴する建物である。ヨーロッパの金融都市としても知られるフランクフルトのイメージを覆す容貌だ。
建物の二階にはかつて皇帝の戴冠式の祝宴に利用したと言われる皇帝の間がある。

フランクフルト旧市庁舎 建造物

レーマー広場を囲む建物で最も印象的なのが、オストツァイレと呼ばれる木組みの六軒の建物。メルヒェンティックな建物の外観は多くの観光客を魅了する。調和がとれた六軒の建物はまるで美人六人姉妹のようだ。建物にはお土産店などがはいっている。

アルテニコライ教会。レーマー広場に建つ教会だ。歴史は古く13世紀に建設されたもので、フランクフルトの大空襲での戦災を奇跡的に小破で免れた、フランクフルトでは貴重な教会でもある。赤と白のコントラストがとても美し外観で、レーマー広場を見事に彩る。

ニコライ教会 (フランクフルト) 寺院・教会

レーマー広場には公正を表す天秤を持った正義の女神、ユスティツィアの噴水がある。ポーランドなどではよくユスティナという女性がいるが、その名前がこれにあたる。Justisia、つまり英語に直すとJustice、すなわち「正義」を表す。レーマー広場にはユスティツィアの噴水と、「知恵」の噴水、ミネルヴァの噴水がある。

聖バルトロメウス大聖堂を目指す。

フランクフルトの聖バルトロメウス大聖堂。建設に着手されたのが1415年。しかし1867年に火災で焼失してしまった。
その後再建されるものの第二次世界大戦で再び焼失し、現在の建物は戦後に再建されたものだ。ゴシック建築の様式で、赤い尖塔が高々とあるので直ぐにわかる。

聖バルトロメウス大聖堂 寺院・教会

聖バルトロメウス大聖堂

レーマー広場近くの路地、Friedrich-Stoltze-Brunnen、フリードリヒ・ストルツの泉。フリードリッヒ・ストルツはフランクフルトで生まれ、19世紀のドイツで活躍した詩人でもある。

レーマー広場が見える

1869年に建設された、ゼルナー・シュテグ 鉄の橋。ライン川に架かった遊歩道の鉄でできた橋だ。第二次世界大戦で被害をうけて、現在の鉄橋は戦後に再建されたものだ。橋の上から旧市街を眺める夜景は有名で、恋人たちが夜景を楽しみながら歩いていることでも知られる。

鉄の橋 建造物

モダンな建物は、フランクフルト歌劇場。元々は1880年に建設されたオペラハウスだが第二次世界大戦のとき、オペラハウスは空爆を受け、大きな損害を受けた。戦争で大きな損害を被ったものの、1951年に再建された。現代的な建物なので
オペラハウスとは思えないスタイルなので見落としてしまいそうだ。

フランクフルト歌劇場 劇場・ホール・ショー

マイニンガーホテルの朝食。ヨーロッパはやはりパンがおいしい。特筆は一口ホットケーキが自分でボタンを押せば二分で焼けること。こんなマシンがあるなんて！

部屋からの眺め。何だか旧ソ連のマンション群を彷彿させる光景だ。

メッセ近くのショッピングモール、スカイラインプラザにはH&Mなどのアパレルも入店しいている。歩いていてもとても楽しくなるようなお店ばかりで家族連れで訪れるのにちょうどよい。一階にはスーパーがあり、近くのマイニンガーホテルに宿泊する場合にはここで食料を購入し調理をするとかなりリーズナブルだ。

スカイラインプラザ ショッピングセンター

スカイラインプラザのスーパーで購入した食材で料理。3人分をレストランで食べるよりも作る方がはるかにリーズナブルだ。ビール二本にジュースといった飲み物を合わせても1600円前後で済んだ。

喉を潤すビール！

できた料理。スープとかも買っておけば良かった。ヨーロッパに家族でいくのなら、キッチンつきのホテルに宿泊するに限る。

フランスパンも美味しかった！

翌日はフランクフルトから電車で一時間離れた場所にあるマインツに行こうと思ったが、子供達に疲れが見えたので、バイオリンの練習をしてホテルでゆっくりすることにした。写真はホテル近くの教会。

スカイラインプラザの内部。

12月30日、あっという間に帰国日がやって来た。フランクフルト国際空港まではメッセ駅でSバーンに乗車し中央駅まで向かう。

Sバーンの車内。

中央駅のSバーン乗り場は地下にある。Sバーンで約15分ほどでフランクフルト国際空港に到着する。

Sバーンは第1ターミナルに到着する。JALが発着する第2ターミナルにはスカイトレインでいくことができ、もちろん料金は無料だ。

帰国前にご機嫌の娘たち。

フランクフルト国際空港のチェックインカウンターがならぶ場所からフロアを上がった場所にマクドナルドときっずスペースがある。きっずスペースはかなり本格的でトンネルのようなものまであるので大人気だ。これがあるせいか、マクドナルドには多くの子連れ客で大繁盛している。

フランクフルト国際空港の保安区域ないにあるバーバーキング。人気があるお店で夕方は長い行列ができることもある。我々が注文したメニューのひとつはあまりでないのか、10分も待つことになった。時間に余裕があるので、まだ良かったが。。。

Japan airlines
FRA - NRT　JL408
Frankfurt to Narita
30 dec. 2018

メイン以外のものが先ずは配膳されたが、付け合わせの蕎麦は娘も久々の和食で喜んでいた。

メインは二種類から選択。娘はペンネを選択。二人とも美味しいと言って完食した。

Japan airlines
FRA - NRT　JL408
Frankfurt to Narita
30 dec. 2018

一方、自分はカレーを選択。カレーは外れがない。

Japan airlines
FRA - NRT　JL408
Frankfurt to Narita
30 dec. 2018

成田到着前に配膳された和食。ご飯も美味しく、シャケと良く合う。シンプルだが凝ったものよりこうしたものの方が好きだ。娘も久々の和食で父親のご飯と鮭まで食べて絶賛だ。